小ネタ357 黒い風とゆっくり霊夢

空に浮かぶ一枚の岩。上にあるのは何かのサナギ。
前世が終わり、後世に変わる。
サナギになって後世に変わる。
変わらないのもたまに居る。
サナギが在るのは島の上。「ゆっくり達が暮らす島」













此処は何処?暗くて怖い。上はカチカチ下もカチカチ。

上を試しに押してみる。なにやら上は開きそう。

グイグイ押して、殻は開き、一匹コロリと飛び出した。

ナマエ、なまえ、名前はなぁに?

胴が付いてる女の子。この子は霊夢、ゆっくり霊夢。

このお話の主人公。

私は霊夢。ゆっくり霊夢。このお話の主人公。

何の話の主人公?それはまだまだ分からない。

これから作る、この子のお話。行方も全て、風次第。

罪を背負った饅頭れいむ。

罪を背負って終わった前世。霊夢はサナギに閉じこもる。

殻を破り、始まる後世、胴付き霊夢は飛び出した。

前世が終わり、胴が付く。

付いた代わりに消えた物。

それは「きおく」、前世の記憶。

罪の記憶も消えうせた。

だけどなにかを覚えてる?黒い何かを覚えてる?

霊夢の足元はためく何か。

これは何だ?「黒い布」?

霊夢を包む懐かしさ。コレは「匂い」なにかの匂い。

霊夢は布をしまいこむ。大きなカバンにしまいこむ。

仕舞った途端に吹いた風。霊夢を飲み込む「黒い風」

苦しいけれど懐かしい。どういう訳か「懐かしい」

たまらず霊夢は落っこちた。お尻をドスンと打ち付ける。

お尻をさすって見回す霊夢。ここの記憶は残ってる。

だけど名前が出てこない。知ってはいるけど名前が出ない。

霊夢は一人、悩みぬく。

悩む間にカバンが動く。動くカバンは持ってない。

中を探ったゆっくり霊夢、中に木の実が入ってた。

迷わず食べるゆっくり霊夢、だけど不味くて硬かった。

たまらず出される一個の木の実、地面に落ちると根を張った。

みるみる育つ大きな木、木の実は育って家になる。

霊夢は驚きたじろいだ。けれどもなんだか楽しそう。

ソロソロ近づくゆっくり霊夢。まずは扉を開けてみた。

中に広がるかわいいおうち。霊夢はたまらず飛び込んだ。

ふかふかベッドに綺麗な机。きのこの椅子もとってもとかいは。

ベッドに飛び込み跳ね回る。楽しいけれど何かが足りない。

椅子に座ってご満悦、快適だけど、誰かが足りない。

考える霊夢、悩む霊夢、だけども答えは出てこない。

突然に聞こえる大きな音。バタン!と閉まる樹の扉。

これは困ったゆっくり霊夢、扉を押すが出られない。

押しても引いても開かぬ扉、ほとほと困ったゆっくり霊夢。

不意に聞こえる変な声、上から聞こえる変な声。

声を追いかけ頭を上げる。そこにあるのは大きな時計。

時計に付いた大きなお顔。

あなたはだぁれ?あなたこそだぁれ?互いに見つめる二人の目。









今日は此処までまたいつか。会えればいいね、この島で。








気分転換に絵本っぽい話を書いてみたかったんです…。
一応オマージュ(にすらなっているのか…)なのですが、元ネタ分かる方いますかな?w
けっこうマイナーなのでわかりづらいかもしれません。
続けるかどうかは未定です^^;










ゆっくり好きな新参者











  • 罪を背負った饅頭ってシュールだな
    不思議な感じ -- 名無しさん (2009-11-13 01:04:56)
  • 読み返すと確かにシュールかもしれないですねw
    雰囲気で書いたのでこんなになってしまいました。 -- ゆっくり好きな新参者 (2009-11-13 22:55:08)
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最終更新:2010年01月09日 10:20