「キャノンボール」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

キャノンボール - (2021/06/16 (水) 21:59:26) の編集履歴(バックアップ)


キャノンボール(Cannonball) / サミュエル(サム)・ガスリー (Samuel Zachary Guthrie)


初出:Marvel Graphic Novel #4: The New Mutants (1982年)
種族:ミュータント、地球人、アメリカ人、男性

能力

体から高熱のエネルギーを発し、ロケットのように高速で飛行できる。
この状態ではほぼ不死身で、あらゆる攻撃を受付けない。
これはブラストフィールドと呼ばれる一種のバリアによるもので、集中力を要するものの推進力を発生させずにバリアのみの展開も可能である。
最初は脚からエネルギーを放出するだけだったが、その後全身のどこからでも出せるようになった。
手から発することで、近距離用のエネルギー攻撃を行うこともできる。
(US-Avengers誌ではスクィレルガールのアイデア。ただし後ろに吹っ飛ばないように、スクィレルガールが押していた。他にもX-Force vol.1 #41やX-Men Vol.2 #203等でも使用している)

一時期、敵の打撃攻撃の吸収・無効化や自身の打撃力への変換もやっていたが、最近はとんとご無沙汰である。

概要

ニューミュータンツの創設メンバーの一人*1。後にダニエル・ムーンスターと共に共同でリーダーを務めたこともある。
当初は他に飛行能力を持つ者がいなかったため他のメンバーを抱えて移動したり、高い突進力・防御力を生かした切り込み役を任せられることが多かった。
初期は性格のせいなのか、飛行中によそ見をして周辺の木などに激突することが多かった*2

エクスターナルという、不死のミュータントの一人である。
ソウロンによって胸を刺し貫かれて死亡した時も数時間後には復活した。
だが後々、実際にエクスターナルの一人であるセレーネはこれを否定。
師匠にあたるケーブルも噂に過ぎないと断じた。
と思っていたら、ウィリアム・ストライカーによって
胸に三発の銃弾を撃ち込まれても無事生還(病室送りになったが)。
冗談めかしくビーストは『彼は不死身だよ』と言ったらしいが真相はいまだ不明である。

経歴

オリジン

ケンタッキー州、カンバーランド*3生まれ。
多くのミュータントが生まれたガスリー家の一人で、他界した父の後を継ぎ、16歳で炭坑夫となった。
炭坑で事故に巻き込まれ、父の友人と自分の命を救うため能力を発現。
ヘルファイア・クラブの一員、ドナルド・ピアースにスカウトされ、ニューミュータンツを攻撃するための刺客にされるが、最終的には人殺しの命令に従わなかった。
X-MENの指導者プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアに良い資質を見いだされ、ニューミュータンツの一員となった。

ニューミュータンツ

学園では早々にサンスポットウルフスベーンと仲良くなり、ダニエル・ムーンスターとも切磋琢磨しあう関係になった。
もともと離陸以降は運任せだった飛行(何かにぶつかるまで止まることができなかった)に関しても訓練を通して軟着陸や、複雑に木々が入り乱れたジャングル内でも飛行可能な技術も習得。

プロフェッサーXに取りついたブルードとの激突を皮切りにヘリオンズセレーネシャドウキングに操られたカルマビヨンダーウォーロックの父メイガス、テレポート事故でたどり着いた異次元の未来でのサンスポットとマグマとの対決など多くの戦いを経験。
ある事件で出会ったライラ・チェニーとの交際もスタートし、またマジックサイファーウォーロックら新メンバーやスパイダーマンアスガルドで出会い、後にサムを「心の息子」としたドワーフの王エイトリとその娘キンドラ*4との交流、新たに学園の校長となったマグニートーの指導、ミュータントになることを恐れていた弟の一人ジョシュア(当時はまだ能力に目覚めていなかった)との対話を通して徐々に成長していった。

その後キャメロン・ホッジが率いる「ライト」の科学者「アニメイター」との戦闘中のサイファーの死、同時期に発生したダラスでのX-MEN壊滅(直後に復活)などが原因でマグニートーとチームの間に亀裂が発生。
サムも凶悪な宇宙人スパイダーとの戦いの中でライラを失ってしまう(後に実は生きていたことが判明。復縁するが……)。
ニューヨークがリンボー界と化すインフェルノ事件でのマジック離脱の後、マグニートーはヘルファイアクラブとの合流、ニューミュータンツを来るべき人類との戦争における「軍隊」にする意思を示し、それに反発したサムとダニによってチームは学園を離れることになった。

X-ターミネーターズ合流

X-factorの提案でラスティ・コリンズスキッズブンブンリクターX-ターミネーターズと合流したニューミュータンツだったが、七歳の姿に戻ったイリアナ*5を実家に送り届けた直後、ダニが原因不明の不調に陥りドクター・ストレンジの元を訪ねることにした。
しかし、死の女神ヘラに操られたダニは炎に包まれ、チームに襲い掛かってくる。フリーダム・フォースの襲撃による混乱の中、彼女を救うためチームはラスティ、スキッズを残しドクター・ストレンジによってアスガルドにテレポートされることになった。

アスガルドではエイトリや狼族の王子ハリムハリ、ヘラの魔法に抵抗力を持っていたヴァルキリーのミスト(本名はクリスタ)と協力してアスガルド征服を企むヘラの軍勢と対決。
操られたダニがオーディン(当時は休眠状態にあった)にあと一歩まで迫る中メンバーは次々に敗れ去るが、駆け付けたエイトリの一撃でダニの剣に刃こぼれが生じた。
サムは傷を負い倒れたエイトリの助言を受けて剣に突進し、これを破壊。オーディンを殺すために込められていたヘラの魔力が解き放たれたことによって、ダニも含む操られていた者達は解放され、ヘラは撤退していった。

ケーブルとの邂逅

ダニは元に戻り、重傷を負ったサムもウォリアーズ・スリーホーガンの持ってきた秘薬「エリクサー・オブ・ライフ」で回復。
地球へと帰還しようとするニューミュータンツだったが、ダニは自ら起こした災禍の責任を取るべくアスガルドに残ることを選び、サムの説得やレインの涙も彼女の心動かすことはできなかった。

また一人メンバーが離脱したニューミュータンツは地球に帰還。チームとサム自身に大きな影響を与えることになるケーブルに出会うことになった。
新指導者となったケーブルの下、かつてのエグゼビア学園の地下を本拠地に活動を再開したサム達だったが、洗脳されたハボックを含むキャメロン・ホッジの配下によって仲間達の多くがジェノーシャに拉致されてしまう。
X-MenX-factorと共に救出に向かうもレインは洗脳の上人工的に変異させられ、ウォーロックはパワーを吸い取られ死亡。
ブンブンリクターは復帰できたものの、洗脳の解けたレインはジェノーシャ復興のためにチームを離れてしまった。

減り続けるチームの穴を埋めるべく、厳しい訓練を積むサム達だったが、今度はリクターがレインを求めて離脱。
父を亡くしたサンスポットもその旧友ギデオンと共に事業を継ぐために離脱してしまう*6

X-force

チームの存続自体が危ぶまれたものの、ケーブルの要請に応えたドミノ*7ウォーパスが現れ、さらに異次元の未来でモジョー5世への反乱を起こすためにX-menに協力を求めて現れたシャタースター、元モーロックスマスクから逃れて基地に忍び込んだフェラルも加わり、新チーム「X-force」として活動を開始した。

チーム変遷

その後、X-MEN、X-Corporationなどに参加。マーベル・ナウ!のイベントで、アベンジャーズの一員となった。

恋愛

本人はさほどプレイボーイキャラでもないのだが、恋愛エピソードには事欠かない*8
ファイアスターとお互い初キス。
一時、ライラ・チェニーに惚れて、同じ部屋で暮らすようになる。しかし都会育ちで世界的なロックスター(そのうえ泥棒)のライラと、ケンタッキーの田舎育ちのサムの折は悪く、結局分かれる*9
また一時期ウルフスベーンに片思いされていた。
Xターミネーターがニューミュータンツに統合されると、ブンブンと恋仲になる。
また長い付き合いのあったダニエル・ムーンスターともいい関係になるが、ダニがX-Manことネイト・グレイと付き合い始めると、サムが身を引いた。
"Infinity"の死闘の中でスマッシャーのイザベル・ケーンと恋愛関係に発展。
戦後、子どもが誕生する。ついにサム・ガスリーが父となった。
なお、レズビアンのカルマはサムについて、「あーいうの絶対あたしのタイプじゃない!」と言っている(サム、かわいそう)。

家族

ガスリー家を参照
炭坑の仕事で、これだけの子供がいて、どうやって生活しているのかは不明である。

トリビア

ケンタッキー州生まれで、ローグ(ミシシッピー州生まれ)と同じく南部出身なので、言葉が南部なまりになる時がある。