I Walk a lonely road

 *注意*
  • 出てくる一部のゆっくりが幸せになりません
  • ゆっくりがかなり人間臭いです

以上に気を付けてください
少しでも嫌だなと思ったら、回れ右を推奨します
下線部から始まります
ーーーー
歩く

只ひたすらに
それが正しいのかも分からず
ふと立ち止まり、振り向いたとき

そこには何があるだろうか・・・

~I Walk a lonely road~

「ありがとうございました」

表に"Close"の看板をかけ、店を閉める
今日も何事もなく一日が終わった
店の入り口に鍵をかけ
二階の家へ戻る

「おじいちゃん、ただいま」

「おかえり、さくや」

そして今日の売り上げの報告や
お客さんの話をして就寝
それが当たり前だと思っていた


「いらっしゃいませ、ようこそ」

今日はお店はお休みにして、おじいちゃんの古い友達ののゆっくりの結婚式に使っている
仲の良い人だけの小さな結婚式

ゆっくりもオーナーさんも参加者の人たちも笑顔で一杯だ


「幸せそうだったね、おじいちゃん」

「そうだね、本当に良かった」

私には眩しいくらいに幸せそうな二人が
少しだけ羨ましかった

今日はお昼過ぎからおつかいに外へ出た
普段はお店の準備をしているので
散歩も兼ねた良い気分転換になりそうだ

「後は墨とペン先、原稿用紙と・・・」

「おい待て!この饅頭野郎!」

突然の罵声に少し驚く
私の事だろうか、と声のした方を見ると
一匹のゆっくりが男に捕まっていた
その足元ではパートナーらしきゆっくりが跳び跳ねている

「やめてね! ゆっくりはなしてね!!」

「おねがいだよ! はなしてあげてね!!」

「黙れ饅頭! うちの売り物盗みやがって!」

「たべるものがなかったんだよ!!」

「あやまるからゆるしてね!!」

二匹は食べるものが無く盗みを働いてしまったらしい
身なりも汚く、大方野良と言ったところだろうか

「謝るから許せ、だと!! ふざけるなよ!!」

「しかたなかったんだよ!!」

「かえすからゆるしてね!!」

「悪いと思うなら最初からやるんじゃねえ!! とりあえず警察に行くぞ」

「「おねがいじまずぅぅ!! でぎごごろなんでずぅぅ!!」」


私も一歩間違えばあの様になっていたのだろうか



「おじいちゃん、ただいま」

「おかえり、さくや。どうしたんだい」

「えっ!? なにが?」

「何か悩んでいるんだろう?」

「何でそう思うの?」

「10年は一緒に居るんだ、悩みがあることくらい分かるさ」

「・・・うん」

「話してごらん。力になれるかは分からないが」

「実はね・・・」


それから色んな事を話した
今日見た野良ゆっくりのこと
それから色々考えてしまってモヤモヤしていることを

「もし私がおじいちゃんと会わなかったら、どうなってたのかなって考えてたの」

「うん、それでどうしたんだい」

「もしかしたら路頭に迷っていたかもしれないし、誰かと一緒に幸せな家庭を作っていたかもって思ったの」

「そうさね、どうなるかなんか誰にも分からないからね」

「お家とご飯がある私は野良の人から見れば幸せかもしれない。でも私だって手の届かない幸せがある」

「そうなのかい?」
「だから思ったの。本当の幸せって何?」

今頭の中でグルグルしている事をできるだけまとめて伝えた
おじいちゃんは少し困った顔をしている
きちんと伝えられなかったのだろうか

「さくやは今のお店の仕事は楽しいかい?」

おじいちゃんがポツリと聞いてくる

「うん、楽しいよ」

「さくやの手の届かない幸せは私には分からないが、今が楽しいのならそれで良いじゃないか」

「良いの?」

「ああ、良いと思うよ。それに幸せのチャンスは平等なんだよ」

「平等?」

「そうさ、皆に平等にチャンスはやってくる。それを逃がすかうまく捕まえるかは本人次第さ」

「そうなの?」

「野良の奴等は逃がしてしまったのさ。次のチャンスまでまた頑張れば幸せになれるかもしれない」

「そうだと良いね・・・」

「だからさくや、幸せでありたいなら自分が『こう在りたい』と思うように生きなさい」

「こう在りたい、と思うように・・・」

「そうさ、チャンスってのは自分の後ろから着いてくるものさ」

「後ろから?」

「自分が歩いて来た道の後ろから着いてくるのさ。『こう在りたい』と思うように生きていれば自然とついてくるよ」

「そうなんだ・・・」

「自分にしか出来ない道を選んで、独りで寂しいと思うか、胸張って歩けるかは自分次第と言うことだよ」

「ありがとう、おじいちゃん!」

「なぁに、老いぼれの与太話に付き合わせてしまって悪かったね」

「そんなことないよ」


「疲れたろう、飴でも食べるかい?この飴も実は特別な飴なんだよ」

「ふふ、おじいちゃんありがとう! お店開けてくるね!」


I Walk a only road・・・

おわり
ーーーー
以下チラ裏

一体何が書きたかったのか・・・
途中の野良の描写など、問題がありそうでしたら
wikiへは収録せずに投棄場へ送ってください
以上チラ裏
ーーーー
  • 多分この飴はヴェルタースオリジナルだろう -- さくやだいすきなひと (2010-12-08 00:12:52)
  • 警察のあとは・・・保健所じゃないよね・・・      
    -- 名無しさん (2010-12-08 02:25:11)
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最終更新:2010年12月08日 02:25