「…OK、解った。今の状況を私が冷静に説明しよう。」
「私はゆっくりおりん、たまたま立ち寄ったお店で、とんでもないモノを目撃してしまった。」
「隣に居るのはゆっくりちぇん、彼女もまた、信じられないといった顔になっている。」
「そして目の前に居るのはゆっくりゆうか。」
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「彼女は鏡の前でネコミミを着けようとしていた。」
「…違うわよ。」
『ちがわねーよ。』
「いや、ホントに違うから。ネコミミなんて着けようとしていないから。」
「お姉さん、悪いけどバレバレだよ。後ろに隠したネコミミが見えちゃってるよ。」
「しかもそっちに落ちているのは、もしかしてしっぽ?」
「まさかネコミミだけじゃあきたらず、一緒にそれも着けるつもりだったのかな?」
「それでフル装備になったら『私、ゆうかにゃん♪』とでも言うつもりだったとか?」
『ねーよ。』
「さっきからきっぱりハッキリ言い過ぎよ貴方達!」
「良いじゃない、私がネコミミを付けて貴方に何か問題があるのよ!」
「確かに私たちには何も問題はないね。」
「問題は、貴方がそんなモノを付けて何がしたいのかと言うことさ。」
「…ネコミミを着けたらカワイクナルカナーって思って。」
『はぁ?』
「ほら、私ってドSだとか、女王様とか、USCとか言われ放題でしょ?」
「でも一乙女としては、そんな扱いされつづけるのは我慢ならない訳よ。」
「だからガラリとイメチェンして、そんな私にたいする空気を挽回しようかな、なんて…。」
「なるほどね、でもその考えは根本から間違ってると思うねぇ。」
「そ、そうなの!?」
「元からネコミミを付けている私達だから言えるんだよ。」
「何でもネコミミが着けば癒し系になるなんて考えは安直過ぎるんだよ。」
「そうだねぇ、人気作品でエロ同人を作れば売れるという考えと同じくらい安直だね。」
「男役がオークならみんなファンタジー系エロ同人になる、という考えと同じくらい安直だよ。」
「…あんたら、何でどっちも例え話が下ネタなのよ。」
「下ネタなんてどうでも良いでしょ?」
「そうだよ!問題はネコミミの方なんだよ!」
「何よ、ネコミミの何処が問題なのよ。」
「それはね、ゆっくりゆうか、あんたがネコミミを着けようとしていることなんだ。」
「私のやろうとしている事全否定とはひどいわね。」
「いいかい?アタイ達ゆっくりってのは、『元になったキャラとそっくりで在ること』が重要なんだ。」
「アタイだったら、火焔猫 お燐、と同じ髪型、同じ髪の色、」
「そして同じネコミミだからこそ、ゆっくりおりんと呼ばれるのさ。」
「でもあんたはゆっくりゆうかという完成された要素に、ネコミミというオプションを着けようとしている。」
「そんな事したら、間違いなくあんたはその時点でゆっくりゆうかとは別の何者かになってしまうよ!」
「そ、そんな大袈裟な。」
「大袈裟じゃないよ!」
「オリジナルである風見幽香が、ネコミミを着けることは許されても。」
「ゆっくりである貴方がネコミミを着けることが、許される筈が無いんですよ!」
「許されるはずが無いって、そこまで!?そこまでなの!?」
「癒し系になりたいあまりに、自分を捨てようとしているゆっくりが許されると思ってるの?」
「きっと許早苗が来るよ!許されざる角度で!」
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ゝハ_! ハ(ヒ_] " .!-,'i / i
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)ヽ-イ '), ノi >.、.,_ ,. イ/´ ノi i
} ザ 〔 i ! ンイ i ̄ バ' こ二ノ ,, ノ
`) ッ _( ', ! l/フ / |/ ,,ノレ'
´ ̄` .ヾノ ∠_ {‐--/._(二二ノヽ
.イ < l二/ > ) 厂`ヽ
『って言うかもう既に来てるよ!そしてこっちを見てるよ!』
「…………!」
「わ、私のやろうとしていた事は、そこまで重いことだったの…!」
「やっと理解してくれてアタイは嬉しいよ、お姉さん。」
「それでも…それでも私は癒し系になりたかった…!ドSキャラという宿命から逃れたかった…!」
「…わかるよー、私もらんしゃまの愛玩動物ポジションを何とかしたいと思った事があったから…。」
「でも最近はらんしゃまを裏で支配する黒幕ポジションだと考えることにしてるよ~。」
「…貴方も随分黒い考えを持ってるのね、お嬢さん。」
「って言うか、お姉さんの場合のうかりんと言う立派な癒し系キャラがあるじゃないさ。」
「何でそれで満足しなかったのさ?」
「…だって、『だべ』って口調がどこかの超高校級の占い師みたいで嫌だったんだもん。」
「…あー。」
「確かに、それは嫌だね…。」
「葉隠にはなりたくないよね。」
「同意を得られて私は嬉しいわ。」
「でもね、ネコミミを安易に着けるのはいけないよおねえさん。」
「私たちゆっくりの中にもいるでしょ、ネコミミを着けたせいでおかしなキャラになっていった奴が。」
「何ですって、そんなゆっくりが………あ。」
「お姉さん、気づいたみたいだねぇ。」
「そっか、私は彼女と同じ過ちを犯そうとしていたのね…。」
「気づいてくれて私たちは嬉しいよぉ。」
「そうだよ、アタイ達は彼女と同じ過ちを繰り返してはいけない。」
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『第二の豊里耳神子を生み出してはいけないんだ!』
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「あの、私の頭のこれはネコミミじゃないんですが、」
「って言うか、別にこれ後付けじゃないんですけど元からなんですけど、ねえ聞いてますか…。」
- むしろみみみって奴のように頭を燃やせばなんでもゆっくりになるという風潮があるような -- 名無しさん (2014-02-14 21:45:17)
最終更新:2014年02月14日 21:45