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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?番外編その23 とある馬が超大陸世界のUMAに転生したようです その5


激戦となった有馬記念を終え、新年を迎えたターボとスタッフ一同。その後のレースでも幾つかの勝利と敗北を喫しながらも平穏に暮らしていたが、その年の8月JRAから唐突に


JRA「10月の凱旋門賞に出走して欲しい」


との要請が来たのだ。どういう事かと聞いた所・・・どうもフランスギャロの会長から、日本のUMA達を凱旋門賞へ参加させる様に要請が来たらしい。それだけなら、別にどうという事の無い要請なのだが・・・。
何でもかの会長は、「モンジューの再来」と評されているモンジュー一族の末裔の一頭である馬、「ラファールルージュ」に惚れ込んでおり、その馬の箔付の為に見た目にも目立つ日本のUMA達を
当て馬にしようと目論んでいるらしい。以下、その時の会長とJRAのやり取りを記す。


会長「そちらの馬がUMAとか言うのに生まれ変わったそうだが、凱旋門賞に参加させてもらえんかね?」

JRA「え?・・・・・あの、お言葉ですが其方の馬達と一緒に走らせるのは、止めた方がよろしいかと」

会長「ん?どうしてだね?」

JRA「体の大きさが倍以上有りますし、それに比例して身体能力も大きく向上しております。なので、正直に言って勝負にならないかと・・・」

会長「おやおや、図体がでっかくなっただけで勝てる気でいるのかね?余り我々の馬達を、舐めないでもらいたいね。そんなだから、我々の馬に勝てないのだよ」

JRA「(イラッ)・・・・・仮に参加するとしても、ゲート等も新しく作るなりなんなりしないといけませんよ?」

会長「それに関しては心配ない。此方側が責任を持って用意しよう。他に何か問題が有るのかね?」

JRA「・・・距離ですが、2400mでは我が国のUMAにとっては中距離ではなく短距離に相当します。そういう意味でも、フェアな戦いとはなりませんが?」

会長「HAHAHA!ナイスジョーク!2400mを短距離とは、中々に面白いジョークだ」

JRA「いえ、超大陸化した結果、実際に走る距離が伸びましたので。なので、先程から言ってますが勝負にならないのですよ」

会長「あれこれ理由を付けて対戦を避けようとするとは、そんなに我々の馬、我々が誇るラファールルージュが怖いのかな?どうやら、図体だけでかくなっただけで、揃いも揃って臆病者揃いの様だな」

JRA「(プチーン)・・・・・・・よーく分かりました。そこまで仰るなら、此方も参加させていただきましょう」

会長「最初からそう言ってくれればよかったのだよ。あ、ちゃんと強いUMAを連れて来るようにな。弱さを言い訳にされたくないからな」

JRA「・・・分かりました。此方から最高のUMAを三頭程エントリーしましょう。・・・くれぐれも、後悔なさらないで下さいね?」

会長「はっはっは。社交辞令として受け取っておくよ。では、また後日」

931: 194 :2021/04/06(火) 21:46:00 HOST:ai126196034002.17.access-internet.ne.jp
と、この様に完全に舐めてかかっているらしい。
と言う訳で、トクベツウィークとハマグリカップ。そしてトリプルターボの三頭が選抜される事となった。

事情を聴いた旗舘達スタッフや、次回のレースの打ち合わせの為に来ていた武勇騎手は、此方の事を知ろうとしないあちらの有様に完全に呆れていた。


武勇「・・・アチラさんは、やる前から勝った気でいる様ですね」

旗舘「・・・みたいだな。まぁいい。ならば、教育してやろう」

知ろうとしないのは愚か極まりないが、それはそれで好都合。生まれ変わったUMA達の恐ろしさを、とくと教えてやろう。

そんな訳で、急遽フランスへの遠征が決定。三頭のUMA達とスタッフ達が、パリの地を踏む事となる。
見物に来ていた人達は、飛行機から降り立ったUMAの巨躯に大きくどよめき、「本当に勝負になるのか?」という声が早くも聴かれるようになった。
もっとも、肝心の会長は「なに、図体がでかいだけだ」と言って、あまり気にしてはいなかった。彼が惚れ込んでいるラファールルージュの前では、どれだけデカかろうが関係無い。
図体がでかくなって思い上がっている連中に、欧州の実力を見せつけてくれる。そう思っていたが・・・・・。
その慢心を、試合当日に叩き潰される事となる。

試合当日、観客達は日本のUMA達の巨躯に度肝を抜かれ、「あっ(察し)」「これアカン奴や」との声がチラホラと上がっている。
欧州の馬達も、自分達とは根本的に違う日本のUMA達に怯えている状態で、戦う前から完全にビビっていた。
そこからは、詳しく言うまでも無いだろう。短距離(UMA視点)という事で自重する必要も無しという事もあり、三馬がスタートダッシュで一気に他の馬達を引き離す。
そのまま三頭の戦いと化した同レースで、一着・トリプルターボ、二着・ハマグリカップ、三着・トクベツウィークと、一~三着を日本のUMA達が独占するという一方的な展開となった。
なお、会長一押しのラファールルージュだが、この三頭に懸命に追いつこうと頑張ったが、付いて行けずにスタミナ切れを起こし、ブービー賞(十九着)に沈む羽目となった。

その後、かの会長は「あんなチートとは聞いてなかった!!ズルだ!!この結果は無効だ!!」と喚いたが、JRAのスタッフが取材に来ていた記者達に上記のやり取りをフランス語に訳した書類と音声データをその場で公開した事で、非難の声は件の会長に集中する事に。「先方の話を聞かずに煽る真似をした挙句、凱旋門賞に泥を塗った愚か者」として、会長の座を解任される事となったのだった。
もう一つ追記しておくと、惨敗したラファールルージュはこの件がトラウマとなったのか、その後一年近くスランプに喘ぐ羽目となったのだとか。
欧州の競馬界隈は、日本のUMAに衝撃を受ける一方でその走り振りに惚れ込む人間も出ており、なんと種馬として少数が欧州に輸出される事が決定。その後北米にも少数輸出された結果、欧米の競走馬達の体格を大型化させる原動力となっていった。
かくして、日本競馬会の悲願を最高の形で果たす事に成功したのだった。

932: 194 :2021/04/06(火) 21:46:30 HOST:ai126196034002.17.access-internet.ne.jp
以上です。バーコードハゲ氏が色々とプッシュしてきましたので、予定を変更して凱旋門賞の戦いを簡単に書きました。
参加出来るかどうかで悩みましたが、あくまでネタという事で開き直って、先方が此方をよく調べないまま、煽る形で参加要請をしたという事で、参加させる事にしました(汗)
結果は、一~三着を日本のUMA達が独占というある意味残当な有様となりましたwまぁ流石にちょっとだけ、かわいそうな事をしたかなと思います。ラファールルージュ「には」(ヲイ)
なお、最後の方でUMAの輸出とその結果として欧米の馬達の大型化と書きましたが、大型化していった結果飼育費用も増大し、所有出来る団体が限られるという結果ももたらしています。
さて、寄り道する事となりましたが、次回は今度こそ最終話となる予定です。結構長くなりそうなので、次スレでの投稿になるかもしれませんが(汗)
wiki掲載は、自由です。


936: 194 :2021/04/06(火) 22:10:10 HOST:ai126196034002.17.access-internet.ne.jp
誤字を見つけたので、修正要請を。

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  • 誤 との要請が来たのだ。どういう事かと聞いたと事・・・どうもフランスギャロの会長から、日本のUMA達を凱旋門賞へ参加させる様に要請が来たらしい。それだけなら、別にどうという事の無い要請なのだが・・・。
  • 正 との要請が来たのだ。どういう事かと聞いた所・・・どうもフランスギャロの会長から、日本のUMA達を凱旋門賞へ参加させる様に要請が来たらしい。それだけなら、別にどうという事の無い要請なのだが・・・。

wiki掲載時に、修正をお願いします。

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最終更新:2021年04月09日 19:45