心を知るための生理学

心理生理学の巨大なハンドブックが翻訳出版されました。


この分野は,心理学プロパーの間では,生理心理学という名称の方が通りがいいかもしれません。
リンク先からもくじが見られますが,神経系のしくみから,事象関連電位(ERP),神経イメージング,瞳孔反応に眼球運動,血圧及び心拍,バイオフィードバックとかなり広範な話題を扱っています。
特に,EEG(脳)とERPにはかなりの章を割いているようで,このあたりに関心のある人にとっては非常に参考になりそうです。
心の働きも身体の働きと無縁に起こるわけではなく,身体の働きによって心に変化が起こることもまれではありません。
直接的に生理指標を扱わない分野の人にとっても,心の生理的基盤を学ぶことは重要ではないでしょうか。

原書は以下のものと思われます(正確に第何版が底本かはわかりませんが)。

Andreassi, J. L. (2006). Psychophysiology: Human Behavior and Physiological Response (5th edition). Psychology Press


最終更新:2012年02月03日 (金) 14時13分30秒

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