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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?その11 活動開始


平和友好条約及び安全保障条約の正式締結。二つの日本が友好関係となったのを受け、ティ連は早速行動を開始。
今のゲート日本の友好的な空気を不動の物とするべく、次々と手を打って行く事となる。
まずは、懸念の一つだった新型コロナに効くナノマシン及び特効薬の配布開始だ。手始めに、感染者増大に歯止めがかからない東京や大阪・北海道にて最初は重症患者及び医療関係者に、
次に軽症の患者達に随時配布。ハイクァーンシステムにより、膨大な数のナノマシンや特効薬が次々と配布されていく。
また、それ以外の地方にも政府専用機のデロニカ等も動員して各地の役場や病院に配布。国民達にナノマシン入り針無し注射器が使用されて行った事で、コロナは徐々に沈静化していった。
無論良い事ばかりでは無く、裏でこの行為を利用した詐欺行為が行われれ警察に逮捕される事件や、主に大陸勢力がナノマシン入り針無し注射器の強奪を試みようとして、ティ連に排除されたり
という事件も起こっている。
各国は非合法手段では入手出来ないと悟るや、ゲート日本に対してナノマシン入り針無し注射器や特効薬の無償供与かせめて有償供与を求めたが、ゲート日本側は「そういうのはティ連に
問い合わせてくれ」と言って一蹴している。何もしていないのに無償で寄こせ、という身勝手な声にさしもの日本国民の多くも鼻白んでおり、関係が悪化するという副産物も生んでいる。
諸外国も、ならばティ連に直接交渉をと試みた物の、ティ連の外交の基本は一極集中外交で有り、窓口はゲート日本にしか存在しないのだ。この状況下ではどうしようもない。
また、現在必死の思いでワクチンを開発中の製薬会社の妨害工作も有り、ティ連との交渉は失敗に終わっている。

その一方で、工作艦はあの場所に向かっていた。そう、言わずと知れた福島第一原子力発電所である。あちらの世界同様に、原発の解体と放射能汚染の除染を行うのだ。
報道各局のヘリも、邪魔にならない空域にてその様子を生中継していた。


長谷部「宮木さん、此方長谷部です!もう間もなく、福島第一原発の解体作業及び放射能汚染の除去が始まろうとしています!」

宮木「長谷部さん、具体的にはどういったやり方で解体していくか、分かりますか?」

長谷部「・・・・・はい。えー、二隻の工作艦と工作艦の操るヴァルメがですね、えー横一列に並んでディスラプター砲を照射して解体していくとの事です」

宮木「またまたSFな展開やなぁ・・・。周辺の土地の放射能汚染の除去は?」

長谷部「・・・・・はい。えー、放射能物質をですねマイクロ転送除染という技術でですね、えー放射性物質を取り除く形で汚染を除去するとの事です」

宮木「はー・・・我々素人だと、どういう技術か見当もつかんよなぁ・・・そちらに動きは有りますか?」

長谷部「・・・・・はい、えー動きですが・・・あっ!工作艦が動き始めました!解体作業が始まったようです!」

384: 194 :2020/12/06(日) 17:41:00 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
カメラを向けると、横一線に並んでいた工作艦とヴァルメが作業を開始。その工作船の艦内では・・・。
例のガテンファッションに身を包んだパウル艦長が、オペレーター達に指示と飛ばしていた。


パウル「さぁ、皆。これで二度目となる解体作業だけど、前回の経験を生かして迅速かつ完全に任務を遂行するわよ!」

オペレーターA「了解です」

オペレーターB「野生化した動物達への対応は、前回と同様でよろしいのですか?」

パウル「ええ。治療を施した上で、持ち主が明確な動物は日本政府を経由して持ち主に返還。そうじゃない動物は、こちらの火星へ持って行きましょう」

オペレーターA「こちらの火星も、テラフォーミングするのですか?」

パウル「まだ本決まりじゃ無いけどね。仮に此方でそういう計画が無いとしても、イザとなったら私達の世界の火星に持って行くって手も有るし」

オペレーターB「あとは、震災被害者のご遺体・・・ですね。此方では我々の世界以上に時が経ってるから、残っているかどうか・・・」

パウル「・・・まぁ、平行世界である以上完全に同じとは言えないでしょうが・・・。それでも、出来る限りは回収しておきましょう。その為にも、まずはこの原発を解体しないと」

オペレーターA「ですね」

パウル「では、各員作業開始。福島原発の解体を開始します!」


かくして、解体作業が開始。横一列に並んだ工作艦及びヴァルメがディスラプター砲を照射してどんどん解体していく。時折照射を停止しては野生化した動物達を転送し、治療を施していく。
やはり一度解体作業を行った為か、前回よりも遥かに速いスピードで解体されて行き、前回の半分足らずの時間で原発施設は完全に解体された。
その後は、一隻が在日日本国防軍基地の造成の為の作業に入り、もう一隻が周辺の放射能汚染の除染を行っていく。その手際の良さに、中継を行っていたマスゴミ達も呆気に取られている。
やがて、政府速報で「福島第一原発の解体及び周辺地域の放射能汚染の除染完了」という速報が流れると、日本国中で喜びと拍手が沸き起こったのだった。
もしゲートで繋がらず、ティ連が来なければ今も悪戦苦闘しながら半世紀以上の時間を、廃炉に注がなければいけなかった事を考えると、喜びもひとしおだった。
かくして、国内の二つの懸念が短時間に解決したゲート日本は、その目を困難な状況下に置かれつつある国外へと向ける事となる。
その困難に立ち向かう為の力の一助が、もうすぐゲートを通過しようとしていた。

385: 194 :2020/12/06(日) 17:41:33 HOST:ai126192001243.75.access-internet.ne.jp
以上です。此方の世界の福島原発の解体作業の様子でした。
原作者様に工作艦の仕様のアイデアまでいただいた以上、やはりカットはしたくないという事でナノマシンの配布と併せて描写する事にしました。
なお、掘り返した瓦礫や汚泥等はフリンゼ・サーミッサを経由して超大陸世界の日本に有るヤルバーン汚染物質処理区画に送られて、超大陸世界の木星目掛けてシュート!!されます←殴
さて、国内問題の内大きい二つが無事に解決を見た事で今度は外に目を向ける事となりますが・・・・・、此方も負けず劣らず困難が待っています(汗)
次回は、漸く本編に登場する供与兵器の様子や米国内での工作の為に、超大陸日本の国防陸軍からある人物が米国へと渡る予定です。お楽しみに。
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最終更新:2020年12月10日 15:10