てゐ魂 第四話

てゐ魂 

第4話「何か割とシリアスだけど、キャラがゆっくりなのでどう想像しても
    ギャグにしか思えない。」


忠告、

これは銀魂のパロディです。

でてくるゆっくりにロクな奴はいませんし、

酷い目に合うゆっくりもいます。

それでも見たいと言う方はどうぞ。






今はもう懐かしき、あの夏の日。

                                             _,,....,,_ _
                                          -''":::::::::::::::::`' 、
                                          ヽ:::::::::::::::::::::::::::::\
               __   _____   ______               |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ
              ,  _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ 、              |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__
               'r´=─-      -─=ヽ、ン、           _,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7
             ,'= iゝ、イ人レ/_ルヽ=', i   十       ::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7
           十 i イ i (ヒ_]     ヒ_ン ).ヽイ i |            r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ
             レリイi/// ,___,  ///| .|、i .||            !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ
              !Y!.   ヽ _ン    「 !ノ i |            `!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   
               L.',.          L」 ノ| .|            ,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'  
               | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /            (  ,ハ    ヽ _ン   人!    
               レ ル`rー--─ ´ルレ レ´           ,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ
               γ´⌒´-?ヾvーヽ⌒ヽ                γ´⌒´-?ヾvーヽ⌒ヽ
              /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ             /⌒  ィ    `i´  ); `ヽ
              /    ノ^ 、___¥__人  |            /    ノ^ 、___¥__人  |
              !  ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >  )            !  ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >  )
             (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/  /           (   <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/  /
              ヽ_  \ )ゝ、__,+、_ア〃 /             ヽ_  \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
                ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈  ソ、              ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈  ソ、
                  〈J .〉、| 香 |, |ヽ-´                 〈J .〉、| 香 |, |ヽ-´
                  /""  | 霖 |: |                  /""  | 霖 |: |
                  レ   :| 堂 :| リ                    レ   :| 堂 :| リ
                  /   ノ|__| |                    /   ノ|__| |
                  | ,,  ソ  ヽ  )                   | ,,  ソ  ヽ  )
                 .,ゝ   )  イ ヽ ノ                   .,ゝ   )  イ ヽ ノ
                 y `レl   〈´  リ                    y `レl   〈´  リ
                 /   ノ   |   |                    /   ノ   |   |
                 l  /    l;;  |                    l  /    l;;  |
                 〉 〈      〉  |                    〉 〈      〉  |
                /  ::|    (_ヽ \、                 /  ::|    (_ヽ \、
               (。mnノ      `ヽnm                (。mnノ      `ヽnm

「さあ、もう逃げ場は無いよ!」

「大人しく、まりさ達にパンツレスリングされるんだぜ!」


…我ながら、これには参った。
見渡せば、すさまじい数のかわいいれいむ、かっこいいまりさ、かわいいれいむ、かっこいいまりさ、かわいいれいむ。
全員ガチムチ化していて、銃器で武装している奴までいる。
もう、泣きたいぐらいの胴付きゆっくりが私たちを囲んでいた。
対してこちら、胴無しゆっくり達は私と一匹を残して全滅だ。
うん、これは無いわ、残機無しでEXステージへ突撃しろとでも言ってるようなものだ。
まもなくこいつに捕まってあっーな目に合うのは眼に見えていた。

「…これはもう死ねってことね。」

私はもうこの時点で自害を考えていた。
「こんな奴らに汚されるぐらいなら、私は潔く死を選ばせてもらうわ。」
そんな言葉を私が口走ったその時、後ろに居たもう一匹の生き残りがこう呟いた。

「てるよ、あんた簡単に死ぬなんていうんじゃないよ。」

こんな状況でも、相変わらず人を小ばかにしたような口調でそいつはそう言った。
って言うか私はてるよじゃ無い、かぐやよ。

「目の前の地獄から目をそらして、死んで永遠にゆっくり出来る場所へ旅立ちたいと考えてるの?
 そんな安易な方法選ぶ馬鹿は、何処に行ってもゆっくりできないよ、例えあの世でもね。」

そいつはそう言うと、身体を更に低くした。
その瞳に、まだ諦めの意思は宿っていない。

「例え汚されようが、ボロボロになろうが、最後までゆっくり出来る場所を探すのがゆっくりだよ、
 諦めて死を選ぶより、みっともなくても、あたしは地べた這いずり回ってゆっくり出来る場所を探し続ける!」

次の瞬間、そのそいつは凄い速さで飛んだ!

ゴォッ!

「ゆがっ!?」

顎に直撃を受けて吹き飛んで気絶するかわいいれいむ。

「な、仲間が!」

「この野郎!」

ガガガガガガガガガガガガガガガガガ!

仲間が倒れたのを見て、かっこいいまりさが持っていたマシンガンをそいつに向けて連射してきた!
…が、そのあいつは怯むどころか、寧ろそのかっこいいまりさに向かって突撃する!
魂が何発か身体をかすって行くのにもかかわらず、そのゆっくりはかっこいいまりさの懐までもぐりこむと・・・。

「おりゃあっ!」

ドゴオッ!

そのまま、みぞおちに一発食らわせてやった!
「ぐほおっ!」
前のめりに倒れこむ、かっこいいまりさ。
「…はん、銃を持っててもこんなもんかい。
 身体が付いたところで、あんたの脳みそには私たちと同じあんこが詰まってるに過ぎないんだねぇ。」
倒れたかっこいいまりさの上に乗って、他の胴付きゆっくりたちを挑発する。
仲間が二人倒されて、頭に血が上っていたのか。

「ウガァアアアアアアア!」

そのゆっくりに向かってかわいいれいむとかっこいいまりさ達が凄い勢いで突撃して来た。
「…あ~あ、そんな考え無しにつっこんできたんじゃ私一人を倒すのも難しいかもね。」
そいつは半ば呆れ帰った様子でそう呟くと、敵陣の中に突っ込んでいった。


「…あきれたものね、これだけの数に囲まれても、あいつは諦めるつもりはないんだから。」


昔から、無茶苦茶な奴だとは理解していたが、こんな窮地で改めてその事を思い知ることになるとは。
…だが、それでもあれだけの数の胴付きゆっくりに苦戦どころか善戦しているアイツを見ると、何だか安心する。
アイツはいつ、どんなときでもあんな態度だ。
人を騙して陥れて小馬鹿にして、時にそれがムカつく事もあるが……
それでも、どんな絶望的な状況でも相変わらずなあいつを見てると、不安になっていた自分が馬鹿らしくなる。
「潔く死を選ぶより、みっともなくても地べた這いずり回ってゆっくりできる場所を探し続ける、か。」
そうだ、そもそも自分だってゆっくり出来る場所を探してここに居るのだ。
胴付きゆっくりたちにゆっくりぷれいすを奪われたまま死ぬのは癪に障る。
そう考えたとき、私の身体を既に動いていた。
あの、胴付きゆっくり相手に立ち回っている馬鹿の、援護をするために。


そのゆっくり、白いウサギの耳を携え、戦場を跳ね回る。
彼に倒された胴付きゆっくりは数知れず。
その獅子奮闘の活躍ぶりに、敵はおろか、味方にまで恐れられたゆっくり。
いつしかそのゆっくりは、白ウサと名づけられた。



~☆~



「信じられないな、明らかにそれはブラフでしょう。」

かぐやからてゐの昔話を聞いたてんこは信じられないといった顔でそう答えた。
その反応を聞いてかぐやは少しむっとなってこう反論する。
「何で私が嘘を言わなくちゃいけないのよ、嘘をつくのはこいつだけで十分よ、
 とにかくこいつは昔、あまたの胴付きゆっくりを倒して倒して倒しまくった。
 これは真実よ。」
それを聞いてもてんこはあまり納得できない顔をしていた。
それだけで、かぐやはてゐが相変わらず、いい加減な暮らしをしているのが理解できた。


「ッて言うかてんこちゃん、この状況で何で冷静にこのゆっくりの話が聞けるんだど~!」


れみりゃが大声でそう叫ぶ。
れみりゃ、てんこ、てゐの3匹の周りには、スペルカードを構えた大量の胴無しゆっくりが並んでいるのだ。
何かの弾みで、弾幕の雨あられがてゐ達に襲いかかっても、不思議ではない。
「お前頭悪いな、こういう時こそ冷静にならなくちゃ頭がおかしくなって死ぬ。」
てんこはフン、といった様子でれみりゃにそう言った。

「そういうものなのかど?」

「その証拠に、てゐは相変わらずどんべえを食べている。」

てんこの言うとおり、てゐは呑気にどんべぇをすすっていた。
周りを囲まれているのにもかかわらず、だ。
「ふう、ご馳走様。」
めんつゆも啜り切ってすっかり空になったどんべえの容器を机に放り投げると、てゐは満足そうにそういった。


「結論はでたかしら?てゐ。」


どんべぇを食べきったてゐに対して、かぐやがそう問いかけて来た。

「ん?何の話?」

「私達の仲間に入るって約束よ!」

「…ああ、そーなのかー。」

「…相変わらず人を小馬鹿にしてるわよね、貴方って。」

てゐの態度に怒りを覚えるかぐやだった。

「…で?結局のところどうなの?」

「やっぱ、どんべぇは何倍食べても飽きないねぇ。」

「…どんべぇを感想を私は聞いてるんじゃないのよ。」

いい加減マジで弾幕一斉射撃を始めようかしら、かぐやはそう考えていた。

「…てるよ、あんたいつまで下らない夢を追ってるのさ。
 馬鹿なの?死ぬの?」

「下らないですって!?」

「胴付きゆっくりを倒して、皆がゆっくりできる真の理想郷を作る…だっけ?
 その為に沢山の胴無しゆっくりが立ち上がって、沢山犠牲になって…
 解ったのは自分達の無力さだけじゃん、もう今更反逆だ何だ言ってもしょうがないと思うけどね。」

「…あの頃とは違うわ、胴無しゆっくりでも扱える武器がある。」

かぐやはそういって、一枚のカードを取り出した。

「…スペルカード、ね。」

「弾幕があればあいつらの最新兵器にも対抗できる。
 あの頃と比べれば勝率はぐんと上がったわ。
 …でも、これだけじゃあまだ手札が足りない。」

「………。」

「私達はこれから、この国の中心を担う建物、メインプレイスを襲撃するつもりなの、
 そして胴付きゆっくりたちを一掃し、今一度、この国を皆がゆっくり出来る場所に変えてみせる。
 その為には、スペルカードだけではなく、貴方の力が必要なのよ。」

「…………。」

「貴方はゆぶき町なんて所で腐ったまま終わって良い器じゃない、
 貴方の居場所はここにしかない筈よ、
 さあ、このスペルカードを受け取って、私たちと共に戦いましょ。」

かぐやはそう言って一枚のスペルカードをてゐに差し出しだ、
てゐはそのスペルカードをチラリと見やると、ゆっくりと口を開いた。

「…てるよ、あんたも相変わらずいい性格してるね、
 私を仲間に引き入れるために、ワザワザ手の込んだ罠を仕掛けた。」

「…罠だど?」

「おいぃ?いつ私達は罠にはめられたんですか?」

「そもそも私たちがあんな爆破事件に巻き込まれたのは、朝方に事故った馬鹿なゆっくりに頼み事をされたからじゃん、
 あれ自体が私達を嵌めるための布石だったんだよ……たぶんあのまりさ、てるよの仲間でしょ。」

「………。」

「それで私達を爆破事件の犯人に仕立て上げて大手振って表を歩けないようにして仲間に誘うって魂胆だったんでしょ。
 あんたは最初から全て計算づくであの建物の前で私達を待っていた、そうでしょ?」



「マズイよ、あのゆっくりれいむ達の計画を見抜いたよ!バレバレだよ。」

「しっ!かぐやさんは例え計画を見抜かれても黙ってろと言ってただろ!黙ってるんだぜ!」

「そうだね、敵に動揺を見せてはいけないってかぐやさんが言ってたもんね!」



反逆ゆっくりがヒソヒソ(と言うにはかなり大きな声で)話し合ってるが、てゐ達はあえて無視することにした。


「てるよ、悪いけどさあんたの誘いには乗らないよ。」

「!」

「あんた達のばかげた理想に付き合うつもりは無いよ、
 私は勝手気ままにゆっくりしたいんだよ。」

てゐはそう言ってかぐやに背中を向けた。
「れみりゃ、てんこ!とりあえず家に帰るよ。」
てゐは二匹に向かってそう呼びかける。

「じゃあこれから闇系の仕事があるのでこれで。」

「え、えーと、じゃあてるよさん、おいしいご飯ありがとうだど~。」

れみりゃもてんこも、てゐと一緒に帰ろうとする。
…が、そうすんなり帰れる訳が無かった。

シュンっ!

「!」

かぐやは一瞬でてゐの前に回りこんだ。

「馬鹿ね、私の能力は知ってるんでしょ、逃げるなんて事出来るわけないじゃない。」

「…あ~そう言えば忘れてたわ、永遠とシュユを操る能力だっけ?
 永遠はとにかくシュユのほうは漢字で出ないからカタカナでごまかしてる奴。」

「何言ってるのよ?…とにかくどっちにしても、貴方を素直に帰すわけには行かないわ。」
かぐやはそう言うと、スペルカードを取り出した。
「…何、てるよ、あんた私にケンカ売ってるわけ?」
てゐもスペルカードを取り出した。

「ちょ、てゐさん、こんな所で弾幕の打ち合いを始めるつもりだど!?」

「れみりゃ!てんこを連れてどっか物陰に隠れといて!」

「かぐやさん、少し頭を冷やして!」

「貴方達、邪魔はしないで!」

てゐもかぐやも、完全に頭に血が上っていた。

「てゐ、戦う前に一言言わせて。」

「何?」

「いい加減私の名前を覚えなさい!私はてるよじゃ無くてか~ぐ~や~よ!」

両者のスペルカードが光りだし、発動しようとしたそのとき!


ドゴオオオオオオオオオッ!


いきなり派手な音と共に壁が吹き飛んだ!

「!?」

「え!?」

一同、驚いて吹き飛んだ壁の方を見る。



          __       .           
        -''"´     `'           i     
 *   ,'´ ,. -‐ァ'" ̄`ヽー 、`ヽ     .X  ,干、   X
     ゝ//         `ヽ`フ   \/\/
   // .,'  /! /!   ! ハ  ! ',ゝ  +十l i「」! l十+
 ___/(    ! ノ-!‐ノ ! ノ|/ー!、!ノ  ,.ゝ  /\/\
 `ヽヘ  ,ノレ' rr=-,   r=;ァ ir /! ノ .×  `土´   X
  (   ノ ! ///    ///  ! ヘ(       .!        /^\      ,.へ___
   ノ)  ,.ハ ''"  'ー=-' " ' ! ',ヽ.     :        /   >''´ ̄ ̄`'''ヽ7  
   ,_)__'! ト.、      ,.イ  i .ノ ハ、_,,..-‐、_        |  /´ _       _'ヽ、
  r'"ヽ   t、 `>r--‐´レヘ ノ       i `ヽ       〉 / /´  /  ,  、  、 ヽ〉
   ( ノ .ヘ,ィヽ、ハ、 `'ーr''´ ノヘ. 〈   ァ   /つ'´      /  i イ  レ\ ハノ! /i  i  
   (r‐-、/    i`''::ー‐ヘ´:::::::Y,_,.ノ`"''‐'´        └rイ レイ (ヒ_]   ヒ_ン)ハヘ| n⌒i 
 o  _,./!,    !::::::::::::::::Y:::::ノ__ `ヽ.  ○       く_ノ  〉 i""  ,___,  " iハ _,,.! ノ
   ノ  / ` ' ,イ、:;_::::::::::ノi::::::i>.-、 ̄ヽ!    _      ハ. i ハ、   ヽ _ン   人|´ /
 。 ^'ーァ'     |く:;___::::::::__;:i;/  >ァ、      `"''"  i\レヘハレへ〉'=r--r='i´Vヽy'´
    rく___    | /  ̄ ´i     /:::::::i/   o       ヽ、,_`ヽ,r'´ `ト、 ∞」 i  ノ
    ン'  `ヽ__」  /      _r-'ヽ:::::|>          <   ̄〉、___ノ   ̄  Y/
   ::!___,.ヘ_ノ、:::`''ァ'ヽ.,_r-‐::''"´::::::::::::/」    ;:: - 、.,_    >_/ /〉 ,  ,   、!_ゝ
  ::::::::::::::ヽ>、::::/::::::::::i:::::::::::::::::::__;;∠>'             `(⊆ノ/ /  !   ハ
   :::::::::::::::::`r 、/>ーr-─ァr二7´:::  ゜             くヘ,.へ_,.へ__,.ヘ,.ヘ
     ::::::::::::i` ̄´7'"` ̄´::`'ー'                   `'r、__ハ___ハ__!ン
  ○    :::::i`ー-ァ'::::::::::         o               ト_ン   ト_ノ

「公安⑨課だ!反逆ゆっくり達はゆっくり大人しくしてね!」


現れたのは、多数の胴付きゆっくりだった。
全員、物騒な銃器を手にして完全武装している。

「う、うわあああああああ!公安⑨課だ!」

「あいつらいつの間にまりさたちのゆっくりぷれいすを突き止めていたんだぜ!?」

現れた胴付きゆっくりを見て反逆ゆっくりたちは動揺を隠せない。

「まずったわね…よりによって公安⑨課にこの場所を嗅ぎつけられるなんて!」

かぐやも現れた胴付きゆっくりを見て、焦っているようだ。

「あのさ、何、公安⑨課って。」

と、てゐがかぐやに向かってそう質問してきた。

「てゐ、あんた本当に何も知らないのね!
 公安⑨課は胴付きゆっくり直下の最強の戦闘部隊!
 私達、反逆ゆっくりの活動を何度も邪魔してきた、私達の敵よ!」

かぐやがそう説明する。
と、公安⑨課の先頭に立っていた、青い洋服と紫の髪が特徴の胴付きゆっくりれてぃがこっちを見てこう言った。

「一同!反逆ゆっくりを取り押さえなさい!逆らって来た者はブッとばしてして良いわ!
 ここでかぐや率いる一波を一網打尽にするのよ!」

「レティ長!ゆっくり理解したよ!」

レティの号令を聞き、他の胴付きゆっくり達が銃を一斉に構えて反逆ゆっくり達に向かってきた!
「う、うわわわわわ!スペルカード!」
それを見て、反逆ゆっくりの一匹がスペルカードを発動した!

ゴオオッ!

カードから弾幕が展開され、胴付きゆっくりに向かって飛んでいく!
「負けるか!!」

ズガガガガガガガガガガ!

胴付きゆっくり達も負けじと銃を乱射する!
てゐたちの目の前でスペルカード対銃器による弾幕合戦が繰り広げられた。

「う、うわあああああああこのままじゃれみりゃ達も巻き添えを食らうど!」

「ここは、逃げるよ!」

「ついて来て、いざという時のために、秘密の抜け道は用意してあるの!」

「おぉ、さすがてるよ、こういう所には抜け目が無いねぇ!」

「いい加減てるよと呼ぶのはやめなさい!」

とにかくかぐやに連れられて、てゐたちは部屋を出ようとする。
「かぐやが逃げるわ!チルノ!」
れてぃは大声で後ろにいる胴付きゆっくりチルノに呼びかける。


    /^\      ,.へ___
   /   >''´ ̄ ̄`'''ヽ7
   |  /´ _       _'ヽ、
   〉 / /´  /  ,  、  、 ヽ〉
  /  i イ  レ\ ハノ! /i  i
  └rイ レイ (ヒ_]   ヒ_ン)ハヘ| n⌒i
  く_ノ  〉 i""  ,___,  " iハ _,,.! ノ
   ハ. i ハ、   ヽ _ン   人|´ /
  i\レヘハレへ〉'=r--r='i´Vヽy'´
  ヽ、,_`ヽ,r'´ `ト、 ∞」 i  ノ
  <   ̄〉、___ノ   ̄  Y/
   >_/ /〉 ,  ,   、!_ゝ
    `(⊆ノ/ /  !   ハ
      くヘ,.へ_,.へ__,.ヘ,.ヘ
       `'r、__ハ___ハ__!ン
        ト_ン   ト_ノ

「ここはさいきょーのあたいの出番ね!」

チルノは懐から一枚のスペルカードを取り出した。

雹符「パーフェクトフリーズ」

ズガガガガガガガガガガガガガ!

色とりどりの雹がスペルカードから高速で発射される!
狙いはかぐや・・・では無くれてぃ!

「え?ひゃぁああああああああああ!」

れてぃは後ろから至近距離で放たれた雹弾をしゃがんでかわす!
…が、交わしきれずに何発か頭の上ギリギリをかすり、れてぃの頭に道状のハゲを作り上げた。
「…ち?ちるの?何で私に向かってスペルカードをはなったの?」

「気のせい!勝手に前にいるのが悪い!」

いや、確かにそうかもしれないが、今のは明らかにれてぃを狙っていたような…。
って、そんな事言い争っている場合じゃない!
慌ててかぐや達を探してみるも、既に部屋を脱出した後だった。

「…ここは追うしかないわね。」

れてぃはすっくと立ち上がった。


~☆~

「こっちよ!」

部屋を脱出したてゐ達は、かぐやの案内の元、脱出を目指していた。

「今の所、公安⑨課は追ってこないみたいだど。」

れみりゃは後ろを見て追っ手が来ないか確認していた。
「フン、流石のあいつらもヴァナのイチローと呼ばれた私の足には追いつけなかったみたいだな。」
てんこはそう言って踏ん反り帰ったその時。

「どぉりゃあああああああああっ!」

いきなりてゐ達の真上かられてぃが襲い掛かってきた!
れてぃはてゐ達に向かって拳を突き出した!

ズバアッ!

「うわあっ!」

幸い、拳は誰にも当たらなかった。
しかし、その一撃は通路の床を大きくえぐった。
「チッ、狙いを外したわ。」
れてぃはそう言って立ち上がると、かぐやの方を見た。
かぐやは少し離れた所にいる。
「悪いけど、次で仕留めさせて貰うわ!」
れてぃはそう言ってかぐやに飛び掛ろうとしたその時。

「おっと、悪いけどそうは行かないよ。」

そう言ってれてぃの前にてゐが飛び出した!
その耳には一枚のスペルカードが握られている。
(!スペルカード!)
それを見たれてぃは、とっさに後ろに飛んでてゐと距離を取る!

逃符「フラスターエスケープ!」

宣言と同時に無数の弾がれてぃに襲い掛かる!
「これは…なら!」
しかし、その弾を見たれてぃは何と、その弾幕の中に突撃していった!
放たれた弾をれてぃは、左右に小刻みに動いて回避していく!

「!」

突撃して来たれてぃを見たてゐはとっさに耳を顔面の前で十字にクロスさせた!

ガキイッ!

てゐは、飛んできたれてぃの拳を、その耳で受け止める!

「あら、やるじゃない、私の拳を受け止めるなんて。」

「そっちこそ、弾幕の弾道を一瞬で見抜いて突撃してくるなんてたいしたものだよ、
 そのちょっとふとましめな体格でよくかわし切れたもんだねぇ。」

「何よ、ふと増し目って!あんたなんか何だかいやらしい目つきしてるじゃない!
 何だか気持ち悪いわよ、その目つき!」

「良いんだよ、いざという時は主人公特権できらめくようになってるから。」

「何言ってるの!」

罵詈雑言でののしりあいながら、れてぃは拳を突き出し、てゐはそれをかわして行く!

「クッ!ちょこまかと!」

「悪いけど、いつまでも相手にしているつもりは無いから。」

そういうと、てゐはまた一枚のスペルカードを取り出した!

「また弾幕!?たとえ至近距離で出されても、かわし切って見せるわ!」

「悪いけど、これは流石に見切れないと思うよ、だって。」

スペルカードが光りだすと同時に、てゐの身体も光に包まれた。
「こいつは、直視したら偉い事になるからね。」


             .|
           \ ,,,..|..,,./
            ,;'´o 。`:;,
         ―─;;  ∀  ;; ――
            'ヽ、.. ..;:''
           / `|´ \
                  |         

光に包まれたてゐの姿は、さいたまへと姿を変えていた。


照符「さいたまサンシャイン」


カッ!


さいたまに姿を変えたてゐは、激しく全身を光らせた!
「!?ま、まぶしっ!?」
れてぃはあまりの眩しさに思わず眼をつむってしまった!

「てるよ!」

光るだけ光るとすぐにもとの姿に戻っててゐが大声でそう叫ぶ。
次の瞬間、閃光対策にサングラスをつけたかぐやがてゐの傍に現れた。
その黒髪には、れみりゃとてんこが巻きついている。
その姿は何だか、捕食されているみたいだ。
その黒髪が、てゐの身体に巻きつくと同時に、かぐやはてゐ達を連れて高速でその場を逃げ出した!
れてぃが目を開けた頃には、そこにはてゐの姿は勿論、他のゆっくりの姿も何処にも見あたら無かった。

「レティ隊長、大丈夫ですか!?」

そこに、何人かの胴付きゆっくりとちるのがやって来た。
「え、ええ、大丈夫よ、ちょっとまだ目の前がちかちかするけど。」

「その様子だと、肝心のかぐやは逃がしたみたいだね、全く、単独行動するからこうなるんだよ。」

ちるのがニヤニヤ小ばかにした表情でれてぃにそう話しかける。
その言葉に怒りを覚えたれてぃだったが、今は相手にしている暇は無い。
「みんな、かぐやの行方を追って!まだこの建物から出でいない筈よ!」
公安⑨課の威信にかけて、必ず反逆ゆっくりの幹部の一人、かぐやを捕縛する!
部下の胴付きゆっくりに指示を出しながられてぃはそう決心した。


~☆~


「…あれま、これは参ったわね…。」


かぐやに連れられてたどり着いた脱出口がある部屋。
しかし、その脱出口には一つ、問題があったのだ。

「おいぃ!?出口をあの公安⑨課とか言うゆっくりが見張っているんだが!?」

「連中、この建物の構造を、事前に調べつくしていたようね…。」

脱出口となる扉の向こう側に公安⑨課が陣取ってしまっていたのだ。
これで、脱出口からの脱出は不可能となった。

「これは参ったわね、何とかならないかしら。」

「さっきのかぐやが使っていた超トンズラは使えないのか?」

「…何、超トンズラって。」

「さっきの凄い速さで動く技。」

「クロックアップのこと?あれてるよの身体に負担が掛かるからあまり連続でやらせないほうが良いよ。
 現にほら、済ました顔してるけど、無茶苦茶疲れているから。」

てゐの言うとおり、かぐやは一見すました顔をしているが、
良く見ると皮膚にはうっすら汗をかいているし、
呼吸も鼓動も激しくなっている。
一見するとそうは見えないが、中々疲れがたまっているのだ。

「かぐやさん!はい、お水!」

「私は良いわ、それよりあんた達も全力で走って喉が渇いてるでしょ。」

部屋にはてゐ達のほかにも、別ルートでこの部屋に逃げてきた反逆ゆっくり達が何匹かいた。
「…ここはまりーさに任せるんだぜ。」
そのうちの一匹が前に出る。
反逆ゆっくりの中でも、最も血の気が多いと言われるゆっくり、通称まりーさだ。

「まりーさ、貴方何か思いついたの?」

「こいつを使うときがやってきたんだぜ。」

まりーさは帽子の下から、丸い形をしたものを取り出した。

「ちょ、それは爆弾!?」

「いざという時に用意した爆弾なんだぜ!こいつで外の⑨課に特攻を仕掛ける!」

「!?」

「かぐやさんはまりーさが見張りと玉砕した後に脱出してくれ!」

「ちょっと待ちなさい!そんな事したらまりーさが!」

「かぐやさんは反逆ゆっくりたちにとって無くてはならない存在なんだぜ、ここで死んではいけないんだぜ!
 まりーさの命一つでかぐやさんを生き残らせられるのならば、それは十分意味があることだぜ!」

「…!」

「あの~真面目なやり取り中一つ失礼させてもらうけど。」

と、そこでてゐが口を開いた。
そして、うさ耳で爆弾を指差してこう問いかけた。
「何か、そこに注意書きが書いてあるのが気になるんだけど?」

「え?」

てゐの言うとおり、まりーさが取り出した爆弾には注意書きがかいてあった。
まりーさとかぐやは注意が実をじっと見てみた。

注意、爆発したら半径1キロは確実に吹き飛びます。

注意書きにはそう書かれていた。


「…もしかしてそれ、爆発したら永遠邸は跡形も残らないんじゃない?」

「………。」

「…てへ。」

「てへ!じゃねーよ!私たちまで巻き込んで自爆するつもりだったのか!」


てゐは怒ってまりーさに飛び掛る!
その弾みで爆弾が転がりれみりゃとてんこの前まで転がった。

「ホウ、これが爆弾というものですか。」

生まれて始めて爆弾を見たてんこはその爆弾を拾い上げる。
そして、あちこち触り始めた。

「て、てんこちゃん、あまり爆弾に触らない方が良いんじゃ・・・。」

れみりゃが忠告したその時。

 カチ

不吉な音が、辺りに響き渡った。
れみりゃも、かぐやも、反逆ゆっくり達も、まりーさとケンカしていたてゐ達も、みんな一斉にてんこの方を見た。


「…みうs。」


てんこは顔を赤くしてそう呟いた。


~☆~


「どうやら、かぐやとその一味はこの部屋に逃げ込んだみたいね。」

れてぃ達はかぐや達が逃げ込んだ部屋の前まで来ていた。
みんな武装していて、部屋に突入する気満々だ。 


「マズイよれてぃ!あたいガラさな(※)の予約録画忘れてた!!」

「あらそれは困ったわね、だったらこの仕事早く済ませて戻らなくちゃ。」


※ガラクタどおりの早苗さんの略
 ガラクタ通りで必死に生きるゆっくり早苗を描いた、ゆっくり界で人気のテレビドラマである。
 (早苗ちゃんの人、勝手に拝借してすいません。)

れてぃは全ての決着をつけるために扉をぶち破ろうとする、
しかし。

ドガアッ!

それより先に、扉が破られた!

「だぁあああああああああ!」

それは、頭に何かを載せたてゐであった。
「うわあっ!?」
れてぃ達は思わず後ずさりしてしまった。

「ちょ!いきなり出てこないでよ!」

「あ、あんたらちょーど良いや!ねぇ!そいつらの中にこれ解体できる奴居ない!?」

てゐはそう言って頭の上に乗せたものをれてぃ達に見せ付ける。

「え、それって…。」

「バ、爆弾…?」

そう、てゐが見せてきたのは、爆弾だった。
しかも、カチカチと音が鳴っている、作動しているのだ。

「うわぁああああああああああああ!」

当然、公安⑨課の面々はてゐから逃げ出した!
「ちょ!だから待ってって!あんた達の中に爆弾解体できる奴はいないの!?
 これ解体しないとやばいんだってば!」
てゐは慌てて公安⑨課を追い掛け回した!

「れ、レティ隊長!爆弾を持ったゆっくりが追いかけてきます!」

公安⑨課の一人が追いかけて来るてゐを見てそう叫ぶ。

「不味いわ!アイツ玉砕する気よ!」

「違うわい!私はこいつを解体して欲しいだけだい!ほらっ!」

てゐはそういって公安⑨課の方に向けて爆弾を投げつけた。
爆弾は、れてぃがキャッチした。

「ちょ!こんなのいらないわよ!」

勿論、れてぃはてゐに即座に投げ返す。

「ってこっちに投げ返すな!」

てゐはまた公安⑨課のほうに向かって投げつけた。
今度はちるのがキャッチする。

「うわ、重っ、ハイ。」

ちるのは傍に居たれてぃに爆弾を渡した。

「って、何で私に渡すのよ!」

れてぃはそう言ってちるのの方に投げ返す!

「あたいこんなのいらない。」

ちるのはれてぃにまた爆弾を渡す。

「貴方が持ってなさい!」

「いらない!」

「もて!」

「いや!」

二人は爆弾をキャッチボールし続ける。
「・・・今の内に離れたほうが良いかな。」
そう思ったてゐはゆっくりと来た道を引き返そうとするが・・・。

ポォーイッ。

『あ。』

二人と一匹のゆっくりが固まった、
爆弾の投げあいっこをしている内に手が滑って、爆弾が思いもよらない方向に飛んでいったのだ。
「マズイ!爆弾が地面に落ちた衝撃で爆発でもしたら!」
てゐはすぐに走り出す!
爆弾の下にもぐりこんだてゐは身体全体で爆弾を受け止めた!
キャッチの弾みで爆弾後とゴロゴロと壁まで転がっていくてゐ!

「緊急事態!全員、永遠邸から逃げるわよ!」

「ゆっくり理解したよ!」

その隙に、公安⑨課は凄い勢いで逃げ出していった。


「う、うう、いった~…。」


一方のてゐは、爆弾をキャッチした衝撃と壁にぶつかった衝撃でかなりのダメージを追っていた。
と、そこで気づく。
爆弾のカチカチが僅かながら早くなっていることに。
要するに、爆発のときが迫っているのだ。

「こ、これってマジでヤバイ…。」

てゐはかなりの焦りを覚えたのであった。

「てゐさん、大丈夫だど~!」

「ちょっとてゐ、早すぎるでしょう…。」

と、れみりゃとてんこがてゐの元に駆けつけてきた。

「あ、二人とも来てくれたんだ…てるよ達は?」

「どうやら誰も爆弾を追いかけるなんて根性は無かったみたいだど。」

「…ま、そりゃそうか。」

「てゐも爆弾を置いて逃げるべきそうすべき!」

「いや、そうしたいけど、何か、もう時間が無いみたい。」

てゐはそういって間隔が早くなった爆弾のカチコチをれみりゃ達に聞かせた。
半径は一キロ、今から爆発の範囲から脱出するのは…かなり難しいだろう。

「そんなぁ、じゃあどうすれば良いんだど?」

「私はいい手を思いついた、爆弾から逃げ切れないなら爆弾が逃げてもらう!
 爆弾を遠くまで投げれば良い!」

「何処に投げろって言うのさ!一キロも遠くに投げられるゆっくりなんて早々いないよ!」

「任せろ!」

てんこはそういうと、非想の剣を取り出した!
そして、それを地面に突き刺す!

…その直後、辺りにゴゴゴゴゴゴ…と言う音が響き渡る!

「え?」

何だか嫌な予感がするてゐ。
10秒後、その予感は的中した。

ドゴォオオオオンッ!

「うわぁああああああああ!」

突如、地面が盛り上がり、てゐは爆弾と一緒に打ち上げ花火のように打ち出されてしまったのだ!
永遠亭の天井を突き破り、遥か上空まで打ち上げられるてゐ。

「あ、あの馬鹿…無茶にも程があるいでしょう…が!」

いきなり打ち上げられたので戸惑ったてゐだが、それでも、冷静さは失わない。
打ち上げがほぼ頂点に達したのを見計らい、
いい加減、カチカチも極限まで早くなってきた爆発寸前の爆弾を、上空に向かって――――。


「…どぉ、りゃあああああああああああああっ!」


力の限り、思いっきりブン投げた!

爆弾はてゐよりはるか高みにまで飛んでいき、そして、白い光に包まれ…。


カッ!ドゴァアアアアアアアアン!


正に、花火のごとく、大爆発を起こした。
下に居たれみりゃとてんこは、壊れた永遠亭の天井からその大爆発を眺めていた。

「て、てゐさぁ~ん!?」

「てゐは裏世界でひっそりと幕を閉じた…。」

二人は大爆発を見て、てゐは死んだんじゃないか?と思ってしまった。


~☆~


さて、その大爆発を眺めて居たゆっくりは先ほどの2匹だけじゃない。
「やれやれ、あれで生きてるなんて、悪運だけは強いわね。」
かぐやは永遠亭の屋根の上からから双眼鏡を使って空の様子を眺めていた。
もっとも、もう爆発のほうは見ていない、
眺めていたのはその爆発より遥か下の方だ。



               ,. -‐-、        ,.- 、
              /     i      /,   ヽ.
             /      ハ├──-//i    i
            ,'      / ソ::::::::::::::::::ヽ、!    |
            i   /:;:::::::::::::::;:::::::::::::::ゝ、____ノ
             〉--' /:/、__;:ィ::ハ::、_;:!:::i:::ハ::〈
            i::::::::/::::::ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ::::|:Y
            ハ:::::::レヘ::i' rr=-,´   r=;ァハソ:::ハ
            |::::::::ノ:::l:|  ̄      ̄ l:::::|::ノ
            ノ:::::::::::::ハヽ、 u ー=-  ノ::::i:::(
           イ:::/::::::/:::イヽ>, -r=i':´イ:::ハノ
            /〈rヘ:::::!::レ´   `y二」ヽレ':::〈|      
          /             /  .|    }^ヽ
         | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    |、_ ノ ハ } \
      ..r'´ノ|    うーぱっく      |   | /  }! i ヽ
    ../ヽ/ r|                |   |{_   ノ  }  _」
   / / ハ ハ|    旡≧///≦乏    |   |⌒Y⌒Y´
   ⌒Y⌒Y´..|     | |, -- 、 | |    |    |
         |    | |ー⌒ー' | |    |  /
     ((   |__________|/  )) 

「うわぁああああ!何で勝手にうーパックの中に入ってくるのぉおおおお!」

「いやぁ、助かったよ落下したときのことは全然考えてなかったから。」

「おりてぇ~!おぜうさまは仕事の最中何だどぉおおおお!」

「まぁまぁ、ここは人助けだと思って。」


てゐは運良く、通りかかったうーぱっくに掴まることで地面に落下せずに済んだようだ。
上空でうーぱっくともめているてゐを見てかぐやは呆れ顔になる。
「全く、相変わらず滅茶苦茶で自分勝手なゆっくりよね。
 あれから何年もたってるのにホント、馬鹿なまんまなんだから。」
その直後、その呆れ顔に少し笑顔っぽい要素が入って。

「…ま、いつまでも相変わらずな所がアイツの良いところ、でもあるんだけどね。」

…遠くからサイレンの音が聞こえてくる。
あの爆発を聞きつけて、警察が駆けつけたのだろう。
公安⑨課も近くにいる、とっとと逃げ出したほうが良いのかも知れない。

「テルヨフ!」

かぐやの声と共に、何処からとも無くテルヨフが現れた。
かぐやはテルヨフの上に飛びのると、テルヨフの足から、ジェット噴射のようなものが吹き出される。

「…今度会うときは、あの変なあだ名を直してもらわないとね。」

かぐやを乗せたテルヨフは、ジェット噴射は遥か上空に舞い上がって行った…。



第4話終わり





お気づきの方もいると思いますが公安⑨課は某動画からの引用です。
決してパクリとはいわないで。

  • リスペクトですね、わかります。 -- 名無しさん (2011-02-05 14:09:13)
名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年02月05日 14:09