貴族

  • 貴族とは特権を備えた名誉や称号を持ち、それ故に他の社会階級の人々と明確に区別された社会階層に属する集団を指す。
  • ロシレッタにおける貴族は、君主制の元に維持されるそれとは実態が異なる。その成り立ちは、ロシレッタの興りに係る。

  • ロシレッタは、かつてザルツ北西にあったフェンディルの属国、そして"燃える水の島"ファルブレイム島にあった王国が、"大破局"によって滅ぼされ、復興の折に「両国の復興をより早く進める為に協力し合おう」という名目で成り立った復興拠点だった。
  • フェンディルの属国はエルフの国であり、ファルブレイム島の王国はドワーフの国であった。
  • それぞれの国の復興の為には、人口、資材、そして多額の資金が必要であり、復興拠点は生産と貿易に特化していった。人間の商人がそのロシレッタを見た時、大きな希望を見出す程には、魅力的な市場であった。
  • そうしてエルフ・ドワーフ・人間の三種族が集い復興が進む事となるが、元々一次産業と二次産業に特化していたところから、人間の商人が加わった事により、その二つを利潤に変える三次産業が大きく発展していく。そうした結果、現在ではダーレスブルグ公国を上回る国家予算を擁する一大国家の体を成すこととなる。

  • さて、話を戻して、ロシレッタの貴族とは二種類に分けられる。エルフの国とドワーフの国の貴族であった者達と、ロシレッタの振興に大きく貢献した「ロシレッタの貴族」と、である。
  • ロシレッタにおいて各国の復興の為に先陣を執ったのは、それぞれの国の貴族達であった。また、ロシレッタの決め事や問題解決等も、各国の貴族や、王族の生き残りが集い、両国が納得できるように対話で取り決めてきた。現在の議会制度はここが源流となる。
  • そうした過程で、人間の商業発展は両国からも見逃せない域であった。このまま差し置いておけば漁夫の利は人間の物になるという危機感と、商業による利益は復興の為に不可欠であるという必要性から、その議会に人間も含み入れようという方針が議会で決まった。
  • さりとて何の栄誉も無い人間の商人を、自分達と同じテーブルに着かせる事には抵抗がある者達もいた。それらの妥協点として「ロシレッタの振興において多大な功績を挙げた人間に、爵位を授与する」事と相成った。そうした結果、人間の一流商人がロシレッタの貴族となったのである。
  • そうした結果、会議に参加する人数はどんどん増えていき、その様相はまさに喧々諤々。これでは決まるものも決まらないとなり、現在の種族議会、総議会という制度が成立する。

  • さて、その貴族達の実態だが、彼等は君主制のように民を治め、兵を率いる存在ではない。ロシレッタの貴族とは、議会に参加する議員の事を指すのだ。
  • 議会の参加、そして公職が彼らの職務となる。有事の際には指揮を執る軍人もいるが、軍人となるのに爵位は必要ではない。

  • ところで、現在膨大な国家予算を誇るロシレッタだが、エルフの王国もドワーフの王国も、未だ興国は成らないままである。これは何故か。
  • この辺りも理由があり、やはりグレモアやサリアが知っている。シナリオにも関わるので興味があれば聞いてみるといいかも。

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最終更新:2013年01月04日 08:00