空に浮かぶ一枚の岩。上にあるのは何かのサナギ。
前世が終わり、後世に変わる。
サナギになって後世に変わる。
変わらないのもたまに居る。
サナギが在るのは島の上。「ゆっくり達が暮らす島」
此処は何処?暗くて怖い。上はカチカチ下もカチカチ。
上を試しに押してみる。なにやら上は開きそう。
グイグイ押して、殻は開き、一匹コロリと飛び出した。
ナマエ、なまえ、名前はなぁに?
胴が付いてる女の子。この子は霊夢、ゆっくり霊夢。
このお話の主人公。
私は霊夢。ゆっくり霊夢。このお話の主人公。
何の話の主人公?それはまだまだ分からない。
これから作る、この子のお話。行方も全て、風次第。
罪を背負った饅頭れいむ。
罪を背負って終わった前世。霊夢はサナギに閉じこもる。
殻を破り、始まる後世、胴付き霊夢は飛び出した。
前世が終わり、胴が付く。
付いた代わりに消えた物。
それは「きおく」、前世の記憶。
罪の記憶も消えうせた。
だけどなにかを覚えてる?黒い何かを覚えてる?
霊夢の足元はためく何か。
これは何だ?「黒い布」?
霊夢を包む懐かしさ。コレは「匂い」なにかの匂い。
霊夢は布をしまいこむ。大きなカバンにしまいこむ。
仕舞った途端に吹いた風。霊夢を飲み込む「黒い風」
苦しいけれど懐かしい。どういう訳か「懐かしい」
たまらず霊夢は落っこちた。お尻をドスンと打ち付ける。
お尻をさすって見回す霊夢。ここの記憶は残ってる。
だけど名前が出てこない。知ってはいるけど名前が出ない。
霊夢は一人、悩みぬく。
悩む間にカバンが動く。動くカバンは持ってない。
中を探ったゆっくり霊夢、中に木の実が入ってた。
迷わず食べるゆっくり霊夢、だけど不味くて硬かった。
たまらず出される一個の木の実、地面に落ちると根を張った。
みるみる育つ大きな木、木の実は育って家になる。
霊夢は驚きたじろいだ。けれどもなんだか楽しそう。
ソロソロ近づくゆっくり霊夢。まずは扉を開けてみた。
中に広がるかわいいおうち。霊夢はたまらず飛び込んだ。
ふかふかベッドに綺麗な机。きのこの椅子もとってもとかいは。
ベッドに飛び込み跳ね回る。楽しいけれど何かが足りない。
椅子に座ってご満悦、快適だけど、誰かが足りない。
考える霊夢、悩む霊夢、だけども答えは出てこない。
突然に聞こえる大きな音。バタン!と閉まる樹の扉。
これは困ったゆっくり霊夢、扉を押すが出られない。
押しても引いても開かぬ扉、ほとほと困ったゆっくり霊夢。
不意に聞こえる変な声、上から聞こえる変な声。
声を追いかけ頭を上げる。そこにあるのは大きな時計。
時計に付いた大きなお顔。
あなたはだぁれ?あなたこそだぁれ?互いに見つめる二人の目。
今日は此処までまたいつか。会えればいいね、この島で。
気分転換に絵本っぽい話を書いてみたかったんです…。
一応オマージュ(にすらなっているのか…)なのですが、元ネタ分かる方いますかな?w
けっこうマイナーなのでわかりづらいかもしれません。
続けるかどうかは未定です^^;
ゆっくり好きな新参者
- 罪を背負った饅頭ってシュールだな
不思議な感じ -- 名無しさん (2009-11-13 01:04:56)
- 読み返すと確かにシュールかもしれないですねw
雰囲気で書いたのでこんなになってしまいました。 -- ゆっくり好きな新参者 (2009-11-13 22:55:08)
最終更新:2010年01月09日 10:20