518: 名無しさん :2022/06/04(土) 21:49:29 HOST:182-165-183-108f1.osk2.eonet.ne.jp
投下無い確認。と言うことで刺激受けたので辛うじて残ってたネタ二つを形だけ整えて
投下させて頂きます。

無幻世界 小ネタ 「WW2における世界断片集」

「レフ・トロツキーの置き土産」

「こんな馬鹿な…………こんな馬鹿なことがあってたまるか!!貴様らのような日本の腰巾着共に
我々が…………!!」

——ブラジル某所における「第四インターナショナル中南米社会主義共和国統一機構」の国際書記長
のセリフ。彼はその後、国外逃亡を試みるも暴徒によって撲殺された。

レフ・トロツキーは1924年に権力闘争に敗れてから、こことは違うならばまずトルコに亡命していたのだが、
この世界ではトルコの他にブラジルが彼の亡命を受け入れることを表明し、暗殺の危機を恐れて
物理的にロシアから離れようとしたトロツキーの思惑もあり、ブラジルに亡命することになった。何故、
ブラジルがトロツキーの亡命を受け入れたかと言うと、日本が大きく関わっている。日本の介入によって
発展と繁栄を享受するアルゼンチンを横目で眺め続け、自分たちは相変わらず
搾取される体制であったブラジルでは、ロシア革命に影響を受け共産主義に傾倒するようになった
人々の増加や、アルゼンチンからブラジルに流入するようになったヨーロッパ方面の移民に紛れ込んだ
追放されたトロツキストたちによって共産主義の思想が急速に蔓延していたからである。
そこに、元凶であるトロツキーが亡命してきたものだから、トロツキストの増加はブラジルを中心として
中南米に浸透していきとどまることを知らず、世界恐慌の発生によって混乱するブラジルでは遂に
1930年10月3日にトロツキストらによる武装蜂起によって各州で反乱が起きると、軍も反乱を支持し、
11月3日にはブラジル社会主義共和国連邦が新たに建国された。これを切っ掛けとして、メキシコと
アルゼンチンを除く中南米ではドミノ倒しのようにトロツキストによる革命が相次ぎ、1935年には
中南米の社会主義国家の緩やかな共同体である「第四インターナショナル中南米社会主義共和国
統一機構」として中南米における第四インターナショナルの一大勢力が築き上下られたのである。
こうした動きにメキシコとアルゼンチンは日本の支援を受けながら警戒を強め、アメリカの自由主義者は
無邪気に騒ぎ立て、欧州では東欧を中心として活動するトロツキストに一時注目が行ったが、
ルール占領事件を引き起こし暴走するフランスの動向に警戒が続けられた。
そして、ソ連は当然の如くブチ切れた。必ずやかのトロツキーの息の根を止めんとスターリンは憤慨し、
1931年にラモン・メルカデルを始め複数のメンバーを鉄砲玉にすることでトロツキーと息子のレフ・セドフの
自爆テロ同然の暗殺に成功するが、死後英雄化された挙句第四インターナショナルのさらなる活発化を招き、
上記の「第四インターナショナル中南米社会主義共和国統一機構」の誕生を手助けする形となってしまった。
その後は、中南米の基盤を確固たるものとし、いずれソ連を打倒する方針を固めていたが、
暴走した一部メンバーが東欧でのトロツキストの活動に関わり、それによってソ連の国連側での参戦が
引き起こされたことが把握されたころには軍の一部がアルゼンチンとメキシコ国境で戦闘行為を始め、
両国は国際連盟側での参戦を表明。形式上はまさかのソ連と同陣営になった後、まともな戦闘を行おうとする
も思想だけの寄せ集めで纏まっていたツケがここで噴出。
旧式の兵器と物量戦しか取り柄の無いトロツキストは始めこそ犠牲を無視したゴリ押しで何とか膠着状態に
持ち込むも、日英独の兵器に身を包み快進撃を行い続ける二国と彼らと合流するまで驚異的な粘りを
見せた南米領英蘭両軍の健闘によってアルゼンチンとメキシコを日本の腰巾着と侮ったトロツキスト勢力は
粉砕された。しかし、この時形だけとはいえ同じ国際連合であったアメリカから日英の追跡を交わすため
あえて混沌としたブラジルに亡命したアメリカ人たちによって、後の旧アメリカ合衆国再興を叫ぶ
『ネオ・ステイツ』集団の活動拠点が混乱に乗じてブラジルに築かれ、日航機334便ハイジャック未遂事件に
繋がったとされる。

519: 影真似 :2022/06/04(土) 21:52:10 HOST:182-165-183-108f1.osk2.eonet.ne.jp
「イベリア半島と黙示録の四騎士」

WW2前後のイベリア半島はまさに黙示録が顕現したと言っても過言ではないほど、呪われた時代を歩んできた。
まず初めに赤い馬とその乗り手と言う名のスペイン内戦が発生し、それを乗り越えた途端、次に白い馬とその
乗り手と言う名のアメリカによる侵略戦争が引き起こされ、イベリア半島は戦火に巻き込まれた。ここまでならば、
戦後国際連盟の支援を受けて十年、或いは二十年で荒廃から順当な繁栄に繋がったかもしれない。しかし、
かのアランフェス王宮防衛戦に敗れ、それに加えフィリピン軍の正体、US級の撃沈等の事実を突きつけられ
完全に発狂し、現地で強姦や強盗その他諸々の戦争犯罪のオンパレードを行っていた現地アメリカ兵らの元
からあったかもわからない最後の良心と理性を完全に捨て去り、禁断の一線を越えさせることとなった。
化学兵器、アメリカ本土にてこことは違う世界では「マンハッタン計画」と呼ばれ神の炎を人工的に再現させる計画は、
ここではそれを引っ張る天才科学者や指導者もいなかったことで、国際連盟への最終兵器として化学兵器の研究に
代わっており、予算の問題から細菌兵器を除外し毒ガス兵器に焦点を当てた研究が秘密裏に行われ、「最後の手段」
として最初に電撃戦によってイベリア半島に侵攻した際に同時に運び込まれていたのである。こうして、アメリカの手に
よって青白い馬とその乗り手と言う名の毒ガス兵器がイベリア半島にて解き放たれた。同兵器をためらいもなく使用し、
自暴自棄になった一部は「合衆国に栄光あれ!!」と自爆特攻として使用してくるようになったアメリカ兵に対し、
現地国際連盟側は全ての表情を消して真顔になった。特にスペインとこれまで存在感の無かったポルトガルは
殺意の化身と化し、「アメリカ兵は見つけ次第殺せ」となった。アメリカの手によってイベリア半島の人命や文化遺産に
飽き足らず、イベリア半島そのものが穢され始めたのだから当然である。これの影響で第二次バトルオブブリテンでは、
イギリス本土防衛を任された航空部隊が「刺し違えてもあの植民地の外道共を一機も本土に近づけるな」と殺意と士気が
限界突破し、アメリカの内ゲバが爆発的に加速したが、最終的にはイベリア半島におけるアメリカ現地兵は一人残らず
殲滅された。

イベリア半島南部における不発弾と化学兵器の深刻な土壌汚染という大きな爪痕を残して。

戦後、特に化学兵器に加えてアメリカ軍によって多数の不発弾と人間の死体が散乱したイベリア半島南西部の一部では、
汚染によって人が住むことが出来なくなった地域が発生したために無負えず封鎖されたが、それ以外の南部地域でも土壌
汚染における農業そのものへの深刻な打撃が発生していた。まさに黒い馬とその乗り手が飢餓を与えにやって来たのである。
だが、国際連盟の食糧支援によってスペインとポルトガル難を逃れ、イベリア半島は最後の騎士を撃退することに成功したと
言えるだろう。また、2011年に消滅した元アメリカ共和国跡地に建設された国際最終廃棄物処理場における汚染された
土壌丸ごとくりぬいた処理と、日本の支援を中心とした土壌浄化作業及び研究によってイベリア半島は少しずつかつての
大地を取り戻さんと歩みを進めている。

520: 影真似 :2022/06/04(土) 21:54:25 HOST:182-165-183-108f1.osk2.eonet.ne.jp
518 コテハン忘れてましたすみません。

と、言うことで以上です。

「ソ連引き込んだ以外は特に何もしてない南米の烏合の衆であるトロツキスト勢力」
「アメリカによって徹底的に虐待されるイベリア半島」
の二本立てでお送りしました。

521: 影真似 :2022/06/04(土) 22:02:35 HOST:182-165-183-108f1.osk2.eonet.ne.jp
あ、あと返信は明日になるのでご了承ください。

522: トゥ!ヘァ! :2022/06/04(土) 22:14:09 HOST:FL1-220-144-100-182.kng.mesh.ad.jp
乙です

中南米の殆どが共産主義者の巣窟になっちまったべ…
てかアメリカも一応味方な状況で日英からの援軍が来るまでにアルゼンチンとメキシコ落とせなかったってマ?

共産主義に夢見る輩が多すぎてネオステイツ始め、戦後も潜伏した共産主義者やゲリラのテロが中南米で頻発しそうですねぇ。


スペインは…犠牲となったのだ。
これ曇るのってスペインだけではなく、フィリピン軍名義で現地に入ってる元米軍も確実に曇りますよね(汗

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最終更新:2022年06月12日 20:01