氷精と餡子

「あははははっ♪暑いでしょう、ほ~ら、あたいが冷やしてあげる♪」

3匹の腕に抱え込んでしまうほど大きい饅頭が目の前を跳ね回って逃げる。この動き回る饅頭は【ゆっくり】と呼ばれている。
最近幻想郷に現れた謎の生き物だ。こいつらは【ゆっくり】に関係する言葉を言うこと。その姿が幻想郷の有名人に似ていること。
植物みたいに水と太陽の光があれば生きていけること。そして中身が餡子であること。
それだけが今は知られている。


そして、あたいが最近よく遊ぶ相手。
こいつらをいじめたとき喋る言葉が面白い。泣いた顔が笑える。蛙を凍らせて遊ぶよりも楽しい。
ゆっくり『で』遊ぶのは本当に最高だった。

「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」
「ゆっくりしないでにげるよ!ゆっくりしないでね!」
「ゆっくりできないよ!いじめるおねぇちゃんはゆっくりむこうにきえてね!」

あの神社の紅白の巫女と、森の白黒の魔法使い。あいつらに似たゆっくり達を追い掛け回す。
氷の弾幕をわざとゆるく張って、もたもた逃げるのを見て楽しむ。弾幕を避けてばらばらに逃げたゆっくりの群れ。
空から高みの見物をする。

「おっもしろ~い♪ほらほら、早く逃げないと凍えちゃうよ♪」

あたいの力で氷の風を解き放つ。それだけでゆっくり達は寒さのあまり身を寄せ合ってまた一塊となって動く。
そこに再び弾幕を張って散らばって逃げるのを見て楽しむ。
まるで羊を追い回す犬にでもなった気分。

「さむいよ!ゆっくりこごえちゃうよ!」
「おねえぢゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん!」
「だずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!」

楽しいなぁ。ほんといい気持ち。そうだ、こいつらを凍らせたらどうなるんだろう。
ちょっとためしてみようかな。

これからどう遊ぼうかわくわくしながら考えていると、後ろから呼び止められた。
この声はあたいの一番の友達の声だ


「チルノちゃん!何やってるの!」

そう、声の主は大妖精。本当の名前はわからないしなぜか教えてくれない。だからあたいは大ちゃんと呼んでいる。
妖精達のまとめ役で、まじめであまりいたずらなんかはしない子。だけどあたいとは妖精の中で一番一緒にいる時間が多い。
とはいっても、大ちゃんがあたいがいたずらをしているときにこうやって止めに来るのが多いからなんだけどね。

「なにって、こいつらと一緒に遊んでるの。」

「嫌がっているじゃない。やめてあげようよ・・・・・。」

いつもこれだ。大ちゃんは大好きだけど、こういうところが少しうざったい。

「だってさぁ、こいつらあの紅白と白黒に似てるくせに何にもできなくておもしろいんだよ。でさ、今日って暑いじゃん。
あたいが冷やしてあげよっかな~って思ってさ。」

ゆっくりの一匹を持ち上げる。ほっぺたがびろっとお餅みたいに伸びている。

「チルノちゃん!」

大ちゃんがあたいに詰め寄ってゆっくりから引っぺがす。あ~あ、これから面白くなるところだったのに・・・。

「チルノちゃんのいたずらはやりすぎなの。この子達が怖がっているじゃない。」

大ちゃんは顔を真っ赤にして半泣きになりながらあたいにお説教をする。別にこれくらいいいと思うんだけどな。
ただのいたずらじゃん。

「そんなこといってもさぁ。あたいとって凍らして面白そうな生き物はみんな凍らしていいって法律が・・・」

大ちゃんがさっと突っ込みを入れる。

「今決めたでしょ。それ。」

図星だった。















結局大ちゃんがお詫びとして妖精たちの住処にゆっくり達を招待することになった。


「ゆっくりしていってね!」

一匹のゆっくりが中に入ったときにそう叫んだ。
いや、客のあんたらが言うことじゃないからそれ。

「いいよ。ゆっくりしていってね。」

大ちゃんはそんなこと気にせずにゆっくり達を歓迎した。あの子以外と図太いところがあるなぁ。

妖精のみんなは珍しいお客さんに集まった。

ガヤガヤと一気にうるさくなった。

みんないろんなことをゆっくりに聞いている。

何を食べているのか、どこに住んでいるのか、色々だった。

「ゆっくりのみんなって餡子でできているんだよね。おいしいの?」

そのときお友達の妖精の一人が紅白のリボンをつけたゆっくりにそう質問する。

「ゆっくりはあまいよ!」
「いちどたべたらやみつきだよ!」

ゆっくりの一匹が前に出た。

「れいむおいしいよ!さぁ、おたべなさい!」

偉そうだなぁ。ほんとにおいしいのこいつ。なんか食べたらおなかを壊しそうだな。

「いいの?痛くないの?」

大ちゃんがおずおずとゆっくりに話しかけている。
自分から食べられたがる生き物がいるなんて信じられないんだろう。あたいだってそうだ。

「だいじょうぶだよ!ゆっくりはまんじゅうのようせいさんなんだよ!だからおいしくたべられるのがしあわせなんだよ!」

饅頭の妖精って何よ・・・。

「じゃあ・・・・・・・、いただきます・・・・。痛かったら言ってね。」

そう思っていると、大ちゃんがおずおずとゆっくりのほっぺたを囓った。度胸あるなあの子。
食べられているゆっくり達はあの妙な自信に溢れた顔のままだ。痛くないのかな。

大ちゃんは一口食べると、目をぱちくりと瞬きして、信じられない顔をした。

「すごい・・・・・。おいしい!おいしいよ!ありがとうゆっくり!」

うそ、あいつらおいしかったんだ。ちょっと興味がわいてきた。

「どれどれ、ちょっとあんた。あたいが特別に食べてあげるわ」

大ちゃんが食べていた紅白に似たゆっくりを捕まえる。あたいが掴むと
ばたばたと逃げようとしてうっとおしい。

「ゆっくりはなしてね!れいむおいしくないよ!」
「れいむぅ~!!」

こいつ大ちゃんといっていることが違うじゃない。無視して食べようとする。
今日はたくさん遊んだからおなかがペコペコ。餡子がおいしいだろうなぁ。

「いただきま~す♪」

期待いっぱいに囓る。
餡子の甘い味が口いっぱいに広がるはずだった。

だけど、

「う゛ぇぇ!何これ!にがっ!なんで大ちゃんこんなまっずいのを食べられるのよ!?」

まずい。まずすぎる。こんなの餡子の味じゃない。甘くない。すっごく苦くて酸っぱい。
なんで?大ちゃんと同じものを食べたのに!


「え、そんなことないと思うけどな?ちょっとごめんね・・」

「ゆっくりあじわってね!」

このゆっくりは大ちゃんの近くに行くといきなり調子がよくなった。そんなゆっくりを持った大ちゃんがおそるおそる囓る。
目を閉じながら、味わうようにもぐもぐ噛み砕く。

「おいしいじゃない。すっごく甘くて。」

あたいが食べたときはぜんぜんおいしくなかったのに!?わけがわからない!

「そんなはずないよ!大ちゃんおかしいよ!あんた達もそう思うでしょ?」


周りのみんなに質問する。みんなそれぞれゆっくりに噛りついている。
だけど返ってくる答えはだいたい同じ。

「ぜんぜ~ん」「普通においしいけど」「チルノちゃんの舌がおかしいんじゃない」
「おいしいですよ~♪」「・・・・・・・・・・悪くない♪」

ゆっくりはふふんとふてぶてしい顔をする。

「何であたいのだけ・・・・。」

ありえない。
あたいの舌がおかしくなったの?
ふとゆっくり達の方をむくと、あいつらはあたいを馬鹿にするように笑っていた。
その顔には敵意がむき出しだった。

「ゆっくりしね!」
「ゆっくりできないおねぇちゃんはゆっくりきえてね!!」

ちょっとカチンと来た。饅頭の癖に偉そうに・・・

「こ・い・つ・ら~~~!!」

凍らせてアイス饅頭にでもしてやろうか?

そのギスギスとした雰囲気を感じ取って大ちゃんがまた間に入る。

「やめなよ!チルノちゃん!」

そうはいってもねぇ、馬鹿にされてくやしいっていうか。

「チルノちゃんがこの子達をいじめるからだよ。妖精同士仲良くしないとだめ。それにチルノちゃんは妖精じゃなくてもいじ」

「別にいいじゃないそれくらい!大ちゃんはもうちょっと黙っててよ!」

どこの世界に饅頭の妖精がいるのよ。妖怪の間違いじゃないの?
そうやってあたいが大ちゃんを押しのけてゆっくりに向き合おうとすると、ゆっくり達はいつのまにかその場を離れていた。
なんともいえない顔でずりずりと逃げている。

「おおこわいこわい」

何でだろう。今までで一番むかつく。

「・・・・・・・・ちょっとそこでじっとしていなさい、じっと。あたいの必殺パーフェクトフリーズeasyをお見舞いしてやるから」

飛び掛ろうとするあたいを大ちゃんが後から羽交い絞めにする。

「みんな!チルノちゃんを止めてぇ!」














いらいらしながらその日はみんなから離れた。結局大ちゃんとは大喧嘩してしまった。
何であんなに怒るのかわからない。それにあたいが食べるときだけゆっくりの餡ってまずいの?
みんなと他の同じものを食べているときはあんなことないのに。まさかゆっくりって馬鹿だから天才のあたいには口に合わないのかな。
しっかしあいつらむかつくなぁ。いっそのことアイス饅頭じゃなくてカキ氷にでもしてやろうかな。

そうやっていろんなことを考えながら空を飛んでいると、目の前に一つの饅頭が見えた。ゆっくりだ。
白黒と同じ帽子をかぶったタイプのゆっくり。だけど他のゆっくりと違ってあたいの手のひらぐらい小さい。

何あれ?ゆっくりの赤ちゃん?

とりあえず近くに飛び降りる。ゆっくりの赤ちゃんはあたいの姿を見ると、知らない人だってのにまったく怖がらないで近づいてきた。

「ゆっきゅりちていってね!」

ちゃんと言えていない。だけど声の大きさは大人顔負けだ。

「何あんた、ゆっくり?」

「ちょうだよ~!おねぇちゃんはゆっきゅりできるちと?」

ゆっくりできる人ねぇ。そもそもあたいは人じゃないし、あまりゆっくりはしていない。いつもどこかに遊びまわっている。
だけど、正直に言う必要はないか。

「ゆっくりできる人だよ。」

この赤ちゃんゆっくりを見ていると、何かに似ているところがあった。これはそう、かえると同じぐらいの大きさをしていた。
ふと、最近蛙を凍らせて遊んでいなかったことを思い出す。氷付けになった蛙をうまく解凍できて、蛙がまた動き回る。
ああやってうまくいった時の喜びを最近味わっていない。ここで、今日はあんなことがあったからいらいらしていたのを思い出す。
こういうときは遊んで気分を変えるのが一番いい。

「ほら、ちょっとこっちおいで。」

あたいは赤ちゃんゆっくりをちょっと凍らせてやろうと、ひょいと持ち上げる。
うわ、大人のゆっくりとは触りごこちが違う。柔らかい。マシュマロような手触りがする。
持ち上げて少し傾けると、中身の餡子がずれるのか、重みがゆらゆらと移動する。それにほんのり暖かい感触がある。
鼻を近づけていないのにここまで甘い餡子の匂いがする。
赤ちゃんだからまだ体が固まっていないのかな。

「ゆっきゅりさちぇてね♪」

きらきらとした眼であたいを見る。うう・・・・・・やりにくい・・・・。
だから、氷付けにしようと思っていたのに、ゆっくりの体を冷やす程度にしか冷気を出せなかった。

「ひんやり~♪」

ゆっくりは体をプルプルさせて涼しさを楽しんでいる。暑かったからなぁ、今日。
ああ・・・・・手の中で動き回るから暖かさと重さがぐるぐる変わっていく。
くすぐったい。

「おねぇちゃんちゅごいねぇ~~!!」

そう言われて悪い気がしない。少し、反応が見たくなった

「ほら、ここをこうして、氷でこうやると・・・・・・どうだ!あたい最強!!」

あたいはその力で、小さな氷のお城を作った。なかなかの自信作だ。

「ちゅご~い!ゆっくりぷれいすだぁ♪」

ゆっくりぷれいす?何それ。まぁ、いいやと思ってゆっくりの反応を見る。
きゃっ、きゃとご機嫌にお城の中を動き回る。まだ飛び跳ねることはできないのか、ずりずりと体を引きずっている。

「ちゅめた~い!」

だから体をあっという間に冷やしてしまった。
目をぎゅっとつぶって冷たさに耐えている。

「なにやってんのよ。こうなるのは当たり前でしょ。」

ひょいと持ち上げて、地面に下ろす。こいつほんとにお馬鹿ね。生きていけるのかしら。
そういえばこれだけ小さいのに近くに親がいないのが気になるな。

「あんた赤ちゃんでしょ?お母さんはどうしたの?」

するとゆっくりは目を伏せて

「おかぁちゃん、いない・・・・・。」


あたいはその一言ですぐにわかった。たぶん、お母さんとはぐれちゃったか、あるいはお母さんは死んじゃったんだ。
ゆっくりって弱いし。
だから一匹でこんなところにいるんだ。危ないなぁ。
犬や妖怪に食べてくださいって言っているようなもんじゃん。
なんか、このゆっくりにはあまりいじめてやろうという気がしなくなった。
あたいのすごさをよくわかるやつは大切にしなければならない。
だから、




「あんた、あたいと一緒に来る?」










「おちょらとんでるみちゃい~~♪」

「いや、みたいじゃなくて実際飛んでいるんだって・・・」

ゆっくりを頭に乗せて空を飛ぶ。ゆっくりははしゃいでいる。全然ゆっくりしていない。
あの日から、あたい達は一緒に遊ぶことになった。あたいの頭はこの子のゆっくりポイント?にされているらしい。
そのうち落っこちるのではないかと冷や冷やしたけど、なかなかバランスをとるのがうまい。

「まりさ、落ちないように気をつけなよ」

この子はゆっくりまりさの赤ちゃんだ。だからまりさと呼ぶ。
あのいつも弾幕どころじゃないでかいレーザーを撃ってくるあの白黒の魔法使いと同じ名前だ。
最初は抵抗があったけど、今は慣れた。細かいことを気にするのは良くない。
あたいの家に住ませている。他のゆっくり達の仲間のところに連れて行くっていうのも考えたけど、
あのゆっくりと一緒だと教育に悪い気がする。きっとあたいのことをあることないこと言いふらしてくるに違いない。
だから、ここのところずっと一緒だ。

「だいりょうぶだよちるにょ!」

あたいの名前もまだしっかり言えていない。しょうがないなぁ。
そうやってちょっと気を緩めたときに、頭の上が軽くなっていることに気がついた。

「ゆぅ~~!!」

言ったそばからこれか。

「このバカ!」

この子はたまに落っこちる。まったく危ないなぁ。ひょいと空中でキャッチしながら冷や汗をかく。

「たちゅけてくりぇてありがとう!」

ほっぺたを赤く染めてお礼を言ってくる。だけど危ないことをしたことに変わりはない。

「あんたが危ないことをするからでしょうが。あんたの頭には餡子しか詰まっていないんだから、
大人しく天才であるこのあたいの言うことを聞いておくものなのよ。」

「ゆぅぅぅ・・・・・。ちるにょのあたまちゅっごくゆっきゅりできるのに・・・・・・・・」

「あのねぇ、死んじゃったらゆっくりできないでようが・・・」

しょうがない。あたいは飛ぶスピードを抑える。これならば風にあおられて頭の上のゆっくりが落ちることはない。

「ゆっきゅりちてる~♪」











「今日は何して遊ぼうかな~。何がいい?まりさ」

今日もこの子と一緒に遊ぶ。ここは魔法の森の外れ。初めてくる場所だ。

「ちるにょ!ゆっきゅりまっててね!」

まりさはゆっくり時間をかけて考えた後、ピコーンと頭の上に何か光るものが移ったような気がする顔をした。

「ありぇやって~!いつもの~!」

いつものって・・・・。あれだけ考えてこれか・・・・。

「あんたあれの事が本当にお気に入りね・・・・・。ちょっと待ってて」

あたいは木と地面の間に氷の板を作る。氷の滑り台の出来上がりだ。
うん、いい感じ。ゆらゆらとカーブをつけて、滑り台の終わりにはぴょんとジャンプ台がついている。
あたいは葉っぱでできたそりにまりさを乗せて、滑り台の中に置いた。

「ゆぅゆ~♪」

ほんと、飽きないで楽しそうだなぁ。あたいは先回りしてジャンプ台の先に立つ

「ゆゅっ!」

まりさがジャンプ台から発射された。
勢いがついていたから、くるくると空で回っている。目をつぶって落ちる怖さと戦っている。

「きゅぅぅぅぅぅぅ!」

それをあたいはキャッチ。ぽてっとした手ごたえを胸の中に感じる。
まりさは安心したように目を開ける。

「もういっきゃい!もういっきゃい!」











「ああ、遊んだ遊んだ。疲れたなぁ・・・・」

あれから一日中遊びっぱなしだった。
追いかけっこ、かくれんぼ、にらめっこ、いろんな遊びをした。
ほとんどあたいが勝ったけど、にらめっこだけは全部負けた。あれは無理。絶対勝てない。
まりさは隣でぐったりしている。ちょっとはしゃぎすぎちゃったかな。


「あっちゅいよ・・・・・あちゅくてとけちょうだよ・・・・・おみじゅ・・・・・」

今日は暑かったからなぁ。この森ってじめじめ蒸し暑いし、
森の中だったからお水なんてどこにもなかったし。

あたいはまりさに向かって手をかざす

「おいで、冷やしてあげる」

まりさはずりずりと体を引きずらせてこっちに来る。
あたいの手のひらに乗っかると、あたいはちょっとまりさの周りの空気を冷やした。

「ひえひえ~♪」

まりさはほんわりとした顔でゆっくりしている。

「水はこれでも舐めて我慢してね、」

あたいは氷の塊を出す。

「ゆ?」

まりさはどうすればいいかわからないようだったけど、すぐに氷をなめればいいことに気がつく

「ゆぐゆぐ・・・・」

氷にがっついているまりさを見ていたからか、あたいのおなかがくぅと鳴った。

「おなかすいたな・・・・・・・」

その言葉を聞いたまりさが上目遣いにこっちを見る

「まりちゃたべゆ?」

とんでもないことをいったのでずっこけた。

「いや、いいわ。遠慮するっていうんだっけ?こういうの」

冗談じゃない。あたいの中には前に食べたゆっくり達のまっずい餡子のイメージしかない。
何であんなにまずかったのかはわからないけど、今はゆっくり達の餡子を食べる気分じゃなかった。
それよりも、これからやることがあるから、それどころじゃないっていうのもあった。

「もういい?今日はちょっと寄るところがあるから、頭に乗って。」

「うん!」








あたいはまりさを頭の上に乗せて急ぐ。落ちないように慎重に慎重にスピードを出しながら、ある場所を目指す。
日が半分くらい落ちているとき、ようやく到着した。

そう、ここはあたいのお気に入りの場所。

森の中にある丘。ここは木が調度よく開かれているから、あたり一面を見渡せる。高いところから里が見下ろせて、
左側には妖怪の山、右側には紅魔館のある湖が見える。
夕焼けで空が赤く染まって、湖がきらきら輝いている。
高いところにあるからか、澄んだ空気が気持ちいい。

「きりぇいだね~♪ゆっきゅりできるね~♪」

それもそのはず。

「でしょ。あたいのお気に入りなんだ。ここ」

ここは誰にも知られていない。知っているのは大ちゃんぐらいだ。みんなこんな幻想郷の外れにはこないからか、
人間も妖怪もいない。なにか考え事(主に新しい必殺技とかかっこいい決めゼリフ)しているときに来る。

「ちるにょ、ここでまりちゃもゆっきゅりちていい?ゆっきゅりぷれいすにしちぇいい?」

そう。この子が絶対気に入ると思ってた。

「もちろん。ここがあたいとあんたのゆっくりポイントだよ!」

あたいはばっと手を広げて叫んだ。ここが全部あたいたちだけのものだと言い聞かせるように。
だけどまりさはぷく~っとほっぺたを膨らませて怒った。
何かやった?あたい。

「ちがうの~!ここはゆっきゅりぷれいす!ゆっきゅりぽいんとはちるにょのあたまのうえでだよ!」

わけわからない。

「どう違うのよそれ・・・・・・・。まあいいか、まりさ」

改めて、ここに来る新しい仲間を歓迎する。いつものあのセリフで。

「ゆっくりしていってね!」

「ゆっきゅりするね!ずっといっしょにゆっきゅりちようね!」










「チルノちゃ~ん。」

しばらくすると遠くからあたいを呼ぶ声が聞こえる。大ちゃんの声だ。
ここを知っているのはあの子くらいだから当たり前か。
喧嘩した日から会っていなかったから心配させちゃったかな。
喧嘩しっぱなしだったのに、あたいを探してくれるなんて。

「チルノちゃ~ん。どこ~」

まだあたいがいる場所には気がついていないらしい。
ここであたいはちょっとしたことを思いついた。
まりさを木のうろの中に入れて、ちょっとお願いをする。

「ちょっとここでゆっくりしてて。まりさ。すぐに戻るからね」

「うん!ゆっきゅりいってらっちゃい!」









「どうしたの大ちゃん。こんなところまで。」

あの場所から少しはなれたところに大ちゃんはいた。
大ちゃんは息を切らせて、汗だくになっていた。

「チルノちゃん!探したんだよ!最近みんなと遊ばないし、どこにもいないっていうから心配で・・・。
だからチルノちゃんここにいるかなって思って・・・。」

みるみる大ちゃんの顔に涙がたまってくる。今にも溢れそうだ。

「ごめんね!私があのときもっとしっかりしておけば、チルノちゃんとゆっくり達が仲良くなれたかもしれないのに。」

本当にまじめだなこの子。大ちゃんは何も悪くないのに。
あたいもあの時、すこしやりすぎたかもしれない。あたいは最強なんだから、ちょっと位のことで怒ったりしたら駄目だ。
ああいうとき大人の女は軽く受け流すものらしい。

「いいよ。あたい気にしてないし。それにゆっくりって意外とちゃんとつきあったら面白いって言うか・・・」

これは全然うそを言っていない。あのゆっくりまりさの赤ちゃんと遊ぶのはすごく楽しかった。
はじめてあったときに凍らせたりなんかしなくて本当によかった。

「ゆっくりがどうかしたの?」

いけないいけない。あやうく口を滑らせるところだった。それではまりさをおいてきた意味がない。

「そうだ、新しい友達ができたんだよ!紹介するからついてきて!」

大ちゃんの手を握って、引っ張る。

「誰?どういう子?」

大ちゃんはきょとんとして首を傾げている。

「来てのお楽しみだよ。」

驚くだろうなぁ。あんなにゆっくりと喧嘩していたあたいがゆっくりの友達ができたなんて。
大ちゃんの反応を楽しみにして、あたいはまりさがいるところに急いだ。








あたいはなるべく何事もなかったように落ち着いている振りをしていた。
だけど力を抜くと顔がにやけてしまう。そのたびに歯をぎゅっと食いしばるけど、ほっぺたはプルプル震えている。
大ちゃんが後にいなかったらばれちゃうだろう。まりさはまずなんて言うんだろうな
やっぱり「ゆっきゅりちていってね!」かな、
それともあたいと会ったときみたいに「おねえちゃんはゆっきゅりできるちと?」かな、それとももう寝ちゃっているかな。
大ちゃんとまりさってすぐに仲良くなれそうだな。でもそうしたらあたいは少し寂しくなるかも。
だけどきっとみんなで遊べる。そうしたら、そのうち他のゆっくり達とも仲良くなるかも。
あのまずいゆっくり達はむかつくけど、あれってやっぱりあたいが怒らせたからかな。
だったらあたいがいきなり凍らせたりしようとしなければいい。みんなで遊んだら楽しいだろうなぁ。


そんなことを考えていると、まりさが入った穴が見えてきた、


意外と目立つ。


いや、目立つなんていうものじゃなかった。

さっきまでいなかった生き物が出てきた。

山猫だった。口元には何かついている

たくさんの山猫だ。

みんなものすごい声を上げて逃げ回っている。

なんかあったの?


あたいは何か嫌な予感がした。


大ちゃんの手を離して、木の穴に手を入れた。急いで

何かがある。にゅるんとした手ごたえで、少し湿っぽい。

あたいは自分の想像が当らないように祈った。

だけど、その想像は絶対に当ると思った。

あの山猫の口には、餡子がついていたから

そして、それを引き抜いた。












「!!!」

まぎれもない。あの子だった。

だけど、その姿は全然違う。

体中が引っかかれて、破けて、それに・・・・一箇所大きく噛み付かれている

餡子がどくどくと血のように流れている
にゅるっとした感触はこれのせいだろう。

「ちょっと!しっかりしなさいよ!ねぇ!」

まりさは目の光を失って、ぼんやりとしている。
ぴくぴくと震えている。これは怖いからじゃない。
もう動こうとしても、これぐらいしかできないのだろう。

「ゆっきゅり・・・・できなかったよ・・・・・・。」

馬鹿だった。あたいはとんでもない大馬鹿だった。いくら妖怪がいない。人間がいない。
妖精がいない。だったら動物達がたくさんいるに決まっている。
この子はあいつらにとってはいい獲物だっただろう。

「チルノちゃんどうし・・きゃぁぁぁぁぁぁ!」

大ちゃんが後から追いついてきた。
ガラガラとさっきまで考えていた計画が崩れ落ちる。
こんなはずじゃなかった。
笑って出会えるはずだったのに
こんなはずじゃなかった。


「大丈夫だから!手で塞げば塞がるから!」

大ちゃんが慌ててあたいの隣から手を伸ばす。両手で傷口を押さえていた。
餡子が零れ落ちるのを防ぐためだ。餡子は血のように見えたから、たくさん流れるとやばそうだ。
大ちゃんはそれを感じたんだろう。
いきなりの事だったのにしっかりしている。

「チルノちゃんも手伝って!はやく!」

固まっていたあたいも大ちゃんの声を聞いてようやく動く。

「う・・・・・・・・・うん!

ぎゅっと抑える。

「止まって!止まってよぉっ!」

お願い、止まって。



「ゆぅぅ・・・・ぅ・・・・い・・たい・よ。」




全然駄目だった。
まず傷口の数が多すぎる。
手の数が足りない。足の指でやろうにもまりさは小さすぎる。
それに、一箇所囓られている場所を押さえると、そこからの餡が他の傷から出る。


そうだ。あたいの力だったら傷口が塞がるじゃない

「ちょっと冷たいけど我慢して・・・・・。」

あたいの力で傷口を凍らせる。そうすればもう餡子は流れない。

「チルノちゃん!だめぇぇぇ!」

大ちゃんがあわてて止める。でももう遅い。
まりさの体は氷付けになった。
とはいっても、全部じゃない。
傷口のところだけだ。
傷はもう塞がった。

「大ちゃんどうしたの?傷が塞がったんだよ。もう大丈夫なんだよ」

「早く溶かして!早く!」

「ゆ゛っ・・・・・・・ゆ゛っ・・・・・ゆ゛っ・・・・・・・・・・」

まりさの傷口から、氷ごと皮がボロッと零れた。
さっきまでよりもずっと、あふれ出す餡子の量が増えた。






「チルノちゃん・・・この子・・・お友達?」

「そうだよ。あたいの・・・大事な・・・」

大ちゃんはまりさの傷口を塞いでいる。うつむいたまま動かない。大ちゃんは友達の友達は自分の友達だと考えるような子だから。
まりさがもう助からないということがわかると、自分のことのように悲しむ。
まりさの友達のあたいはいうまでもなかった。
どうしてこんなことになったのかな。お友達を紹介しようとしただけなのに。
あたいがこの子をひとりにさせたから?ここに連れてきたから?それともあたいにあったこと自体がまちがいだったの?

ぐるぐると頭の中をいろんなことが浮かんでくる。

そのとき、まりさが小さな声で、虫のように小さな声であたいに話しかけてきた。

「・・・・・・・おねぇ・・・・ちゃ・・ん」

喋るたびに餡子があふれ出す。その姿は痛々しい

「喋っちゃ駄目よ!あたいは今考え中なの!天才でも考え事ぐらいするわよ・・・大丈夫!絶対助かるから。絶対に・・・・」

まったく根拠のないことが勝手に口から出ていた。それに考えていたのは、もうどうやって助けるかじゃなくて、
どうすればこんなことにならなかったかという後ろ向きなもの。
だから、まりさが言ったことがあまりにも突然すぎて、理解できなかった。

「まり・・・ちゃ・・・た・・べ・・・・ゆ?」

「え?」

食べる?

耳を疑う。

「何・・・・・言ってんの・・・・」

何を言っているんだろうこの子は。そんなことをしたら間違いなく死ぬ。

まりさは口から餡子が漏れることを気にせずに続けた。

「おねぇ・・・・ちゃ・・・・・んなら・・・・たび・・・・ぇ・・・・・いいよ!おい・・・・・ちい・・・・
 ・・・・・あ・・・んこだ・・・・・よ・・・・・・」

「だけど、だけど!」

何でそんなこと言うの!おかしいよ!このままだまっていたって死んじゃうのに!
もう嫌だよ!なんで友達を食べなきゃいけないの!もっとたくさん遊びたかったのに!いろんなことができると思ったのに!


食べたら・・・・もう会えない・・・・・・・

それに、あたいの頭には、前に食べたあのゆっくりのまっずい餡子の味が思い出された。最後のお願いで友達に食べられて、
それでまずそうな顔をしたらどれだけ傷つくだろう。

あたいには、無理。ごめんね。

そう言おうとしたときのことだった。

「チルノちゃん!」

そんな時、大ちゃんがあたいの後から話しかけてきた。その声は涙で濁り、震えていた。

「この子のお願いを聞いてあげて。この子の目を見て。チルノちゃんだから食べられたいんだよ。
この子。だから・・・・・ね・・・お願いだから・・・・・・。」

大ちゃんはいつもこうだ。いつもあたいの後から、こうやってお願いやお説教をする。
そして、それはいつも正しい。だけどそれがわかるのは、いつも後になってからようやくだった。
ゆっくりたちを虐めたときのことを思い出す。だれだってああやって虐められれば虐めた相手の事が嫌いになるに決まっている。
そう。あのとき悪かったのはあたい。だから、ゆっくり達にも嫌われた。ごまかしていた結果がそれだった。
大ちゃんの言ったとおりだった。

「大ちゃん・・・ごめん。あたい逃げるところだったよ。」

だから、今は間違えない。

間違えちゃいけない

「まりさ・・・いいね・・・あたい・・・あんたをおいしく食べるよ。」

まりさはにっこりと力なく笑う

「おいちく・・・・・・・た・・・・びぇ・・・・て・・ね・・・」

おいしく食べる。絶対においしく食べる。
覚悟を決めて、一口なめる。
そのときの驚きをどうやって伝えればいいんだろう。
あのときのような、餡子とは思えない、苦い味がするかと思った。


「お・・・い・ち・・・・・・・い・・?」

あたいはゆっくりと味わった。ゆっくり、ゆっくりと

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」

苦さなんてどこにもない。

それどころか

甘かった。

甘くて、おいしい。

あたいにはそうとしか表現できない。あまりめんどくさい言葉をずらずら並べたりはできないからだ。

ただ、ひとつだけいえることがある。

この餡子よりもおいしいものを食べることはこれから一回もないだろう。

「ょ・・・き・・・ゃっ・・・・・・・・た・・・・・ぁ・・・・・・・・」

まりさは、おいしいという反応に満足そうだった。

「あんた・・・・・・幸せ?」

思わず聞かずにはいられなかった。もっとやりたいことはなかったのか。こんなところにおいていたからこうなった。
他のゆっくり達にあわせてやればよかった。だからこんな目に合った。

あたいと一緒にいてよかったのか。


「し・あ・・・・・・・・・・・わ・・・・・・・・・・・・・・・・・ちぇ・♪」

その言葉を最後に、まりさは動かなくなった。
もう痙攣することすらない。
あのきゃっきゃとした笑い声も、舌足らずな言葉も、豊かな表情も
二度と見えない。聞こえない。感じない。

大ちゃんは後からあたいの体を抱きしめて泣いていた。
涙が頭の上に零れた。
まりさをのせた、あの場所に。







それから、まりさの体を残さずに食べた。
ほっぺたが落ちそうなくらい甘くて、









少し・・・・・・しょっぱかった。
















「ゆ!ゆっくりできないおねぇちゃんだ!」
「ゆっくりしないでむこうにいってね!」
「おねぇちゃんはゆっくりさせてあげないよ!」


あれからしばらくして、あたいはあのとき喧嘩したゆっくりの住処を訪ねた。あることを聞きに。

まず、言うべきことがあった。

「あのときはあたいが悪かった。ごめん。」

そう。あのときの事を謝った。頭を下げて、深々と。
悪いことをしたときはきちんと謝らなくてはいけない。

「ゆぅ?」
「どうしたの?おねぇちゃん?」
「ゆっくりわからないよ!」

ゆっくり達は何が起こったのかわからないといった顔をしていた。
それもそうだろう。一方的にひどいことをした相手がいきなり謝ってきたんだから。

あたいはそのまま続ける。

「これ、あんた達の仲間の帽子。あたいが食べた子のものよ・・・」

あたいは帽子をその子たちに見せる。それだけでゆっくり達は帽子の持ち主がどうなったかわかったみたいだった。

「一つ教えて。その子を食べたとき。おいしかったの。甘くて。すっごく甘くて。
今まで食べたものの中で一番おいしかった。だけどあんた達を食べたときはすっごくまずかった。なんで?教えて。」

ゆっくり達はしばらく話し合った後、一匹のゆっくりが前に出てきた。
あの時食べたまずいゆっくりだ。ゆっくりはあたいの前に来ると

「すこしたべてみて・・・・たべたらわかるよ・・・・・・」

そうやって誘ってくる。あたいは一口、かぷっと噛み付く。
この子を前に食べたときのまずい味は、まりさの味がすごくおいしかったから、どうまずかったかなんて忘れてしまったけどね。





おいしかった。



まりさほどじゃないけど、おいしかった。

「おいしい・・・・何で・・・・・?」

食べられたゆっくりは教えてくれた。

「ゆっくりはね、すきなひとにはあまいあじでたべてもらうようにして、きらいなひとにはまずいあじにすることができるの・・・・。」

成る程、だからまりさを食べたとき山猫は逃げ出したんだ。敵に対して食べられないために。

あたいがこの子を前に食べたときはまずかったのも、同じ理由だろう。

じゃあ、今は?

今は何でおいしいの?

好きな人にはおいしい?

「おねぇちゃんがそのゆっくりをおいしくたべられたっていうことは、おねぇちゃんのことがだいすきだったんだよ!
だから、しんでもおいしくたべてもらいたいってゆっくりがおもうひとは、すっごくゆっくりできるひとだよ!」

今は、あたいの事を

「これからもよろしくね!おねぇちゃん!このまえはごめんなさい!」

嫌っていない?

「ゆっくりやりすぎちゃったね!ゆっくりごめんね!なかまをゆっくりさせてくれてありがとう!」

あんなにひどいことをしたあたいを・・・

「ゆっくりあやまるね!ありすおいしいよ!さぁ、おたべなさい!」

これって、あの子のおかげ・・・・



















そう。これは始まりだった。
あの子がおいしい餡子をくれたおかげで仲直りできた。新しい仲間。
この饅頭の妖精とは、意外と気が合いそうだ。
これからゆっくり『と』遊ぶこともたくさんあるだろう。




だから




この子達を歓迎する




あの子に言ったように、




























「ゆっくりしていってね!」



  • こういう話に弱いです…不覚にもウルウル来てしまった。GJ! -- 名無しさん (2008-08-01 17:00:20)
  • 素直に涙が出た。乙 -- 名無しさん (2008-08-03 04:22:00)
  • 何だろう、年食ったかな?最近涙もろく・・・ -- 名無しさん (2008-08-16 22:46:55)
  • SSがこんなにも息吹を! 虐スレでは到底味わえない・・・  俺の涙腺はレボリューションだ!! -- 名無しさん (2008-11-16 04:36:00)
  • う・・おぉ・・ぉ…上手すぐる…。(二次創作全般で)たまに⑨の凄く良い作品を見受けるが、これは間違いなく最高の部類に入ると思ふ。笑みながら緩く泪が。。。(つ∀;) -- 名無しさん (2008-12-09 14:45:15)
  • あれ?おかしいな…目の前がゆがんで見える…。 -- 名無しさん (2008-12-09 22:14:38)
  • あーもう学校目の前なのに早く泣き止まないと(><。) -- ぱゃ (2008-12-11 09:13:12)
  • 感動しまくった..鳥肌以上の寒気が(ノд<。)゜。 -- やばい、目から餡子が...耐えられなくて全身が泣いた.. (2008-12-14 23:43:10)
  • やばい、不覚にも涙腺緩んだ。虐スレだとこーいうの読めないからなぁ・・・チルノ・・・・やっぱりバカじゃないね・・・ -- 龍正 (2009-01-25 21:28:20)
  • おかしいな、目から汗が・・・いい話だった。やっぱり虐待モノよりも感動するほうがいいね。乙。 -- 名無しさん (2009-03-23 16:30:24)
  • よかった -- 名無しさん (2009-03-25 11:35:09)
  • イイハナシダナー;; -- 名無しさん (2009-06-12 23:18:33)
  • お食べなさい系でこんなに感動できるなんて… -- 名無しさん (2009-07-17 20:39:38)
  • イイ話ダナー -- 名無しさん (2010-01-13 14:06:20)
  • いい話すぎる -- 名無しさん (2010-06-08 22:34:42)
  • 泣いた・・・感動・・・ -- 名無しさん (2010-11-27 15:10:02)
  • いい話だな~ 最高っす -- ちぇん飼いたい (2012-03-01 16:36:08)
  • リレイズ連呼中 -- 名無しさん (2012-07-25 20:51:35)
  • 穢れた心が癒されました -- 名無しさん (2016-11-28 22:33:07)
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最終更新:2016年11月28日 22:33