物語収録歌



今鏡

01たづねつるはなのあたりになりにけり匂ふにしるし春の山風
すべらぎの中・はるのしらべ29

02ここをこそ雲の上とは思ひつれ高くも月の澄みのぼるかな
すべらぎの中・はるのしらべ30

03我がやどにひともと立てる翁草あはれといかが思はざるべき
すべらぎの中・はるのしらべ31


保元物語

01思ひきや身をうき雲となしはててあらしの風にまかすべしとは
巻中・勅を奉じて重盛新院を守護し奉る事2

02うき事のまどろむ程はわすられてさむれば夢のここちこそすれ
巻中・勅を奉じて重盛新院を守護し奉る事3

03都にはこよひばかりぞすみの江のきしみちおりぬいかでつみ見ん
巻下・新院讃州に御還幸の事幷びに重仁親王の御事4

04浜ちどり跡はみやこにかよへども身は松山にねをのみぞなく
巻下・新院讃州に御還幸の事幷びに重仁親王の御事5

〔以下1首金刀比羅本に載る〕
05あさくらやただいたづらにかへすにも釣するあまのねをのみぞなく
巻下新院御経沈めの事付けたり崩御の事11


長門本平家物語

01あさくらやただいたづらに返すにもつりするあまの音をのみぞなく
巻四・讃岐院御事267

02はまちどり跡は都にかよへども身は松山にねをのみぞ泣く
巻四・讃岐院御事268


源平盛衰記

01浜千鳥跡は都へかよへども身は松山に音をのみぞ啼く
巻八・讃岐院36

02朝倉やただ徒らに帰すにも釣りする海士の音をのみぞ啼く
巻八・讃岐院37


椿説弓張月

01浜千鳥跡は都へかよへども身は松山に音をのみぞ鳴
前篇巻之六第十五回

02朝倉を只いたづらにかへすにも釣する海士の音こそ泣るれ
後篇巻之四第廿五回

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年06月27日 05:11
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。