17-166

166 :名無しの心子知らず:2007/09/11(火) 14:54:46 ID:sAMkN0Jz
昔の話だけどここ読んでて思い出したので聞いてくれ。
上手くまとめられんで長くなったけど。
ちなみに中学生の頃の話。
私は子供のころからバレエを習っていた。
結構のめり込んで、わりと有名な先生につきコンクールの話が出るように
なってから練習時間が足らん!とレッスンの時間以外に自宅近くの公民館の
一室を借りて、授業のない日なんかに自主的にレッスンをしていた。
そこの公民館は小学校と保育園の通学路にあり、公文の教室、珠算教室も
日によって開かれていて廊下や階段はいつも小学生と保育園児で溢れていた。
何も習っていない子も共有スペースに転がって、教室が終わる子を待って
そこでいっしょに遊んだりしていたようだった。

一番はじっこの目立たない一室を借りたので、
(冷暖房をつけると室料が上がることもあり)ドアと窓を開け放して練習していると
そのうち子供らが覗きに来るようになった。
恥ずかしかったし止めて欲しかったけど、それよりコンクールの方に夢中に
なっていたのでそのまま続けていた。
時々練習の合間に曲を変えたり、水分を採ったりしていると自分も習っている
と言う子供が話しかけてきて「ここがよく分からない」
「上手に出来ない」と言うのでちょっとだけアドバイスしてやったら
その子もたまに入って来て私のやる事をまねするようになった。


167 :長くなってごめん:2007/09/11(火) 14:57:30 ID:sAMkN0Jz
別に邪魔になる子ではなかったので、そのまま無視して
(休憩の時にちょっと話すくらいで、その子は黙々と私のやる事を真似
していただけ)続けていたら何だかそのうち子供が増えて行った。
気づけば半年後にはちょっとした託児所状態。
勝手に入ってふざけて踊る子や、カバンを開いて私の衣装をつけて遊ぶ子、
走り回る子と、ここは小学校の校庭かよ!と言う感じだった。
バレエはやってみたいけど・・・くらいの子が、あれ教えろ、これ踊れ、
と毎回要求してくるに至って練習にならんと思いドアを閉めて
練習するようになった。

翌週ババアが集団でやってきた。(いやまあ、4人くらいだけど)
子供がちょっと教えてくれと言うことくらい、応えてやりなさい、と言われた。
私は自分の小遣いでここを借りて、自分のために練習しているので断った。
じゃあ、週に一回でいい。
習いたいって子が10人くらいいるんだから、週に2~3時間見てやれと。
私は自分自身生徒だし、教えられる立場ではないから、教室を探してくれと
言った。なんなら紹介するとも。
するとババアの一人が「でも○子ちゃんには教えてあげているんでしょう」
と噛み付いてきた。

名前も今知ったくらいだし、教えたりもしていない。
あの子は私のやっている事を見て、自分のレッスンの足しにしているだけと
言うと一番ガミガミ言ってたババアに、
「○子ちゃんからいくら貰っているの!」と言われた。
金なんかもちろん貰ってない。
「へ?」と間の抜けた返事をすると、途端にババア達が、
「まさかお金取るの!?たかが子供が子供に教える踊りで?!」と言い出した。
まさかって、まさか無料で10人の子のレッスンをしろとか言ってたんかいと思い、
とにかく断るといい続けると最後には、
「教える気もないのに、なんでこんな子供の目に付くところでそんな踊りを踊るんだ、
そんなひらひらしたの(チュチュの事らしい)を見せられたら子供は羨ましがるに
決まっている!お前の親を出せ、常識がないにもほどがある」と怒鳴られた。


170 :これで最後だごめん。:2007/09/11(火) 15:00:11 ID:sAMkN0Jz
( ゚Д゚)ポカーンとしてなんと言い返せばよいやら、言葉を捜していると
楚々として入って来た何も知らない○子ちゃんママ。
入って来るなり菓子箱を差し出して、
「うちの子が練習をお邪魔していたようで、申し訳ありません。
いつも習っている先生よりずっと分かり教えてくれる先生がいるのなんて、
私も一昨日初めて聞きまして。
御自身のレッスンのためにお借りになってらっしゃるんですよね?
これ、少しですけど今までのお部屋代の足しにして頂けたらと・・・」
と言って、お金の入っているらしき封筒をカバンから出して来られた。
ビビッてしまって、「いやいやいや、私は本当になんにも」
「いえいえいえいえ、それでは私どもの気持ちが・・・」と言うやり取りをし、
最後に○子ちゃんママが、
「では今までのレッスン料と、よければこれから少しだけ見ていただけたらと
思うんですが、どうでしょうか。今のお教室が月に2万円ですので、同じくらいで・・・」
と話出した頃、私を囲んでいた四人のババアは教室を出て行った。
リアルな金の話になったからだろうと思う。
ババアのうちの一人なんか、会話の途中で先走ってちょっと上手になったら
みんなでどこかで発表会なんかやればいいじゃないとか言ってた。
衣装代とか会場代とか、その辺の金も全部私が出す予定みたいな口ぶりだった。

最近では家にちょっとレッスンできるスペース(自分と娘用)を作ったら、
そこで遊ばせろと言われ、断ると
「娘ちゃんにだけタダで習えるなんて、ずるいよー!」と冗談か本気か
分からない人と幼稚園で喋ったくらいで、さほどの被害には遭ってない。
その人はよく人の家に上がり込んでは子供を置いて買い物に行く人らしく、
みんなから敬遠されているようだけど。
長くなってごめん。

171 :名無しの心子知らず:2007/09/11(火) 15:03:27 ID:sAMkN0Jz
4円ありがとう、改行エラーが出たのでちょっと削ったりしてた。

ちなみに私を囲んで来たババ達に、
「ここは安く借りられるから、週に一回くらいならここを借りて先生を呼んで
教室をされたらどうですか?」と聞いたんだけども、そんなに本格的に
やる必要はない、でも上手になるようにみたいな事を言ってた。
中学生だから舐められてたんだろうと思うけど、子供を集団で囲んで
タダであれこれやれと要求してくるって今冷静に思い返すとすごいよな・・・


172 :名無しの心子知らず:2007/09/11(火) 15:07:21 ID:A0fXHlEW
>>171
過去のあなたに乙。
○子ちゃんママがまともな方でよかったね。
って言うか、ちゃんとレッスンに通ってるような子の家だとそれなりのはずだよね。

173 :名無しの心子知らず:2007/09/11(火) 15:19:24 ID:EYQrJMGV
中学生相手に最低だな・・・可哀相に。
○子ちゃんはそういうおうちのいいコだから、
あなたのジャマはしなかったんだろうね。

あーしかしババア四人衆ムカツク


174 :名無しの心子知らず:2007/09/11(火) 15:41:20 ID:bBo66/oT
バレエってお金かかるし、1日やらないと自分にわかる2日やらないと仲間にわかる
って話もあるもんね

どうでもよいけどA子ちゃんはトゥーシューズを持っていたんだと推測するけど
もってもいない4人組の子は最初ペラペラの靴を履いてまともにポジションの
練習とかバーレッスンをするとは思えないんだけど、すぐに飽きて練習に来なくなり
「教え方へたくそよ」とか言いそう
何はともあれ乙でした

176 :名無しの心子知らず:2007/09/11(火) 16:49:44 ID:DVqcvKDG
バレエってカッコいいなぁ。
わたしの子供のころは少女漫画だけの世界だった…


190 :166:2007/09/11(火) 20:36:35 ID:sAMkN0Jz
ずっと腹の中に悶々と溜めていた出来事だったんで長くて読み飛ばされると
思ってたんだけど、読んでくれて嬉しい。
その後はずっとカギかけて練習して、○子ちゃんとお母さんが来た時だけ開けてた。
見学なら(別に見せるほどの物でもないが)いつでもどうぞ、
○子ちゃんが隅で動きをさらうのも別に構いませんからと伝えてあり、
○子ママは大抵来られるときは差し入れを持って来て下さった。
○子ちゃんは私なんかよりよっぽど上手だったんで、一緒にやれるのはすごく励みになった。
ただ「とにかく練習!踊れ、踊りまくれ!時間を重ねれば上手くなるんだ!
人は人!私は私!」と言う私と違って、じっくりビデオや
人の動きを見て
自分との違いを考える○子ちゃんは小学生とは思えないほど優秀で思慮深い
お子さんだった。勉強になった。

その後海外のバレエ団のスカラの試験に通ったんで留学したんだけど、
正式団員になってからたまたま公演で行った先の国で偶然再会して以来
たまにメールのやり取りもしてる。
彼女も別の国のバレエ団の団員になってた。
今は外国人と結婚して海外に住んでる。

>174
やっぱり取っ掛かりは「綺麗な衣装、トゥシューズ」から入る人が多いから、
それはそれでいいんだけど途中で飽きる子が多いよね。
私もその一人だったんで、入ってから「いつになったら・・・」ってのはあったし。

>176
今からでも遅くはありませんぜ、奥さん。

トゥシューズに画鋲は実際読んだことないんだが、「主人公に意地悪」
がデフォのマンガが好きだった。
留学の時には小学○年生とかに載っていた上原きみ子の「まりちゃんシリーズ」
を持って行った。何かあるたびに、
「何が足りないんだろう、何が駄目なんだろう、そうだ、練習だ、
まりちゃんも練習して世界に羽ばたいたんだ、練習だ。踊れ、踊るんだ」
とバカみたいに踊ってばかりいたが、まりちゃんのようにビッグに派手に
羽ばたく日は来なかったよ。
私に足りなかったのは多分知恵。
体育会系の脳だけでは駄目なんだと今頃気づいた。ちょっとは考えろと。



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最終更新:2009年02月21日 09:23
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