Creation Kit(CK)を使ったNPCのキャラメイク方法です。
基礎知識
.esmファイル(マスターファイル)→親ファイルです。Skyrim.esmはスカイリムのデータの大半が収まってます。
.espファイル →子ファイルです。親ファイルの差分として適用されます。
CKは構造上、.esmを元に読み込んでその変更部分のみをespとして出力し適用させます(=差分)。
顔のみの変更の場合
例としてジョディスさんを変更したいと思います。
(テクスチャによってすでにかなり変わってるのは置いといて)
BEFORE
- 顔MOD導入をしている場合、テクスチャのcharacter assets>tintmasks下のファイルすべてを予めどこかに退避させておきます。
化粧が適用されずにラインが入ったりバグが発生するためです。
(tintmasks下をすべてRGB8.8.8 256x256 ミップマップなしで出力されたもののみCKでバグ無しで開けます。現在Pretty Faceのみ対応)
- CKを開きます。
- File→Data→Skyrim.esmをダブルクリックでチェックを入れます。OK押して読み込みます。
- 読み込みがはじまりエラーが出ますが、すべてキャンセル(=Yes to All)を選択します。
- Object WindowからActors→Actorを選んで変更したいNPCの項目をダブルクリック。
ジョディスはEditor IDがHousecarlSolitudeなので、FilterにHouseと打てばすぐ出ます。ちなみにリディアはHousecarlWhiterun。
- PreviewのHeadにチェックを入れ、タブを右に行って、Character Gen Partsで化粧や顔色髪型や眉毛などの設定を行います。
- SkinTone.ddsを選択して、Presetを選び直します。ジョディスさんの場合はHumanFemaleSkinWhite01がデフォルトです。
これを行わないとデフォルトより顔色が暗くなったりします。
- 次にCharacter Gen Morphで顔の調整をします。プレビューはひどく魚眼レンズ風のパースなのでズームアウトして編集しましょう。
- プレビューだけでは信じがたいので実際に置いた雰囲気をRenderWindowで確認します。
- Cell ViewウィンドウのWorldSpaceをInteriorsにして、NPCのデフォルト配置場所、ジョディスの場合はSolitudeProudspireManorです。これをダブルクリック。
- 多分エラーが出るので、構わずキャンセル。RenderWindowに家の中が表示されます。
- カメラ操作
- ズーム:ホイールスクロール
- 縦横移動:中クリックでドラッグまたはスペース押しながらマウス移動
- 回転:Shift押しながらマウス移動
- オブジェクト操作
- 自由移動:マウス右ボタンでドラッグ。
- 水平回転:マウス右ボタンでドラッグ。
- 編集が終わったら、NPCのウィンドウをOKして閉じます。
- Object Window上の変更したNPC(HousecarlSolitude)を選択して、Ctrl+F4を押します。確認するウィンドウが出ますのではいを押します。
- Data\textures\actors\Character\FaceGenData\FaceTint\Skyrim.esmに化粧などのデータ、
Data\meshes\actors\character\FaceGenData\FaceGeom\Skyrim.esmにメッシュが出力されます。
- 今回の例のように、造形と化粧だけの修正の場合はCKを保存せずに終了で構いません。
新しくNPCを追加したり、髪や眉などの変更がある場合は.espファイルを保存する必要があります。
AFTER
髪と追加種族をNPCに適用させる
手順としては上記だいたい同じですが、マスターの指定とespの保存があります。
違うところは赤色になってます。
Apachii SkyHairとEnhanced Character Editの追加種族YgNordを例に解説します。(要Wrye Bash)
- 顔MOD導入をしている場合、テクスチャのcharacter assets>tintmasks下のファイルすべてを予めどこかに退避させておきます。
化粧が適応されずにラインが入ったりバグが発生するためです。
(対処法はtintmasks下をすべてRGB8.8.8 256x256 ミップマップなしで出力されたもののみCKでバグ無しで開けます。現在Pretty Face Packのみ対応)
- CKを開きます。
- File→Data→Skyrim.esmとApachiiHair.esmを2つともダブルクリックでチェックを入れます。そのままOK押して読み込みます。
- 読み込みがはじまりエラーが出ますが、すべてキャンセル(=Yes to All)を選択します。
- Data→Saveで適当な名前つけて-.espを保存します。
- Enhanced Character Editのようにespファイルや複数にまたがってesmを指定してるものはCKではマスターファイルとして読み込めません。
そこでWrye Bashで無理やり指定します。
- Wyre Bashを起動。Modsタブを開いてさきほど保存したespファイルを右クリック→Add Master...。
- 警告が出ますがOK。Enhanced Character Editを選んでOK。
- CKを開いてFile→Data、さきほど保存したespファイルをチェックしてSets as Active File ボタンを押して開く。}
- Object WindowからActors→Actorを選んで変更したいNPCの項目をダブルクリック。
- TraitsタブでRaceをYgNordを選びます。}
- PreviewのHeadにチェックを入れ、タブを右に行って、Character Gen Partsで化粧や顔色髪型や眉毛などの設定を行います。
- SkinTone.ddsを選択して、顔色を選び直します。顔色が暗くなるのを防ぎます。
- Apachii SkyHairなどtriファイルがない場合はエラーが出ますが無視して結構です。
プレビューウィンドウで遙か頭上に髪の毛がありますがゲームではちゃんと表示されます。}
- 次にCharacter Gen Morphで顔の調整をします。終わったらOKを押します。
- Object Window上の変更したNPCを選択して、Ctrl+F4を押します。確認するウィンドウが出ますので"はい"を押します。
- Data→Saveで-.espを保存します。
- 一回編集するとまたマスターの指定が外れるので、Wyre Bashでまたマスターの指定してください。
別の手段
- 複数のマスターファイルを指定するにはSkyrimEditor.iniの[General]にbAllowMultipleMasterLoads=1を追記することで可能になる。
最終更新:2013年02月22日 10:41