716 :名無しさん:2013/12/12(木) 22:45:05
ふと思いついたネタ。元ネタ分かったやつは凄い


とある世界、桜の木の下に一人の男と二人の女性がいた


「どうやら、時間が来たようね」
その言葉のとおり、男の体は光に包まれていた

「あとは・・・よろしくお願いします」
「さようなら。ガキ臭い救世主さん」
男はその言葉に苦笑するともう一人の女性に合わせる

「――・・・先生を助けてやってくれ」
「はい・・・――さん」

その言葉に頭を触れようとするも、すり抜けてしまう。
どうやら、もうすぐ実体がなくなっていくようだ

「もう・・・触る事も出来ないのか・・・思い出をたくさん作れよ」
「――さん!私は・・・あなたの事が好きでした!ずっと・・・ずっと!忘れずにいます!」
「・・・ありが」
言葉の途中で、男は消えてしまった。


男の名前は嶋田一繁、世界を救った英雄であった







(俺は世界を救った・・・それは間違いないこと)

何もない所で、一繁は思う

(だが、その道に辿り着くまでに多くの友や恩師を失ってしまった・・・
グラック・・・イチズ・・・アリカ・・・静・・・ジュウ・)

そして

(春香・・・)

幼馴染の名前を思う。彼女は俺を待ち続けた。どんな姿になっても
そして、皆、ふがない俺の為に庇い、散って行った・・・・

それでも、世界を救うためにもたらした犠牲としては安い方だろう


世界を救った俺は闘いの記憶を捨て去り平和な世界へと行く・・


春香は死んだままでいいのか?
(良くない・・・)

助けられる手段があるなら?
(探してやる・・・)

戦友を助ける手段があるなら?
(助けてやる・・・)

やり直せるなら・・・?
(俺は・・・俺は・・・やり直したい!
世界を救いながらも、俺の為に救った皆を守るんだ!
誰一人たりとも死なせたくない!)


意識が急激に浮上するのを感じた

717 :名無しさん:2013/12/12(木) 22:45:38

「はっ・・・」

目に見えたのは白い天井
そして、周りを見回せば自分の部屋だと言う事に気付いた


「ここは・・・?」

帰って来たのなら、幼馴染の春香が布団に入っているはず
しかし、感触がないという事は、2回目の状況に似ていた


「ははは・・・・・」
そのことに気付いた、一繁は思わず笑ってしまい、声を上げてしまった


「戻って来たんだ!俺はここに!」
「なーに、気色悪い笑い声上げてんのよ。一繁」


      • え?

声が聞こえてきたので、そちらに振り返ってみれば、ドアに女性が立っていた

「ほら、早くしないとお母様に怒られるわよ。早く支度しなさいよ」
そういうと、ドアをバタンと閉めて出て行った


(あ・・・・あれー・・・?あんな子居たっけ?)





その後、一繁は台所に行くと、知らない女性に死んだはずの親父と一緒に食事を取った。
テレビからは、知らない機体や国の名前などが伝えられていた。
食事中にさりげなく、あの世界の事を聞いてみたが、誰一人知らないようだ。


未だに、混乱中のしげちーはいつの間にか学校に到着した

(・・・ここはどうなっているんだ?)
しげちーは頭を抱えたくなったが、ふと一人の女性が頭に浮かんだ

(そ・・・そうだ!先生なら何とかしてくれる筈!!)
思いついたが吉と言わんばかりに、その部屋に突撃する




「・・・・ふむ、このコーヒーはモカをす「先生!先生!せんせーい!!」な・・・何よ!突然やってきて」
先生は部屋の中で実験していたが、しげちーによって中断させられた。

その後、先生がしげちーをぶん殴っておとなしくさせた後に、しげちーから話を聞くことになった
「平行世界ねえ・・・・・悪いけど、私でも専門外なの
「そ・・・そんな!頼れるのは先生しかいないんですよ!」
「そういってもねえ」

先生は難しい顔で思案する。


すると、付けっぱなしだったテレビからニュースが入った
『火星に飛ばした、衛星探査を飛ばしていましたが、ここで新たな大発見がありました。
火星に大型人工構造物が発見されたようです。専門家は否定の見解ですが、宇宙人の痕跡となるかもしれません
こちらが、公開された画像です』

そういって、テレビに構造物が映し出される

「「・・・・・・」」

それは、どう見てもモニュメントだった


終わり

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最終更新:2014年02月22日 15:11