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マーテル教の作った造話「世界再生伝説」に基づいて、
神子が救いの塔にたどり着き、「天使」に転生すれば
勇者ミトスによって封印されたはずの邪悪な存在ディザイアンが封印され、
マナが満ち溢れて衰退した世界が救われると言われている。
+ | ネタバレ |
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+ | 世界再生伝説(PS2版で追加された『天使物語』より) |
かつて世界の中心には
巨大な樹があった
それは全ての生命のみなもと。
第一の元素であるマナを 無限に生み出すという大樹
それは『樹』の生み出す
『気』であった
人々はその『気』であるマナを使い
神の如く大地を支配した
マナは魔科学を産み
魔科学は争いを産んだ
シルヴァラントとテセアラ。
二つの国は互いを憎み、否定する
その争いは『樹』の『気』を奪い
やがて大樹は枯れていったが
それでも人々は
争うことをやめようとはしなかった
やがて争いは
愚かなる者・ディザイアンを 生み出した
世界はディザイアンに荒らされ
滅亡の危機に瀕していった
事態を憂えた女神マーテルは
荒れ果てた大地に少年を遣わした。 彼は女神の遺志を受け
争う二つの王国をいさめ
ディザイアンを封じて 世界に平和をもたらした
しかし時すでに遅く
大樹は枯れ果てていた
マナは世界から
失われてしまったのだ
テセアラの王は言った
「我らは大地を離れよう。
この世界に争いをもたらした 償いをするために」
ミトスはそれを聞くと
女神マーテルの力で 天に続く塔を建てた
テセアラの民はその塔を登り
天に輝く月へと去っていった
シルヴァラントの王は言った。
「我らは遠く離れた テセアラの民のため
あちらとこちらを繋ぐ
異界の扉を用意しよう」
ミトスはそれを聞くと
女神マーテルの力で 大きな石の扉を作った
テセアラの大地--すなわち
月が満ちたその時だけ開く扉を
そして最後にミトスは言った。
大樹は枯れた。 しかしマナは必要だ
私は私の体を使って
世界にマナをもたらそう
私はここに眠る。
大樹が『気』を放っていた この大地に
ミトスは大地に消え
彼の死を嘆いた女神は
天に隠れて
そのまま眠りについてしまった
世界はミトスも女神も失い
彼らの力が生み出した封印は その力を失っていく
やがて封印を破り
ディザイアンが復活した。 全ての命は再び絶望した
この時ミトスの『気』から
生まれた天使が 世界に光をもたらした
天使は精霊の力を借りて
天へと続く塔を登り そこで女神に祈りを捧げだした
七日続いたその祈りは
やがて女神を目覚めさせた
女神マーテルは
天使と約束を交わした
「天使よ。そなたに免じて
ディザイアンを消し去りましょう
しかし人々から
私への信仰が失われたときは
この塔を奪い
天へ続く道を閉じましょう
その時ディザイアンは復活し
世界からマナを奪うでしょう
もしもそれがいやならば、天使よ
そなたが救いの道を創りなさい
人々が私を必要としたときは
この塔を私の住む天の世界へと 繋ぎましょう」
天使はこれを受けて
世界にマナの血族を生み出した
マナの血族は天使の子。
女神マーテルを目覚めさせるため ミトスが眠る世界の中心を目指す
世界の中心はミトスの墓。
救いを示す塔はミトスの墓石
それは聖地カーラーン。
大樹があった場所
かつての大樹の名前を頂いたそこは
女神と大地を結ぶ |
シルヴァラントとテセアラ。
かつて天の意向により、二つに引き裂かれていた世界は、ロイドたちの活躍によって、あるべき姿を取り戻した。
そして、遥か昔に滅んでしまった大樹カーラーンに代わり、新たな世界樹が誕生した。
これが、神子コレットによる世界再生である。