ゆ・っくりてんせいⅢ のくたーん

リハビリで書いてみることにした、元ネタは真・女神転生ⅢNOCTURNE
過去にこのネタで投下された作品があったのを思い出して便乗してみることにした

ゆ・っくりてんせいⅢ のくたーん

気がつけば…れいむは薄暗い部屋の中にいた
れいむの周りには散乱した病人用のベッド、点滴、人間から見ればそこは寂れた病院である
「ゆぅ…ここどこ?」
このゆっくりれいむは単に幻想郷でゆっくりしていただけなのだが……
たまたま見つけた空間の裂け目に飛び込んだらいつの間にかこんな所にいたのだ
寂れた病院…ゆっくりにはわかるはずもあるまい
「ゆっ…なんだかへんなばしょだね!!!」
れいむは部屋を跳ねてみる、ちょうどバスケットボール程のれいむには広い部屋だ
「何だアンタは…この辺では見ない『悪魔』だな……」
「ゆっ?」
れいむを見下ろす青白い魂らしき物体、それはこの世界で生きていた人間の思念体だった
「れいむはれいむだよ!ゆっくりしていってね!!!」
「何だこの饅頭……」
思念体は見ない悪魔に目を疑っていた
「それよりもおにいさん!ここどこ?」
「ああ…『新宿衛生病院』だよ……ったく…何が起こってんだか……」
「ゆ?しんじゅく?どこそこ?」
れいむは新宿と言う聞き慣れない単語に興味津々だ
「ここだよ!…まあいい…アンタみたいな饅頭に言っても解らないだろうしな……」

れいむが知っているわけ無いのでここで説明しておく
この世界、元々は普通に人間も生きていたし悪魔もいなかったのだ
現実に我々が存在している世界を思い浮かべてくれると良いだろう
だがれいむが来る少し前に『東京受胎』と呼ばれる事態が発生し
その時に新宿衛生病院に居合わせていた人間以外の生命は全て無くなってしまった
ある程度の人間がこの男の様に思念体等と化したくらいだろう
その新宿衛生病院もしばらく前から休診していたらしく居合わせた人間は元ネタの物語の重要人物だけだ
(何故か例外もいるみたいだがここで語るほどの物でもないので割合する)
それを境にこの世界は球の内側に広がるような構造になってしまい(面積は山手線の内側ほどらしい)
悪魔が徘徊するようになってしまった
この作品の元ネタの主人公はその際に悪魔と化し
この変わり果てた世界を舞台に世界の創世または再生をすることになるのだが
この作品の主人公であるれいむには一ミリも関係ないのであった

「まずはここから出てみな…どうせ手も足も出ない饅頭じゃ無理だろうよ…」
思念体が指さした先に扉があった、とりあえずれいむはそこから出ることにした
「ゆっくり開いてね!!!」
「なッ…嘘だろ……」
ひとりでに開く扉、思念体は開いた口を閉じることに苦労した様だ

部屋を出たれいむは気ままに跳ねていると変わった扉が見えてきた
近づくと「分院用ゲートパスを入れてください…」と声が聞こえるのだ
「ぶんいん?…ゆっくり開いてね!!!」
流石に開いて…開いちゃいました、こいつに鍵は不要だろう

また思念体を見つけたのでれいむは挨拶することにした
「ゆっくりしていってね!!!」
「ウワッ…なんだ…こいつ……」
「れいむはれいむだよ!おそとにでたいの!!!」
れいむが要望を伝えると思念体は残念そうに首を振った
「残念だが無理な相談だ、れいむとか言ったな…あれを見てみろ……」
「ゆっ?…すごーい!!!」
思念体が指さした先を見るとそこには巨大なエイを思わせる悪魔が我が物顔で泳ぎ回っていた
「一階のホールにアイツがいるからここは出られん…」
「でもれいむはでてみるよ!!!」
「そうかい…命は大事にするんだぞ……」

れいむは道に迷った末にようやく分院の一階に辿り着いた
そこには散乱した椅子、チラシ、植木鉢
そしてホールを我が物顔で泳ぎ回る巨大なエイを思わせる悪魔、フォルネウスの姿があった
「何だテメェは…ここがフォルネウス様の縄張りと知っての真似か?」
「れいむはれいむだよ!ゆっくりしていってね!!!」
「ッ!…ゆっくりだか何だか知らねぇが調子ぶっこいてんじゃねえぞ!」
れいむに向かってまっすぐ突撃してくるフォルネウス
だがれいむはたまたまフォルネウスの上に乗っかり楽しそうにはしゃいでいる
「とってもはやいね!まるでおそらとんでるみたい!!!」
「何なんだこいつは!フザけてやがる!」
れいむは振り落とされ壁に激突した
「ゆぎゅ…もっとのせてね!!!」
だがれいむは痛がる様子もなく、またフォルネウスの上に乗りたがっているようだ
「クソゥ!調子ぶっこくのもいい加減にしやがれ!」

れいむがフォルネウスの上に乗って遊んでいた時、先程の思念体は別の悪魔と話していた
この悪魔が元ネタの主人公だ、上半身裸だなんてなんとも寒そうじゃないか
「何てこった……あの悪魔が饅頭に遊ばれてやがる……」
「そこの悪魔…病院の外に出るなら今がチャンスかもしれねぇぞ……アンタなら仕留めることも出来そうなんだがな……」
その悪魔は複数の悪魔を従えていた、これだけの数が揃っていればフォルネウスを仕留めることも難しくないだろう

「れいむたのしかったよ!!!」
「あぁ…俺はもうヘトヘトだよ…散々だ……」
散々フォルネウスを乗り回したれいむは満足したようだ
「もうどっか行ってくれ…頼むから俺の前から消えてくれ……」
「ゆっ!れいむはゆっくりおそとにでるよ、ありがとね!!!」
外に向かうれいむ、フォルネウスはれいむが外に出たことに安堵した
れいむとは比較にならないほど凶悪な悪魔が近づいているとも知らずに……

外に出るとれいむは目先の光景に釘付けになった
吹き荒れる砂嵐、見たこともない建築物、そして頭上に煌めく青白い太陽みたいな何か……
「ゆぅ…なんだかおもしろそうなところだね!!!」
れいむは見たこともなかった世界への第一歩を踏み出した
ここはトウキョウ、建造物はほとんど砂と化し、都庁や東京タワーがその朽ち果てた巨体を晒しているだけだ
れいむはとりあえず興味をもった建物に向かって進み始めた
次の街であるシブヤに着くのはいつの事だろうか


今までに書いた作品
ゆっくり信仰していってね!!!
レミリアの気まぐれ レミリア編 パチュリー編
アリスとゆっくりありすの生活 その3まで
ビグ・れいむ
てんこと永江さん
永遠亭のゆっくり研究施設取材
本格的 パチュムキュレスリング
オンバシラキャノン
幽香の悪夢

byありすアリスの人

  • 元ネタは知りませんが、面白いと思います。 -- 名無しさん (2009-02-25 20:28:46)
  • そういやこの元ネタにはゆっくりみたいなボスがちらほら…… -- 名無しさん (2009-02-25 22:48:39)
  • ふにゃふにゃマーラ様かww -- 名無しさん (2009-02-25 23:36:30)
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最終更新:2009年02月25日 23:36