幽香の悪夢

注意
いくら過去の話、夢の話と言えどゆっくりが潰される描写
それを思わせる描写もありますができるだけ軽めにしたつもりなので
最後まで見ていただけると嬉しいです

後、作者の恥ずかしい趣向が見て取れるかも

byありすアリスの人



いくら潰しても湧いてくる饅頭、少しずつ食われていく私の花畑
「ゆっくりしてよ!!!」
饅頭を踏み潰しても踏み潰しても湧いて出てくる
いつの間にか私は弾幕を使い始めているがそんなものは焼け石に水だ
やがて私にも疲れが見え始める、あれだけ饅頭を潰し、灰にしていれば当然だろう
まただ…私はいつの間にか上から何かにのしかかられ、動けなくなる
「れいむたちだってがんばっているよ!だからゆっくりしてよ!!!」
「そんな…そんなぁ……ッ…」
私の心から何かがすっぽりと抜け落ちていく
それと共に視界が歪んでいく、自分でも泣いているのがはっきりとわかった
それでもあの饅頭達は私をあざ笑うかの様に花畑を少しずつ食べていく
私はただ…消えゆく花畑に手を伸ばすことしかできなかった

「嫌…お願いだからもうやめて…やめてッ!」
勢いよく身を起こすとそこは私の別荘、窓の外にはいつもの花畑
「……またこの夢だ、ったく…いつまで私を虐めるつもりなのよ…」
あの夢を見始めたのはゆっくりと言う饅頭が幻想郷に出現してすぐの事
私は妖精以外にも虐める相手が見つかった程度にしか思っていなかった訳
何せ数が多く、虐めたときのリアクションは人間に近い物があったから飽きないの
さらにここを危険な場所と理解せず、身の程知らずが大挙してやってくるから
そしてちょっと虐めてやろう物ならすぐに無様な命乞いをするか
実力の差も理解せずに楯突くか、私はそんな饅頭が好きだったって訳
ある日、私はいつものように花畑でのんびりしているゆっくりを虐めていた
その時に虐めていたれいむ種の言葉が未だに頭から離れないの

「れいむたちだってがんばっているよ!だからゆっくりしてよ!!!」

その言葉が契機となったのか、私はあの悪夢を見るようになった
ゆっくり達は数ヶ月前の様にあっさり潰れる
それでも私相手に圧倒的な数、物量作戦で圧倒する
最近のゆっくりは手触りは心地よい癖に頑丈になり
私の力を持ってしても雨の日以外は潰せなくなってしまった
それに…最近のゆっくりは極めて少量の雑草だけで満足するようになって来た
花畑に対しても見てゆっくりする物と認識したのか食うような事は無くなったの
だが私の悪夢はどうだろうか、ゆっくり達は脆弱で食欲は留まることを知らない
そして私は何かとんでもない物にのしかかられて
その目で私の花畑が崩壊する様を見せつけられることになるって事よ
あのれいむは私に友達になって欲しかったわけ?
それともゆっくり出来る場所を提供して欲しかったの?

とりあえず考えていても仕方ないので寝室を出る事にする
「おねえちゃん、ずいぶんとゆっくりしてなかったけどだいじょうぶ?」
居間に入るなりゆっくりありすが出迎えてきた
私はあの悪夢を見てしばらくした頃
思い切ってゆっくりと一緒に暮らしてみることにしたの
とりあえずその日に花畑で最初に遭遇したゆっくりありすを拾ってきた訳
別に家族からは独り立ちしたらしく問題は無いと思うわ
どうも彼女は家族で姉の立場にあったゆうかと私を重ね合わせているみたい
そのためか私はおねえちゃんと呼ばれている、まあまんざらでも無いわ
「ええ…いつもの事よ……」
「おねえちゃん…もうそろそろゆっくりできるようになろうよ……」
思えば私が悪夢にうなされているのを見てありすはどう思うのだろうか
確かに人がうなされているのを見るのも面白いものでは無いと思うわ
「そうね…そろそろ悪夢の原因を突き止めようかしら」

とりあえず朝飯を食べた私はありすを連れて花畑を見に行くことにした

私の花畑、恐らく幻想郷でここまで花が咲き乱れているのはここだけじゃないかしら?
そんな花畑に紛れて妖精やゆっくりの姿も見える、ここの住人って所ね
何だかんだ花の世話をしてくれたりするから邪魔ではない
「きょうもいいてんきだね!!!」
「そうね……」
花畑を散策しているとあるゆっくりの姿が目に入った
私に酷似したゆっくり、ゆっくりゆうか
ゆっくりにしては珍しいことに植物を育ててゆっくりする種類ね
単体でもそれなりには強いらしいけど今のゆっくりには関係ないわね
それから、一部のゆうかは育つとのうかりんと呼ばれる個体になる
私も驚いてしまうくらい植物を育てるのが上手いの
彼女等が教育してくれたのもあってここに住むゆっくり達は
みんな揃って植物を育ててくれる、数ヶ月前とは大違いだわ

私はゆっくりが寄りつかない広場があるのに気がついていた
そこは日向ぼっこにも最適なゆっくりプレイスと言えそうな場所の筈だ
だけどそこについて聞いた所、ゆっくり達は口々にこう言ったの
「なんだかあそこはゆっくりできないよ!!!」
何故ゆっくりできないのかしら、私は今までの記憶をたどってみる
思えば数ヶ月前、私の花畑に巨大まりさが率いる群れがやってきたんだっけ
その巨大まりさはタチの悪い性格で私の花畑を乗っ取ろうとしたの
まあ巨大でも所詮数ヶ月前のゆっくり
あっさりと群れを捕縛、ここでは言えない方法で群れのゆっくり全てを処刑
巨大まりさもこの広場に生き埋めにしてやった気がするわ
まさかとは思うけどね……可能性の一つとしては否定できないわ

私はかたっぱじからゆっくり曰くゆっくりできない場所を廻ってみた
そのどれもが過去に私がゆっくり相手に鉄仮面も真っ青な方法で
処刑していった場所、思えば悪夢でもゆっくりの湧く場所は
そう言った場所の近くだった気がするわ
とりあえずそれらの場所でゆっくり達の供養をしておく事にしたの
あいつらはあいつらで一生懸命生きてきた
私の様な理不尽等相手にその脆弱な体で頑張った結果が
今の幻想郷のほとんどの妖怪を相手にしてもくたばりそうに無い
頑丈な体と精神を併せ持ったゆっくりなのだから
今ならあのれいむが言っていた言葉の意味もわかる気がする
確かにゆっくりは頑張った、だけどれいむはもうその結果を見ることができない
どうすれば…れいむに結果を見せてやれるの……

日も暮れてきた頃、私は別荘に帰る事にした
疲れてしまったので今日はとっとと風呂に入ることにするわ
「気持ちいいわぁ……」
「さっぱりー!!!」
とりあえずありすも一緒、同居しているゆっくりの体くらい洗ってやらないとね
「あぁ…疲れも吹き飛ぶって……ありす何処に吸い付いてるの!?」
見ればありすが私の胸に吸い付いていたの、
「え?…おねえちゃんのむねがおいしそうだったんだもん!!!」
「ば…馬鹿ッ!私の胸から美味しい物は出ないわ!」
「でもあまいんだもん!おいしいんだもん!!!」
ヤダッ…気持ちいぃ…変な物食った覚えは無いんだけどなぁ……
もし本当に母乳か何かが出てたらありすは妖怪に近づくんじゃないの?
まあ私には関係ないと思うけど…駄目ッ…癖になる……

散々胸を吸われた私はベッドにありすを持って行くことにしたの
「ゆ?おねえちゃんのべっどでねるの?」
「そう言うこと、ちょっと付き合って貰うわよ」
今まではありすのおうちを作ってやってそこで寝かしてたけど
今日ばかりは特別、夢に出てくるれいむにありすを見せてやりたい
ありすにはちょっとショックな悪夢になると思うけどね
それに私と添い寝してもありすが私の夢に入ってこれるとも限らない
これは私の賭けの一つだったのかもね
「それじゃまた会いましょ、ありす」
「おねえちゃん、今度はゆっくりしようね!!!」
そう言いつつ、私はあの悪夢に立ち向かうことにしたの

もう見慣れた悪夢、私は今その悪夢を打ち砕こうとしてここに来た
「ゆっくりしてよ!!!」
また湧き出てくるゆっくり共、だけど心なしかその数は少なく見えた
「ありす…しっかり掴まっていて」
「おねえちゃん!ゆっくりいくよ!!!」
もう私は闇雲にゆっくりを潰していく真似はしない
私はありすを抱え、上空に飛び上がる、ここから花畑を見渡すの
そうしてみるとゆっくりが湧いて出てくる箇所がいくつか
やはり私が過去にゆっくりを大量に処刑したスポットね
見たところ今までと変わらないスピードでゆっくりが湧いて出てくるのが
あの巨大まりさを埋めた広場、私はまずあの広場に向かうことにしたわ
黒いもやからゆっくりが湧き出てくる、私はそこに一筋の閃光を撃ち込む
「いい加減に黙りなさい!」
ゆっくりの増殖が止んだ、私はその隙を見逃さずにもやに手をかける
「わかってるんだから…出てきなさいよ土饅頭!」
私が引っ張るとずるずると巨大まりさのなれの果てが出てくる
「ゆぅ!いくらなんでもゆっくりしてないわ!おねえちゃん!!!」
「わかってるわ……こいつを止めるのも目的の一つよ!」
その瞳に邪悪な意志を込め、私に向かって口を開ける
「今まで気付いてやれなくて悪かったわね……」
私も日傘を巨大まりさに向ける
「さあ、その憎しみを私にぶつけなさい!」
巨大まりさの口からどす黒い何かが発射され、私は光を以てそれを消し飛ばす
あふれた光は周りのゆっくりをも浄化し、花畑に光を与えたの

花畑に残ったのは私とありす、それに出す物出してペラペラになった巨大まりさの皮
「後はれいむね……」
「おねえちゃん!上からくるぞ、気をつけろ!!!」
わたしはありすが向いた方向に目を向けると何かが落ちてくる
私はそれを咄嗟に避け…られなかったわ……
「酷い……足だけってのも中々痛いわね……」
「おねえちゃん…ひょっとしてこのこがおねえちゃんのいっていたれいむなの?」
そのれいむは、過去に私が見たれいむより大きくなっていた
むしろ巨大れいむと言った方が正しいんじゃないかしら
「ゆっくりしてよ!!!」
「ゆっくりしてるわ……その前に退いてくれないかしら……」
「ごめんね!!!」
私の上から退く巨大れいむ、これでまともに話し合えるはず
「紹介するわ、私の友達のゆっくりありすよ」
「ゆっくりしていってね!!!」
「あなたが思っているほど、今のゆっくりはヤワじゃないわ、安心して……」
それを見た巨大れいむは何かに安心したかのような顔をしたの
「ほんとうにゆっくりしたありすだね!れいむもあんしんしたよ!!!」
そう言いつつ消えていく巨大れいむ、未練は晴れたという事かしら
「できれば…れいむもおねえさんといっしょにゆっくりしたかったなぁ……」

気がつけば私はありすと共にベッドの中に潜っていた
これほど爽やかな目覚めを体験したのは何ヶ月ぶりなのかしら……
朝食を摂った私はあの広場に向かうことにした
そこで見たのはぽっかり空いた大きな穴
そこを覗いてみると何かゆっくりっぽい声がした
「気になるわね……引き上げてみようかしら……」
穴の底に降りてみるとそこにはぺったんこになった巨大まりさの皮があった
夢の中で出す物出したって所?
「ゆっくちしちぇいっちぇね!!!」
……?
「ゆっくちしちぇいっちぇね!!!」
私の足からゆっくりの声がする、ひょっとして踏んじゃったのかしら?
靴の下を見るとちっこいまりさがいるじゃないの
ひょっとしてあの巨大まりさ?
本当に出す物出したせいで赤ゆっくりになっちゃったのかしら?
私はまりさを抱え、穴を出ることにした
とりあえず穴は埋めておくことにする
開けておいて落っこちるゆっくりが出ても面倒だからね
穴を埋め終えた私はまりさを別荘に連れて帰ることにした
別荘でありすがこの子を見たときどんな顔をするのかしら
私は別荘のドアに手をかけた

「ゆっくりしていってね!!!」
そこには頭から茎を生やしたありすがいたの
「ちょっと…その茎どうしたの!?」
「あさおきたらいつのまにかはえてたんだよ!!!」
その茎にはれいむ種が一匹…まさかとは思うけどね……

一気に同居するゆっくりの数が三匹になってしまった私
これからもずっと一緒にゆっくりしていきたいものね……



今までに書いた作品
ゆっくり信仰していってね!!!
レミリアの気まぐれ レミリア編 パチュリー編
アリスとゆっくりありすの生活 その3まで
ビグ・れいむ
てんこと永江さん
永遠亭のゆっくり研究施設取材
本格的 パチュムキュレスリング
オンバシラキャノン

  • (明後日の方向を見て考えている。)
    幽香さんが、大好きなんですねー、わかるよーw
    私も大好きなんです♪
    世界に幽香大好きっ子がまた一人……ニヤリ -- ゆっけの人 (2009-01-02 18:52:53)
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最終更新:2009年01月02日 18:52