男には、危険と解っていても立ち向かわねばならない時がある。
とりあえず、ジェニーは疲れて先に寝た、アホ姉貴は家に帰った。
オレを遮る物はもうどこにもない…先ずは準備だ。入念なチェックこそがイザという時に
生死を分ける。
ティッシュはドライとウェット、二種類を用意…エビオス錠も飲んでおこう。
音洩れなんて初歩のミスは許されない…ここはこのとっておきの高性能骨伝道イヤホンの
出番だろう。
ソロテクニックに自信が無いわけでは無いが…気分を変えたくなる可能性はある。
ぬかる気は無いぜ。
こっそりと、クローゼット裏の隠し扉から秘蔵のグッズを取り出す。
オレはアダルトトイに置いても頂点に立つ男だ…
さぁ、後は今夜のメインアイテム。現在神姫アイドルランキングで爆発的な人気を誇る
ねここ嬢&ゆきのんの流出映像。
さらには同士、岡島君から提供されたマル秘ディスクさえもがオレを妖しく誘う。
今夜は熱い夜になりそうだ。
しかし、オレの脳裏はこの官能の宴を前にしても驚くくらいにクリアな思考を保っていた。
いや、それでいい。クールだ、クールになれ日暮 夏彦。
氷の様に冷静に、そして炎の様に熱く。完璧だ。
「さぁ…逝こうぜ、ブランドン」
茜色に燃えながら駆け出すビジョンすらリアルに感じつつ、
オレはドライブの再生ボタンを押した。
・
・
・
その瞬間世界が白く染まった事、どこからともなくヴェステージが聞こえた事…
吹っ飛ばされて腰をしこたま打った事…
断片的に思い出しながら、オレはベッドに横たわっていた。
バイザー越しで表情も伺えないジェニーがリボルケイン片手にこちらを見下ろしている。
…そういえば「クール」って死亡フラグだったよ畜生。
恐怖と腰痛から逃れる為にわざとらしく寝返りを打つのと必殺のリボルクラッシュ(柄)
が炸裂するのはほぼ同時だったという。
「だが、これで事件が終わったとは思えない。いつの日か、第二第三のディスクがry」
とりあえず、ジェニーは疲れて先に寝た、アホ姉貴は家に帰った。
オレを遮る物はもうどこにもない…先ずは準備だ。入念なチェックこそがイザという時に
生死を分ける。
ティッシュはドライとウェット、二種類を用意…エビオス錠も飲んでおこう。
音洩れなんて初歩のミスは許されない…ここはこのとっておきの高性能骨伝道イヤホンの
出番だろう。
ソロテクニックに自信が無いわけでは無いが…気分を変えたくなる可能性はある。
ぬかる気は無いぜ。
こっそりと、クローゼット裏の隠し扉から秘蔵のグッズを取り出す。
オレはアダルトトイに置いても頂点に立つ男だ…
さぁ、後は今夜のメインアイテム。現在神姫アイドルランキングで爆発的な人気を誇る
ねここ嬢&ゆきのんの流出映像。
さらには同士、岡島君から提供されたマル秘ディスクさえもがオレを妖しく誘う。
今夜は熱い夜になりそうだ。
しかし、オレの脳裏はこの官能の宴を前にしても驚くくらいにクリアな思考を保っていた。
いや、それでいい。クールだ、クールになれ日暮 夏彦。
氷の様に冷静に、そして炎の様に熱く。完璧だ。
「さぁ…逝こうぜ、ブランドン」
茜色に燃えながら駆け出すビジョンすらリアルに感じつつ、
オレはドライブの再生ボタンを押した。
・
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その瞬間世界が白く染まった事、どこからともなくヴェステージが聞こえた事…
吹っ飛ばされて腰をしこたま打った事…
断片的に思い出しながら、オレはベッドに横たわっていた。
バイザー越しで表情も伺えないジェニーがリボルケイン片手にこちらを見下ろしている。
…そういえば「クール」って死亡フラグだったよ畜生。
恐怖と腰痛から逃れる為にわざとらしく寝返りを打つのと必殺のリボルクラッシュ(柄)
が炸裂するのはほぼ同時だったという。
「だが、これで事件が終わったとは思えない。いつの日か、第二第三のディスクがry」
呟く俺の意識はここで途切れた。終われ。