テュオハリム・イルルケリス / Dohalim il Qaras

「この夢を十年で終わらせないためにはそうするしかない。それが私の……償いだ」
「味わうがいい!大地の鼓動!インミネイティエクシティオ!!」
年齢:28歳 性別:男性
身長:185cm 体重:??kg
声優:レイソル
ダナ人とも友好的な態度で接する、高貴な位のレナ人。
音楽だけでなく詩吟や古物収集など、芸術全般に造詣が深い。
  • 武器は棍。といってもブーメランのように投げたりもする。レイアよりもだいぶフリーダムな使い方である。
    • 固有特性は敵の攻撃をジャスト回避時に棍が伸びる、「ロッドエクステンション」。レイアだ……。
      • あるスキルを取る事によりロッドエクステンション中の棍の長さを更に伸ばすことが出来る。最大まで伸びると驚異的なリーチを誇る。
    • 棒術は癖の強い技が多いが、慣れるとスタイリッシュな攻撃が可能。近距離技、遠距離技に強化技と回復技も覚えるオールラウンダーなため、シオンと併せてヒーラー2人スタイルにしたプレイヤーも多いのでは。
      • だが範囲回復のフェアリーサークルはあろうことかDLC。設定上はレナ人が使えない光属性だからやむ無し…?
  • 本編の300年前から惑星レナは惑星ダナを支配下に置いており、いわば被隷属者的なダナに対して友好の意を見せる、風変わりなレナ人と言われている。彼のいる首府「ヴィスキント」ではダナ人もレナ人も分け隔てなく、生活をともにしているそうだが…?
    • ダナの大地を支配するレナ人の統治者“領将(スルド)”のひとりで、「緑に覆われし豊穣の国 エリデ・メナンシア」を治めている。
      • 領将としては優秀な反面、私生活では自分のことが全くと言っていいほどできない(なんと服を自分で脱ぎ着もできない!)ポンコツっぷりなので「ガラクタ遺物の世話をしていた」と言った際にはキサラに「自分の世話も満足にできないのに…」と嘆かれる始末。
        • 自分で服を着ようとすると後ろ前に着る、寝る前に焚き火を消すという発想が無い等そのポンコツぶりは歴代でもトップクラス。プレイヤーから赤ちゃん呼ばわりされている。
        • 「世話焼きたがりママと身の回りのことができない貴族」というこれ以上ないグッドな組み合わせだったりする。ていうかキサラがいなかったらわりとどうすんだよこの男…感がある。
        • この辺りは「領将だから~」「さすが領将」などと言われやすいが、彼が領将になったのは成人してからなので、実家イルルケリス家時代もこのような生活ぶりであったことがうかがえる。
      • 貴族故に舌が肥えているため珍味を好む傾向にある。なお生活力は皆無なのに料理は出来る。料理効果は微妙だが。
      • 旅に関しては、今までの領将としての窮屈な生活から解放されて気に入っている模様。
  • 技名が非常に覚えづらい。
    • 固有技の名前はラテン語から取られている。意味としては「モルスフラメア(=死の槍)」、「プレヘンデレ(=捕まえる)」、「スマラグドゥスグラディオ(=エメラルドの剣)」等。
  • テイルズオブフェスティバル2021の人気投票では歴代の上位キャラやアライズ主人公のアルフェンをも抑えて1位に輝いた。クリスマスツリーの生木がプレゼントされたが、中の人の反応は…

+ ネタバレ
  • 代々領将を輩出してきたイルルケリス家の嫡男でありながら領将になりたがらず、元々は将来は音楽家を夢見ていた。
    • 星霊力の強さ及び星霊術の実力を基礎とする徹底した実力社会であるレネギスにおいて下層民とされるフィアリエの音楽の才能に惚れ込み、音楽隊に誘う。星霊力の強さなど気にせずレネギスにいた頃から誰とでも対等に接する非常に変わり者だったという。
    • しかし、不幸なことに彼は望んでいなかったのに領将候補に選ばれてしまう。選抜と受任はレナ人の義務であり、適正ありとされた者に拒否は許されない。
    • さらに不幸なことに、その領将候補を決める争いで共に音楽隊として過ごしていた親友であるタルニガスと戦うことになり、テュオハリムが勝ったもののタルニガスは自身が領将になって婚約していたフィアリエの地位を向上させることを諦めきれず禁じ手を使ってまでテュオハリムを殺そうとし、テュオハリムはやむを得ず彼を殺めてしまう。
    • 正当防衛ではあったのだがその結果フィアリエに婚約者を殺されたと恨まれ、テュオハリムは心に深い傷を負ってしまった。
      • メナンシアでの回想シーンでは音楽隊による弦楽四重奏の光景だったが、後に訪れることになるレネギスのBGMは弦楽三重奏。これは…。
    • エリデ・メナンシアに領将として降り立ったテュオハリムは過去の忌まわしい記憶を思い出させる奴隷の嘆きを聞きたくなかったがために奴隷制を廃止し、若干21歳にしてダナとレナの共存を実現させた。
    • なお、この当時のテュオハリムは「過去の忌まわしい記憶を思い出したくない」という理由から奴隷制を廃止しダナとレナの共存をさせたのであって心から共存を望んでいたわけではなかった。
    • 首府ヴィスキントの「医療施設」を7年間一度も視察したことがなかったのは他者の苦しむ姿、死を遠ざけたかったという理由からだろう。その結果、側近ケルザレクの暗躍に気づくことができず、キサラの兄ミキゥダによってショッキングな真実を突き付けられてしまうのだが…。
    • 命懸けの告発をした兄を失って絶望の叫びを上げるキサラの声に過去の忌まわしい記憶を思い出し、地の主霊石の暴走を引き起こす。アルフェン達に鎮められるも、「私は苦痛を、死を遠ざけたかった。他のことはどうでもよかった」、「メナンシアの共存を理想と信じかけたこともあったが、それは自分から出たものではなかった」と告白して、キサラに激しく糾弾される。一度は姿を消すも、悲劇の元凶である施設を潰した上で再び姿を現しケルザレクをエリデ・メナンシアから追放。ヴィスキントのダナ人とレナ人達の歓喜の声を聞き、これ以上の悲劇を起こさせないよう領戦王争を終わらせるべくアルフェン達の仲間に加わる。
    • 上記の経緯と自身の過去から自罰的な側面を持っており、時折自分の命を軽視するような発言をする。旅に同行するのも利害の一致によるところが大きく、「死ぬ事が自分への罰」という考えを持ち続けていた。敵の攻撃をギリギリまで引き付けて回避する戦闘スタイルも、死への恐怖が無いため。
    • そのためか、他のキャラは任意でスキルポイント消費で習得する「戦闘不能回避」スキルを一人だけ絆が最大になることで得られる。
      • 経緯はどうあれ300年間続いていた支配体制をひっくり返してダナとレナの共存を成し遂げていたことは事実であり、そこについては評価される点だと思うのだが…。後にアルフェンからフォローはされていたが。
        • 一連のシーンについては様々な意見があるが、アルフェンからは「悲鳴を聞きたくないだけなら他の方法もあったはずだ」と言われていたり、後に落ち着いて自身の盲目さを反省したキサラからも「貴方には感謝しています。恨みもしません」、「貴方がいなければ私はとっくに他の領将の下で死んでいた」とも言われている。少なくとも唯一の肉親である兄が目の前で虚水化した時点では、テュオハリムの真意を聞いたキサラが絶望し非難するのは当然ではある。
      • …とまあシナリオを追っていくだけだと非常にシリアスな背景を持っているわけだが、道中のショートチャットやスキットではかなりはっちゃけており、面白キャラである。公式Twitterでも紹介されている滝壺に飛び込むショートチャットは必見。
        • 無自覚に天然ボケをかましてくるタイプなため非常に厄介。本人は至って真面目なのだ。
        • まさかの「俺たちの武器は!」と「チョロ甘」の掛け合いに加わる。マジかよこの領将…。
    • クーデターの首謀者ケルザレクと繋がっていた他領の施設を単身で壊滅させて戻ってくるところや、レネギスでの一件など、決意してからの行動は迅速でやはりそこは流石領将。追放されたケルザレクと再会するサブクエも。
      • 「領将になんてなりたくなかった」けど精神的に叩きのめされてもやることはきっちりこなせる(こなせてしまえる)男。領将なんてやめてやるー!とか投げ出さない(投げ出せない)し共存が心から出た理想でなくても実現してしまえる辺り、為政者としては非常に優秀と言えるだろう。
      • 為政者としては優秀だけど為政者たりたいと思ったり、為政者であることがアイデンティティではないあたり歴代の王族キャラと異なる。
      • テュオハリムの本心は何にせよ国民からは愛されており、ヴィスキントではガイアスまんじゅうならぬテュオハリムパンケーキなるものが販売されている。本人も存在を知らなかったようで最初は引いていたが、サブクエではノリノリで自分の顔が描かれたパンケーキを作っていた。ただし特有の味覚ゆえか中に珍味を詰め込むという所業に及んでおり、切ると中から変な汁が出てくる。
    • パーティでは最年長で、常に一歩引いたところから冷静に物事を見ている。領将ということもあり、アルフェン達が知らないレナ側の情報や技術について説明することも多い。
      • 世界の真実を追求しようとする姿勢が強く、そのため空気が読めないところがあり無意識にダナへの差別的発言をしてしまうことも多々。ただし自身の偏った意識を改めようとはしているため、失言にはすぐに謝罪し反省する素直な人物である。
    • 空気の読めなさは致命的で、闘技場を勝ち抜いたキサラに対して兄のミキゥダが「嫁の貰い手が無くなるのではないか」と愚痴をこぼしていたことを持ち出すテュオハリムの空気の読めなさといったら…。
    • 正式なフルネームは『テュオハリム・メルケル・イルルケリス・ナアモ(Dohalim Merkel Il Qaras Na'amo)』。他のレナ人達と同じく個体名以外は何らかの意味があると思われる。(10/28発売のパーフェクトガイドより)
    • 扱う星霊術は地属性と闇属性。フィールド上でも植物を活性化させたり地面を隆起させたりすることが出来る。なおキサラには肥料扱いされかけた。とある恒例のイベントではその能力を悪用している。
    • 第二秘奥義の発動時に「未来への胎動、私は過去を断ち切る!」と、あの人を彷彿とさせる台詞を言う。オマージュだろうか。
      • なお、その第二秘奥義の習得も上記のテュオハリムとの絆が最大になることで得られる。アルフェンとの絆が深まることで死にたがりをやめて前を向いて生きようという前向きな姿勢になった表れかもしれない。
    • 普段は星霊術の使用時に目が青く光るが、地の主霊石が暴走した際には紫色に光り、主霊石が棍に変形した。なお加入後も主霊石は持ち続けているが、300年に渡るレナの搾取の象徴、また自身の無為の陰で起きた大勢のダナ人達の死が凝縮された罪の証として、使用することを拒んでいる。
      • 第二秘奥義の発動時に地の紋章を発現させるが、これは主霊石の力ではなく領将に与えられた属性識別紋である。とはいえ、それまでは罪の意識に囚われていた後ろ向きな性格から、惜しみなく力を使おうという変化の表れだと思われる。
  • 追加ストーリーDLC『Beyond the Dawn』ではヴォルラーンのいなくなったガナスハロスを統治しているという。それは良いのだがキサラと別に行動しているとのこと。…上記の生活力の無さから大丈夫なのか?と感じてしまったのは自分だけだろうか。


最終更新:2023年09月20日 12:01