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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その40 北米の復興と第二次バトルオブブリテン(序にバトルオブピレネー)


さて、漸く北米全域を奪還出来た訳だが、その有様を控えめに言って滅茶苦茶だった。何せ諸都市は奪われて3年以上が経過しており、しかも蒼空邪軍の手により、ナノマシンを使用した都市部の解体が進んでいたからだ。
例えばニューヨークだが、象徴的なエンパイアステートビルやこの世界では健在だった貿易センタービルも、跡形も無く消滅していた。代わりに跡地には、大きな森林が生えている状態だ。
残っていた箇所も、蒼空邪軍が撤退時に徹底的に破壊して言った為、瓦礫しか残っていない。これでは、一から立て直した方が早いくらいだ。
東海岸出身の人々は、変わり果てた故郷の有様に絶望しそうになるが、此処で挫けては死んでいった人々に顔向けが出来ない。持ち前のフロンティアスピリッツを奮い立たせて復興に取り掛かる。
まずは港湾施設だが、ニューヨークに赴任した元港湾水鬼(コロン・神崎)が、艤装を展開して一瞬で復興。そのチートな光景に、現地の米国人達は度肝を抜かれたのは言うまでもない。
そして、ゲートを経由して超大陸世界や甲世界の米国や日本の支援が、東海岸へと注ぎ込まれていく。ワシントンDCのホワイトハウスも、ティ連の好意で完全復元され、その後の周辺の復興に合わせて
政府機能の移転が随時行われている。
欲を言えばディルフィルドゲートを東海岸付近に建造出来ればいいのだが、工作艦は各地の復興や日本海側に新たに建造しているディルフィルドゲートの建造で忙しく、仮に作るとしても暫く先になりそうだ。

そんな感じで復興に沸く米国とは対照的に、欧州方面が危機的状態に陥っていた。前回簡単に描写したが、ドイツ西部にベネルクス三か国とフランス全土が陥落し、戦線がピレネー山脈及び英本土まで
後退しているからだ。
陥落から半月程の短い期間で、早くも英本土への空襲が開始。現地に展開するRAFのタイフーン(蒼空大戦勃発を受けて、前倒しで運用開始)が懸命に迎撃を試みるも、制空戦闘姫級の量産型と思われる、戦娘型の
新型兵器(後に、制空戦闘鬼級と命名)の前に苦戦を余儀なくされている。また海の方でも、高速海上姫級の量産型・高速海上鬼級や同じ船体を採用している高速フリゲート(後に高速フリゲートワ級と命名)の
襲撃に、英国海軍も翻弄されている。何せどちらも、最高速度が100ノットを超えているのだ。回避率は高速海上姫級より劣るとはいえ、通常艦艇では荷が重すぎるのだ。
一方のピレネー戦線だが、峻嶮なピレネー山脈のおかげで何とか持ちこたえているが、新型主力戦車群や陸上戦艦鬼級(陸上戦艦姫級の量産型)の猛攻で、少なくない犠牲が出ているのだ。
だがどちらも引けない。欧州反攻の際の拠点になるのは勿論の事、同地域には命からがら逃げて来た多数の難民達も居る。見捨てるという事は、様々な理由で出来る筈も無かった。
そういう訳で、戦娘達がそれぞれの戦域に派遣される事に。北米解放戦から休み無しでの連戦となるが、欧州その物が危急存亡の秋である以上やむを得ない。
戦娘母艦として運用されている『ひゅうが』『いせ』に分乗した戦娘達は、救援物資を搭載した多数の輸送船や、それを護衛する多数の護衛艦艇と共に、それぞれの戦域へと向かう。
途中で潜水艦による襲撃はあった物の、護衛部隊の奮戦で撃退。懸念されていた水上艦艇の襲撃も、バルト海や黒海の入り口を潜水艦で封鎖していたのが効き、襲撃してくる事も無かった。

それぞれの様子だが、まずは英国の方を見て行こう。
首都であるロンドンだが、街のあちこちに空襲の跡が散見され、ファッキンガム・・・じゃなかった(ヲイ)バッキンガム宮殿やビッグベンにも損傷の跡が見られている。
空戦戦娘達は、主に英国へと回される事となったが、リヴァプールに入港し物資の荷揚げを行い始めた直後に空襲が始まった。レイ達が早速迎撃に上がる。
上空に上がると、制空戦闘鬼30体と補助と思われる新型制空戦闘機(F-22モドキ・後に超音速巡行ステルス戦闘機レ級と命名)やF-2そっくりの戦闘攻撃機(後に超音速ジェット戦闘攻撃機ソ級と命名)
合計100機余りが襲い掛かって来た。


いちご「あれって・・・」

カイ「私ノ量産型・・・トイッタ所カシラネ」

レイ「向こうも力を付けてきているって所でしょうが・・・立ち塞がるなら、倒すのみ!」


蒼空戦娘達の協力による演習の効果も有ってか、制空戦闘鬼を次々と撃破していく。
その戦い振りに勇気を貰ったのか、RAFも奮戦。被害を最小限に食い止め、多くの物資を英本土へ運び込む事に成功。一息つく事が出来た。

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一方、ピレネー山脈方面だがこちらにも戦娘達が無事合流。敵の攻勢を迎え撃つ。
相変わらずの物量で遮二無二突破を図る蒼空邪軍に対し、戦娘達が砲兵の支援の下、機動防御戦で迎撃。激しい戦闘が繰り広げられていた。


ナナ「ああもう!相変わらず数が多い!連中消耗って言葉を知らないの!?」

キュウ「・・・多分、北米を取られた事に対する失地挽回。向こうも引く気は無いと思う」

ヒト「とはいえ、いい加減しんどくなってきてますよ。砲撃支援は?」

ナナ「もう間もなく・・・」

ラン「オ前等!今スグニ退ケ!後30秒デ、コノ辺一帯ガ吹キ飛バサレルゾ!」


通信を受けたらしいランが、周りの皆に警告を送る。それを聞き、他の戦娘達も慌てて退避に移る。撤退戦で重要となる殿だが、ランが引き受ける事となった。


ラン「殿ハ私ガヤル!私ナラ、多少砲撃ニ巻キ込マレテモ平気ダ!ギリギリマデ引キ付ケルカラ、今ノ内ニ退クンダ!」

ヒト「ランさん・・・くれぐれも、無茶だけはしないで下さいね!」

ラン「了解デ!サァ、行ケ!・・・オウ、量産品共!オリジナルニ勝テルトカ、思イ上ガルンジャネーゾ!!」


そう叫びながら、両腕の主砲から格闘用の拳を射出して、二体の陸上戦艦鬼級に叩き込む。顔面と腹部にまともに食らった二体が呆気無く崩れ去る。
そうこうしている内に、上空から砲弾の落下音が。慌てて退避に移る蒼空邪軍だったが、もう遅い。このタイミングで、ランも離脱にかかる。
次の瞬間、榴弾が蒼空邪軍のすぐ真上で次々と炸裂。歩兵達は一たまりも無く吹き飛ばされ、戦車も揉みくちゃにされながら撃破される。
陸上戦艦鬼級は多少はマシだが、陸上戦艦姫程の頑丈さは持ち合わせていない為、相次ぐ被弾に耐えきれずに撃破される。
慌てて撤退に移るが、今度はその頭上にMLRSの子弾が降り注ぎ、容赦無く吹き飛ばしていく。結局襲撃してきた部隊の八割以上を撃破。残りは這う這うの体で逃げ帰って行った。

この後も三カ月近く攻勢が続いたが、戦娘達の奮戦も有りどうにか落ち着きを見せる事に。その後は、双方共に戦力の再編成へと移る。
蒼空邪蒼黒霧がブリュッセル・メス・マルセイユに新たに設置され、蒼空邪蒼黒雲も複数が増派。蒼空邪蒼黒孔も既存のバルト海や黒海の物に加え、トロンヘイムに新たに増設。
戦力の積み上げを行って行く事になる。大戦最大となるであろう決戦の日は、刻一刻と迫っていた。

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以上です。欧州の危機的な戦況と、救援に向かったレイ達の戦いの様子でした。
ディルフィルドゲートですが、こちらと繋げる事が出来ると判明したのはそれなりに早かったのですが、各地の復興等に駆り出されていたので、漸く第1号を建造中です。
何で日本海にしたかというと、蒼空邪軍の手が伸びにくい地帯だったからだったりします。なおゲートの存在自体は蒼空邪軍も知ってはいる物の、「それがどういう物か」というのは
未だに把握していなかったりします。直接的な証拠(船が出て来た画像とか)が未だに掴めておらず、しかもゲート周辺海域が異常なまでの警備下に有るので、中々証拠が掴めない状態です。
パーガトリー神国の連中の証言は、証拠が無いのも有って信用されていないので(汗)
それはそうと、漸く新型姫級の量産型が出現しましたが、流石にハイエンドな三人には劣ります。とはいえそれなりに量産が可能な事も有り、今後も結構な数が出現する事となります。
設定の方はまた後日。人類側にとって頭が痛い話ですが、戦娘達に何とか頑張って貰うしか無いですね。何気に、イタリアもピンチですし(汗)
さて、今後の反攻作戦ですが、上陸場所はどこがいいですかね?お約束ならノルマンディーでしょうが、カレーやダンケルクも有りかなと思っているので。
なお同時に、ピレネーやウラルからも同時に攻勢を開始、対応力を飽和させる形での大規模反抗となります。どれだけ描写できるかは、現時点では不明ですが(汗)
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最終更新:2022年02月13日 11:45