目覚めればそこは
…眠りから覚める。
ゆっくりと目を開けると、目の前にパソコンに向かっている人影が見えた。
“私”が初めて見る風景。
未だ夢の中にいるような感覚ー…自分の意思とは別に、定められた初期プログラムに従い最初の一言をかけようとして…-気づいた
ゆっくりと目を開けると、目の前にパソコンに向かっている人影が見えた。
“私”が初めて見る風景。
未だ夢の中にいるような感覚ー…自分の意思とは別に、定められた初期プログラムに従い最初の一言をかけようとして…-気づいた
「っひゃぁぁぁああぁぁぁっ!?」
突然上がった絹を裂くような…むしろ音量を考えると食器棚をひっくり返したような悲鳴。
ゆっくりと振り向くと其処には、全裸の女の子が自分の体を隠すようにしゃがみ込んでいる。
女の子といっても生身じゃなくて全高およそ15cm、最近巷で流行の“武装神姫”…有体に言って玩具なわけですが。
彼女はその中でも武者をモチーフとした“紅緒”タイプだ。
ちなみに全裸というかあれは肌色素体だ。
ゆっくりと振り向くと其処には、全裸の女の子が自分の体を隠すようにしゃがみ込んでいる。
女の子といっても生身じゃなくて全高およそ15cm、最近巷で流行の“武装神姫”…有体に言って玩具なわけですが。
彼女はその中でも武者をモチーフとした“紅緒”タイプだ。
ちなみに全裸というかあれは肌色素体だ。
顔を真っ赤にして(目じりに涙まで溜めて)その場にしゃがんでいるその子は、それでも持ち前の職業意識(?)からかこちらに話しかけてきた。
「あっ、あ、あの、貴方が私のマスターでしょうかっ!?」
降って沸いた嗜虐心に唆されてもうちょっとこのまま放置してみようかな、等と外道な思考を彷徨いかけたがまぁ、ソレも可哀想な気がしてきたので
「む、俺は堀川 六角、よろしく」
「登録しました…あの、それと、私…紅緒タイプは素体ボディ同梱だったと思うのですがっ!何故いきなり裸なのでしょうか!?」
変わらずしゃがみ込んだまま聞いてくる。
「ああ、それは話すと長くなるんだが、とりあえず君の体は隣にいるよ」
恐る恐る、という風情で振り返る彼女。
その視線の先には、特徴的な曲線を描く塗り分けに円形の模様…紅緒タイプの素体ボディを使ったツガルタイプが微妙に困った表情を浮かべながら立っていた。
「あっ、あ、あの、貴方が私のマスターでしょうかっ!?」
降って沸いた嗜虐心に唆されてもうちょっとこのまま放置してみようかな、等と外道な思考を彷徨いかけたがまぁ、ソレも可哀想な気がしてきたので
「む、俺は堀川 六角、よろしく」
「登録しました…あの、それと、私…紅緒タイプは素体ボディ同梱だったと思うのですがっ!何故いきなり裸なのでしょうか!?」
変わらずしゃがみ込んだまま聞いてくる。
「ああ、それは話すと長くなるんだが、とりあえず君の体は隣にいるよ」
恐る恐る、という風情で振り返る彼女。
その視線の先には、特徴的な曲線を描く塗り分けに円形の模様…紅緒タイプの素体ボディを使ったツガルタイプが微妙に困った表情を浮かべながら立っていた。
「最初は知らなかったんだけど、“アデルトルート”…そのツガルタイプを買ったときに別売りの素体ボディが必要でね?」
「そこで、何故だか安売りしていた君を買って、少し体を拝借してね」
「そのままほうっておくのも可哀想な気がしたから、新型素体の発売(※注)に合わせて素体ボディを追加購入したんだよ」
朗らかなに言い放った直後
「そこで、何故だか安売りしていた君を買って、少し体を拝借してね」
「そのままほうっておくのも可哀想な気がしたから、新型素体の発売(※注)に合わせて素体ボディを追加購入したんだよ」
朗らかなに言い放った直後
ターン
顔の横を何かが高速で通り過ぎた。
はらり、と髪の毛が数本落ちる。
ぎこちなく飛来元をみるとそこには火縄銃“気炎万丈”を構え、銃口から紫煙をくゆらせる彼女の姿が。
涙目が血走ってもはや鬼の形相と化していますよ、お嬢さん?
「今すぐ、元に、戻してください」
「ははは、まぁ落ち着いて話し合おうじゃないか。まずはその物騒な得物を下ろしてくれなさい」
我ながらわざとらしい笑顔を浮かべつつなだめにかかる。意外と短気だこの子…と、そう考えてふと思いつく。
「ホムラ…」
「え?」
聞きとがめて、鎧を着終えた彼女が振り向く。
「焔、君の名だ。顔を真っ赤にして照れて、怒りっぱやい。最適だとおも…だから気炎万丈を構えるのはやめてくれなさい」
危ない危ない…とりあえず気炎万丈は後でどこかに隠しておこうと思いつつ、フル装備の彼女…焔をしげしげと眺める。
「あお、マスター…?」
「ふむ、全裸に鎧というのも中々おつなものだとだからかまえるのやめっておい、ちょ!」
はらり、と髪の毛が数本落ちる。
ぎこちなく飛来元をみるとそこには火縄銃“気炎万丈”を構え、銃口から紫煙をくゆらせる彼女の姿が。
涙目が血走ってもはや鬼の形相と化していますよ、お嬢さん?
「今すぐ、元に、戻してください」
「ははは、まぁ落ち着いて話し合おうじゃないか。まずはその物騒な得物を下ろしてくれなさい」
我ながらわざとらしい笑顔を浮かべつつなだめにかかる。意外と短気だこの子…と、そう考えてふと思いつく。
「ホムラ…」
「え?」
聞きとがめて、鎧を着終えた彼女が振り向く。
「焔、君の名だ。顔を真っ赤にして照れて、怒りっぱやい。最適だとおも…だから気炎万丈を構えるのはやめてくれなさい」
危ない危ない…とりあえず気炎万丈は後でどこかに隠しておこうと思いつつ、フル装備の彼女…焔をしげしげと眺める。
「あお、マスター…?」
「ふむ、全裸に鎧というのも中々おつなものだとだからかまえるのやめっておい、ちょ!」
ターン
※注 …実際は素体の発売は四弾と同時ですが、それまで全く何もないというのも何だか変に思えるので“前からあったけど今回新型がでた”という設定に勝手に妄想。
素体購入後の武士子との一幕。
実際に動いたらこんな感じだろうかという妄想を膨らませつつ全裸に鎧にトキメキを覚える今日この頃いかがお過ごし。
実際に動いたらこんな感じだろうかという妄想を膨らませつつ全裸に鎧にトキメキを覚える今日この頃いかがお過ごし。