愛でるこいつと、愛でてない俺と

※れぃむちゃちはあんみゃりでにゃいきぇど、ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!※


―うい~っす

てなわけで、俺のダチの家兼れいむの実家に遊びにきた

「う~っす、まぁ上がって。しかし久しぶりだなぁ」
確か前回は先週ですよね?
「ゆっきゅりたぢゃい…おじゃみゃしゅりゅよ!」
「れいむぅぅぅ!!げんきだったかぁぁぁぁぁあ!!」
―俺の胸ポケットに頬擦りするな…気色悪い
「ゅぅぅぅぅぅ!おにーしゃん!しゅりしゅりはゆっきゅりやめちぇにぇ!おにーしゃんぎゃゆっきゅりできにゃいよ!!」
―まったくだ、お前はゆっくりか
「なりたいよ、切実に」
一週間で何があったんだよ
相変わらずのゆっくり愛好家ぶりだ正直引くギリギリだ。れいむも心なしか怯えてんぞ。

「おーい!ちびちゃんが遊びに来たぞー!ほらみんなに会えるよ、れいむ!」
「ゅゅっ!ほんちょ?!」
と、思った矢先の強制連行かよ

・・・・、

「「お゙ぢびぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ゙ん゙!!!ゆ゙っぐり゙しでいっでね゙ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」
『ぉねぇちゃぁぁ!!』
「み゙ん゙に゙ゃ゙ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ゆ゙っきゅり゙しちぇい゙ぎゅよぉぉぉぉ!!」

しばらくして奥の部屋から盛大な騒お…家族の再会が響いた
全く…防音じゃなかったらご近所が大変だぞ

「がんどゔのざいがい゙だったよぉぉぉぉ!!」
―大の男が気色悪い
「お前久しぶりだとホントひどい…泣くよ?」
―泣くな、気色悪い
「どお゙じでぞん゙な…」
―やめんか
「…はい」

ガラッ…

「あ!おにぃしゃん!」

「ゆゆっ!おちびちゃんをゆっくりさせてくれてるおにいさん!ゆっくりしていってね!!」
『『ゅっきゅりちぇっちぇにぇ!』』
 ステレオはよせ…寝起きでイライラする…

れいむの親は無論れいむ、そしてまりさ。ちなみに両方とも元・野良らしい

こいつ曰くは野良のゆっくりをゆっくりさせてやりたい、だそうだ
言ってることは立派なんだが、そもそもゆっくりの事はこいつがゆっくり好きなせいで覚える羽目になった。
なまじ好きだからちょっとした事ですぐパニクって連日電話してきやがる。
途中で投げない分マシなんだがな
そのたび色々調べて最終的にこいつより知識が勝手に増えた。
まぁ、妙な知識を蓄えるのは好きだから別に構わんが。

「ゅぅ…ゆっきゅりおにゃきゃぎゃしゅいちゃよ」
―ほれ
「ゅゅ♪じゃむぱんしゃん♪」
 お前らも食うか?
「ゆっ!ぱんさんをくれるの?」
 ほれ
「まりさ、あんぱんだよ!」
「あまあまさんだね!もっとゆっくりできるね!」
『『あみゃあみゃ♪ ゅっきゅり♪』』

―さすがに3日連続は胸焼けするわ…
「お前大丈夫なの?」
―エネルギー源だからな
「つか菓子パンばっかりかよ…あんまやったらダメなんじゃなかったのか?栄養だって…」
―これは家の主食だ、俺は甘党だからな。だがちょっとしょっぱいモンが恋しい…それと俺は好き嫌いしないし。

一応こちとら食い物屋で働いてんだ。
しかしこれもれいむの運の良い所だ、俺と同じモンでいい分俺も楽だし。

―わざわざ市販のバランスフードなんて高級品は買えんし、そんな余裕はない。
「あ~あれはちょっとな…味は悪くなかったけど、わざわざ買うほどのもんじゃないわな…」
―そうゆう事だ。

まあ野菜炒めくらいはたまに作ろう。ちゃんとしたもん食わないと体だるいし…

「ゆっくりあまあまさんむーしゃむーしゃしようね!!」
『『ゅ♪♪』』

「いちぢゃきましゅ!」

『『ゆゆ?』』
―ほらお前らもだ、食べる前の感謝の挨拶だ
「「ゆっくりりかいしたよ!いただきます!!」」『『いちゃぢゃきみゃしゅ!』』

『むーしゃむーしゃ♪  むーちゃむーちゃ♪
    しあわせぇー♪     ちゃぁわちぇー♪』

「しかし本当に良い子に育ってるなぁ、ちび」
―未だによくわからんがそうなのか?
「とってもゆっくりしてるよ!」
ますますわからん
「お前昔っから子供とかに好かれてたしな、こ の ロ リ コ ン め!」

確かに中学唯一の良い思い出の職業見学の保育園では無駄にでかかったのと、無駄に律儀だったからやたらなつかれた
そりゃあどっさり背中に乗られたもんだ
しかし大声で言うな、覚えたらどうする。ご近所から笑顔が消えるぞ確実に一つ

「つーかちび語にスラスラ答えんのも地味にすげぇよ」
―お前言ったろ、お子には慣れてんだ。人間の赤ちゃんに比べたら、なに言ってるかわかんだろ?
「あ~…そうだけど、さらっと言うなぁ」
―最後までわからん奴は聞く気がないんだ。後、お前は可愛がりすぎですぐテンション上がりすぎなんだよ、見ててだいぶ恥ずかしいぞ。

「ごちちょぅちゃみゃだよ!」
―ほい
『ごちそうさまだよ!! ごちょちゃみゃでゃよ!』
「おきゃちゃぢゅけしゅりゅよ!ゆっきゅりまにぇしちぇにぇ!」

「うぅぅ、可愛がるのと両立してぇ…っつーか俺のほうが愛があるはずなのに…」

知るか

―まあ、あの一匹じゃ生活の邪魔にもならんしな、お前とはちょっと状況が違うさ
「無計画のくせに~…」
―一度続いたら持続力、あるぜ?。いいか、超甘党の俺だって甘いもんだけで生きてんじゃないんだぞ。
「わかりづれぇよ、つーかエネルギー源じゃねぇのかよ」

―時と場合だ



「ゅぅ…ゅぅ…ちぁゎちぇ…ゅぅ…」
『ぉねぇちゃ…ゅ』
「「ゅぅ…あかちゃんたち…とってもゆっくりー…ゅぅ…」」




おしまい。



※――――――――※
てなわけで、ゆっくりたちよりお人好し甘党お兄さんと友達の溺愛お兄さんがメインになっての
「愛でじゃないのになんでお兄さんはなれてんの?」解答編と「れいむの成長報告編」でした。
ゆっくりたちの行動…ほとんど変わってなくてすいません

では

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最終更新:2010年11月23日 22:06