ロン

「ふざけるな!永遠の闇の中に封じ込めようというのか!?幻獣の長であるこの私を!」

【名前】 ロン
【読み方】 ろん
【声/俳優】 川野直輝(ゲキレンジャー)
勇吹輝(スーパーヒーロー大戦)
【登場作品】 獣拳戦隊ゲキレンジャー
炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー
海賊戦隊ゴーカイジャー
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
【分類】 幻獣拳闘士/四幻将
【獣拳】 幻獣ドラゴン拳
【得意ゲンギ】 呪煙吐(じゅえんど)
幻開放(げんかいほう)
転臨幻納(てんりんげんのう)
全魂集結(ぜんこんしゅうけつ)
【モチーフ】 ドラゴン(設定上ではドラゴンそのものの存在)
【十二支モチーフ】
【四神モチーフ】 青龍

【詳細】

「幻獣ドラゴン拳」の使い手を自称する金髪の男性。
幻気で作り出した弓矢を用いる他、強烈な雷を発生させたり膨大な幻気そのものをぶつけるなど高い戦闘力を持つ。

幻獣ドラゴン拳なる獣拳は存在しない。
彼の正体は世界中に残るあらゆる竜、ドラゴンの伝承の元となった無間龍と呼ばれる存在で、『ゲキレンジャー』における黒幕。
隠しモチーフは十二支の「辰」と中国に伝わる四神の「青龍」。ロン自体が龍そのものなので、青龍=ロンと言える。

【獣拳戦隊ゲキレンジャー】

幻獣拳が登場する以前から謎の男としてメレの前に現れ、一方で理央の前には他人に化けて現れて様々な事を吹き込んでいた。

中盤においてマクがゲキレンジャーに敗れるのを見た後、残る海の拳魔 ラゲクを始末して臨獣拳を壊滅させ、理央メレに幻獣拳に鞍替えするよう促した。

その正体は幻獣そのものである無間龍と呼ばれる存在。
永遠の命を持ち、極めて長い時間を生きてきたため日常に退屈し、気まぐれに世界を滅ぼしてみようと思い立つ。

かつてマクを破壊神候補として選び、シャーフーへの怒りを煽って対立させるが、マクは思惑通りに動かず、それどころか自身も倒そうとしてきたため破壊神として祭り上げることを断念。

その後、新しい破壊神候補の理央の家族を殺害しその心に憎しみを植えつけ、さらに理央が自らの勝てない相手として強く執着していたジャンの父親であるダンに闇討ちで重傷を負わせ、理央に始末させる(理央はこのことは知らなかった)とダンに繋がるものを全て消すためにジャンの住んでいた村も洪水を起こし滅ぼした。
自身の行いで苦しむ人間達の反応を「いいリアクション」と評しあざ笑うなど、遊び半分で命や人間関係を弄ぶ、ある意味非常に子供じみた自己中心的な性格。
不滅の存在故に感情の機微に疎いのかもしれない。

終盤で本性を表し、人間としての未練を捨てた事で破壊神に成りかけた理央を見て歓喜の表情を見せるも、人間としての心を棄てきれなかった理央は元の大きさに戻ってしまい思惑の外れたロンは自らの企みを暴露。
メレを誘拐する事で再び理央を破壊神にしようとするが、ゲキレンジャーの妨害で更に理央が幻気を捨てたために計画変更を余儀なくされる。
理央とスーパーゲキレッドを葬るべく戦い圧倒するが、2人の反撃で怯み、スーパー激激砲と剛勇吼波を受け巨大化。
サイダイゲキリントージャの必殺技を受け倒される。

しかし、甦ったサンヨの力で復活し、半身であるサンヨを取り込むことで本来の姿である無間龍としての姿を取り戻す。
臨気を用いた自爆技である理央の捨て身の大魁砲でロンの姿に戻されたが、それでも自らを滅ぼす事はできないと理央の行為を嘲笑った。

本格的に世界を滅ぼすべく破壊活動を行い、バイオレットやゲキチョッパーを圧倒し、更に駆け付けた七拳聖をも一蹴する。
だが、理央から全ての臨技を受け継いだゲキレンジャー3人には手も足も出ず圧倒され、ゲキレンジャーが三拳魔から学び獣拳奥義へと昇華した慟哭丸によって封印され、永遠の時を動けぬままに過ごすことになった。
慟哭丸は本来、対象を岩と化して命を搾り取るものだが、ロンは永遠の命を持つため無限の苦しみを味わう事になる。
元はマクがロンに対処するために編み出した奥義であったが、実際に使用したのはゲキレンジャー。
彼らがロンの封印に成功したことで、ついに2つに分かたれた獣拳は再び一つになったのである。

【炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー】

復活し、ロンバンキとなって2大戦隊と激闘を繰り広げたが敗れ、再び慟哭丸の姿に戻っている。
その際、自らを封印したゲキレンジャーに対しいつもの余裕をかなぐり捨てて激しい憎しみを向けており、慟哭丸となっていた間はよほど苦痛であったらしい。
獣人メカの暗躍で復活するも不完全な状態での復活だった為、封印したゲキレンジャーを倒し復活を目論んでいた。

【海賊戦隊ゴーカイジャー】

慟哭丸としてジャンが首からぶら下げた状態で登場する。
特にこれについては触れられていないが、おそらく現在も封印中だと思われる。

【スーパーヒーロー大戦】

大ザンギャックの大幹部として登場。
上記の作品に登場する個体とは別物と思われる。

【余談】

忍者戦隊カクレンジャー』の妖怪大魔王以来の「倒せないラスボス」(あちらは正確には「倒してはいけない」なので微妙に異なるが)。

彼が世界を破滅させようとしたのは永遠の命故に解消されない退屈によるストレスを発散させるための身勝手なものだが、自分以外の生命をないがしろにし容赦なく奪っていくという点で動物戦隊ジュウオウジャーに登場したジニスが主催するブラッドゲームに近いものがある。

ロンとジニスの決定的な違いは、「それ(世界、星の滅亡)は自分が考案して初めたゲーム」ではあるが、ジニスは基本的に「遠くから眺めて楽しむ傍観者(元締め)」であるのに対し、ロンは「自分から率先して行動するプレイヤー」である点。
最終的に両者ともに妨害者である戦隊側への干渉を強めた結果破滅することになったのは共通している。

最終更新:2020年04月25日 01:06