【初出】
XVIII巻
【解説】
“
紅世の王”。
真名は“珠帷の剔抉”(しゅいのてっけつ)。
炎の色は生壁色。
[
仮装舞踏会]の一員で、[仮装舞踏会]と
フレイムヘイズ陣営との全面戦争にて、[仮装舞踏会]
外界宿征討軍東部方面主力軍の部隊長に任ぜられた“王”。
外界宿東京総本部攻防戦の開始直前で、フレイムヘイズ奇襲部隊による襲撃を受けるが、上官の
巡回士リベザルや同僚の
ブファル同様、護衛と共に撃破した。
そして『
星黎殿』への撤退途中に、谷川岳で
ミカロユス・キュイたちに足止めされている最中に突如『
朧天震』が発生した直後に、何が起きたのか聞く部下に対して「俺に聞くな」と一言だけ答えた。
新世界『
無何有鏡』へ渡り来てから二年弱までの間に、モー(おそらくはフランスの)郊外において一隊を率いて
ハボリム隊やリベザル隊と連携して二百余の新参の“徒”たちを包囲殲滅し、完勝と言ってよい成果を上げたようだ。
【由来・元ネタ】
エノク文献において北のデーモンの王とされる「エギュン(Egyn)」。
「珠」とは丸い玉、「帷」は周囲に垂れ下ろす幕、「剔抉」とは、欠点や悪事を、あばきだすことである。真名全体では、「悪しきものを暴き出す、丸い玉で作られたとばり」という意味だと思われる。
(自分にとっての)悪を暴くという意味を含むので、奇襲への対応能力が高いかもしれないと推測される。
最終更新:2024年01月25日 20:28