多値従属性(MVD)とは
Multi-Valued DependenciesでMVDとも略される。
Aが決まるとBの集合が決まるという関係性で、関数従属性も多値従属性の一種である。
ただ、関数従属性がAが決まるとBが1つに定まるのに対し、多値従属性ではBが複数定まる点で異なる(複数の多対多の関連性)。
属性Xから属性Yの値の集合が定まる場合には、MVD X->->Yのように表記する。
- 「AB->->C」と「A->->C」「B->C」は意味が異なる。(関数従属性と同様)
- 「A->->BC」を「A->->B」「A->->C」と分けると意味が異なる。(関数従属性と異なる)
関数従属(FD)と多値従属性(MVD)や結合従属性(JD)との関係
- 関数従属(FD)は多値従属性(MVD)の一種である。属性X->属性Yが1つに定まるMVD。
- 多値従属性(MVD)は結合従属性(JD)の一種である。
属性集合が2つだけかかわっているJD。
リレーションは2つに分割できる。
- 結合従属性(JD)は多値従属性を汎化したもの。
属性集合が3つ以上でも良い。
リレーションも3つ以上に分割できる。
最終更新:2023年07月30日 22:27