【世界一のポンコツ】
オリロボ、売りはパーツ組み換え。MIDIも全自作だとか。
企業体による統治とそれに対抗するレジスタンス――すなわち《システム、戦闘モード起動します》
主人公・源の死んだ父親がロボ傭兵であり、彼はその後を継ぐという筋書き。鉄騎のCMを思い出した。

源の乗る『ガニメデ』は旧式であり、現行機をしのぐ装甲と拡張性の高さが売り。
手持ち4背部4内装3外装1に強化パーツ3、選択肢の幅も半端ではない。
ライフル・マシンガン・ミサイル・ビーム・ロケットパンチ・ドリル・ステーク・ベアリングランチャー・対艦刀・鋏とよりどりみどり。
あらん限りのネタを放り込むだけ放り込んでみましたという感じ。
母艦に帰れば武器の持ち替えも可能という親切設計。プレイヤーもやりたい放題だ。

思い上がり・裏切り・すれ違い・ちょっとしたコメディ・隠しパーツと一通り揃っているんだが、
牛丼屋が異空間すぎて困る。しばらく紅しょうがとキムチは見たくない。
他にも疑問はあるのだが、現状は第七話、その辺りの真相は先で見えるのかも知れぬという事で保留。

組み換えロボットで暴れるのが大好きな人にはお勧め。

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【世界一のポンコツ】
ttp://www.gsc.jpn.org/c-board.cgi?cmd=one;no=2951;id=

悪くない。悪くないんだが……
期待しすぎると肩透かしかも。


「世界一のポンコツ」

DH1話の人のリレー、OCWに参戦予定のシナリオ。
これ以上タスク抱えて大丈夫なのかこの人。
パーツ交換とかを楽しむロボらしい。ACみたいなもんか。

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第1話「[Ganymede],Wake Up!」
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ありふれたタイトルコールだが専用ジングルと相まっていい感じ。
あ、でも専用ってわけでもないのか。素材配布されてるし。

オープニングで語られたところによると、親父さんがすごい人で、
息子は敵に謀殺された親父さんの仇をとるため、9年間修行を積み、
ロボットの免許を取ったそうだ。
免許がいるという発想は何気に新しいかもしれない。そりゃいるだろうけど。
で、免許取った日に母親から渡された親父の遺言状をたどると、
子供の頃に親父が「よーしパパお前が大きくなったらこのロボあげちゃうぞ」といっていた
ロボが鎮座しているという話。
少年はその勢いで戦場へと突っ込んでいく。っておいおい、もうちょっと落ち着け。

戦場に攻めてきていたのは敵の新型量産機。2ターン目に主人公が来るが、
武器がタックルしかないので、特定の敵を倒して武器を奪わなければ役に立たない。
でも戦闘は簡単。味方指揮官機がやたら強い。

ちなみにこの世界は企業同士が覇権を争っているらしく、
どうみてもアーマードコア(以下AC)です本当にあ(ryな感じだが、
隠しパーツの位置まで徹底されるとむしろすがすがしい。
どこにあるのかはEveをのぞけば分かるが、ACにそこそこ詳しい人ならば
思いついたことをなんとなくやってみれば多分見つけられると思う。
そして何より笑わせてもらったのはチームJFKの存在だった。まんまかい!
プロ野球、むしろ阪神ファンならば知らない人はいないだろう。
JFKを象徴する一文を引用させていただいて、1話は締めよう。

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破壊 久保田:
Talk 久保田
しまった、劇場が完成しちまった!
Suspend
Playsound Sword.wav
Talk システム
<b>サブジェネレーター</b>を入手しました!
End
item サブジェネレーター
Exit
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第2話「【金獅子】と【解放者】」
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主人公増長するの巻。
味方部隊「ディープロア」の偉い人、ダイアナさんが登場。
私ださんのエロいアイコンの人か。
アイコンの割に真面目そうだなーと思っていたら……

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Talk ダイアナ
では私はこれで……今後の作戦の建て直しもあるのでね

Talk 源
はい

Talk 一代
お疲れ様です、ダイアナさん

Talk ダイアナ(喜び)
あぁそうそう……大事なことを言い忘れていた
私はまだるっこしいことと堅苦しいことが;嫌いでね。私のことはダイアナではなく……;:<B>「ダイちゃん」</B>と呼んでくれ

Talk 源
だ、ダイちゃん……

Talk ダイアナ(喜び)
うん、そんな感じで
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ちょっ! ダイちゃんて! よりによってダイちゃんて!

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大ちゃん:言わずと知れた東北楽天ゴールデンイーグルス編成本部長。
横浜の監督としてはレフトとライト交代やウッズにバントなどの数々の珍采配で2年連続最下位。
決め台詞はピッチャーデニー。
その後、ヘッドコーチ→2軍監督と現場に留まり続け大活躍。
2軍監督として最後にフェニックス・リーグ優勝を果たし、今季は編成本部長としてチームを支える。
職務上、表に出てくることは少なくなり、あの明るい頭ももう見れないよ。

*****************you know?*********************************************************
これしか思いつかないぞ!
楽天ファンの木藤氏のことだから、多分確信犯だ。

敵に新しいネームド登場。なんかすごい人らしい。


奇襲を受けても余裕の主人公。増長してる増長してる。面白いくらいに。
実際戦闘が余裕だからたまらない。
そしてダーウィンがまた炎上した。待て木藤氏、ダーウィンはいいピッチャーだぞ!

敵のすごい人が来てからは新米の主人公と旧式の機体では歯が立たず、
指揮官さんと味方増援の東方のエース、解放者さんでがんばることに。
機体が鈍重なせいで、集中かけても70%台の主人公が切ない。
そんな風に主人公に気合を入れなおす話でした。

まぁ、可もなく不可もなく?
大ちゃんで笑わせてもらったからいいや。

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第3話「Passing each other」
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牛丼屋で何度も吹いた。待て福盛て。紅しょうがて。鉄人アニキて。
しかも店員チョーナンか。
本当に楽しんで書いてるなー。

ストーリーは禁断の愛がメイン。
こういうの好きだよな、この人。
主人公が精神的に成長したのか相変わらずなのか、ちょっと判断に苦しむ。
しかしそろそろJFKもマンネリ感があるなー。
そして名前は出なかったけど多分スペンサーのことだ、あの太ってるパイロットは。

後半戦前にパーツ交換させてくれるのは好印象。
パーツ交換すると2ターン行動不能なのは弾数回復のデメリットだと思えば許容範囲内。

そしてここにも隠しパーツがある。これは知らなきゃやらないよなぁ。
買えるとはいえ、ちょっと不親切かなー。
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「総評」
良かった点:
・midiは全曲自炊。これは素直に尊敬。
・パーツ交換次第で性能が変化するので、ACみたいに頭を使ったセッティングの余地がある。
・要素が多すぎず少なすぎず。描写の量が必要最低限。
・随所に含まれるプロ野球ネタをはじめとする小ネタがたまらない。

悪かった点:
・突っ込むメリットがないので基本的に基地待機待ちゲーになる。
・描写が必要最低限なせいで、感情移入する前にストーリーが進行してしまう。
(これに関しては、この人の作風がそういったものとして確立されているので仕方ないのかも)
・人によってはネタが滑っている箇所があるのは否めない。
・普通に敵が牛丼屋にいたり、デパートみたいなところで買い物したりと、危機感がいまいち感じられない。
・こういうこともあってか、ストーリーにどうも一本筋が通っていない気がする。



つまらなくはない。面白いほうだと思う。
でも、Smile AgainやUnder Controlに比べると、どうも劣る気はする。
XVにおける月光蝶のような、突貫工事っぽさが感じられる。
氏の実力ならばもう少し何とかなると思うので、4話以降も是非気合を入れて
作っていって欲しいと思う。
あと、個人的には楽天や阪神以外の球団も取り扱って欲しい……ってこれは違うか。


あと、終了処理と次回予告は腹抱えて笑った。
終了処理は一言で言うと


      \     /
       \  /        ヽヽ  .,__、 //
         ×            ゛(m)"
       /  \/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |ミ|
      /   /\         \`´
         /              ヽ
   / ̄\ l      \,, ,,/      | ひらめいた!
  ,┤    ト |    (●)     (●)   | ピッチャー、デニー!
 |  \_/  ヽ     \___/     |
 |   __( ̄ |    \/     ノ
 |    __)_ノ
 ヽ___) ノ





世界一のポンコツ
作者:木藤氏


総評
個人的評価は中の上。
シナリオは微妙だけど素材効果でややプラス。
特に終盤にかかる曲はイカス。特に最終話のBGM。
曲に関しては話数が進むごとに洗練されていく感じがして、
作者の腕の上がりっぷりと比例しているように思う。
専用のCGなども地味に好印象。一瞬だけ出る後継機の大判絵は
もっとプッシュしていいと思う。小さいけど。

逆に演出面はちょっと控えめ。背景画像を使えとは言わないが
ちょっと手を抜いている印象も。全編通じて少し物足りない。
戦闘アニメは汎用のものしか使われていないが、効果音で差をつけているのか?
特機というか一品ものが味方に少ないので、凝っても変というのは分かる。

ストーリーは、首を傾げたくなる部分はそこそこあるが

(最終話の主人公と整備士の思考回路の動きが意味分からんとか、
結局どんな形に世界が落ち着いたのかとか、
おいおい心変わりはえーなとか
なんでそいつが普通にその会社にいるんだよとか
ケーキ屋なんてどっかに書かれてたっけとか
ラストあっけねーとか)

全体的に小さくまとめているようには思う。
氏にありがちの「とにかく話を大きくして誰にも理解できない壮大な展開で無理やりたたむ」が
なかったのはよかった。
それでもラスボスのトンデモ武装の解説とか、どう見てもゆで物理学だが。
牛丼屋のカオスぶりや、総司令官のギャグっぷりが良くも悪くもアクセントになっている。
程よく波のあるシナリオ構成だが、もう少し決着が早ければなおよかったか。
まぁ、総じて可もなく不可もなくだろう。一応最低限の行動理念は書かれてるし。
戦闘車両の人の空気ぶりはどうにかすべきだとは思うが。


戦闘は、気をつけないと落ちる程度の難易度。
たいてい母艦の撃墜でゲームオーバーになるようだ。
母艦の性能は強すぎず弱すぎない感じ。火力はあるがフルボッコされると簡単にピンチ。燃費劣悪。
ACやメダロットのようにアイテム交換で自機をカスタマイズできるのが特徴で、
格闘武器をつけるなら飛行ユニットも装備しないと飛べる敵につらいとか、
生物兵器にはビーム以外は有効打を与えられないとか、
基本的に強い武器をつむと足が遅くなるとか、キャラの特性の兼ね合いや
射程、SPの使いどころなどをいろいろ考えるのは楽しい。
セッティングをミスっても、母艦に戻れば武装を取り替えられるのは親切設計。
はっきり言って母艦の使い方が勝負を分けるといっても過言ではない。
でも反物質シリーズはバランスブレイカーだと思う。
迷ったらガニメデと大戦艦とリベレーターに全資金をつぎ込むといい。
特にリベレーターは共闘で使いにくいレベルの強さ。

ショップもあるが、ドロップアイテムでまかなえるのであまり必要ない。
ショップでしか手に入らないものがあるといえばあるのかもしれないが、
もう少し消費アイテムの性能は高くてもよかっただろう。

世界観の都合上仕方がないのかもしれないが、味方ユニットの大半がガニメデ改なので
マップ上でちょっと分かりにくいのはマイナス。
中の人で識別はできるけど。
あと7話で大量追加される味方はバランス上いないと厳しいが、
本当に必要だったかは少し疑問。そのリソースもうちょい敵に回してやれよ。

クリア後に辞典が解禁されるが、これは趣味の領域だろう。
共闘に使いたい人向けか。
#どうでもいいが総司令官の年齢吹いた。ババァ結婚してくれ。

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最終更新:2008年01月17日 23:58