9話


アカネ 「お願いだからさ アタシがくのいちだってばれたこと、お師匠には黙っててね」
ナツミ 「おっけ~ でもさ、シオンさんは知らないの?」
アカネ 「知ってるよぉ! だって、アタシの忍術の師匠なんだもん だけど、シノビは正体を知られてはならないってうるさいんだ」
ナツミ 「ま、そりゃそうか」
アカネ 「バレたら叱られちゃうからさ・・・ ね、お願いっ!」

シオンさんも忍者ってことか・・・



10話


アカネ 「アタシはさ、おまけでこの世界に来たのよ」
ナツミ 「おまけ?」
アカネ 「お師匠を助けようとしてしがみついたらさ、一緒に連れてこられちゃったってワケ」
ナツミ 「無茶するね・・・」
アカネ 「で、呼ばれたのはいいんだけど・・・忍者ってのは、色々と厳しいおきてがあってね、自分が心から認められる相手にしか、忠誠を誓っちゃいけないんだ あとは、言わなくてもわかるでしょ?」
ナツミ 「その召喚師から逃げてはぐれをやってるってわけなんだ?」
アカネ 「へへへ まあ、そーゆうこと さいわい、アタシたちの格好はこの世界の人とかわんなかったから、お師匠は忍者の知識で薬屋を始めたの」
ナツミ 「なるほど・・・」

忍者って、こおういうふうに考えるんだ



11話


アカネ 「しかし、アンタも無茶するよねぇ・・・ 果たし合いの真ん中に飛び込むなんてさ」
ナツミ 「だって、あれしか思いつかなくて」
アカネ 「そんなんだから、余計な敵を作るんだよ バノッサだっけ? あの、イカレた男」
ナツミ 「うん・・・」
アカネ 「ああいう手合いが一番こわいんだからさ 気をつけなよ?」

考えてみれば本当に無茶してるなぁ



12話


アカネ 「よりによって、あんなヤバイ目の人の恨みを買うなんてさ アンタも馬鹿だねぇ」
ナツミ 「・・・いいじゃん」
アカネ 「ま、いいけどね いざとなったらアタシは逃げるから」
ナツミ 「言い切るね・・・」
アカネ 「だってヤバすぎるもん 化け物相手だなんて お師匠だったら別かもしれないけど」
ナツミ 「シオンさんか・・・」
アカネ 「あ、言っとくけどお師匠はぜーったいに戦ったりしないから アンタにお師匠の力を借りる器はないって」
ナツミ 「・・・アカネ もしかしてあたしのこと、本気でキライ?」

シオンさんとあてにはできない、かな



14話


アカネ 「誓約者・・・ どう見てもアンタには似合わないわね」
ナツミ 「じゃあ、アカネやる? あたしは替わってもらえるなら、そうしてほしい・・・」
アカネ 「でも、アンタじゃないとダメなわけでしょ? やれるとこまでやってみなよ 手伝ったげるからさ」

とにかく、やるしかないんだもんね・・・



17話


アカネ 「魔王の力ってみんな騒いでるけどさ 要は使い方じゃない? アンタは今まで、その力を使っていろいろな人たちを助けてきてるでしょ」
ナツミ 「ま、まあね~ ・・・自信ないけど」
アカネ 「魔王でも誓約者でも、アンタはアンタよ それ以上でもそれ以下でもないもんね もっと胸を張りなよ? アンタには、そうする権利があるんだからさ」

やっぱり、ここがあたしの居場所だよ!



ED


あれからどれくらいたったかな?
いくつもの問題や戦いを超えて
まだ、あたしは答えを出せない
でもね・・・いつかはきっと見つけてみせる
だって、あたしは一人じゃない
頼りになる仲間が側にいてくれる
だから、きっと見つかるはずだよ
みんなが幸せになれる、とっておきの答えが・・・ね?


「まったく、わざわざ大変なことを選ぶんだもんな でもまぁ、アンタのそういうトコ、嫌いじゃないけどね」



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最終更新:2009年04月06日 22:42