大いなる本

【用語名】 大いなる本/全知全能の書
【読み方】 おおいなるほん/ぜんちぜんのうのしょ
【登場作品】 仮面ライダーセイバー
【分類】 作中用語
【元ネタ】 アカシックレコード?

【詳細】

仮面ライダーセイバーの世界において、はるか昔に存在したとされる一冊の本。
正式名称は「全知全能の書」。
「大いなる力を持つ本」とも称されている。

神話、物語、生物、科学技術等の源、人間の歴史が納められ、聖剣に選ばれし剣士達がソードオブロゴスと呼ばれる組織を作り人知れず世界の均衡を守ってきた。
全知全能の本とも呼ばれ、世界を創造する力を持っていたと伝えられている。

しかし数千年前に大いなる本を欲し奪おうとするものが現れ、ソードオブロゴスとの間で戦いが勃発し、その戦闘の影響で本はばらばらになり世界に散らばってしまった。
ワンダーライドブックはそのほんの一部であり、神話、物語、生物のジャンルを納めたものが登場している。
今の所科学技術に相当するブックは登場していない。
強いて言うならバイクに変形するディアゴスピーディー…くらいか(公式でもジャンルが記載されていない)。

ばらばらになってもなおその大いなる本の影響力は強く、ソードオブロゴスはワンダーライドブックを集め管理し、本の力を悪用する輩と密かに戦いを続けてきた。

そして現在に至り、アルターライドブックを使い大いなる本の代わりを作り出そうと目論む本の魔人、メギドの行動が活発化。
ワンダーワールドと呼ばれる異世界を通して現実世界を侵食し始める。

そして大いなる本の「目次録」が登場し、一時的に現実世界とワンダーワールドがつながった影響が各地で見られるようになる。
ソードオブロゴスの剣士達、メギドの計画もまた変革が進んでいく。

かつて15年前にもストリウスらの活動が活発化し、ソードオブロゴスとの間に激戦が繰り広げられた。
しかしその戦いで突如、闇黒剣月闇の使い手だった富加宮隼人が組織を裏切ってしまった。
先代の炎の剣士である上條大地によって彼は命を落としたが、幼少時の飛羽真と共にいた「ルナ」という少女がワンダーワールドへと吸い込まれてしまった。
この事件では複数人の聖剣所有者が命を落としており、Blu-rayBOX特典の「ソードオブロゴス」という特典映像では先代のエスパーダと剣斬となる聖剣所有者が登場しておりデザストによって殺害された事が明らかにされている。

第26章にてユーリが語ったところによると、ワンダーワールドと人間の世界がある一人の女性によって繋がり、その際に5人が世界を渡ったという。
一人はソードオブロゴスを作って世界の均衡を守ることを選び、一人はワンダーワールドに留まり守ることを選び、そして残る3人は大いなる本の全知全能なる力に魅入られその断片を取り込んでメギドとなった。

しかし聖剣の力で双方の世界を守るべく結成されたはずのソードオブロゴスは代替わりを経て腐敗し、今代のマスターロゴスは大いなる本を復活させその力で世界を作り変え支配しようと企んでいた。
闇黒剣月闇の能力で多くの未来を観測した賢人によれば、全ての聖剣とワンダーライドブックを集めることで大いなる本は復活し、その力によって世界は滅びてしまうらしい。

描写された範囲では、ストリウスが剣士達を打倒して聖剣を奪い取り本を復活させるパターン、マスターロゴスが復活させるパターン等幾つか有るがいずれも世界は滅亡している。
そしてそれを唯一防げたのが、闇黒剣月闇を使い他の聖剣を封印し、賢人が自分を犠牲にすることで大いなる本を消し去るという流れであり、それを実現するべく彼は全ての聖剣を封印することを目的として闇から戻ってきたのだった。



【余談】

元ネタは元始からのあらゆる情報が詰まった世界記憶の概念を指す「アカシックレコード」と思われる。
仮面ライダーWにて地球の本棚という形で登場しており、その記録の一部が本になっているというのはそれが由来なのかもしれない。
ワンダーライドブックはもともと石版の予定だったとされているが、集めたりする都合上本に変更されたと関連書籍で記されており、
大いなる本という存在もまたそれに合わせて変化したのかもしれない。

古代では石碑や壁画のように石に文字や絵を刻んで残す習慣があったため、「記録」を書き記すという意味では本も石版も共通したチョイスと言える。

物語中盤辺りから「全知全能の書」と呼ばれ始め、公式サイトでもこの名称で統一された。
テレビ朝日公式サイトのイントロダクションでは「本」と書かれ、第2章の内容紹介等では「大いなる力を持つ本」等と記されている。

最終更新:2021年08月26日 01:46