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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?その89 独善たる庭師


遂に姿を現した、諸悪の権化。
アクアリスの人類を滅ぼし、乙世界の地球に災厄を齎した全ての元凶。暴走したナノマシーン。
それが、目の前に鎮座する存在。トラー・ゲルトナーだった。


レイ「・・・久しぶりだね。お前を倒す為に、私達はここまでやってきた!覚悟しろ!」

トラー・ゲルトナー(以下T・G)「・・・遂ニココマデ来タカ。・・・忌々シイ宇宙ノ癌共メ」

T・G「ソシテ恥知ラズナ裏切リ者共メ。兵器型生命体トシテ蘇ラセタ恩ヲ忘レ、創造主タルコノ私ニ歯向カウトハ・・・ツクヅク知的生命体ハ、愚カトシカ言イヨウガナイ」

T・G「特ニレイ・ゲルトナー・・・。アレダケ目ヲ掛ケ、厚遇シテヤッタ温情ヲ忘レ、私ニ刃ヲ向ケルトハ・・・恥ヲ知レ!!」

麗華「恥知らずはどっちだ!!その名で呼ぶな!!」

麗華「今の私は、貴様の操り人形だったレイ・ゲルトナーじゃない!!今の私は、横手 麗華!死んでいったアクアリスの人達に報いる為に・・・貴様をここで葬り去る!!」

T・G「・・・ヤハリ知的生命体ニ温情ヲ掛ケタノハ、間違イダッタカ。マァイイ。最早兵器型生命体モ、レイ・ゲルトナーモ要ラナイ」

T・G「ワームホールソノ物ヲ大量ノナノマシンヲ使用スル事デ閉鎖スルト共ニ、コアヲ必要トシナイコノ兵器ヲ持ッテ、地球ノ文明ト知的生命体ヲ抹殺スル新タナ浄化計画・・・」

T・G「『浄化オペレーション:コンティンジェンシー』・・・。コノ計画ノ完遂ヲ持ッテ、コノ戦争ヲ私ノ勝利デ終ワラセル」

いちご「ふざけるな!そんな事はさせない!!」

イッチ「それにティ連も黙っていないよー!殲滅されるのは、そっちなんだからー!」

T・G「ナラバ並行世界ト繋ガルワームホールモ、同ジ様ニ閉鎖シテシマウマデ。無尽蔵ニ生ミ出セルスウォームファイターガ有ル限リ、貴様達ノ滅亡ハ動カナイノダ!」

レイ「ならばその前に、お前を倒す!!」

T・G「逆ニ貴様達ヲ、ココデ葬リ去ッテクレヨウゾ!滅ビヨ!悪魔ノサルメ!!」

891: 194 :2022/07/29(金) 20:06:02 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
此方を殲滅しようとするトラー・ゲルトナーと、それを迎え撃つ戦娘達。
互いの未来を掛けた、最後の戦いが始まった。


BGM・メタルマックス2シリーズより「バイアス・ブラド」


トラー・ゲルトナーの背後に鎮座する塔型スウォーム・ファイター生産施設群から多数のスウォームファイターが発進し、更に地面からナノマシン製の触手が多数生え、一斉にレイ達に襲い掛かる。
触手の攻撃を躱し、スウォームファイターを撃墜しながら、レイ達も反撃に移る。だが、
トラー・ゲルトナー本体に向けて撃った高出力レーザーが、目の前で何かにぶつかって霧散した。


キュウ「・・・レーザーが!?」

ナナ「ナノマシン・バリアを展開しているみたいね・・・」

麗華「ならば、タキオンキャノンで!!」


そう叫び、チャージしようとする麗華だったが、トラー・ゲルトナーもその辺りはお見通しだ。
間髪入れない触手の打撃攻撃や内蔵されているレーザー砲、そして大量に向かって来るスウォームファイターに邪魔されて回避と迎撃に専念せざるを得ず、思う様にチャージが出来ない。
その間にもスウォームファイターが徐々に数を増やしてきており、このままでは押し切られてしまう恐れが出て来た。


ヒト「あの機体、次々湧いて出てきます!幾ら撃墜してもすぐ補充される、キリが有りませんよ!!」

こんごう「落ち着いて!!本体への攻撃は後回しにシテ、まずはスウォームファイターの増加を食い止めマショウ!!」


そう言って、こんごうがトラー・ゲルトナー本体の背後に有る、塔型スウォーム・ファイター生産施設群へ突撃する。
トラー・ゲルトナーがそれを阻止しようと激しいレーザー攻撃を加えるが、レイ達がこんごうに迫る触手やスウォームファイターを撃破して援護。
こんごうの目の前に立ち塞がるスウォームファイターは


こんごう「邪魔スルなぁぁぁぁ!!」


神の裁きの雷による電撃攻撃でショートさせて無力化する。
塔型スウォーム・ファイター生産施設群にあと一歩まで迫るが・・・目の前で大型のレーザーシールドが展開される。それと同時に、多数の方位からスウォームファイターのレーザーが降り注ぐ。
これには流石に回避行動を取らざるを得ないこんごう。だが、彼女は目撃する。
シールドの発信装置と思われる端末が、地面と天井から生えているのを。

892: 194 :2022/07/29(金) 20:06:32 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
こんごう「往生際ノ悪い!!デスガ、シールドの端末が地面と天井ニ生えてマシタ!!」

ヒト「ならば、その端末を破壊するまで!!」


ヒトが激しいスラローム射撃でスウォームファイターの攻撃を躱しながら、シールドの発信装置を正確に撃ち抜く。
トラー・ゲルトナーは間髪入れずに新たなシールドを展開しようとしたが


麗華「こんごうさん!ヒトちゃん!伏せて!!」


攻撃を潜り抜けながら少しずつチャージしていた麗華が、生じた僅かな隙を突いて、塔型スウォーム・ファイター生産施設群にタキオンキャノン(充填率50%)を叩きこむ。
大爆発を起こして機能を停止させる塔型スウォーム・ファイター生産施設群。すると・・・スウォームファイターに異変が生じた。
レイ達を攻撃せずに意味のない激しい機動をした挙句、最後は同士討ちで互いを撃ち抜き爆散したのだ。
どうやら塔型スウォーム・ファイター生産施設群はスウォームファイターの制御も受け持っていた様で、塔型スウォーム・ファイター生産施設群が破壊された事で暴走した様だった。


T・G「オノレェェェェェ!!ヨクモスウォームファイターヲ台無シニシタナァァァァ!!」

キュウ「・・・最も厄介なのが消えた!!」

ナナ「今よ!!奴に集中攻撃を!!」


ナナの号令と共に、激しい攻撃がトラー・ゲルトナーに叩きつけられる。
尚も触手による攻撃を続け、激しく抵抗するトラー・ゲルトナーだったが、スウォームファイターが居なくなった結果、比較的単調な触手攻撃は躱され、ナノマシン・バリアも間断無く叩きつけられる攻撃の前に、
徐々に限界を迎えつつある。そして・・・
タキオンキャノンの一撃で遂にナノマシン・バリアがオーバーヒートを起こし、一時的に使用不可能となる。そこに、レイが突進してきた。


レイ「これで、終わりだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

T・G「オノレェェェェ!??!?!」


斬邪丸の一撃が、遂にトラー・ゲルトナーを捉えた!

893: 194 :2022/07/29(金) 20:07:02 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
オマケ

箱型ナノマシン生産施設群
その名の通り、蒼空邪軍及びトラー・ゲルトナーが使用するナノマシンを生産する巨大装置群。「先駆文明」のテクノロジーに更新を完了した現在では、
各装置に相転移炉による膨大なエネルギーの大部分をナノマシン生産に振り分けられており、膨大なナノマシンを随時生産し続けている。

塔型スウォーム・ファイター生産施設群
その名の通り、スウォーム・ファイターを生産する施設群。本来ならば多種多様な蒼空邪軍がこの施設群によって生産され、此処を記憶しないように記憶処理を施して「塔」外部に送り出していたが、
現在では全設備がスウォーム・ファイターの生産に振り分けられている。
その他の機能として、生産されたスウォーム・ファイターの制御機能も備えており、スウォーム・ファイターの「コア」の役割を受け持つ事により、極限まで量産性を高める事に成功しているが、
この施設が損害を受けるとスウォーム・ファイターの制御に直接問題が発生する欠点もある。

演算設備群
箱型ナノマシン生産施設群、塔型スウォーム・ファイター生産施設群の一部の機能を立て替えた設備群。
この装置の目的は主に2つ。
アクアリスと乙世界を繋いでいるワームホームの閉鎖の確立。
ワームホーム封鎖後、乙世界へ直接的な蒼空邪蒼黒雲の展開の技術の確立。
この2つが実現すれば、乙世界及び超大陸世界は蒼空邪軍の本土に侵攻する事が不可能となるだけでなく、蒼空邪軍は自在に乙世界への一方的な侵攻が可能となる。
そして直接展開された蒼空邪蒼黒雲から、無尽蔵のスウォーム・ファイターを放出し、乙世界のあらゆる文明を灰塵化、制圧。同時並行に超大陸世界に繋がるワームホームを解析、閉鎖する。
「浄化オペレーション:コンティンジェンシー」と名付けられたこの侵攻計画に基づき、演算設備群は多次元分析、時空理論研究、重力解析等を同時並行で進行している。
他にも低調ながら数多くの「先駆文明」テクノロジーの再発見が進められており、最優先研究対象として「天体攻撃艦:コロッサス」、「惑星調停技術」、「ナノマシン掃射技術」、「宇宙戦闘艦:アルバトロス」が指定されている。

スウォーム・ファイター
「塔」巨大地下階層にのみ配備されている秘匿防衛兵器兼「浄化オペレーション:コンティンジェンシー」発動時投入兵器。
全長3mの超小型無人戦闘機であり、その見た目はSR-72に近い。
兵装は高出力レーザー砲を機首に一門装備しているのみで、耐久面も見た目そのもので貧弱。最高速度自体は見た目に反してマッハ3となっているが、単体の性能は極めて脆弱。
しかしその貧弱な性能のお陰で量産性は極めて高い。現在の総配備数は数百万にも及び、この膨大な物量であらゆる敵性存在を圧殺する。

「塔」巨大地下階層・惑星干渉装置
コマンダー・ルームの直下から惑星アクアリスの内核まで伸びている、巨大パイプ装置。仕様上、侵入経路は完全に存在しない。
全長700mの超巨大パイプが惑星内核まで貫き、それを幹として何千本もの枝が惑星の全大陸プレートに向けて伸びている。
この装置の目的は、人工的な惑星の状態制御。地表のテラフォーミングを行う場合はナノマシン散布で充分だが、完全な惑星制御を行う場合は大陸プレートへの制御なども必要となる。
それを実現する為に全大陸プレート、惑星外核及び内核までの干渉を行う為の本設備が建造された。
パイプ内部には計測不可能な程の量のナノマシンが循環しており、これらをもって惑星内部を完全に制御。地震や火山などの地中で発生し得るあらゆる自然現象を完全に制御している。

894: 194 :2022/07/29(金) 20:07:32 HOST:ai126197005130.18.access-internet.ne.jp
以上です。良い所ですが、今回はここで切ります(ヲイ)
遂に始まったラストバトル。当然ながらトラー・ゲルトナーも激しく抵抗。戦娘達を苦しめます。
無数のナノマシン製触手が生えてきて攻撃を加えてくる上、無尽蔵に生産されるスウォームファイターの猛攻まで加わりますからね。通常兵器では、逆立ちしても勝てないでしょう(ティ連や超大陸世界を除く)
そしてオマケでは、クローサー様の手によるコマンダールームに有る様々な重要設備群の設定をお送りしました。
其方を見ても分かる通り、トラー・ゲルトナーは今後の軍事作戦の軸を、完全にスウォームファイターに移行しており、無数のスウォームファイターによる乙世界の地球人類の完全な殲滅計画が、
前回にも書いた「浄化オペレーション:コンティンジェンシー」の骨子となります。
そして、それ以上にヤバいのが「ナノマシンを使用したワームホールの閉鎖」という技術を研究している事で、既に実用化寸前まで来ていました。後1カ月侵攻が遅かったら、本気でヤバかった事でしょう。
しかもそれ以外にも先駆文明のテクノロジーを複数研究しており、実用化されれば大いに脅威となるのは間違い無いですね。
上に有る演算設備群の設定には無いですが、多分並行世界とこの世界を繋げるワームホール形成の技術とかも研究している可能性も有るでしょうね。超大陸世界へ報復する為に(汗)
そんなこんなが有りましたが、遂にレイの一撃がトラー・ゲルトナーを捉えます。・・・が、戦いはまだ続きます。では、また次回に。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2022年08月07日 00:15