ムーア

「OK。エス様のたーめーに♪」

【名前】 ムーア
【読み方】 むーあ
【声】 畑芽育(アバター)
山田梨奈(本体)
【登場作品】 劇場版仮面ライダーゼロワン REAL×TIME
【分類】 シンクネット幹部?

【詳細】

シンクネットのメンバーの一人。


白服集団の中では幹部格と目される人物で、シンクネット信者共通の白服をゴスロリ風に改造し着用した女性。
破滅願望を抱いた人間がアクセスするというシンクネットのメンバーらしく、その性格は凶悪そのもの。
味方であるはずの他のアバドンを銃撃して武器を奪い、2丁拳銃を駆使する他、銃撃の反動で不規則な移動をこなすなど戦闘技能が高い。

劇場版冒頭の世界同時多発テロではベル(ゼロワン)と共に現れて仮面ライダーアバドンへと変身。
一般市民を標的としたガステロを実行する。

彼女の姿はナノマシンで構成したアバターであり、本体は子持ちの主婦。
しかも泣き喚く赤ん坊を放置してパソコンに向かい、アバターを操作することに夢中になっているという、育児放棄をしているらしい描写がある。
ジュースが注がれたグラスにキャンディを浸けてそれを舐めながらパソコンを操作している辺り、常日頃からそういった生活をしているようだ。
自分の周囲にはポテチ等の菓子が散乱し、相当に乱れた食生活を送っている様子。
シングルマザーなのかもしれない。

顔出しメンバーでは紅一点ながら、その性格は飛び抜けて悪辣。
エスが自分達をまとめて始末し楽園に連れていく気がなかった事を知ると、彼の真の目的が婚約者のためであったことから、腹いせに「エスの婚約者を殺しちゃおう」と発言している。
彼女の発言を受けて他のメンバーもシンクネットのサーバーへ向かい始めたため、その発言が信者達を動かしたと考えると「悪意に染まった人間」であることは間違いない。

刃唯阿の言葉を借りるなら「お前達に同情の余地はない」と言い切れる一人と言える。
子持ちでありながら自分自身は楽園に向かい、自分の子供を含めた他の人間は世界もろとも滅んでしまえばいいと考えていたのなら、その考えは自己中心的でありおおよそ乳幼児のいる母親の精神ではない。

劇場版の終盤にて他のシンクネットの信者達と共にエスを見限り、彼の婚約者の生体データを記録した装置がシンクネットサーバーにあることを知ると、騙していたエスに対する報復として、その装置を破壊することで遠野朱音を殺害することを提案。
それに同乗した信者達と共に、シンクネットサーバーが入った建物を標的として、それを守るために変身した仮面ライダー達と激突する。

エスがサーバーを破壊したことでシンクネットのシステムそのものがダウンしたためアバターを始めとしたアバドンとしての実体を保てなくなり、
本体の居場所も突き止められたらしく、他の幹部格らもろとも逮捕された模様。

テロへの参加、危険な銃火器の運用に加え、彼女の場合は育児放棄も罪に加算される可能性が高い。
いずれにせよ、長い間刑に服することになるだろう。


【余談】

彼女とブガは本体とアバターの姿が全く異なるタイプである。
ゴスロリ風の白服を着用したぬいぐるみを抱いた年若い女性という見た目は、子持ちで太った女性である本体の理想とする姿なのだろう。出産前の若い頃の姿ではないかとする意見もある。
アバターと本体はキャンディを好むという点が共通している。舐めているのはチュッパチャップスと思われるタイプの棒付きキャンデイ。
ナノマシンで作られたアバターで飲食ができるのかは定かではないが、アメまで含めナノマシンで出来ているのかもしれない。

アバターの状態での登場シーンは冒頭のみに限られるが、そのシーンではぬいぐるみを引きずりながら登場している。
本体が子持ちということから、視聴者の考察でぬいぐるみが「現実世界におけるお荷物=自分の子供」を暗喩させる演出ではないかというものがある。
育児放棄しているようなので、自分の子供はぬいぐるみのように可愛いものの、実際はお荷物に過ぎず自分と切り離せないがしかし大切にする気はない――――そんな意味が込められたアバターだろうか。
なお旦那の有無に関しては不明だが、あのような生活を許容するようならシンクネット信者並にタガの外れた人間か、それか

アバターを演じるのは畑芽育(はた めい)女史。
特撮作品は初参加になるが、1歳から芸能活動をしていたという長い芸歴の持ち主。
本体を演じる山田梨奈女史もまた特撮作品は本劇場版が初。
なおアバター役を演じる女優は当時18歳で、本体を演じているのは32歳と倍近い年齢差となっている。

最終更新:2022年04月24日 02:03