小ネタ248 虹の上

小さなれいむは夢見てた

『虹の上には何がある?』
追えども追えども一度も着かず
小さな身体に大きな夢を
背負ってれいむは旅に出た

「きょうこそできるよ!! ねばーぎぶあっぷ!!」

生まれの森を駆け抜けて
お気に入りの小高い丘へ
首を洗って待ってろと
ふんぞり返ってそう言った

「にじさんはかくごしてね!! きょうはおいついちゃうよ!!」

フワリとれいむは空に浮く
リボンで羽ばたき、風に乗り
フヨフヨ、フラフラ空の旅
腋巫女、白黒、メイドに天狗
か弱い少女が空を飛ぶ
饅頭だって空を飛ぶ
あれも一興それも一興
気づけばれいむは虹の上

「やっとおいついたよ!! ゆっくりしていってね!!!」

虹の上には何もなく
そこには男が只一人
酒飲みほろ酔い良い気分
男が指をチョイと振る
朝から夜へ早変わり
ニコニコしながら酒樽を
下へ向けて引っくり返す

「おにーさんはなにをしてるの?」
「ん?それはね・・・」


「・・・いむ! れいむ!!」
「ん~・・・!?」
「あめだよ!!ゆっくりおきてね!!」
「・・・、世界の真理を見た・・・」

虹の上には男が一人
酒飲み、気が向きゃ
チョチョイと創る

神は天にいまし、全て世は事もなし

おわり
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  • やっぱり素敵です、この話 上手く言えないけど
    何度も読みたくなる -- 名無しさん (2010-04-07 22:31:49)
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最終更新:2010年04月07日 22:31