5話


スウォン 「すっかりお世話になっちゃいましたね」
ハヤト 「いいよ、気にしなくて」
スウォン 「あれから、ガゼルさんに怒られちゃいました」
ハヤト 「え!?」
スウォン 「不幸に酔うほど卑怯なことはない・・・って ここにいる人たちはみんなそれぞれ、いろいろと辛い目にあってるのに すごく前向きで、強く生きてますよね」
ハヤト 「・・・悩んでいても、何も解決しないからね」
スウォン 「父さんのこと、ガレフのこと・・・すぐには気持ちを整理できないですけど・・・ 僕なりに考えて、前に進んでいくつもりです」
ハヤト 「・・・がんばれよ」
スウォン 「・・・はいっ」

スウォン、早く元気になれるといいな



6話


スウォン 「カノンさんも、ガレフと同じなんですよね 召喚師のせいで、運命を変えられてしまったんだから」
ハヤト 「スウォン・・・」
スウォン 「あの、ハヤトさん? 人が生きていくのに、召喚術は本当に必要なものなんでしょうか? 災いを運ぶこともある召喚術が、素晴らしい力なんでしょうか?」
ハヤト 「・・・・・・」
スウォン 「ごめんなさい 生意気なこと言って」
ハヤト 「いや、いいんだよ」

召喚術が災いを運んでくる、か・・・



7話


スウォン 「僕はずっと、街で暮らす人たちは幸せなんだろうって思ってました けど、違うんですね 外で暮らしている僕らが、自然の力と戦っているように・・・ 街の人たちは、人の力と戦っているんですね」
ハヤト 「人の力・・・」
スウォン 「でも、自然とは違って 人と人とは話し合える 戦わなくても、方法はあるはずなんです 僕は、そう信じたい」

人と人とは話し合える、か・・・



8話


スウォン 「モナティたちみたいなはぐれもいるんですね」
ハヤト 「ああ、はぐれ召喚獣がみんな悪いわけじゃないさ」
スウォン 「ええ、わかってますよ 悪いのは召喚獣じゃなくて、それをはぐれにしてしまった召喚師だってことは 本当にかわいそうなのは彼らなんですよね」

はぐれ召喚獣がみんな悪さするわけじゃないんだ



9話


スウォン 「子供たちが助かって、何よりでしたね」
ハヤト 「ああ、みんなが力を貸してくれたおかげさ」
スウォン 「ここの人たちは素敵ですね・・・まるで家族のようにそれぞれを大切にしています」
ハヤト 「おいおい、スウォンだってもう俺たちの仲間だろ? そんな他人事みたいなこと、言ってたらダメだぜ?」
スウォン 「・・・はい」

家族みたいか・・・ちょっと照れるかも



10話


スウォン 「ラムダさんは、犠牲を出すことをいとわないっていってますけど なんだか、それだけじゃない気がします」
ハヤト 「それだけじゃない?」
スウォン 「あの人は・・・ むしろ自分自身が犠牲になろうとしている気がするんです 僕のかんちがいなのかも知れないですけど」

ラムダは、自分を犠牲にする気なのか?



11話


ハヤト 「前にスウォンが言ったとおりだったな」
スウォン 「え?」
ハヤト 「人と人とは話し合えるはずだ、ってことさ」
スウォン 「そうですね 本当に良かったです だけど、それを実現させたのは貴方ですよ 貴方が思っているよりも、貴方は素晴らしい人だと僕は思います」
ハヤト 「そ、そうかな? なんか・・・照れるよ」

たいしたことしたわけじゃないのになぁ



12話


スウォン 「あの黒装束の召喚師たちはいつからこの街にいたんでしょうか それに、今まで、何もしてなかったんでしょうか?」
ハヤト 「まさか、スウォン 森にいたはぐれ召喚獣のことを・・・?」
スウォン 「証拠もなしに、疑うのは良くないとわかってるんです でも・・・ もしそうだとしたら、同じことを繰り返させたくないんです! 絶対に・・・」

黒装束たちはいつからこの街にいたんだ?



14話


スウォン 「この世界は、滅んでしまうんでしょうか」
ハヤト 「スウォンはそのほうがいいのか?」
スウォン 「そ、そんなわけないでしょ!!」
ハヤト 「だったら、大丈夫だよ 滅びたりなんかしない 俺たちはそうやって、今まで苦しい時を越えてきたんだから 今度もきっとなんとかなるよ」
スウォン 「ハヤトさん・・・」
ハヤト 「な?」
スウォン 「は、はいっ・・・!」

みんな戸惑ってるんだな・・・



17話


スウォン 「例え貴方の力が魔王のものだったとしても 貴方が魔王じゃない 僕はそう信じてます」
ハヤト 「スウォン・・・」
スウォン 「証明しましょう 僕たちの手で! 貴方がここにいることが、ちゃんとした意味を持っているって」

俺はここにいてもいいんだ・・・



ED


「貴方がいてくれたから、僕は強くなれたんです 本当にありがとう・・・」



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最終更新:2009年04月06日 21:34