冥黒の三姉妹

【名前】 冥黒の三姉妹
【読み方】 めいこくのさんしまい
【登場作品】 仮面ライダーガッチャード
【登場話】 第1話「ガッチャ!ホッパー1!」
【分類】 敵組織
【名前の由来】 冥刻

【詳細】

錬金術(ガッチャード)を悪用する謎の集団。仮面ライダーガッチャードにおける敵組織と思われる。

アトロポスクロトーラケシスの三姉妹で構成され、全員がエジプト風の黒い衣装を身にまとう。

三姉妹それぞれ得意とする能力が異なるものの、卓越した錬金術の使い手。
ガッチャードライバーやケミーが封印されたライドケミーカードを狙っている。

仮面ライダーシリーズにおける敵組織かつ、敵幹部に相当するが決まった怪人態を持たずに基本的に人間の姿で行動しているが、必要時にはその場にいたものや、ライドケミーカードに封印されていたケミーを取り込んでマルガム化する。
このため一般怪人枠でもあるマルガムはケミーやライドケミーカードを使い彼女たちの怪人態でもあるという、こちらも珍しい扱いをされている。

この三姉妹のリーダーは長女のアトロポスだが、彼女に指示を出す「グリオン」なる存在が背後にいることが第5話で判明している。

「暗黒の扉」を開くためガッチャードライバーを欲していたが、グリオンの指示によってマルガムを生み出す方向に作戦がシフトすることとなった。
そのため悪意ある人間に近づいてマルガム化するよう唆したりする以外にも、錬金アカデミーの生徒達が収集したライドケミーカードを所持し自らマルガム化するようになった。

ライドケミーカードはすでにケミーを封印したものであり、本来はアカデミー等で厳重に管理されているはずの存在である。
にもかかわらず冥黒の三姉妹側に渡っているということは内通者が存在するということであり、さらにマルガムの破片を収集して「ドライバー」なる物体の完成を目指すようになった。

そして完成したドレッドライバーを使い、仮面ライダードレッドを誕生させる。
当初はケミーに対する知識の深さから、アカデミーの生徒である鶴原錆丸をアトロポスが支配して変身させたがスーパーガッチャードに敗北したため、次からはラケシスやクロトーらが自分達の装備として仮面ライダードレッドへ変身するようになった。

【余談】

三姉妹のそれぞれの名はギリシャ神話に登場するモイライという運命の三女神に由来している。
衣装がエジプト風なのに名前の由来がギリシャ神話というのはチグハグだが、「錬金術」というくくりで見るとそうでもない。
伝説上の錬金術師、もしくは神格として「ヘルメス・トリスメギストス」という存在が語られているが、錬金術師ヘルメスに加えギリシャ神話の伝令神ヘルメースと、エジプト神話における主神トートが習合(いわゆる神仏習合思想で宗教上の異なる教理、学説が融合すること。要は違う神話同士の神が合体することを指す)したもの。
ヘルメス、ヘルメースは伝令の神だが他にも様々な権能を司り錬金術では水銀を司る。
マルガムの由来がアマルガム(水銀と他の金属の合金)なのも、その見た目が銀色のミイラのようなものであるのも、その繋がりと思われる。

また三姉妹というのもヘルメス・トリスメギストスが「三倍偉大なヘルメス」を意味することから三人構成になったのかもしれない。
逆説的に錬金術をメインに扱うことに決まった際に、ヘルメス・トリスメギストスの由来から「三」にまつわる神として三柱でまとめて女神一組として扱われるモイライが当てられたか。

衣装デザインを担当したのは仮面ライダーリバイス仮面ライダーギーツでも衣装デザイン等担当した石川紗希女史。

最終更新:2024年02月14日 22:38