オニゴッコワルド

「さぁ逃げろ逃げろ!オニゴッコトピアのパワーによるオニゴッコ、スタートオニゴッコ~♪」

【名前】 オニゴッコワルド
【読み方】 おにごっこわるど
【声】 寺島惇太
【登場作品】 機界戦隊ゼンカイジャー
【登場話】 第11カイ「渡る世間は鬼ゴッコかい?!」
【所属】 キカイトピア/トジテンド王朝
【分類】 キカイノイド
【世界】 オニゴッコトピア
トジルギア オニゴッコトジルギア
【名産】 鬼のお面
【名物】 ロケットタッチ
【モチーフ】 鬼、鬼のお面、チーター?、ロケット

【詳細】

クダックに「オニゴッコトジルギア」を組み込み、鬼の形相で誕生したワルド怪人。

青鬼のお面のついた青いヘッドギアを被ったチーター(獲物を追いかけることからの連想か)を思わせる頭部と、ロケットブースターと一体化した両腕が特徴。
両腕のロケットはよく見ると鬼の金棒をイメージさせる形状となっている。
実はロケットパンチよろしくブースターのみを両手から切り離して遠隔操作が可能。

「オニゴッコパワー」を悪用し、奇怪なオニゴッコの世界を作り出す。
能力の性質としてはボクシングワルドとよく似ており、「鬼ごっこ」のルールを世界の住人に強制するというもの。
「鬼」になった者がタッチした全員がオニゴッコワルドと同じ鬼の面を被った「鬼」となり、自分自身の意志とは関係なく人々をタッチしては「鬼」を増やしていく。
作り出したバラシタラから作戦の説明を受けたボッコワウスも「地獄の鬼ごっこ」として機嫌よく作戦の様子を拠点から眺めていた。

この強制能力はオニゴッコワルドを倒せば「鬼を倒した」として元に戻る他、額にゲームのオンオフのスイッチがあり、それを押すことでゲームのスタートとオフ(能力停止)を切り替えることが可能。
そのスイッチは自分で押す以外に、他の者が押してもしっかり効果が現れるという欠点があるものの、オニゴッコワルドに触られた人間は問答無用で鬼にされてしまうことからうかつに近づけず、
かといって距離を取れば鬼にされた者達が襲いかかってくるためスイッチ狙いでも対処が難しい。

更に逃げ続けたとしても鬼にされた人々は連鎖的に鬼を増やしていくため、少数が逃げ延びても結局はトジテンドの天下である。
その性質上、侵略のための能力としてはふざけているようにも見えるが回避が困難かつ、対抗が難しいことから意外と理にかなったもので、制圧力は凄まじい。
鬼になった人間はひたすら「鬼になっていない人間」を探し回り、休みも許されず強制的に動き続けるためゲームの時間が長引くほど抵抗する体力も気力も削られていき、どうあってもトジテンドに優位な状況となるだろう。
実際に「やっと鬼じゃない人間を見つけた」という趣旨の発言がある。

第11カイ冒頭、商店街に現れると程よく一般市民達がいたため鬼ごっこのスタートを宣言。
そして双子同士喧嘩していたカッタナーとリッキーが「あいつ(=オニゴッコワルド)を倒したほうが勝ち」と言い出して向かってきたため、鬼の第一号としてタッチし鬼に変えてしまう。
その二人を皮切りに次々に人々を鬼に変えて行き、その場は混乱状態になったが本人はそれを横目にその場から立ち去っていった。

介人とブルーンがチェンジして戦おうとしたものの、鬼にされた人々から逃げるしかなく二手に分かれて何とか鬼をやり過ごしつつ、合流した先でオニゴッコワルドを発見し倒そうと向かっていくも、
触られてしまうと鬼になってしまうため近づけないという事に気がつく。
ならばと離れたままギアトリンガーの銃撃で倒そうとするも、鬼にされたカッタナー&リッキーがタッチしたことでブルーンまでもが鬼になってしまう。
周りを鬼に囲まれて必死に逃げる介人と、弟たちを止めたいフリント・ゴールドツイカーは追い詰められるが、ゾックスが妹を救出し、
ブルーンは駆けつけたガオーンに銃撃されて行動不能となった上、カッタナー達はマジーヌが魔法で出したパチンコに突っ込んで遠くに飛ばされ窮地を脱することが出来た。

その後介人らはカラフルに戻ってくるが、逃げ続けても勝利はなくオニゴッコワルドを倒さなければならないという結論にいたり、
マジーヌが魔法で鬼にされた人々を抑えている間にワルドを撃破するという作戦を立てたのだが……

ブルーン「……もぉーいいーかぁーい?」


鬼となったブルーンはゼンカイジャー達の拠点の位置を知っているため、銃撃のダメージから復活するとカラフルを目指してやってきていたのだ。

ブルーン「というか何で普通にここいるんですか…!私、場所わかっちゃうじゃないですか~~!」


全くである。ブルーンの性格上、仲間が立ち寄りそうなところを虱潰ししそうなものだが介人達はそこらを全く考慮していなかった。
頼みの綱だったマジーヌは真っ先にブルーンにタッチされて鬼にされてしまい、さらにヤツデにタッチされて鬼になってしまった。
大騒ぎのカラフル店内を逃げ回り、介人は何とかその場を逃げ出すことに成功。
逃げた先で商店街に佇んでいたフリントと出会い、彼女からカッタナー達がSDトピアの呪いを受ける際の出来事を聞いて落ち込む彼女を励ました。

その頃トジテンドパレスに戻って「驚くほど順調」な経過報告をしていたオニゴッコワルドだったが、ボッコワウスから報告する暇があるのならもっと働け(意訳)と怒鳴られたため、
理不尽な上層部への怒りをぶつけるため、再び人間界に現れゲームを再開させていた。
さらに被害者達を増やしていく中、逃げ惑いながらも何とかオニゴッコワルドを発見した介人達はさっさとオニゴッコワルドを倒そうとする。
しかしジュランはマジーヌ、ガオーンはブルーンに追いかけられた状態で合流してしまったため(後ろから突然撃たれた恨みを晴らそうとしているわけではないと思いたい)、チェンジも名乗りも鬼ごっこしながら行うというまとまりのないものになってしまった。
その様子を高所からあざ笑い、鬼になっていないジュラン達は遠距離攻撃で対処しようとするも、鬼ごっこ中の人々が邪魔で攻撃が出来ない。

とそこでセッちゃんのアドバイスからゴセイジャーギアを介人が使用し、現れたテンソウダーに風を操るウィンドライブカードをセットして天装術を発動。
「鬼にされた人間」だけをその場から風で巻き上げて上空で保護しつつ、逃げていた人々もその場から離れ仕切り直し…と思いきや、いつの間にか背後からカッタナー&リッキーが近寄ってきており、
ガオーンがタッチされ鬼になってしまう。
これ以上鬼にされるわけにはいかないため何とかジュランが仕留めようとしたのだが、両腕のロケットブースターを切り離しての遠隔タッチという隠し技によってジュランまでも鬼になってしまった。

残るは介人ただ一人…ではなく。
上空に現れたクロコダイオーからツーカイザーが降下し、フリントがゼンカイジャーのギアを目視したことで再現したセンタイギアの一つ、
ゲキレンジャーギアの力でゲキチョッパーの力を宿した鋭いチョップがオニゴッコワルドの額のスイッチを直撃し、鬼ごっこゲームを強制終了させることに成功。

弟たちも鬼の強制力から開放されどこか安堵したようにも見えるゾックスだったが、それはそれとして自分の大切な家族を巻き込まれたことで静かに怒りを膨らませており、
再び鬼ごっこゲームを始めようとするオニゴッコワルドに対して、ギアダリンガーの銃撃とハリケンジャーギアからシュリケンジャーの千本ノックの再現技による怒涛の攻撃でスイッチを押させず圧倒。

そしてこのままだと何もいいところがなく、ただ鬼ごっこしていただけになってしまうという事実に気がついた介人らは、全員でゼンカイフィニッシュバスターを発動し、座り込んでいたオニゴッコワルドはその攻撃が直撃、爆散し消滅した。

その直後現れたクダイテスト2体の片割れがダイオニゴッコワルドへと変貌。さらなるデンジャラスな鬼ごっこが巨大戦においても継続することとなる。


【余談】

「鬼」モチーフならシリーズ問わず幾つか例があるものの、「鬼ごっこ」という遊び自体をモチーフにしたのはこのオニゴッコワルドが初。
今後ケイドロワルドやら、ダイヒンミンワルド等が出てきても驚かない。2022年1月9日放送終了時点でそういったワルドは未登場。クリスマスシーズンなのにボンやショウガツのワルドは出てきたが。

顔面がチーターのようなのは「獲物を走って追いかける」ことを鬼ごっこの様子とかけたものと思われる。
両腕がロケットになっているのは、走るための加速するイメージからと、文字通り「ロケットスタート」を意識したデザインだろう。
最もブースターとして使っているのはオニゴッコワルドではなくダイオニゴッコワルドの方だったが。

最終更新:2022年01月10日 17:26