すわさな愛の劇場

※ヤンデレ注意!
※ゆっくりを野生動物として扱っています
※昼ドラ風に
※25作目にして初めてれみりゃが出てきません
※どうしてこうなった








↓大丈夫ならばどうぞ






すわさな愛の劇場






ここは暗い暗い洞窟の中。
光は全く見えない。
辺り一面は見渡す限りの闇。

一体どうしてこんなことになってしまったのか。
ゆっくりさなえは餡子の頭で考えてみる。
しかし、答えなど全く浮かんでこなかった。

ゆっくりさなえは少し前まで非常にゆっくりした暮らしを送っていた。
番であるゆっくりかなことの間に子供も設け、それはそれはとてもゆっくり暮らしていた。
しかし、そのようなゆっくりとした暮らしは突如終わりを告げる。
かつての仲間との再会と共に。

「あれ~っ、目が覚めたんだぁ」

さなえはその能天気そうな声が聞こえたと同時に大きくその体を震わせる。

「あ…あ…」

さなえの瞳に映るのは恐怖の感情。
声の主はどこにも見えない。
先程までと変わらない辺り一面の暗闇。
しかし、確かにそこに『それ』はいた。

「そんなに怯えなくて良いのに~、私はさなえに何もしないよ?」

非常に嬉しそうな声。
喜びを隠せていない、いや、全く隠すつもりもないのだろう。

声の主はゆっくりゆっくりと近づく。
さなえの元へ。

「あ…う…」

暗闇しかなかった光景に変化が生じる。
金色。
それは金色をしていた。

「ほら…御飯食べなきゃゆっくり出来ないよ?早苗はいつも無茶ばっかりするんだから」

そう言って『それ』は口から何かを吐きだす。
それは餡子の付いた木の実や野苺らしき物。
辛うじてさなえの瞳にも見えた。
しかし、今のさなえはそんな物は気にも留めなかった。

恐かったからだ。
目の前にいる金色が。
言葉も発せないくらいに。
息もできないくらいに。

「じゃあ仕方ないね!またく・ち・う・つ・しで食べてもらおうかな?にひひ」

口移し。
その言葉が出ると同時に『それ』は嬉しそうに笑う。
『それ』は最初からそれが目的だったのだろう。
さなえの返事も聞かずに吐き出した木の実や野苺を再び口に含み、ゆっくりゆっくりとさなえに近づいてくる。

「あ…いや…」
「いやよいやよも好きのうちって?」

誰もそんなことは言っていない。
そう言いたかったが、さなえは言葉が出てこない。
そして、『それ』は有無も言わさず自身の唇をさなえの唇に押し付けた。

「あ…も…あ…」

自身の口の中に異物が入ってくるのがわかる。
とてもとても甘い物。
外ではなかなか食べられない豪華な物。

しかし、それは強引に。
そして乱暴に。
さなえの口の中に無理矢理侵入してくる。
さなえには何も出来なかった。
ただただ口の中を異物が暴れまわるのを、どこか他人事のように感じることしかできなかった。



「ふぅ…」

ようやく、長かった時間が終わる。
『それ』がさなえの唇をようやく解放したのだ。
さなえにはどれくらいの時が経ったのか分からない。
しかし、非常に長く感じたのだった。

「御馳走様でした!早苗の唇は今日も美味しかったよ!!」

さなえの視界に映るのは『それ』のとても嬉しそうな顔。
『それ』は非常にゆっくり出来ていることがわかった。
しかし、今のさなえは全くゆっくり出来ていない。

こんな場所に来ることになったのも『それ』が原因だからだ。
かなこや子供とのゆっくり出来る生活が崩れたのも『それ』が原因だ。

「す…」

そして…

「す……ま…」

かなこと子供を永遠にゆっくり出来なくさせたのは…

「す…わ………ま…」

目の前にいる…

「すわ…こさ…ま…」

ゆっくりすわこだったからだ。






「久しぶりに私の名前呼んでくれたね!」

すわこはとってもとっても嬉しかった。
愛しい早苗が自身の名前を呼んでくれたことに。
この瞬間、彼女は世界一ゆっくり出来ているゆっくりだったかもしれない。

これでこそあの蛇からさなえを取り返した甲斐があったものだ。
すわこは心の中で一人ごちる。




このすわこ、すわこの目の前にいるさなえ、そして…今はもういないかなこ。
この3匹は子供の頃からいつも一緒だった。
一緒に野原を駆け回り、一緒に食べ物を探しに行き、一緒に「しあわせぇ~!」と叫ぶ。
誰から見てもその3匹は非常にゆっくりしているようにしか見えなかった。

しかし、そんな関係にも変化が訪れる。
さなえとかなこが番になってしまったのだ。
しかも、すわこが気付いた時にはさなえの中にはすでに子供がいたらしい。

すわこには許せなかった。
すわこもまた、かなこと同じくさなえのことを愛していたからだ。
かなこのことがとんでもなく憎かった。
かなこを今すぐにゆっくりさせられなくしたいと心の中から思った。

しかし、力はかなこの方が強い。
正面から立ち向かってもかなこには勝てないだろう。
何か策…もしくは武器が必要だ。
悔しさと憎しみと劣等感を感じながらも冷静にそう判断したすわこは、2匹の前からひっそりと姿を消した。
いつか…いつか、さなえを絶対に取り返す!
そう心に決めて。





そうして太陽が何周も何周もした頃、すわこが突然2匹の前に帰ってきた。
さなえとかなこはすわこが帰ってきてくれたことが非常に嬉しかった。
2匹にとってはすわこも大事な仲間だったからだ。
かつてはさなえの中にいた子供もすくすくと成長を始めていた。

2匹は子供やすわこと一緒にこれからもゆっくりした生活を送って行けるに違いない。
そう疑っていなかった。
しかし、その生活も突然終わりを告げる。
すわこの突然の来襲によって。


「かなこぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
「え!?すわ…こ…?」


尖った木の枝を口に咥えたすわこはかなこに突進を仕掛ける。
力ではかなこには勝てないが、跳ねる速度ならすわこの方が上だった。
そして、この奇襲だ。
かなこにはすわこの突進を避ける術はなかった。
かなこはすわこの突然の突進に驚きの叫びを上げるも、その叫びは途中から声になることはなかった。

「あ…え…かなこ…さま…?」

さなえには目の前の光景が信じられなかった。
ありえなかった。
絶対にありえなかった。
自分達はこれから子供と一緒にゆっくりしていくのだ。
さなえはそれを信じて疑わなかった。
だから、目の前の光景が信じられなかった。
すわこが…かなこを永遠にゆっくりさせなくしてしまうだなんて。

「ゆっくりしんこうしていってね!」

子供の能天気な声が静寂に響く。
動かなくなったかなこを一瞥したすわこは、次にその子供に視線を向ける。

「これは…さなえがかなこに汚されちゃった証だよね…?」

そう呟くとすわこは跳ねる。
一直線に子供の方へ。

「や、やめてください!すわこさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

さなえの必死な叫び。
しかし、その叫びはすわこの耳に届くことはなかった。





「う…ひっく…」

さなえは涙が止まらなかった。
かなこと…子供が…永遠にゆっくり出来なくなってしまったことを思い出して。
どうして…どうしてこうなってしまったのだろうか。
自分達はどこで間違えてしまったのだろうか。
あのゆっくり出来た日々はどこに行ってしまったのか。
さなえの頭の中には次々と疑問が浮かぶが、その答えが導き出されることはなかった。

「泣いてちゃゆっくりできないよ?私はさなえにゆっくりしてほしいよ!」

いや、違う。
すわこは心の中で今発したばかりの自分の言葉を訂正する。
さなえにゆっくりしてもらうんじゃない。
自分がさなえをゆっくりさせるのだ。

ここは暗く深い洞窟の中。
闇の中でも目が見えるすわこと違って、さなえには闇の中を見通すことなどできない。
つまり、ここから抜け出すことは不可能だった。
闇雲に跳ねまわっても自身が痛い思いをするだけ。
まさに天然の牢獄だった。

「私がさなえをゆっくりさせてあげるからね!」

すわこはさなえに自身の想いを真っ直ぐに伝える。
しかし、さなえは涙を流したままだ。

そんなさなえに業を煮やしたのか、すわこは再び自身の唇をさなえの唇に押し付ける。
非常に乱暴に。

さなえは瞳に驚きの感情を見せる。
しかし、言葉が発せられることはなかった。
口はすわこによって塞がれていたからだ。



「…ぷはぁ~」

長い長いキスが終わり、ようやくすわこがさなえの唇を解放する。
すわこはさなえの涙が止まったことを確認すると、満足そうな笑みを浮かべる。

「さなえはこれからもゆっくりしていかなきゃいかないんだよ~?」

さなえの視界に入ったのは…

「だって…私がずぅっと…ずぅ~っと…ううん、永遠に一緒にいるんだからね!」

無邪気なすわこの笑みだけだった。










            ,.-─- 、
        ∧_,,∧\書/
   /\  ( e'ω'a)∩‐  
   | 後 ⊂     /
   ヽ/ r‐'   /
      `""ヽ_ノ







         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれはれみりゃ以外の作品を書こうと思ったら
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       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも 何をされたのか わからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \   オチてないだとか神奈子カワイソスだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ
もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…




(e`・ω・´a)「諸君らが愛してくれたゆっくりかなこは死んだ!なぜだ!?」

(e・`ω・´a)「BBAだからさ…」

ピチューン







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|e'ω'`a)ソォーッ…

|e'ω'`a)こんなの書いてすみませんでした…

|)彡サッ




  • く、暗い・・・救いはないんですか? -- 名無しさん (2011-02-06 15:33:37)
  • 救いが無いのなら…自分達が彼女らのの救いになる! -- 名無しさん (2011-02-06 16:11:53)
  • うわぁお・・・ -- 名無しさん (2011-02-07 12:31:43)
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最終更新:2011年02月07日 12:31