ゆっくりゆきだまとまってね!!!

某頭にNをつけた八宝菜とオレンジ色の再誕する物語のシスコンが出てくるゲームをやっていて思いついた。

※東方キャラがゆっくりより目立っているかも…いや、断定してもいいかも…
※ひらがなだけの台詞はゆっくりがしゃべっている物だと思ってね。


『ゆっくりゆきだまとまってね!!!』


ここは幻想郷。冬真っ盛りであった。そんな冬のある日の夜…

「ゆゆ!だれもいない!みんなあたいのさいきょーさにひれふしてにげたのね!」

そう言い放ったのはゆっくりちるの。チルノフとも呼ばれている。
普通野生のゆっくりは冬篭りをするので、外に出ることなどまずありえない。
しかしゆっくりちるのとゆっくりれてぃは例外だ。このゆっくりは冬に行動が活発になる。

「さあ!あたいのさいきょーさをもっとひろめるのよ!!」

そう自信満々に言ったちるのは雪の森を歩く。すると…

「ちるのなのかー」
「るーみあ!」

ちるのはゆっくりるーみあに出会った。このるーみあは夜行性のため夜に行動する。
なぜ冬なのに外に出ているかは…不明である。

「ちるのはなにをするのだー?」
「あたいはあたいのさいきょーさをもっとひろめるのよ!」
「そーなのかー」
「るーみあもついてきなさい!いっしょにさいきょーさをひろめるのよ!」
「わかったのだー」

二匹は人間の里を見つけた。二匹はあそこで「さいきょーさ」を広めようとした。しかし…

「きゅうなさかみちなのかー」
「あたいすべっちゃうよ!こういうときは…」
「どうするのだー?」
「こうするのよ!さいきょーのあたいのわざをみなさい!」

そういうとちるのは坂を転がり始めた。かなり急傾斜であるためかなりのスピードが出ていた。

「ころがっていくのかー」

るーみあも転がって坂を下ろうとしていた…その時!

「とまらないよ~~~!!!」

ちるのは叫んだ。どうやら止まらなくなってしまったようだ。

「る~みあ~!!!」
「ごめんなのだ…たすけられないのだ…」
「さいきょーのあたい!とまれ!」

ちるのは必死にもがく。が、止まらない。

「うわーーーー!!」
「だ、だれかよんでくるのだー!!」

るーみあは助けを呼びに言った。

このちるのの行動が大変な事件を引き起こすとは誰も予想していなかった…


ちるのは坂を転がり続ける。

雪で埋もれた坂を転がり続ける。

ちるのの体に雪がつく。

そうしてどんどん、どんどん、巨大化していく。

いつしか直径5mの大玉になっていた。

巨大化しても止まることはない。

10m、15mとどんどん大きくなっていく…





ここはゆっくりが住む森、今は冬なのでほとんどのゆっくりが冬篭りをしていた。


「ゆぅ…ゆぅ…」
「むにゃむにゃ…むーちゃむーちゃ…ちあわちぇ…」

冬篭り中のゆっくりは体を寄せ合って寝ていた。

ゴゴゴゴ……

「ゆっ?なんのおと?」

巣の中で寝ていた親のゆっくりれいむが目を覚ます。

「おきゃーしゃん…どうちたの…?」
「ゆっきゅりねみゅれないの?」

母親がが覚ましたことに気づき子供達も目を覚ます。

「ゆゆっ!!へんなおとがするよ!おかあさんがみてくるからおちびちゃんはここでゆっくりまっててね!」
「「ゆっきゅりりきゃいしたよ!!!」」

子供達の元気な返事に安心し、母れいむは外に様子を見に行く。

れいむは巣の入り口から外の様子を伺う。すると、きめぇ丸が空を飛んでいた。

「おぉ、さむいさむい…」
「ゆゆ!きめぇまる!どうしたの?」
「おぉ、ごごごご、かくにん。」

きめぇ丸もこの音の原因を確認しようとしていた。
きめぇ丸は幻想郷最速の射命丸 文をモデルにしている。
異変があると、新聞記者として調べたくなるのであろう。
もっともきめぇ丸は新聞など書いたことは無いのだが。

「ほかのみんなはどうしているの?」
「おぉ、みんなかくにん。」

どうやらこの音はこの森中に聞こえているようだ。
森中のゆっくりが騒いでいたのであった。

「きめぇまるはなにかみつけたの?」
「おぉ、まだまだ、みつからない。」
「ゆぅ…なんのおと…」

「みんな!ゆっくりおおきなぼーるさんがころがってきたよ!ゆっくりしていないですのなかにはいってね!!!!」

そう叫んだのはゆっくりまりさであった。

「ゆゆ?ぼーるさん?」

れいむはまりさがいる方を見ている…すると、

ゴロゴロゴロゴロ…!

直径30mはあろうかと言う巨大な雪球がゆっくり達の住む森へ猛スピードで転がってきていた。

「ゆっ!?おおきいよ!!」
「おぉ、にげろにげろ!」

ものすごいスピードできめぇ丸は逃げた。れいむも急いで巣穴へ帰った。

「おきゃーしゃん、どうちたの?」
「ゆっくりできないおおきなぼーるさんがきたんだよ!おちびちゃんはぜったいそとにでちゃだめだよ!」
「「ゆゆ!?ゆっくちできにゃいの!?」」

ゆっくりできない…それはゆっくりにとっては一番の恐怖である。

「おきゃーしゃん…どうすればいいの…?」
「おかあさんがちゃんとまもってあげる!すりすりしてぼーるさんがとおりすぎるのをまってようね!」
「「ゆっくちりきゃいしたよ!!」」

巨大雪球がこの森を突っ切ることは森中のゆっくり達が理解していた。いつしか森中は大騒ぎになっていた。

「すからでたらきけんだよ!!」
「ゆっくりできないんだねーわかるよー」
「らんしゃまがまもるからちぇんはゆっくりしててね!」
「わかったよーちぇんはゆっくりしてるよー」

あるところでは必死に自分の愛するものを守ろうとした。

「う゛ー!さくやぁーー!!れみりゃのこーまかんはだいじょうぶなのぉー!?」
「おぜうさま!こーまかんはつぶれませんわ!ちゅーごく!」
「じゃお?(何か用ですか?)」
「ぼーるがここにこないようになんとかしなさい!」
「じゃお!?じゃおじゃお!!(え!?いくらなんでも無理です!!)」
「つべこべいわないの!できないならあなたのすきなからからさんはおあずけよ!」
「じゃ、じゃお!じゃお~ん…(そ、それだけは!わかりました…)」

あるところでは辛いものをお預けされまいと一匹のゆっくりが巣の外に出た。

「みょん!ゆゆこさま!なにをしておられるのですかみょん!」
「こぼね!ぼーるがくるからごはんをくちのなかでほかんするのよ!」
「じゃあなんでもぐもぐしてるんですかみょん!」
「こ、こぼね…そ、そうよ!ぼーるにつぶされてただしんじゃうのもいやだからさいごはすきなことをいっぱいしてしにたいの!!」
「ゆゆこさま!ただごはんたべたいだけみょん!!」
「ようむ!それはちがうわ!わたしは…」

あるところでは様々な理由をつけて冬篭り中の食糧を食べようとしているゆっくりがいた。

「おいィ!?このままでは森が雪球で寿命がマッハなんだが…」
「あなたはすのいりぐちをみはりなさい!!!」
「キャーイクサーン!」(サーイエッサー的なもの)
「だが下段ガードを固めた謙虚な天ゆっくりに隙は…」
「ぶろんこ!うるさいわよ!キャーイクサーンくらわせるわよ!」
「調子こいてすいまえんでいた」

あるところでは謙虚な天ゆっくりが調子に乗っていた。

こうして森中が騒いでいるうちに、雪球は森へ近づいていた…そして!!

バキバキバキッ!!!

「ゆーーーーっ!!!」
「「きょわいよおきゃーしゃん!!」」

「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
「だいじょうぶだよー!!わかるよー!!」

「う゛ーー!!ぼーるさんがきたどぉーーー!!」
「おぜうさま!おちついてくださいませ!!」
「じゃお!じゃお!(ちょっ!おぜうさま!踏んでます!)」

「おいィ!?ちょとsYれにならんしょこれは…」
「ギャーイクサーン!!!」
「こら!うろたえるな!」

木や岩は巻き込まれ、雪球が通ったところは何もなくなっていた。
これで平穏が戻った…と思われたが…

「む、むきゅ!ぼーるさんはにんげんさんのすむさとへころがっていっているわ!」

とある群れのゆっくりぱちゅりーが言い放った。

この森のゆっくり達は人間の里と有効な関係を築いていた。
ゆっくり達が作物を食べる虫や雑草を食べることで、作物は無事に育つ。
そのかわり、人間達はゆっくりの住む森を荒らさない、と言うことを約束していた。
ゆっくりと人間の里は共存していた。どちらかが衰退すれば、もう一つも衰退してしまう。

「む、むきゅ…どうすれば…」

ぱちゅりーは転がる雪球を見ながらつぶやいた…すると、雪球に2つの影が近づいていた。

その2つの影は、人間の里の寺子屋で教師をしている上白沢 慧音。
そして命蓮寺の僧侶、聖 白蓮。

この二人がこの雪球のことを聞きつけ、人間の里の人々の期待を一心に背負い、雪球を止めにきたのだ。

「それにしても大きな雪球だな…」

慧音がそう言い放ったときには、雪球の大きさは直径50mは超えていた。

「だが今日は満月の日。ワーハクタク化した私ならこの程度は…」

と、慧音が油断をしたその時、

「アッー!!」

慧音は雪球に巻き込まれ、角だけを出す形となってしまった…

「ああ、なんと無念なハクタク…」

白蓮は後ろで哀れんだ。

「この災厄を、私の手で取り除いてみせる!いざ、南無三ー!!」

大魔法「魔神復誦」

白蓮はスペルカードを使い、雪玉に突っ込んでいった。が、

「南無三ー!?」

白蓮も雪球に巻き込まれてしまった。

人間の里の頼みの綱は切れてしまった。人間の里の人々は絶望してしまった。

そのころゆっくり達は村の入り口付近に集まっていた。人間の里の様子を見に来たのであった。
このままでは人間の里が雪球に潰されてしまう。ゆっくり達は必死に考えた。
すると、一匹のゆっくりぱちゅりーが案を思いついた。

「むきゅ!ひらめいたわ!ちるのをつれてきて!!」
「ゆっくりわかったよ!!」

ゆっくり達は氷の妖精・チルノを連れてきた。
「来た!」「メイン⑨来た!」「これで勝つる!!」
「ぶろんこ!うるさいわよ!びりびりするわよ!」
「おいばかやめろ…いくのビリビリで私の寿命がマッハなんだが…」
「ふぁぁ…ゆっくり達が最強のあたいに何の用?」
「ちるの!こおりさんでじゃんぷだいをつくってほしいの!」
「…何で?」
「あれをみて!」

ゆっくりぱちゅりーが指す方向へチルノは目をやる。そこにあったのは角と羽が生えた雪球。

「うおー!でっけー!!」
「ぼーるさんをほおっておくと、にんげんさんがゆっくりできなくなっちゃうんだよ!とまらないからじゃんぷさせてとびこえさせるんだよ!」
「なるほど…最強のあたいにまかせなさい!!」

氷符「アイシクルフォール」

チルノはスペルカードを使い巨大なジャンプ台を作っていく。そうしている間にも雪球は迫る。

「ゆゆ!ぼーるさんがこっちにきたよ!」
「ちるの!ゆっくりしていないではやくつくってね!!」
「分かってるよ!もう少しだから!!」
「つぶされちゃうよー!わかるよー!!」
「ちーんぽ!ちん!(間に合わないよ!)」
「こんなのとかいはじゃないわーーー!!」
「ありす!ここであきらめたらしあいしゅうりょうだぜ!!」
「皆!出来たよ!ジャンプ台から離れて!」

ゴロゴロゴロゴロ……ドーン!!!

「ゆぅぅ!!」
「うわ!すごい音!」

轟音をたてて雪球は宙を舞った…そして…

「むきゅ!にんげんさんのさとのむこうにちゃくちしたわ!」
「「「ゆわーい!!ゆわーい!!」

ゆっくり達は歓声をあげた。

「やっぱりあたいってば最強ね!!ふぁぁ…あたいはもう帰るね。ばいばい。」

そう言うとチルノは帰ってしまった。

人間の里がつぶれずに済み、喜ぶゆっくり達。しかし…

雪球は止まらず、ある所へ向かっていた…

それは、妖怪の山であった。






妖怪の山に迫りくる雪球を止めようとするある妖怪がいた。

その名は河城 にとり。そして、ゆっくりにとり。

この二匹が早朝、川でキュウリを洗っていたところ、転がってくる雪球を見たのであった。
にとりはスペルカードを構える。そして一言。

「にとり。朝御飯はキュウリを食べようね!」
「ゆっくりたべようね!」

河童「のびーるアーム」

にとりは超巨大なのびーるアームを繰り出した。そして雪球にぶつける。
一度は止まったかのように見えた。が、


立派な死亡フラグを立ててしまったにとりの結末は見えていた。


ガガガガガ…

「くっ…この雪球…重いよ…」
「ゆっ!ゆっくりがんばってね!!」

ガガガガ…ギギギギ…

のびーるアームが悲鳴をあげる。

「も、もうだめ…」
「ゆゆっ!あきらめちゃだめだよ!」
「にとり!早く逃げて!」
「にとりをおいてゆっくりなんてできないよ!」
「もう!この分からず屋!」

ドン!!

にとりはゆっくりにとりを蹴っ飛ばした。

「ゆっ!なにするの!ゆっくりやめて…」



























「ごめんね。」




















そういい残したにとりは雪球に飲み込まれていった。

「に、にとりーーーーーーー!!!」

ゆっくりにとりは叫び、その場で泣き崩れてしまった。




「おぉ、でかいでかい。」
「そうね…ただの雪球じゃないわ。」

雪球を見て語る、射命丸 文と文の飼っているきめぇ丸。

その雪球とは、角、羽(?)、手が生えた雪球。

「これはスクープになりそうね…」
「おぉ、しんぶんしんぶん。」
「そうね。今日の『文々。新聞』のネタはこれね…」

雪球の写真も何枚か撮り、新聞を書くため家に戻ろうとしたその時!

「おぉ、こっちくるこっちくる!」
「……え?」

雪球はかなりの急斜面である妖怪の山をものすごいスピードで登っていった!!

「ちょ…ウソでしょ!?」
「おぉ、こわいこわい…」

きめぇ丸が本当に怖がっている。

たくさんの木々をなぎ倒し、巻き込み、雪球の通った道は何もなくなっていた。

「おぉ、ぶつかるぶつかる!!」
「おっと!!危ない…」

文は間一髪のところで雪球をかわした。

「ふぅ…通り過ぎたならもう安心ね。早く新聞を書かないと…」
「おぉ、いそげいそげ。」


雪球は山頂まで辿り付こうとしていた。


山の上の守矢神社もパニックに陥っていた!

「かなこさま!このままではゆっくりしんこうできなくなります!」
「わかってるわ!ゆっくりさなえ!早苗。奇跡の力でどうにかできない?」
「ど、どうにかって…諏訪子様…」
「あーうー…こればっかりはどうにもならないなぁ…」
「ゆっくりあーうーできないの?」
「大丈夫!早苗が何とかしてくれる…」

「驚けー!!」「ゆっくりおどろいていってね!!」

「あの化け傘…御柱食らわせてやろうか!?!?」
「げげ!ゆっくりこがさ!逃げるよ!!」

ピューン!!

「小傘さんはなんでここに来たのでしょうか…?」
「さあね。あの妖怪早苗のことが好きみたいだからね。きっとかまってほしかったんだろう。」
「あーうー!そんなことより雪球だよ!」
「そ、そうだった。よし早苗。奇跡の力で止めてこい。」
「え…?いや…」
「止めてこい。」「ゆっくりとめてきてね!!」
「ちょっと…」
「止めてきてね。」「あーうー。とめてきてね!」
「はい…」

泣く泣く早苗は神社の鳥居の前に立つ。

「うわぁ…大きい…」

もう雪球はさまざまなものを巻き込み、100mは超える大玉となっていた。
早苗の10m手前まで来ていた。

「こうなったら…奇跡の力で止めてみせる!」

奇跡「ミラクルフルーツ」

スペルカードを掲げたその瞬間!!

ゴゴゴゴ…

「と、止まった…止まった!」

奇跡は起こり、雪球は静止した。早苗の顔の3cm手前で止まった。

鳥居も巻き込まれず、守矢神社は無傷で済んだ。

が。

ゴゴゴゴ…

「え?」

雪球は、もと来た道を逆走し始めた…

「奇跡じゃなかった…ただ…失速しただけだったんだ…ハハ…」

早苗は虚ろな目で神社へ戻っていった。



「おぉ、できたできた。」
「さあ、早速幻想郷中に新聞を配達するわよ!」
「おぉ、りかいりかい。」

文たちが外へ出て新聞配達に行こうとしたその時!!

ゴロゴロゴロゴロ…ドガーン!!

「おぉ?なんのおとなんのおと?」
「い、今『ドガーン』って言ったよね…」

文は後ろを振り向いた…

「ギャーーーーーッ!私の家がぁぁぁぁっ!!!!」
「おぉ…まっさらまっさら…」

見事に文の家は無くなっていた。そして雪球が見える。

「文様ーーーーっ!ただいま戻って…ええっ!?」

徹夜で見張りをしていた椛が帰ってきて驚愕する。」

「あの…家は…」
「椛…今日から『幻想郷に泊まろう!』のコーナー設立よ…」
「居候ですか…」

文々。新聞 第○○号

「突如出現!妖怪!?超巨大雪球!!」

本日明朝妖怪の山付近に超巨大雪球が出現。
角、羽、手が生えていたので新手の妖怪の可能性あり。
八雲 紫氏も今は冬眠中なので、スキマ送りも不可能。
射命丸 文氏の家を含め何件か巻き込まれた模様。

最後の一文は、急いで付け加えられた感があったと言う。

この新聞は幻想郷中に配達され、幻想郷すべての住民がこれを知ることとなった。

そして、この新聞を見て慌てる者がいた…

「慧音…今助けてやるからな!」

不老不死の蓬莱人、藤原妹紅は雪球を追っていた。
自分のよき理解者である慧音が危険な目に遭っている。これをほおって置くわけにはいかない。

雪球を追っているうちに、何かの集団に出会った。

「あれは…ゆっくりるーみあ一匹と、ゆっくりちるのとゆっくりれてぃの大群!?」

異常な光景だった。しかもそのゆっくり達はとても慌てていた。

「いそぐのだー!!」
「くろまくのわたしにははやすぎるわ…」
「あたいつかれちゃったよ!」
「だめなのだーー!なかまがぴんちなのだー!!」

そのるーみあはあの雪球のちるのを助けるために仲間を呼びに言ったあのるーみあであった。

「仲間がピンチ…どういうことだ?おい!そこのゆっくり!」

「なんなのだー?」
「お前達、何をしているんだ?こんな朝から。」
「ちるのをたすけるのだー!」
「ゆっくりちるのをか?なんで?」
「さかみちをころがってぼーるさんになったからたすけなくちゃなのだー!」
「あれの中に仲間がいるのか…ちるの、れてぃ、冷たいのは大好きか?」
「だいすきだよ!ゆきさんもおいしいしかきごおりさんもおいしいよ!!」
「カキ氷…?そうだ!お前達は先に行っていろ!」
「そーなのかー」

妹紅は人間の里でとあるものを買った。

ゆっくりるーみあ達は雪球に追いつく。

「みんなでたすけるのだーー!!」
「「「えい、えい、ゆーーー!!!」
「あれ?ゆきだまがとまってるのかー?だれかいるのかー?」

雪球は二人の影が止めようとしていた。

一人は厄神。鍵山 雛。

文々。新聞を見た時、最愛のにとりが危険な目に遭っていることを知り、すぐに飛んでいった。

「今助けるわ、にとり…」

雛は自分の体を超高速回転させ雪球にぶつけていた。愛の力はすごいものである。

そしてもう一つの影。それは雲居一輪であった。入道の雲山が雪球を止めている。

命蓮寺で白蓮がいないことに気づき、探し回っているうちに、文々。新聞を見て白蓮の危機を知った。
毘沙門天とネズミはどこかに行っているし、傘の妖怪もいないし、幽霊船長も鵺とどっかへ行ってしまった。
よって、今白蓮を助けられるのは一輪しかいなかった。と言うよりひそかな思いを持っていた一輪にとっては大チャンスであった。

「これでとどめだ!!!」

忿怒「空前絶後大目玉焼き」

「にとりぃぃぃぃぃぃ!!!!」

創符「流刑人形」

ドガガガガガガ!!!!!!

ズズーン…

「と、とまったのかー!!」
「ちるのをたすけるよ!!」


「ん?雪球が止まってる!?」

妹紅が遅れてやってきた。

「もこたんなのかーひなといちりんがとめたのだー」
「あの厄神と入道使いか…分かった。仲間を助けるぞ。ちょっと待っていろ。」

そういうと妹紅は雪球の上からあるものをかけた。

それはイチゴのシロップであった。

ゆっくりはゆっくりめーりんを除き甘いものを好む。ちるのとれてぃは甘くて冷たいものを好む。
普通のゆっくりは冷たいものは寒いものとされるのでアイスなどはあまり食べない。
しかしちるのやれてぃは冬に強い。普通のゆっくりとは逆に冷たいものを好むのだ。

「さあゆっくり達!ごちそうだ!!!」
「「「ゆっくりたべていってね!!!」

ちるのやれてぃが雪球にかぶりつく。

「むーしゃむーしゃ、あたいしあわせーー!!」
「くろまくもしあわせー!!」

「にとり今助けるからねにとり…」

雛は自分の体を回転させ雪球を削る。人間ドリル…いや、厄神ドリルであろうか。

((一輪。わしは少し疲れてきたぞ…))
「だめよ!姐さんを助けるまでには休めないわ!!」

自分の入道を自分の欲望のために使う一輪…

「慧音!どこだ!慧音!!」

妹紅は慧音を探す。すると…

「あれは!!」

見覚えのある角が。まさしく慧音だ。

「慧音!今引っ張りだしてやるからな!!!」

この雪球は木や木造住宅を巻き込んでいた。
もしここでスペルカードを使ってしまえば、炎でいろいろな物が燃えてしまう。
慧音に燃え移ってしまう可能性があるからだ。

角をフルパワーで引っ張る妹紅。そして!

スポン!!

「う、うう…妹紅…角を引っ張らないでくれ…」
「け、慧音!大丈夫か!?怪我は無いか!?!?」
「あ、ああ。大丈夫だ…ありがとう。妹紅…」
「慧音…良かった…」

妹紅は無事慧音を救い出すことが出来た。

「にとり!にとり!!」
「ひ、雛…?助けてくれたの…?」
「そうよ!あなたが死にそうだから助けに来たのよ!!」
「雛…ありがとう…やっぱり雛は厄を吸い取ってくれたんだね…」
「にとり…////」

雛も無事救出することが出来た。

「姐さん!しっかりしてください!!」
「ああ、私の目の前が光に満ちる…」
「ボケてないでしっかりしてください!!」
「一輪…もう少し上手いツッコミはないの?」
「ないです!もう…ふざけないでください…」

白蓮はなぜかボケた。

「あたいもうおなかいっぱいだよ…」
「くろまくもきついわよ…」

一方ゆっくり達は苦戦していた。この雪球は土や木まで巻き込んでいたため味も美味とは言えなかった。

「もうだめなのか…」

るーみあがあきらめたその時!

「むーしゃむーしゃ、あたいしあわせー!」

雪球の中から一匹のゆっくりちるのが現れた。そう、すべての元凶であった。

「るーみあ!さいきょうのあたいのおかげでぼーるさんとまったよ!」
「そーなのかー」
「ちるの!かってにそとにでちゃだめでしょ!たくさんのきさんやおうちさんをこわしたじゃないの!」
「れ、れてぃおかあさん…ゆっくりごめんなさい…」
「くろまくはこころがひろいからこんかいはゆるすわよ!!」

「アハハ…許しちゃうんだ…私のにとりをこんな目にあわせたのに…!!!」
「雛…無事だったからいいよ…」
「しかし、ハクタクのお前や一番最近の異変の元凶であるお前が雪球ごときを止められないとは…」
「見くびっていたんだよ…あんなに強いとは思わなかった…」

これにて一件落着!かと思いきや。

「慧音。お前手に何持ってんだ?」
「ん?なんだこの帽子。葡萄のついた……」
「「「「!!!!!!!!!!!!」」」

「もこたんどうしたのかー?」
「お前ら…手伝ってくれないか?神様が死にそうなんだ…」
「わ、わかったのだー」

そのころ雪球の中では二人の神様が死に掛けていた。
その二人とは秋静葉と秋穣子であった。
文々。新聞にも「射命丸 文氏の家を含め何件か巻き込まれた模様。」と書いてあった。
不運にも秋姉妹の家は雪球に巻き込まれてしまっていたのだ。

「ねえお姉ちゃん…私達このまま死んじゃうのかな…」
「きっとそうよ…私たちのこと、誰も気にかけてくれないもの…」
「お姉ちゃん…寒いよ…眠いよ…私…先に逝ってるね…」
「地獄に落ちないといいわね…穣子…後ですぐ行くから…」
「うん…お姉ちゃんと死ねて、私嬉しいよ…」
「私もよ、穣子…安らかな眠りを…」

きょじん「うー☆」

「妹紅!なんだそのスペルカードは!」
「わ、私じゃない!今のは…」
「うー!こーまかんのおぜうさまがたすけにきたどぉー!」

妹紅に良く似たスペルカードをはなったのはゆっくりれみりあであった。しかも、

「れみりあ。私は日光に当たると灰になるの。そんなに早く行くと何かの拍子に日光にあたってしまうわ。」

本物の紅魔館の主人、レミリア・スカーレットの飼っているれみりあであった。

「れみりあ!おぜうさまがたすけたんだどぉー!」
「よしよし。これで幻想郷中の焼き芋は紅魔館の物ね。」
「…レミリア。なぜここに?」
「あら、あなたは人里の寺子屋の…散歩よ。そうしたらたまたま見かけたものだから…そうしたられみりあが急に雪球に行ったから…」

「うっうーうあうあ♪ひとだすけはいいことだどぉー☆」
「あなたが助けてくれたの?」
「そうだどぉー☆」
「ならなにかお礼しないと…そうね。お芋一年分はどう?」
「うー☆すいーとぽてとつくってもらうんだどー☆」

この後、紅魔館にスイートポテトがあふれかえったことは言うまでも無いだろう。

完…と思いきや。

雪球の中に全身オレンジ色で青いズボンを履いた謎の動物と謎の仮面が巻き込まれていることは誰も知らなかった…

今度こそ完




作者 SDC(早苗大好きクラブ)会員番号518-37A番

追記
※作者が始めてやったゲームキャラが幻想入り…新作日本版で出ないかなーー。

  • 逆襲のシャアとは似て非なる作品ですねw -- 名無しさん (2011-06-09 16:00:16)
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最終更新:2011年06月09日 16:00