イメちぇえええええええん

精神的ブラクラ注意






「私ももっと可愛さをアピールしてみたいです。」
「ボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!」
「おお、スルースルー。」



俺が日々の日課であるカーカスループの練習中に何やら対して深くもない悩みを携えてやってきた
きめえ丸。
とりあえずそのニヤニヤ笑いをやめればいいのではないかと思ったが、口に出さないでおいた。



「それでいろいろ考えてみたのですが、見て貰えませんか?」
「別にいいけど。」
「おお、感謝従者十六夜。」



するとどこからか持ってきたマイクを片手にこちらをちらりと見るきめえ丸。
そして右手で変な形を作り……


「吉良ッ☆」
「字がちげーよ馬鹿。」


その感じは殺人鬼な方だ。可愛さアピールに使えるかと言えばノーである。



「おお、失敗失敗。では次。」
「もう期待はできねーな。」


コホンと軽くせき込み、きめえ丸はこちらを向く。
そして






「あははーっ。 きめえ丸はちょっと頭の悪い、普通のゆっくりですから。」




この時、わずか数秒であるが、確実に、世界は止まっていた。








先ほど起きた正体不明の出来事を脳内から完全にアンインストール完了。
……よし。生きてる生きてる。



「駄目ですかさっきのは?」
「うるせー思い出させるな馬鹿。」
せっかく忘れかけてたのに。



「ならばどうすればいいでしょうか?おお、難題難題。」
少し困った声でこちらをちらりと見るきめえ丸。顔が顔何んで正直よくわかんねー


「とりあえずあるだけやってみろよ。」
「おお、全部全部。」



※以下、きめえ丸の顔を脳内で保管しつつお読みください。



「……兄くん。」
「却下。」
「うるさいうるさいうるさい!」
「髪赤くないだろ。」
「ゆっくりしていってね!!!」
「今更それはないわー。」
「愛は絶対勝つんだよ! ぜーったい!」
「はいはいハート様ハート様。」
「あう~」
「肉まんはやらねーよ」
「恥ずかしいセリフ禁止!」
「お前が言うな。」
「おお、うふふうふふ」
「魅魔様がどこにいるか知らんかね。」
「私を京都へ連れってってください」
「だが断る。」
「うにゅ~~~♪」
「……」
「(*´ω`*)」
「その顔文字は流行らないし流行らせないし肋骨折れろ!」
「常識にとらわれてはいけないのですね!」
「(キリッ……だっておwwwwwwwwww」




この後、一時間ほど同じ事を繰り返し、ようやっとネタが尽きたところで
俺はしょんぼりとしているきめえ丸へ一つのマスクを差し出した。


「これをつけてみろ。まずは既存のイメージを壊すんだ。」
「……おお、ありがたやありがたや。」




三日後。森から奇妙な声が聞こえてきた。



「おもにがおがごわいぃいいいいいいいい!!!」
「ごっぢごないでねぇえええええええ!!!」


何やら怯えた表情のれいむとまりさが、必死に逃げ回っている。
その後ろには、俺がマスクをあげたきめえ丸がいた。


「指を折らせてもらいますよ。おお、骨折骨折。」

やっぱり、ロールシャッハじゃダメか






【あとがき】
ウォッチメン見ようぜ!
ボックスまりさの人でした

  • この発想はなかった・・・。
    きめぇ丸はそんなこといわないって感じの台詞をあえていわせるとはw
    -- 名無しさん (2009-05-02 23:36:25)
  • このきめぇ丸怖すぎだろ!
    釘宮はないわ〜w -- 名無しさん (2009-05-03 00:43:23)
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最終更新:2009年05月03日 00:43