「仕掛け?そんな物はない。わしは真実を言っているだけ。それで勝手に傷付いているのだ!」
【名前】 |
ズボシメシ |
【読み方】 |
ずぼしめし |
【声】 |
二又一成 |
【登場作品】 |
侍戦隊シンケンジャー |
【登場話】 |
第六幕「悪口王(わるぐちおう)」 |
【所属】 |
外道衆 |
【分類】 |
アヤカシ |
【得意武具】 |
舌先三尺刀(したさきさんじゃくとう) |
【伝承のルーツ】 |
覚(さとり) |
【モチーフ】 |
キノコ、獣(タヌキ) |
【名前の由来】 |
図星+示(しめ)し |
【詳細】
キノコのような、大口を開けた獣のような姿を持つアヤカシ。
相手が最も気にしている欠点や隠し事を一目で見抜く能力を持ち、それを本人に告げることでその悪口は文字通りの言葉の暴力となり相手の心と肉体を傷付ける。
正しく「図星を示す」ということだろう。
つまりズボシメシが口にした相手の「図星」が物理的なダメージとして相手に襲いかかる。
肉体的なダメージはもちろん、知られたくない事実が周りの人間にも知られてしまうため精神的な苦痛も計り知れない。
そして本人は自分の悪口によるダメージで相手がのたうち回る様子を嬉々として眺めるという悪趣味な性格をしている。
弱点としては見抜いた悪口を口にしないとダメージを与えられないということ。見抜いただけでは効果はない。
まず相手の弱所を見抜いてそれを口にすることで精神的なダメージを発生させ、そこから肉体的なダメージにつなげる仕組みと思われる。
口は災いの元というが、それを正しく体現したアヤカシと言える。
三途の川を増水させる為にこの世に侵攻し、上述の能力で大勢の人々を傷付けていく。
駆けつけたシンケンジャー達に対しても悪口は炸裂し彼らを一瞬で蹴散らしたものの、普段から自分を抑圧することに慣れ悪口を言われても耐えてきたことはに対しては能力の効果が薄く、水切れになってしまった為に撤退を余儀なくされる。
その後、能力が通じにくいことはを集中攻撃するが、千明のウッドスピア木の葉隠しに撹乱される。
そしてその間にことはがモヂカラで出現させた石を口に詰め込まれた為に能力を封じられ、シンケンマル土の字斬りに怯み、続け様に放たれた兜五輪弾を受け倒される。
その直後、
二の目となって巨大化。
シンケンオーを背中にある3つ目からの光線で攻撃するが、左腕を分離させたシンケンオーが蹴り飛ばしたエンブレム形態の猿折神に怯み、最期はカブトシンケンオーの兜大回転砲を受け爆散した。
ズボシメシの能力が効かなかったように見えたことはだったが、戦いの後彼女は倒れてしまった。
決して効かなかっただけではなく、ことはは我慢していただけで蓄積された精神的ダメージがついに限界点を超えてしまったのだった。
……このアヤカシが口にしていた悪口の中で、一人だけ一見当てはまらないような言葉でダメージを受けていた人物がいる。
そしてそれは終盤明らかになる、とある衝撃的な事実の伏線であった。
「嘘つき、大うそつき!」
現代の伝承で『覚』という妖怪がいるとされている。
『覚』は相手の心の内を読む事ができる化け物らしく、ズボシメシの悪口攻撃が『覚』伝承のルーツになったと思われる。
【余談】
一人称は「わし」。二人称は「おまん」。
普段から仲間内でも
一言多いタイプな存在らしく、彼を呼び出した
骨のシタリも彼の発言を極力制止している(本人曰く「口は災いの元」。自分で言うな)。
日本妖怪モチーフは「覚(さとり)」。
人間の心を呼んで言い当てるという妖怪。外見のモチーフはキノコと口を開けた獣をかけ合わせたもの。
名前も「図星を示す」をもじったもの。
市民とシンケンジャー4人(イエロー以外)への悪口は以下の通りになっている。
- 「デブ」(作業員)
- 「振られ男」(警官)
- 「厚化粧」(化粧中の女性)
- 「スケベ」(サラリーマン)
- 「プチ整形」(OL)
- 「存在感ゼロ」(学生)
- 「ごく潰し」(フリーター)
- 「二股同士」(カップル)
- 「不合格」(塾生)
- 「落ちこぼれ」(グリーン)
- 「ファザコン」「マザコン」(ブルー)
- 「一生独身」(ピンク)
- 「嘘つき、大嘘つき」(レッド)
彼はレッドを「嘘つき、大嘘つき」と評しているが、これは終盤で明らかとなる秘密を暗示している。
タヌキをモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『地球戦隊ファイブマン』のタヌキツネギン以来の登場となる。
最終更新:2023年09月12日 15:17