射命丸文「へぇぇ、こりゃ面白いですね」

お題はネチョだぁぁぁぁぁ!!!
注:ネチョ注意。パロ多め。幻想郷キャラ崩壊もあり。







 ここは人間と妖怪とその他諸々が住む幻想郷の微妙な所にある村。
そんな村にあるこの自分の家にあの鴉天狗の射命丸がやってきた。
「へぇぇ、こりゃ面白いですね」
「そうだよ!」
「わたしたちなかよしなんです!」
 ゆっくりれいむとゆっくりさなえはその殆どが敵対ゆっくり。
ふつうなら無視したり喧嘩したりと仲が悪いことを顕著に表してくるものであるが
この自分の家のれいむとさなえは同じ頃に生まれ同じ場所で育ったためか妙に仲が良いのだ。
他のゆっくりで例えて言うならまりさとありすくらいである。
「ふむ、演技、ではなさそうですね」
「ひどいこというね!ぷんぷん!」
「そうですよ!なかよしです!」
 この言葉に嘘偽りないことはこの僕が何よりも知っている。僕だってこいつらと共に暮らしてきたんだ。
演技や隠す所などあるはずがない、はず。油断は出来ない。
「ふむふむ、それじゃ取材を始めますよ~」
「「ゆっくりはじめていってね!!!」」
 しかし、どうしてこの鴉天狗はこの家に来たんだろう。
れいむとさなえが仲良いのは確かに希少だが別にこの幻想郷で特筆することでもない。
有名と行っても近所くらいなものだ。そこのところが腑に落ちない。
………………まぁ取材としていくらか貰ってるから何も言えないけど。今度これでお菓子を買ってみんなで食べよう。
「それでは、普段二人は仲良いと言うらしいですが主にどのような?」
「おかしをいっしょにたべるよ!」
「おかしがひとつのばあいははんぶんこです!」
「ほほう。」
 いや、確かに半分こするけどその場合僕の分がないんだよ。それに気付いてくれよさなえさん。
「他には?」
「いっしょにおそらをとびます!」
「ゆっくりうくよ!じゃんぴんじゃっくふらっしゅのDiscのおかげだね!」
「なるほどなるほど」
 その後も何度も鴉天狗が質問をし、それを二人は互いに向き合い笑顔で返答する。
本当にこの二人の仲むつまじさは感心せざる終えない。
そうして17個目の質問が終わった時鴉天狗は荷物の中からカメラを取り出した。
「それじゃ最後に。二人が仲良い様子を写真に撮りますので」
「「ゆっくりとっていってね!!!」」
 そう言って二人は笑顔でカメラに向き合う。
まぁ一応立会人として僕も写して貰いたかったけどカメラは完全に二人がいる方向に向いてるため写ったとしても下半身だけという
悲しい結果になるだろう。それは切ない。大事な記念写真で目が半開きになった時くらい切ない。
 そんな虚しさを感じながら仲の良い二人を見ていたがなぜか鴉天狗は不満そうな顔をしてシャッターを下ろさなかった。
「?どうしてとってくれないの?」
「んまぁ………何というか……インパクトが足りないんですよ」
「いんぱくとですか?」
「そう。ただゆっくりれいむとさなえを並べた絵というのもね。もっと仲の良いアクションを取れませんか?」
「そういわれても………」
「ゆっくりで愛情といえば…………そうあれですよ」
 鴉天狗はそう言うと自分の手を自らのほっぺで何回も擦りつけるようなジェスチャーをした。
「え…………吉良吉影?」
「違います!!すりすりですよ!」
「ひえっ………すりすりですか?」
 赤面して髪で顔を隠すさなえ。それに比べれいむはいつもの太々しい笑顔でさなえの方を向いた。
「れいむならもんだいないよ!」
「で、でもぉ」
「がんばれやればできるにげるんじゃないがんばれがんばれあきらめちゃだめだよ!」
「………………わかりました」
 そう腹をくくってさなえはれいむと向き合う。そして互いに近づきその頬をすり寄せた。
「ひ、ひえっ……すーりすーり」
「なせばなる。なるせがわなる!すーりすーり!」
「ふふっいいですね!その絵!もっと!もっと!」
 鴉天狗はそんな二人の営みを下品にフラッシュをたいて写真を撮っていく。
その光景は何か自分の領域が汚されているようで見ていて気持ちの良い物ではなかった。
「お、おい。無理しなくていいんだぞ」
「むりなんかしてないよ!」
「すうりすうり……」
「ふふふ!もっと!インパクトを!」
 恥ずかしさで赤面していたさなえも今ではその気持ちの高揚で赤面し始めている。れいむも同様だ。
「はぁ……はぁ……れいむぅ…………」
「ふぅ…………さなえぇ…………」
「ちょ、ちょっとお前ら……」
「もうがまんできないよ!」
 そう言うとれいむはいきなり頬を離しそのままさなえに向かって口を近づけ、そして唇を奪っていった!
ズギュゥゥゥゥーーーーーーーーーーーン!!!!
「おお!さすがゆっくりれいむさん!私に出来ないことを平然とやってのけますね!そこに痺れる憧れるぅ!」
「むぷっ……はぁ……ぺろっ」
 最初は拒絶していたかのようなさなえもれいむの初めてにしては上手すぎるテクニックによってあっさり堕ちようとしていた。
なんだ。なんなんだこの空間は。
「ねちゃっ……‥くちゅくちゅ」
 そんな水気が漂う音が二人から聞こえてくる。舌が絡み合ってるのか。
こんなの。今までに見たこともない。
「ぷはぁっ………ゆ、ゆっくりしましたぁ」
 二人はトロンと蕩けてしまったかのような目つきで互いに見つめ合う。
そんな二人の口からは甘そうな蜜がこぼれ落ちていてそれが今までにない色気を醸し出していた。
「はぁ……はぁ……こっちも見ててヒートアップしました!最高の絵が撮れましたよ」
「ふぅ………さなえぇだいすきだよぉ」
「ひゃい………だいすきですぅ」
「………………なんだこの妙な空間は」
 僕がまるで異星人かのように思える。例えるならエロゲのHシーンでいい所なのに何故かCGに写ってる全然普通の人とか。全く比喩になってないか、そのまんまだ。
とにかく、こうヒートアップしたから二人の体力も相当削られたはずだ。
「息切れしてないか?後で冷たい水あげるからゆっくり休んでろ!」
「………………んん~~~~後もう一押し欲しいところですねぇ」
「……………お、お前…………」
「後ちょっとなんですよ~お願いします」
 そう言いながら頭を下げる鴉天狗。でもきっと心の中では利己的な考えしかないんだろう。天狗って奴はそう言うモンだ。
「……………もし良ければ~~~身体つきでやって欲しい~~なんて。」
「で、できるよ!」
「おい!!」
 何を意地張ってるんだ。このあほは!
「だって、ふたりは……ぷりきゅあ…………なーじゃ?……なかよしだよ……なかよしなら……できるはず」
「とめないでください………さなえはこうしてれいむさんとなかよくなれることがひじょうにうれしいんです!」
 ぐ、そう言われると止めるのがまるで悪いみたいじゃないか。
「わかったよ!でも危なくなったら止めるからな!」
「ありがとう……おにーさん」
「それじゃあ、いくよ!」
 どういう仕組みか知らないけれどれいむからいきなり身体のような物が飛び出てくる。しっかりと巫女服だ。脇出しの。
さなえも同じ様に身体を出しそのまま二人で抱き合った。
「うわあ、ありがとうございます!それでは!」
 カメラのフラッシュに照らされていく中二人は互いに身体や顔をなで回したり擦りあったりしていった。
「うああああ、そこはらめぇ!」
「ひいい!だいすきです!ずっといっしょれふぅ!」
 なんということであろうか今度はさなえがれいむの唇を奪った。
それを拒絶することなくれいむも嬉しそうに身体をくねらす。
「いよっしゃああああ!!!!最高ですよ!!!OKOK!!もういいですよ!」
「ぷはぁっれろっれろっ!!」
「はあああああん!!!」
 鴉天狗がもう良いと言っているのに二人は依然愛行為を続けていく。
二人は未だに嬉しそうにくっついている。それはもう、家族を超えて夫婦のような。
でも体中は汗にまみれ、目の焦点もいささかどこか合わなくなっていた。
動きも次第にゆっくりゆっくりと。二人が膝を床に付けた時僕の身体は自然と動き出していた。
「もうやめろよ!!!おまえら!」
「ふぁぁおにいさん………」
「ご、ごめんなさい………」
「いくら仲良しだからって……こんな草臥れるほどやらなくて良いじゃないか!
 心配するこっちの身になってみろよ!」
 二人は仲良しだ。共に生まれ共に暮らし共に笑い合う、種族を超えて、それくらいの。
二人は家族だ。でもそれなら僕も家族なんだ。
両親を失った僕にとっておまえらは共に暮らす家族なんだ。だからどんなことがあっても失いたくないんだ。
「それに羨ましいぞコンチクショー!!!」
「…………………マジひくわー」
「………………マジひきましたー」
 何で余計なとこだけ声に出ちゃうんだよコノヤロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
「良い写真が撮れました!!それではこれがギャラですので」
 そう胡散臭い笑みを浮かべながら茶封筒を僕に手渡し鴉天狗は早々とこの家から出て行ってしまった。
全く。何だったのか。
「あちぃ………」
「ううううううう……」
「あ、今すぐ冷たい水をもってくるから!」
 僕はそういって奥の厨房に水を取りに行く。
余計なことと思ったけど、やっぱり僕はあの二人が羨ましいのかもしれない。
もっともっとあの二人と仲良しになりたい。
れいむとさなえの種族を超えたというのなら、人間とゆっくりの種族を超えたって良いかもしれないじゃないか。
「やっぱりマジひくわー」
「おにいさんだいすきだけどやっぱマジひきますねー」
 ……………………心を読まれた。ゆっくりってなんなんだよ、もう。


「ふふふ!!!良い写真が撮れましたね。ゆっくりれいむとゆっくりさなえが絡み合うこの絵が!
 この絵を加工すればあっと言う間に博麗霊夢と東風谷早苗本人に早変わり!
 そしてこのインタビューもある程度事実を歪めない程度に改変すれば本人達が喋ったように思わせることが出来ます。
 本人って書かなければ嘘はついてませんもんねー。見出しはれいむとさなえ愛の激白!?ってな感じで!
 異変に関するネタがなくなるとあっと言う間にネタが尽きてしまいます。
 それにネチョを見出しにすれば人気もうなぎ登り!博麗霊夢と東風谷早苗のことなら誰も不謹慎と言わないでしょう!
 ネガさえあれば報復も恐れることはありません!お礼参りもかねてレッツゴー!って痛いですね!誰ですか!
 この今の私を止める者は………」
「ほーお、先ほどから一部始終聞かせて貰ったわよ」
「するとこの人が………」
「………………………あ、あ、ああああ!!きっ貴様らは!!!」
「貴方は速さがウリなんですってね、やってみようじゃないの。外国で例えて言うなら『ぬきな!どっちが素早いか、試してみようぜ』ってやつよ」
「なるほど、いいですね。それ」
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!!ゆ、ゆるしてくださいいいい!」
「許すか許さないか、あなたの情報分析で分かるんじゃありませんか?」
「ひ、ひと思いに夢想封印で……」
「NO!NO!NO!NO!」
「そ、それじゃあ手管の蝦蟇で………」
「NO!NO!NO!NO!」
「りょうほーですかぁーーー!!!?」
「YES!YES!YES!」
「もしかして前代未聞の合体スペルですかぁぁーーーーー!!!」


「いえす!いえす!いえす!」
「おーまいごっど」
「しっかり休んでろよ~もう、無茶しやがって」
 しかし何か外が騒がしい。まぁいいか。
すっかり火照った身体もすっかり冷めたようだし、一日休ませれば大丈夫か。
何か済まない事しちゃったな。明日隣村で高級和菓子を買いに行ってやろう。




←to be continued




絶対投棄場行きだよ!2時間で書いた結果がこれだよ!
パロでしか笑いとれないし射命丸好きに申し訳ないと思ってるよ!
ちくしょうもうネチョなんて書かない。



                 作者:躁みょん(K)の人

  • ネチョなのにギャグっぽいな。 -- 名無しさん (2009-08-09 20:07:50)
  • ギャグ入れなきゃ作れませんよ、ゆっくりのネチョなんて…… -- 躁みょん(鬱なす)の人 (2009-08-09 20:19:54)
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最終更新:2009年08月09日 20:19