~Cpart~
「なぁ、れいむよ。この“熱病”が完治する前に話しておきたいことがあるんだが」
「何、まりさ?」
「やまめが言ってたことについて、どう思う?」
「もうちょっと具体的に」
「だから、まりさ達を、いや、ゆっくらいだーを“世界の破壊者”だなんて言ってた奴の話だよ」
「探偵みたいな帽子を被ってたゆっくり、って奴?
さぁ、現状じゃ情報が少なすぎて何とも。ただ‥、月の世界の一件を覚えてる?」
「あぁ、紅里お姉さんに後から聞いた話だが‥。似たようなことを言っている奴がいたよな?」
「月に発生した大ケガレ」
「あと、緋想天の世界の天上人や、萃夢想の世界のゆっくりすいかも似たようなことを言っていた」
「緋想天は違うが、あの月面の異変も、萃夢想の世界の異変も、この町の異変も、
まりさ達ゆっくらいだー一味がその世界に来たから起こってしまったようなものだ」
「そうはいってもしょうがないじゃん?“世界の破壊者”とか、変なこと言いふらす奴が悪いんだよ」
「そして、ゆっくらいだーを倒すために“異変”が起きた」
「まぁ、異変の原因は色々だからねぇ。偶にはそういうことも‥」
「本当に‥そう思うか、れいむ?」
「何が言いたいのさ?」
「“異変”が起こった世界にゆっくらいだーが飛ばされて、その解決を強要される。
言い方は少し乱暴だが、この旅の役割はそういうものだと思っていた」
「まるで、“本当は違っていた”とでも続きそうな言い方だね?」
「“本当にそうなのか?”だぜ。物事の本質と建前の違いなんてのは、いつだって紙一重だ。
なぁ、本当は“異変”は“目的”なんかじゃない。“手段”なんじゃないか?」
「手段‥?何のさ」
「全ては、あべこべだったのかもしれない‥、って話さ」
「もし本当に‥、ゆっくらいだーが世界の破壊者なら‥異変の本当の役割は‥解決されることなんかではなく‥」
「まりさ‥!」
「もしもの話さ、そして、そうであったかもしれない、これからもそうかもしれないって話だ」
「それでも、本当にそうだとしても。
今まで紅里お姉さんがやってきたことも、これからやるべきことも変わらない、間違ってなんかない。そうでしょ?」
「そうだな‥。あぁ、そうなのにも変わりない。
れいむの言うとおりだぜ。少し、意味のない話をしちまったぜ」
「たく、碌なことがないね。普段ふざけてる奴がシリアスなこと言いだすと」
「それは、お前もだろ」
「言い返す言葉もないね」
「ふん、まぁいい。無駄話はこれで御終い。次は、本当に意味のない話でもするか」
「そうだね‥。それじゃ‥、何の話をする?」
おまけ 明日の紅里
紅里「‥‥」
伝子「‥‥‥」
紅里「ヤァ、オハヨウ伝子」
伝子「ヤァ、オハヨウゴザイマス紅里サン」
紅里「‥‥‥(汗ダラダラ」
伝子「‥‥(汗ダラダラ」
紅里(あれは‥夢だよね? 悪い夢だよね?)
伝子(嘘だ、嘘だ、嘘だ、私が紅里にあんなことしたなんて‥、絶対嘘だ)
紅里「‥‥‥(アア、頭ガワレルヨウニイタイ」
伝子「‥‥‥(イッソ殺シテ‥」
紅里「あ、ぁぁあ、私さ!!」
「不思議なことに、昨日一日の記憶がまったくないんだよね!!」
伝子「‥‥!(ポカーン」
紅里「‥‥‥(ドキドキ」
伝子「あぁぁ、あぁ、そうなの!凄い、奇遇ね!私も昨日の記憶がまるでないの!
そりゃ綺麗さっぱり何も思い出せない!いや本当に!」
紅里「あぁ、やっぱりあんたも。こりゃ酷いわねぇ。きっとこの世界の異変の仕業ね!そうに違いないわ!」
伝子「まったく、なんて怖い異変なのかしら?きっと昨日の私たちは無茶苦茶苦労したに違いないわ!」
紅里「えぇまったく。本当にそうね。本当に恐ろしい異変だったに違いない!」
伝子「でも、今の私たちがこうして平穏無事ってことは、その異変はもう解決したのよね!?」
紅里「えぇ、そうね。そうに違いない!だって私達ったらこうして健康状態そのものだし!」
伝子「ということで‥!」
「「よし、次の世界へ急ごうか!!(コノ上ナイシンパシー」」
その後、伝子は正気に戻ったこいしに無茶苦茶にどつかれるのですが、
そんな状況なのに彼女は凄く嬉しそうな顔してました。
どっちがって? どっちもですだよ。
~ゆっくりEND~
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.-- 名無しさん (2009-11-08 13:52:58)
- れいむとまりさの会話でぞっとした
今回コメディちっくだったから尚更
で、紅里伝子コンビに和まされたw -- 名無しさん (2009-11-08 15:06:42)
最終更新:2009年11月08日 15:06