武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「アルトアイネス奮闘姫」で検索した結果
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アルトアイネス奮闘姫
アルトアイネス奮闘姫 作者 よぼ 全五話予定です。目標はアルトアイネス発売日まで。 wiki編集に関してはまったくの素人ですので、至らない点は遠慮なくご指摘ください。それと感想いただければ幸いです。 あらすじ 高校生、真田勝見と彼の神姫、戦乙女型アルトアイネスのメロンは起動して一月ほどの新米神姫。メロンの強化パーツとして安売りしていたフルセットを買ったのだが、その神姫の正体は……。アイネスの発売が待ちきれないうp主の妄想が今始まる。 5/6 第一話「いりーがる?」 5/15 第二話「スイカを取り戻せ?」 5/15 第三話「あたしがウイナー?」 本日のアクセス数: - 昨日のアクセス数: - 合計アクセス数: - アルトアイネスが可愛くて仕方ない -- 名無しさん (2011-01-24... -
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...みゅにけ~しょん アルトアイネス奮闘姫 ロンド・ロンド 2009年 せつなの武装神姫 双子神姫 鋼の心 ~Eisen Herz~ 犬子さんの土下座ライフ。 狛犬はうりん劇場 Memories of Not Forgetting Knuckle princess 2008年 武装神姫のリン 『不良品』 師匠と弟子 マリナニタSOS!(仮) 橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 戦う神姫は好きですか スロウ・ライフ 徒然続く、そんな話。 妄想神姫 幻の物語 神姫ちゃんは何歳ですか? 剣は紅い花の誇り EXECUTION 武装神姫~ストライカーズ・ソウル~ 神姫長屋の住人達。 三毛猫観察日記 クラブハンド・フォートブラッグ 武装神姫と暮らす日常 ネコのマスターの奮闘日記 ホワイトファング・ハウリングソウル ハウリングソウ... -
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...け~しょん よぼ:アルトアイネス奮闘姫 トミすけ:キズナのキセキ にゃー:15cm程度の死闘 ALC;アスカ・シンカロン 璽儡:デュアル・マインド カタリナ・リナ:MMS戦記 N・M:えむえむえす ~My marriage story~ ALC:天海市神姫黙示録 ばるかん:武装食堂 kenzaki:UGV(仮) 五色リンゴ:Forbidden Fruit ひつじ:すとれい・しーぷ まっ茶ン:車輪の姫君 クロム:樫坂家の事情! rotto:ライドオン204X クロム:人と神姫と混沌としたナニカ 作者名不明:ロンド・ロンド 50音順キャラクター図鑑 武装神姫・標準武装一覧 武装神姫・標準装備一覧 武装神姫・企業一覧 アマチュア・個人製作武装一覧 wiki相関図 キャラ相関図(2chまとめページ版) 武装神姫SS総合掲示板... -
第三話「あたしがウイナー?」
アルトアイネス奮闘姫 第三話「あたしがウイナー?」 『君達が調べた通り、スイカ君のコアには秘密がある。今はただの神姫かもしれないが、戦闘中にそのシステムが発動する可能性はある』 声だけの男は続けた。 『いつでも、メロン君にスイカ君を止めることが出来るか?』 それは戦えという意味に他ならなかった。 「やだ……」 メロンの視線の先にはスイカがいた。 「どうしてスイカと戦わなくちゃいけないの!」 メロンは勝見の手の上に乗って、スイカから離れていた。あまりスイカの耳には入れたくない話もしなくてはならない。 メロンは涙を浮かべて勝見に向き直った。 「じゃあ、スイカと別れるのか」 「それはだめ、でも……」 いつものように言葉が続かない。 「いざとなったらスイカを止めるないといけない。それが出来るのは、お姉ちゃんのメロンだけだ」 「いざって、なに?」 「いざっていうのは……」 スイカが... -
いりーがる?
アルトアイネス奮闘姫 第一話「いりーがる?」 すでに人工知能が開発されて久しいが、軍事への利用を可能なAIは大国同士が核拡散失敗の反省を受けて非常に厳しく制限していた。しかし、優れた自己判断能力が規定外の使い方をされることは半ば予想され、実際に行われてた。 そんな中で民生品のAIを持つ日本の玩具、自立制御の高性能なAIを備えつつ、機能の拡張が容易な武装神姫はその一つに数えられていた。 武装神姫、それはわずか一五センチのMMSという技術を使用した女性型自律型ロボットである。本来玩具として発展したものであり、玩具の例にもれず、用途から外れた使い方は固く禁じられている。 もちろん、神姫のAIはそうした用途に使われないようになっているが、改造されればそうとは言えない。また型の古いモデルにはセキュリティの甘さゆえに違法改造がなされやすい。 改造された神姫は表向き、神姫同士の戦いにしか使用... -
第二話「スイカを取り戻せ?」
アルトアイネス奮闘姫 第二話「スイカを取り戻せ?」 「で、メロンは?」 勝見のクライメイト、相馬匠が聞いた。メロンの話を聞き、慌てて生馬の家に来たのだ。 「一緒にいるって聞かないんだ」 神姫センターから生馬の家に戻った勝見はため息混じりにそう言った。 「気持ちはわかんなくもないけど、許した勝見も勝見よ。あいかわらずメロンには甘いんだから」 半分あきれた顔で突っ込んだのは生馬だった。 スイカの検査の結果は完全に黒だった。 黒とはイリーガルであるということ。センターはその場で回収すると言った。はいそうですか、とはもちろんならない。 回収の理由を勝見は聞いたのだが、センターの職員はイリーガルであるという理由以外は教えてくれなかった。 それでも生馬が知り合いの職員から聞くことが出来、それによれば回収した後はセンターで預かり、後日対応を決めるということだった。 通常、イリーガルと... -
第弐拾壱話:巨人と戦乙女
第二十一話:巨人と戦乙女 背丈の違う二体の神姫が今、ぶつかり合っている。 背中にメカメカしいサブアームを装備した、双方似たようなシルエットの武装を身に纏っているが、背の高い方は青と白、低い方は赤と黒を基調としており、印象はまるで異なる。 黒い方がサブアームに持った自身の色と同じ大剣を振り下ろし、白い方に斬りかかるが、白い方は素体の右手に持った長剣で軽くいなして防いでしまう。 「くっ、この!」 「甘いわ!!」 黒い方が左手のバックラーで殴りかかる。白い方はそれをスカートアーマーで受け止め、鉄山甲で反撃する。 《ようし、そこまで。ルイス、アレイン、上がって良いぞ》 ここは都内某所にある試験場。 そこではもうすぐ発売される最新鋭の神姫―戦乙女型のアルトレーネとアルトアイネスの最終テストが執り行われていた。 「うー。遂に一回もルイ姉に勝てなかったよ・・・」 「でも、... -
第一次戦乙女戦争
与太話3 : 第一次戦乙女戦争 おかしいと思った。 ここ数日は暇さえあればディオーネコーポレーションのホームページを開き、何度も何度もウェブブラウザの更新を、全国の神姫達と示し合わせてF5アタック――短時間で大量のアクセスをかけ、相手のサーバなどをダウンさせる単純明快なサイバーテロ――でも仕掛けているのかのように繰り返していたエルが、まったく唐突に、抑揚のない声で、 「神姫センターへ行きますよ」 なんて言い出すものだから、俺がよからぬ企てを疑うのは当然のことだった。 結局、アルトレーネ型の再販締切り期間の最終日であり、俺と姫乃がエルを慰めることに失敗した日から、ほんの気持ち程度だけ受付期間が延長されることとなり、ボロアパートの一室にボソボソと吐き散らされていた呪言はひとまず落ち着いてくれた。 そして長かったような短かったような延長期間が終わりを迎え、それまでずっと取り... -
突然変異のようなもの
1匹目 『突然変異のようなもの』 ディオーネコーポレーション。 神姫素体を開発し、武装部分をアームズ・イン・ポケット社が担当する異例のタッグで神姫事業に参入したこの会社は、他の事業で培った高度な技術を生かし、既存の他社製神姫に一歩も引けを取らない、いや、それ以上の神姫を世に送り出した。 初回生産分こそ不良の報告がちらほらと見受けられたものの、AIが暴走するといった重大事故に繋がるほどの事例もなく、むしろその初期不良を抱えた神姫に愛着が湧き、常とは異なる部分を持つ彼女たち戦乙女――アルトレーネとアルトアイネスは、今も迎えられたマスターと共に幸せな日々を過ごしている。 私――アルトレーネ型アマティもその一人だ。 どんなに技術が高度化したところで、不良品が生み出される可能性をゼロにすることはできない。 素体開発に当たって度重なる検討・デバッ... -
第六話 欲望の蟹
第六話 「欲望の蟹」 深い深い、闇の中。 聞こえるのは、沢山の神姫の嘆き。 「出して! マスターの所に帰してよ!」 返ってくるのは、男の人の下品な笑い声。 「ダメダメ。君らは大事な商品なんだからね」 男の人は傍にいた一人の神姫に手を伸ばす。 「ひっ」 「ああ、やっぱり小さな神姫は可愛いなあ」 誰か。 誰か、ボクたちに気付いて。 ※※※ 「関節の調子が悪い?」 ある日、注文をとっていたメリーがそう言ってきた。 「そうなんです……。左肘の関節が変な感触で」 昨日はそうでもなかったが、今朝になってひどくなったらしい。 「弱ったな。今メンテ行ってる暇ねえしな」 故障はさすがに俺の手では直せないし、ここから一番近い神姫センターだと電車で一時間半以上かかってしまう。そろそろ昼のかき入れ時なのに人手が... -
祝! アニメ第一話放送開始!
与太話11 : 祝! アニメ第一話放送開始! 注意! TVアニメ武装神姫、第一話のネタバレを盛大に含みます。 もう一度言いますが、 TVアニメ武装神姫、第一話のネタバレを盛大に含みます。 「うわあ……ビル一刀両断しちゃったよ、あのストラーフ」 「イルミ姉さんも、もしかしてあんなことできるんですか?」 メルとエルの期待の眼差しを、イルミはうっとうしそうに流した。 「同じストラーフなのだから不可能ではないだろうが――少なくとも私には無理だ」 「そんな事よりさ、あの武装を自在に出したり引っ込めたりするヤツとか、どんな場所でも仮想フィールド展開できる機械とか、あれすごくない? アタシもファーストとセカンドいつでも呼び出せるようにしたいぜ」 「確かに、私もあのシステムはとても有効だと思います。もう... -
そうだ、神姫を買いに行こう ~4/4
5th RONDO 『そうだ、神姫を買いに行こう ~4/4』 頑張ったのに報われない。 頑張ったから報われない。 『頑張る』 という言葉が肯定的だからこそ。 結果はただ、虚しさを残す。 その後。 エルとメル含む反過激派が過激派を沈静化し、混沌としていた神姫コーナーがひとまずの落ち着きを取り戻した。 散らかっていた神姫コーナーはあっという間に片付けられ、今は通常営業に戻っている。 売り子の神姫達が一体もいないことを除けば。 レミリアとフランドールは攻撃を受けた後、目を覚まさなかった。 それが一時的なものなのかそうでないのかは、店員に持ち去られた今となっては分からない。 二人は何を思って互いが動かなくなるほどの攻撃を放ったのだろうか。 言葉通り、フランドールに手を差し伸べようとしたのか。 言葉通り、レミリアへ... -
第二十話:道行姫
第二十話:道行姫 「僕はイリーガルマインドに苦しむアーンヴァルの声と施設の事を聞いて迷っていたよ。施設がどうなるのか、この先の武装神姫もどうなるかと」 結に支えられながら輝は俺に自らの迷いを語り始める。その顔は施設の真実を晒される事を恐れていない覚悟の決まった顔だった。 ついさっきとはまるで違っている。 「でも、こうも考えられたんだ。もしかしたら神姫も施設も両方救えるんじゃないかって」 「何をする気だ?」 「僕は証人に加わる。その代わり、施設の何も知らない人々は無関係だって事を証明して、施設が存続できるようにする」 「……一番困難な道だぞ? しかもすぐに解決できる事じゃねぇ。施設を存続させたとしても後の偏見の目だって消さなけりゃならん」 輝の選択は最も難しいものだった。 施設からイリーガル技術流出の汚名を拭い去る、言葉にすればそれだけの意... -
美咲さんと先生:人物・神姫紹介
ここには「美咲さんと先生」のいろいろな設定などを書きたいと思います。 人物 「先生」 :名字は竹田。齢四十に近い男性。常に敬語で話すために真面目な人間かと思いきや、中身は変人である。だが、オリジナル装備製作やプログラムの組み立て、神姫のメンテナンス等をこなせることからかなりの知識人であると思われる。株式会社「カサハラテクニカル」の神姫用玩具開発部門の主任。結果重視の会社であるため、特定の拘束時間はないが出勤日数は二十日間以上と決められている。まれに一日五分しか会社にいないこともあるらしい。フブキタイプ・美咲のマスター。メガネはかけていない。 「カエデ」 :本名・一条 楓(いちじょう かえで)。どこにでもいる普通のOL。薄給から何とかやりくりして神姫を楽しんでいる。会社の休日は火曜、日曜。アーンヴァルタイプ・エルスのマスター。幸薄感に溢れている。 「ケイゴ」... -
ナニカ@Ⅰ-1
人と神姫と混沌としたナニカ@Act.Ⅰ-1 「えーと・・・・・・・・・あぁ・・・混んでるし・・・」 「・・・・・・・・・です・・・」 ある日、とある市内の神姫センター。ここに、高校生ぐらいのとある新米マスターとそのパートナーである神姫の二人組が居た。 「・・・・・・・・・止める・・・・・・です・・・?」 「・・・いや、やるさ。せっかく来たんだし、それにそのために準備してきたんだからさ」 「・・・・・・はい・・・です」 そのままあっちにうろうろこっちにうろうろする二人組。 「・・・・・・ホントに色んな人が居るな・・・」 肩に神姫を乗せて話してる人。 なにかマントを羽織ってる男。 他の神姫とじゃれあってる神姫。 何人かで固まってる神姫マスターと思しきグループ。 ゴスロリ少女。 絶叫してる高校生らしき男性。 スーツ姿の初老の男性 ... -
疫病猫がやって来た2
4匹目 『疫病猫がやって来た2』 「そのマオチャオがアマティ君の前に現れたのはまだ昨日の一度だけなんだろう、そこまで気にすることはない思うけどね」 「そうにゃそうにゃ。 初対面でいきなり不審者扱いされちゃったら、おちおち食パン咥えて角を曲がることもできにゃせん。 今日からワガハイはどうやって主人公とラブロマンスに墜ちたらいいのにゃ」 この季節だと今から帰ったとしても、帰り着く頃にはすっかり暗くなっていることだろう。 私が家を出てこの店 【物売屋】 に到着するまで随分と時間がかかってしまったので、もう店の外の景色には夕の橙が混じり始めていて、今日くらいは早起きをして出かけなかったことを後悔した。 でも今日の昼ドラは絶対に見逃せなかったし、仕方がなかったと自分に言い訳をしてみた。 できるだけ早く帰らないとマスターに心配をかけてしまうけど、装備を傷つけてまでここに来ておい... -
TVアニメ化に喜ぶ戦乙女
与太話10 : TVアニメ化に喜ぶ戦乙女 雨上がりの朝、濡れた草木が朝日の光を乱反射させ、教室内をいつもよりも明るく照らしている。大学までの道も輝いていた。ガードレールも輝いていた。エルにとって今日はとにかく、何でもかんでも輝いていた。 大学で顔を合わせるなり姉妹二人はこみ上げてくる気持ちを抑えきれず、抱き合わずにはいられなかった。 「メル!」 「エル姉!」 ぶつかり合うように胸を合わせ、エルはメルを抱え上げて振り回した。ジャイアントスイングのように。そしてやはりジャイアントスイングのように手を離し、メルを放り投げてしまった。危うく机の上から転げ落ちそうになるメルだったが、縁にしがみつきながらもゲラゲラ笑いが止まらなかった。メルを引っ張りあげたエルは、またメルと抱き合った。 「TVアニメ化ですよメル!」 「TVアニメ化だねエル姉!」 「アルトアイネスが登場し... -
対決、山田農場神姫部門
……さて…… みなさんこんにちは、千尋です 三日間の泊まり込みで中学校の特別講師に行ってきました 授業の内容はまたの機会にお話するとして…… 今回は少佐の強い要望により一等兵の初陣のお話をしたいと思います 場所は地元のゲームセンター、使う筐体はミッシェルの製品です ……え? 講師に行ってきた街でしなかったのかと? …………その街、ゲームセンターが無かったんです 第六話 対決、山田農場神姫部門 とある平日の昼過ぎ、自分たちは総帥に連れられて人もまばらのゲームセンターに来ている 目的は一等兵の初陣だ 付き添いとして総帥の神姫は全員連れてきている 「……弾倉よし、各可動部よし……えっと、あとは……」 「一等兵、すでにチェックは終わってるだろう?」 一等兵と少佐のこの会話... -
引きこもりと神姫:6-2
次第に開けていく視界、その瞬間にかける風と、水が高いところから落ちる音。ステージ『渓流』だ。木々の間に流れる川には少し大きめの岩が露出し、木の幹が横倒しになってバリケードのようになっている場所もある。 (シリア、どう?) (こっちは問題ないよ) 武装セットを出してもらいながら、相手のデータを確認した。 戦乙女型、アルトアイネス。かなり大きな鎧のようなアーマーを着けている。武器は小剣に大剣、さらにそれを柄の部分で連結した双剣の3種。ウェポンプールには武器はない。 (そもそも遠距離戦は想定していない。近距離戦型か) (とりあえず、ボレアスとゼピュロス出しておくね) 二爪とランチャーが姿を現す。遠距離戦を想定していないなら、何かしらの対策があるとは思うが、やってみる価値はある。 さらにデータを読み進めていくと、相手がリアライドであることがわかった... -
「美咲さんと先生」第四話
仲良し四姉妹(笑)と美咲さん こんにちは、美咲です。本日もまたテーブルの上を磨いています。ただ、いつもと状況が違います。 「よくもまあ、そんな無意味なことに熱中できるよねぇ。竹田君、君の神姫はどこか故障してるんじゃないかね?」 先生の同僚であるご友人がいらっしゃっています。この方はタチバナさんと言う方で、柄は悪いですが女性です。常に口にタバコをくわえ、けだるそうに半眼をしています。残念美人です。 「私の美咲さんを馬鹿にするとは、いくらあなたでも許しませんよタチバナさん」 なにやら黒いオーラを出しながら先生は言います。タチバナさんは冗談だよ、と軽く言いましたが、冷や汗が首筋を通ったのを私は目撃しました。 「全く……それで、本日はなんのご用なんですか?」 煎れたての紅茶をタチバナさんの目の前に置きながら、先生は尋ねました。あ、いい香り。 ... -
番外その三 にっくきむねのにく ♯1
番外その三 「にっくきむねのにく」 西暦20XX年、ある神姫センターが憎しみの炎に包まれた。 「キャーーーッッ!!」 「エレベーターだ! 下の階に逃げろ!!」 「ダメだ! 全部ふさがれてる!!」 「奴らだ! 奴らの仕業だ!!」 「お願いですマスター!置いていかないで!」 「マスターだけは見逃して! たのっ……キャアアア!!」 人が神姫を恐れ、神姫が人を、神姫が神姫を憎む。砲弾とレーザーの焦熱地獄に残された人々は逃げ惑い、退路を求め先を争う。恐怖が疑念を生み、疑念が新たな抗争の火種を生む。略奪と征服の横行。力ある者が弱者を虐げる、ここはまさに世紀末、現代に目覚めたソドムとゴモラ。人と神姫が手を取り合うべき神姫センターの姿は、もはや失われたかに見えた。 そしてここに、騒ぎの中心となった者がいる... -
ドッペルゲンガーって信じる?
6ページ目『ドッペルゲンガーって信じる?』 アマティの奮闘により異空間から現実(どちらも姫乃の部屋ではあるが)へ戻ってきた神姫達と姫乃は、まるで異空間に行ったことが白昼夢であったかのように、移動した際と同じ立ち位置、姿勢でいた。異なることといえば、ホムラに振り回された時の目眩を落ち着かせる暇もなく、異空間から戻る際の意識をかき混ぜられるような感覚に襲われた姫乃が真っ青になっていること、それに、 「うっぷ……」 「袋だヒメ! これに吐け!」 正気を取り戻した直後であってもマスターのサポートに回ることができる悪魔型ストラーフ、イルミがいることだった。姫乃が元の大きさに戻ったため神姫と身長差ができ、背中をさすることができないイルミは、次の袋を探しにいく。 「ヒドい絵面にゃ。嘔吐系ヒロインの需要が日本にあるとは思えにゃいよ。これからはワガハイがヒロインを努めてやるにゃから、... -
愛しています、私のバカマスター ~1/3
6th RONDO 『愛しています、私のバカマスター ~1/3』 携帯電話には携帯ショップがあるように、武装神姫にも神姫専門ショップが存在する。 神姫センターと呼ばれる店舗だ。 そこでは神姫やパーツの購入、検査、修理を行うことができ、またバトル用の筐体を初めとして様々な設備 (神姫 “で” 遊ぶためだけでなく、神姫 “が” 遊ぶためのものまである) が揃っている――らしい。 竹さん曰く、とにかく神姫のことで困ったらとりあえずここに立ち寄ればいいのだとか。 しかし、俺が神姫を購入する店としてボロアパートから比較的近いヨドマルカメラを選んだように、近所に都合よく神姫センターがある、なんてことはなかった。 (ヨドマルを選んだ理由は他に、姫乃と同じ場所で買いたかったとか、ポイントが貯まるとかそんなものだ) いくら神姫がそこそこの人気を誇るとはいえ、携帯ショップのようにど... -
第二話:面割姫
第二話:面割姫 近くの喫茶店に足を踏み入れる。通学路、国道からも離れており、そこは静かだった。人の集まり具合はまぁまぁでどの人も都会の喧騒を避けたいと思っていそうな顔をして、コーヒーやら紅茶やらをすすっている。 俺もたまに真那を連れてここにはくるのだが、今回連れてきたのは……。 「へぇ……。こんな穴場があったんねぇ……。今度、弧域君と一緒に行きたいなぁ」 「おいおい。鉄子ちゃんよぉ。色気づくのは良いけどそれは今度にしようぜ?」 「そうねぇ……」 「いいんじゃないか? その時はごゆっくりってな。割引券でもやろうか?」 「尾上君まで!」 この厄介者共である。正体を隠しきれなかった自分の落ち度だがどうしたものか……。そんな事を考えながら俺は席に二人を案内するとアイスティーを二人分頼んだ。 「で、何でわかった?」 「何でって言われると……なんとなく... -
引きこもりと神姫:人物紹介
登場する人物、そして神姫 オーナー 奏萩樹羽(かなはぎみきは) 16歳 本作の主人公。絶賛引きこもり中の少女。 8年前に父親の会社が倒産し、さらに当時陰湿なイジメを受け強い疑心暗鬼に取り付かれた。 2年前の中学2年生の春、華凛と出会い親友となる。 しかし高校にあがると華凛と離れてしまい、登校拒否になり、中退。 華凛のおかげで疑心暗鬼はかなり薄れたものの、根っから人付き合いが苦手。 作中ではあまり描くことができなかったが、髪が長くて背が小さい。 ちなみに華凛が割と大きい事を少しうらやましく思っている。主に胸部。 秋已華凛(あきのみかりん) 16歳 桜崎高校と近所のゲームセンターに通う高校一年生。樹羽の親友。 元気であることが取柄で割とテンションが高い。 だがあくまで楽観的ではなく、ちゃんと物事を考えて動いている。 神姫のことに詳しく、昔は神姫を持っていたとか... -
小ネタ二つ
与太話15 : 小ネタ二つ ■■ 進撃の人間 ■■ 今から100年以上前、神姫は人間の支配下に置かれていた。 勝ち目のない争いを強いられてきた我々はその後、支配から逃れることができた者によって、人間の超えられない3重の巨大な【壁】を築き、人間の存在しない自由な領域を確保することに成功した。 一番外側の壁を【ウォール・マリア】。 その内側の壁を【ウォール・ローゼ】。 最も内側の壁を【ウォール・シーナ】と呼ぶ。 壁によって守られた神姫はその内側で100年の自由を実現させた。 「しかしにゃ……、その自由も終わりを告げたのにゃ」 5日前、突然表れた【超乱暴型人間】によって【ウォール・マリア】を破壊され、人間の侵入を許してしまった。 次々と侵入する人間を阻むことはできず、神姫は【ウォール・マリア】を放棄し、活動領域を【ウォール・ローゼ】まで後退させた。... -
MMS戦記・登場MMS紹介 その1
MMS戦記 登場MMS MMS戦記に登場する主な神姫を紹介します。 戦闘機型MMS「飛鳥」 :フロント・ライン社製 :主兵装備 霊刀 千鳥雲切×1本 flak171.5mm機関砲×2挺 三七式一号二粍機関砲×1門 三十六式航空爆弾×2発 増加燃料タンク×2基 2030年代中盤、長大な航続距離、重武装、優れた旋回・格闘性能により、バトルロンドの各戦闘機型MMSに対し圧倒的な勝利を収めたことから、当時の武装神姫から「ゼロファイター」の異名で恐れられた。しかし、2040年代以降、各メーカーの新鋭航空MMS機の大量新規投入から旧式化し戦闘力の優位は失われたが、個人レベルのカスタムやチューニングで乗り切っている個体も多数存在する。 防御装備は設計においてもほとんど考慮されることはなかった。バトルロンドにおいて防弾装備の必要性が痛感されていたにも拘らず要求の追加す... -
車輪の姫君/姫は魔女のキスで目を覚ます
姫は魔女のキスで目を覚ます 最後の記憶は薄暗く、騒がしいまでに不快な音だけが鮮明だった。 体の電池残量は限界を迎え視界を警告が埋めアラートが悲鳴を上げていた。 何故こんな目にあったのかは、今となってはさしたる問題ではない。 廃棄られたその時、神姫にとっての過去は総てが無意味と帰す。 それが玩具としてこの身が生まれた時から決められた運命。 最後に祈るのは、せめて生まれ変わる事が可能ならば…人間になりたいとも思わない。 せめて、意味のある思い出を… ふたりは数学教師のはげに終わったと告げると、そのまま颯爽と神姫部の部室の戸を開けた。 「あ、マスター!おかえりなさい!」 明るい声が聞こえる、主人の帰りを今か今かと待ち望んでいたのか声の主は机の上で神姫サイズのモップを片手に 主人にその存在を主張するよう懸命に両手を振っている。 声の正体は蘆田の神姫の一... -
登場キャラ達
『戦乙女の憂鬱』登場キャラ達 ※注 ; 十字キー配列はこんな感じです。 7 8 9 \ ↑ / 4←5 →6 / ↓ \ 1 2 3 意味が分からないという方は読み飛ばして下さい。 意味が分かったとしても読み飛ばしを推奨します。 ★背比 弧域 / セクラベ コイキ 所持神姫 / エル ●付加効果 『主人公補正(Ⅰ)』 『ラストブレイブ』 『対猫攻撃力 -50%』 ★エル / 戦乙女型アルトレーネ 称号 / たこ焼きのお供 ●技一覧 『デーモンロードクロウ』 236 + B or C 『デーモンロードウォーク』 623 + B or C (入力後キー方向へ移動、大剣一本以上装備時) 『デモンズディナーフォーク』 214 + B or C 『武装切り替... -
引きこもりと神姫:8-2
「わぷっ……」 意識が戻った途端、口の中に何かじゃりじゃりとしたものが入ってきた。恐らく、風に舞い上げられた砂だろう。ステージ『砂漠』が故だ。 (口の中がざらざらする……) (今のは仕方ないとは思うけどね) 砂漠と言っても、地平線まで砂が続いているわけではない。ステージを囲むように瓦礫のようなもの――それもステージ『コロシアム』の瓦礫――が存在し、まるで朽ち果てたコロシアムの跡のようだった。またステージ中央には大きな砂丘があり、反対側は見えないようになっている。 (相手は忍者をイメージした神姫みたいだね) (土遁、砂隠れの術?) (いや、無いと思うけど……) 突然後ろから現れてバッサリ、なんてことが起こったり起こらなかったり。無いよね。 (相手の武装は、刀が二本だけ?) それだけで事足りる、ということだろうか? いや、あ... -
第二次戦乙女戦争
与太話6 : 第二次戦乙女戦争 それはもはや理由にすらならなかった。 胸の奥に秘めた乱脈を溢れさせたのは、結果。 彼女達戦乙女にとって、この結果こそがすべてだった。 与り知らない意思が一つの決定を下した。 帰結たる決定は彼女達が変貌することと同義だった。 死者を選別する女神は、死者を生み出す死神へ。 羽飾りを返り血で赤く染め、幾多の首を刎ねた剣は鋭さを失っていた。 それでもなお、彼女達は戦場を彷徨い続けた。 結果という終末を繰り返すだけの、行先の無い執念。 広く響くセイレーンの美しい歌声を掻き消すように。 ワルキューレのみっともない僻みの雄叫びが戦場に汚く反響した。 正直なところ、俺はエウクランテの良さをこれっぽっちも理解できない。 怒らないでほしい、誰にだって好みはあるだろ... -
唯一の武器
五話 『唯一の武器』 コタマが考えた作戦はこの上なくシンプルで、うん、ある程度は予想していたけれど、私の期待に見事なまでに応えてくれた。応えてくれる必要なんてまったくないのに、むしろ期待なんて裏切って善行を積んでほしいのに、コタマはやっぱり私がよく知るコタマだった。 「鉄子、オマエ弧域に乳揉ませろ」 「…………」 「…………」 「おーおーテメェらがそんな目でアタシを見ることくらいお見通しだぜクソが。じゃあ言ってみろよ、色仕掛け無しで姫乃から弧域を奪う方法ってヤツをよ」 「それが自分の主に向かって言う台詞ですか。あなたには私が神姫の何たるかを骨の髄まで叩き込んで――」 「……胸以外の全部で負けとるのに、そんな方法あるわけないやん」 「妹君!? コタマの口車に乗ってはなりません! 少なくとも私は、妹君の素晴らしい点をいくつも知っているつもりです」 「オマエこそ有り... -
ライドオン204X・アニメ
※ここでのマスターとフィーアは本編とは無関係の作者とそのパートナーでござます。SS、アニメ共にネタバレも含みますのでご注意 やられた ものの見事に持って行かれてしまったな… 「どうしたんですかマスター?」 あぁ、フィーアか。いやなに、エストリル戦でやろうとしてたことを見事にアニメでやられてしまってな 「もしやあのビル破壊ですか」 ネタバレになるがあの後やるつもりだったんだ もっとも、それでどうこうなるエストリルではないが 「で、このあと投稿してパクリだオマージュだと騒がれないためにこうして予防線を、と」 うっさい、その通りだよ、崩しただけで終わらせる気なんて欠片もないけどな 「でもマスター、ビルの一辺を切るだけであんな風に崩すことって可能なんですか?」 一辺が余程大きく『抉れると』そちら側にむかって崩れるだろうけ... -
引きこもりと神姫:6-1
何かを得るためにはそれ相応の代価を支払はなければならない 7月26日(火) そして次の日、私はまたあの騒音の中にいた。耳が痛くなってきそうなほどの音量で、様々な音が混ざり合っている。やっぱりこの空間には慣れそうにない。 「そう? あたしは慣れてるけど」 「私は二回目」 「私に関しては初めてですよ……」 肩に乗ったシリアが、私の顔を支えに座っている。冷たい指の感触が頬に伝わる。 「大丈夫?」 「うん、なんとか……」 シリアもこの空間には馴染めそうにないな、と思いながら私は神姫バトルのコーナーを見た。 今日もいい賑わいを見せている。中学校や高校が夏休みに入ったためか、若いマスターが多く見受けられた。中には親子連れの姿まである。 ちなみにお金に関してだが、ちゃんとリアルマネーだ。さすがにゲームセンター側としても運営が成り立たなくな... -
第十七話:鳥討姫
第十七話:鳥討姫 戦闘が始まり、俺は早速周りを見る。荒野である他に周りを囲むように森林がある。荒野そのものは複数の山を持って構成されているため、立体的な動きを要求されるだろう。 スタート地点は密林の中。姿を隠すのは容易だ。 しかし、相手は早速、空を飛ぶ。石火は早夏にぶら下がりながらの移動だ。そういう事ができる事からアルトレーネのバックユニット『ニーベルング・フリューゲルモード』は相当な出力を持っている。その無茶を持って、上空から蒼貴と紫貴を探り、狙おうとしているらしい。 大した装備だが、そこまでするなら自らが無理をしていないわけが無い。何とか傷つけることができれば落とせるだろう。 『ひとまず、荒野を登って迎撃がいいな。二人とも離れずにかたまって動け。それと紫貴。アサルトカービンをエクステンドモードに切り替えておけ。後で使うからな』 指示を与えると蒼貴... -
「ドラゴン-3」
第3部 「竜の嘶き」 「ドラゴン-3」 2041年10月27日 A飛行場の片隅で天使型のエーベルたちが自分の武装パーツの整備を行なっている。 連日の戦闘で被弾した箇所や老朽化したパーツなどを交換したり修理するなどやることは多い。 エーベルが鼻歌を歌いながら自分の武装パーツを弄る。 エーベル「フンフンフウーーン♪」 シャル「ごきげんだな、どんな具合だ?」 エーベル「エンジンの油漏れがひどくてね、オイルクーラーの方はどうにかなったが、パッキンがなくて苦労しました」 シャル「で、どうしたんだ?」 エーベル「この間撃墜したテンペスタの廃材からかっぱらったんですよ」 リイン「シャルッ!!!」 リインが血相を変えてシャルに詰め寄る。 シャル「私たちのドラッケン戦闘爆撃隊は地上攻撃に専念させるようにマスターに言ったそ... -
Forbidden Fruit
Forbidden Fruit 書いた人:五色リンゴ ちょっと変わったマスターとちょっと特殊な神姫たちのかなりおかしな日常を綴ったお話です 他の作者様の作品の設定、関わりのある単語などを、ちょこちょこ無許可無報告で出させていただきます事を、あらかじめお詫びさせていただきます コラボや設定の引用、わが社の製品の使用など大歓迎です 誤字、脱字、苦情、修正要求などありましたら、コメント欄にお願いします 面倒なものをまとめました ぐだぐだリンゴ プロローグ 小さな小さな総帥様 それはいつも変わらない、毎朝の日課 第一話 ようこそ、南十字隊へ 本名は非公開、熟練新人に関わらず 第二話 トリップするのは若者の特権 「可愛い娘はつれて帰りたくならない?」 第三話 探偵猫の願い事 当SSは伏字を使いませ... -
引きこもりと神姫:7-2
始めに目に映ったのは今にも崩れそうなビル群だった。瓦礫が至るところに散乱し、車が放置されている。ステージ『廃墟』だ。荒廃した都会をイメージされており、このステージは他のステージに比べて僅かに広い。さらに不定期に濃い霧が発生する。 (相手はアーク型、地上は危険) (あの大きいビルの屋上に行こう。あそこなら辺りを見回せる) 2時の方向に、一際大きなビルがあった。まずはあそこに行って、不意打ちの可能性を減らさなければならない。 武装を展開、そして相手の武装も確認する。 ハイスピードトライク型神姫、アーク。前が1輪、後ろが2輪のトライクモードになることが可能でその速さは神姫の中でもトップクラスの速さだ。その姿はトライク版のフォーミュラカーが一番近いかもしれない。 武装は少し大きなナイフが2本、アサルトライフルが一丁に大型ライフルが一丁。他には何もない。またしても純... -
そうだ、神姫を買いに行こう ~3/4
4th RONDO 『そうだ、神姫を買いに行こう ~3/4』 「こいつらが飛んできたせいで彼女が転んだんです」 警備員にそう言って、動かなくなった武士と騎士 (眠っていてもその顔はやはり濃かった……) を渡した後、こっそりと連れてきたレミリアと白黒神姫二体を人気のない玩具コーナーの箱の影に立たせた。 片腕が破損したアームパーツを外し、レッグパーツだけを装備しているため不自然に足が長くなり見た目のバランスが悪くなったレミリアは、色褪せた “リボルテックせんとくん” の箱に寄り掛かり、クールに腕を組んでいる。 「第三のヂェリーって知ってる?」 見た目はニーキと変わらないはずなのに、甲高い声もフレンドリーな性格もあの偏屈悪魔と大違いだ。 姫乃はどのようにあのストラーフを育てて、あんなへそ曲がりにしてしまったのだろうか。 レミリアの右側では、黒い神姫がいつの間にか武士と騎士か... -
第十八話:札無姫
第十八話 札無姫 俺は蒼貴に紫貴との合流を急がせて、紫貴の現状を確認する。彼女は早夏と交戦しており、岩場の壁を背にしてバックユニットでタイヤのみの横走りによる回避や斜面装甲による防御で攻撃をやり過ごして、そのまま攻撃に転じるが、いかんせん手が多い。 こちらが最大の攻撃であるエアロヴァジュラを仕掛けてもマウントされていたアルトアイネスタイプの大剣ジークムントをサブアームで用いる事で防御し、空いた自らの手で握られたカロッテMP6による牽制からのロッターシュテルンが飛んでくる。 辛うじてその攻撃を避けて反撃のアサルトカービンを放つ。攻撃は当たりはしたが、大半は能動的に動くスカートアーマーで防がれてしまった。 「自慢のパワーも手の数には敵わないみたいですね~」 「くっ……」 まるでヒルダを相手にした時と同様のシチュエーションだが、それよりもタチが悪い。早夏の方... -
週刊少年ジャンプのように
与太話7 : 週刊少年ジャンプのように 「マ、マママスターッ!! えらいこっちゃぁー!!」 特にすることもない退屈な日曜日。 たまには何もしないのもいいかとダラダラ漫画を読んでいたわけだが、あまりに唐突にエルが叫ぶものだから驚いた拍子に椅子ごとひっくり返ってしまった。 自画自賛したくなるほどの反応速度で後頭部へのダメージを回避した分、負荷はすべて腰に回った。これぞ今呼んでいた漫画の悪役が駆使する過負荷 『不慮の事故(エンカウンター)』 である。ダメージを押し付ける対象が他ならぬ自分であるあたり不完全ではあるが、そもそも過負荷というのは負完全なものなんだし、きっとそのへんの違いは瑣末なものだろう。 いやはや実に恐ろしい。こうもあっさりと漫画の世界の能力を再現してしまうとは、自分の才能が恐ろしい。実は俺も素敵な能力の持ち主であったらどうしよう。その素敵な能力で武装し... -
「ドラゴン-6」
第3部 「竜の嘶き」 「ドラゴン-6」 基地上空では数十機の青チームのテンペスタがA飛行場に対して機銃掃射を行なっていた。基地では所どころ爆煙がもくもくと立ち上り、炎上爆発した無数の神姫が転がっていた。 半壊したハンガーから数台の砲台型MMSが狂ったように対空砲をバカバカと撃ちまくっているが、テンペスタはすっかり舐めきったように、我が物顔で飛び回る。 数機の戦乙女型のアルト・アイネスがなんとか追い払おうと攻勢をかけているが状況は余りよろしくないようだ。 チーム名「タイフーン・エンジェルズ」 □天使型MMS「リアノ」 Sクラス □天使型MMS「エステル」Aクラス オーナー名 「倉田 律子」♀ 17歳 職業 女子高校生 □天使型MMS「コレット」Aクラス □天使型MMS「アニス」Aクラス オーナー名 「新名 夕菜」... -
Show No Mercy - なさけ むよう - 後編
Show No Mercy - なさけ むよう - 後編 (…えーと、つまり、アレだ、) 俺たちは、俺とアルトは、あの天使子ちゃんを人質に脅迫されてんのか? さっき俺たちが組み技やってると思ってたのは、人質にとられてた天使子ちゃんで、 俺たちがココに来たときにやられてた神姫は、人質を前になすすべもなくやられてしまったのか? 天使子ちゃんを抱えてるのとアルトに凄んでる2人のストラーフは、この手でこのバトルロイヤルを戦ってきたのか?! (…ありえねぇ…) だが困ったことに、ソレは目の前で現実に(と言ってもバーチャル空間だが)起こっているワケで。 「マスター…」 アルトがまた、困惑したような様子で俺に話しかける。 「あっ、ちぃねぇちゃん! そいつ確かファーストランカーのやつだよ!」 「あらー? じゃもしかしてあたしたち大金星? やーんすっごいラッキー!」 ... -
第一話:仮装姫
第一話:仮装姫 俺の学生としての朝は早い。授業がだいたい、一限目からあるのもそうだが、蒼貴、紫貴のメンテもしなければならないからだ。不本意ではあるが、杉原からそれに関する知識を学んで、それから日課にしている。工業大学所属の俺としては精密機械をいじれるのは授業の助けになっており、非常にプラスに働いている。二人を整備できて成績アップになるのだから苦にはならない。 蒼貴と紫貴とああだこうだ雑談しながらそれを終えたら、大学に行くべく、スマートフォンやら財布やらの常備品や道具を詰めた通学用のカバンを持って、二人に見送られながら部屋を出る。ここからは大学生 尾上辰巳として活動するのだ。 家の外へと出たら、大学へと向かう。通学には電車を使っている。その気になれば時間はかかるものの、自転車でも通えるのだが、電車の方が帰りの飲み会などの時に都合がいいからだ。 「今週の週刊バトルロン... -
アルティVS葉月
武装神姫 鳳凰カップ 実況生中継! 「みなさん、こんにちわ。この番組の実況を務めさせて頂きます、アナウンサーの花菱 燕(ツバメ)です」 二日目の午前十時、俺は昨日まで予選会場だった場所に入れ替わるようにして設置された特設巨大スタジアムの放送席にいる 観客の最大収容人数は一万五千人、中継用のテレビカメラ30台…… もうアホだ、このグループ ゲンナリしつつもやはり解説者の仕事はやらざるをえず、ノアだけを連れて決勝トーナメント開会セレモ二ーのため勢揃いしている予選を勝ち抜いてきた16組を放送席から眺めていた 葉月のヤツ…滅茶苦茶緊張してるよ… 逆にアルティはドッシリ構えてやがる さすが元八相、大舞台には強いってか ミコとユーナはどこかって? 全国放送の番組だ、流石にミコとユーナを連れての大騒ぎはまずいだろうという事で二人は香憐ねぇに預... -
50音順キャラクター図鑑
キャラクター一覧 Wikiに登録及び出演しているキャラクターのみです 仮とあるのはまだ未登録な作家さんのキャラクターですのでご了解くださいませ 追記 現在キャラクター追加は、各作家さんの自主登録制となっております。ご了承ください。 かな索引 キャラクター一覧あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 あ行 アース ネコのマスターの奮闘日記 アーニャ Les lunes アール アールとエルと 愛川 愛 神姫ガーダーシリーズ? 藍田 遼 おまかせ♪ホーリーベル 愛澤 祐太 神姫ちゃんは何歳ですか? アイリーン 神姫長屋の住人達。 青葉かすみ 幻の物語 アガサ ねここの飼い方 暁 光矢 Twin Sword s アキース・ミッドナイト(橘 明人) 橘明人とかしまし神姫たちの日常日記 あくまたん 妄想神姫 悪... -
キズナのキセキ 登場人物紹介
キズナのキセキ 登場人物紹介 ●久住菜々子 19歳 大学生 本編の主人公。 『異邦人(エトランゼ)』の異名を持つ神姫マスター。 明朗快活な美人。 ●ミスティ 本編のもう一人の主人公。 菜々子の神姫。イーダ型。 ストラーフのレッグパーツを装備して戦う。 ●遠野貴樹 20歳 大学生 『ハイスピードバニー』ティアのマスター。 本編の語り部。菜々子の恋人。 ●ティア 遠野の神姫。ローラーブレードのような装備を駆使するオリジナルのバニーガール型。 本編のもう一人の語り部。 ●大城大介 21歳 フリーター 菜々子の友人。虎実のマスター。 見た目ヤンキー風だが、根はいい奴。 ●虎実 大城の神姫。ティグリース型。 ファスト・オウガを高速機動型に組み替... -
学食の隅っこで
九話 『学食の隅っこで』 チーズ蒸しパンを一口かじった途端、マナーモードにし忘れた携帯がやかましく鳴った。掛かってきた電話の番号は私が意識を失っていた時から数回着信があったものだった。相手が誰か分からないし無視したいところだけど、無視してもどうせまた掛かってくるんだろう。 慌てて口の中のパンを飲み込み、席を離れて電話に出ると、相手は神姫センターの店長だった。はっきりとは覚えてないけど、店長は50歳前後の、線が細くて冴えないおじさんだったと思う。 「して、どのような内容でしたか」 電話を終えて席に戻ると、お盆の横にちょこんと正座したマシロが問いかけてきた。コタマ一人に私を任せられないとか言いつつ、大学までついて来たのだった。兄貴とお母さんは寂しがっているだろうな。 「ものっそい謝られた。電話の向こうで土下座してそうな勢いやったもん」 「当然です! あんなお店なんて... -
第九話 ボヌールからの挑戦状 後編
第九話 「ボヌールからの挑戦状 後編」 高速道路を二体の神姫が駆け抜ける。 「ハハハ! 無駄だよお嬢さん!」 片や車の上を飛び移り、片や車の間を縫って走る。 「くっ……!」 車の屋根から屋根へ飛び移る雅の後を、ソレイユの放ったボウガンの弾痕が追ってゆく。 「しつこい……!」 「落ち着け!」 雅をオペレートしている間にも、 「きゃあっ!」 「それそれです~」 川岸で戦っているメリーを見るのも手一杯になってしまう。 やはり、二体の神姫を同時に指揮するのは無理がある。だが、アンリは全くタイプの違う神姫を使っているのだ。もしや、本当に……。 「……メリー! 一旦離脱だ!」 「ダメですっ! 追いつかれる!」 通常のマリーセレスの武装に加え、アルトアイネスのレッグパーツを装備したノワールは、機動力が上がっていた。 それに加え... -
Siren in the blue sky ~蒼空のサイレン~
エウクランテと言う神姫を評する時、まず最初に浮かぶのは『扱いにくさ』だと言うマスターは多い。 そもそも、エウクランテはMagic Market社が鳴り物入りで発売した多機能型空戦神姫である。 単機で高機動空中格闘戦から遠距離砲撃戦までこなせると言う触れ込みだったが、実際にはその多機能さがエウクランテの弱点となってしまっていた。 当時の空戦の主力がアーンヴァルであり、この天使型がユーザーの選択でドッグファイトやアウトレンジファイアに機能を偏らせ、特化する者が多かった為だろうか。 エウクランテは戦闘中の変形合体を駆使する事でそのどちらも行えるよう設計されていた。 だがしかし。 その分個々の性能はアーンヴァルに及ばず、また目まぐるしく変化する戦況に変形では対応しきれない事態も多発した。 さらに、後続機種が変形合体で機能を集約するティグリース&ウィトゥルー... - @wiki全体から「アルトアイネス奮闘姫」で調べる