228 :名無しさん:2014/01/29(水) 00:32:20
トーゴーさん世界線で>>227を想像してみた

「く、くそォっ、こんな、こんなところで死ぬつもりはないっ!誰か合衆国の客人と連絡を取れっ!一時合衆国勢力圏である南ニューギニアか東アフリカ、出来れば合衆国オセアニア本土に身を隠し再起の時を待つ!合衆国の支援さえあれば必ずや再起は出来るのだっ!」

潜在的には日本の次、AEUと同格に近い国力を持つ南半球の覇者合衆国オセアニアを頂点とした民主共和制原理主義圏の力を借りることが出来れば高麗は再起可能であると妄想を膨らませる男
だが非常な現実は常に彼を裏切るのだ

「そ、それがお客人の姿がどこにも見えないのです・・・」

脱出準備を進めていた秘書官が顔を真っ青にして告げたのは合衆国から招いていた客人たる老人の姿が部屋に無かったというもの
何処を捜しても見つからない客人は、既に大統領府は疎か高麗から脱出しているのではないかと秘書官は伝えてくる

「なんだと!?それはどういう――」

ピリリリ――
狂乱する男の携帯に入る一件のメール

『御機嫌は如何かね元・大統領閣下』

「ッッ!?」

それは客人からのメールであった
「最後の」という言葉が付くのだが・・・

『お前さんはよう踊り儂の実験に付き合ってくれた ゴミなりにそこそこ使える駒であった』

「こ・・ま・・・?」

『じゃがのぅ~、役立たずとなった以上は単なる能無しの下等猿でしかない 儂は何の役にもたたん猿などに用は無いんじゃよ』

「な、な、な、なんだとッ この私が役立たずの下等猿だと!?」

『ひょひょひょ、まあ精々見苦しく足掻くんじゃなぁ 裸の王様にアホまで足したお前さんにはよう似合うておるわ 自力で脱出して儂等の膝元まで逃れてくることが出来たならば、その時はまた駒として使ってやるわい』

メールはそこで終わっていた
終わっていただけではなく、彼が読み終わるのを待っていたかのように自動消去され跡形もなく消えてしまった
それも携帯の機能までが停止し壊れてしまったように電源が切れ、以後電源ボタンを押しても入らなくなった

「ぶ、ぶ、ぶ、無礼にも程があるッ!私はッ、私はあのシュナイゼルさえもが一目置く大高麗共和国大統領であるぞォォォォォォ―――ッッ!!」

相手に聞こえる筈もない怒号が部屋中に虚しく響き渡る

「だ、大統領、反乱軍がッ リム少将麾下の首都防衛隊がッッ・・・!」

控えていた秘書官が最後の時が来たことを告げたのはその時であったが、彼にはその声さえも耳に入らない

「は、ははは、はははははッ あーはっはっはっはッ!そうだ私は大統領だッ!世界最大の大国ブリタニアの宰相シュナイゼルに一目置かれ技術の日本に対馬竹島は我が国の領土であると主張し続け弟分の清を認め勝手な事をした清を罰した第四の列強、超大国大高麗の大統領なのだぁぁぁぁぁぁッッ!!!」

狂ったように笑い続ける男、その名を李承朝
先を見据えぬ治世と妄想の果てに腐敗と汚職を蔓延らせ、国の全てを崩壊させた愚か極めし大統領

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最終更新:2014年02月22日 19:06