835:194:2022/11/13(日) 10:35:31 HOST:ai126162186039.56.access-internet.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その1 懸命に生きる者達と絶望と


さて、超大陸世界による丙世界への救援が決定したその頃。肝心の丙世界の地球はと言うと・・・。
ゲームをプレイした人はご存じだと思うが、プライマーの総大将である銀の人の撃破により、辛うじて勝利を収めた訳だが・・・。
人類は総人口の九割を喪失し、文明も崩壊寸前。更には取り残されたコロニストや怪物達が地球上を闊歩しており、それ等との交戦で更に疲弊を重ねている。
文明を復興させるどころか、日々生きるのに精一杯な状態であり、末期的状況下に有った。
そんな状況下だったが、EDF残存部隊は何時か人類が復興する事を信じ、懸命の戦いを繰り広げていた。だが・・・
そんな彼等を嘲笑う『絶望』が、この地球へとやって来た。
プライマーが誇る、歴史改編の切り札―――リングである。


「おい!空を見ろ!」

「ばかな、ばかな、ばかな」


絶望の叫びをあげる兵士達。
あんな巨大な物体に、再び来襲したプライマーに、疲弊した状態でどう抗えと言うのだ?
リング周辺で交戦するEDFだったが、やがて新型船が多数飛来。リングの中へと吸い込まれて消えていった。


「敵船、消失!どこへ行ったんだ!」


予想を遥かに超える事態に、戸惑う兵士達。
だが・・・次の瞬間、空が赤く染まって行く。リングから過去へと飛んだ多数の新型船―――歴史改編船団の手で、歴史が改変されてしまったのだ。
それも・・・ゲートが出現した影響なのか、ゲーム本編よりも遥かに過酷な改変だった。
改変内容、それは・・・


「アンドロイド・クルール・スキュラ・ネイカー・サイレン・グラウコス・クラーケン・ヘイズ―――『膨大な新戦力の猛攻によって、地球が破壊されつくされた』」


という物だった。
当然ながら、コマンドシップ&銀の人の撃破も無かった事にされている。


プロフェッサー(以下P)「始まる」

P「どうすることもできない。祈るだけだ」

P「明日私たちは死んでいるか?それとも・・・・・」


そう呟くプロフェッサー。ストーム1――嵐山 一(あらしやま はじめ)も、歯を食いしばりながらプロフェッサーの言葉を黙って聞いていた。

836:194:2022/11/13(日) 10:36:01 HOST:ai126162186039.56.access-internet.ne.jp
だが、それでも彼等は抗い続けた。辛うじて健在だった251基地を拠点に、大尉の指揮の下で戦い続けていた。
敵は余りに強大であり、勝ち目は皆無。だが、この地球に生きた物の意地だけを糧に、最後まで戦い続けていた。
そんな中、大尉から最後の作戦が言い渡される。それは、リングの破壊。人類の意地を掛けた、最後の戦いが始まろうとしていた。

一方、大急ぎで派遣されてきたデロニカは、探知偽装を万全にした上で地球上に降下。リングを起点として251基地の所在を懸命に探っていた。
リングが来た以上、時間的猶予は残されていない。既に初期の派遣戦力もこの世界の地球へと向かっている。協力体制を構築する為にも、リングの破壊前に接触する必要が有った。
さて、一旦本文から離れて、派遣される初期戦力を見ていきたい。
今回の派遣戦力だが、時間的な制約の関係で大規模な戦力の派遣は難しい状態だった。
そんな中で、即応体制に有った戦力が今回の危険な任務に従事する事となった。以下が、今回派遣される戦力となる。

  • 超大陸世界
「特危国防軍」・「フリンゼ・サーミッサ」・「人型特重機動戦艦・大和」・艦娘(30名前後)・デロニカ1機

  • 甲世界
「特危自衛隊」・デロニカ1機

  • 乙世界
「戦娘(20名前後)」

これが、直ぐに出せる限界だった。
これ以上の戦力は、ディルフィルドゲートが開通後・・・つまり半年から1年後という事となる。その間は、現有戦力でEDFと共に戦って行く事となる。
今までの中でも最も手ごわい相手故に、皆も緊張が隠せていない。だが同時に、何としても成し遂げなければならないと、改めて気合を入れていた。

さて、懸命の捜査は何とか実を結び、251基地の所在を突き止める事に成功。基地内部をサーチし、柏木達を基地内部―――プロフェッサーとストーム1が立ち話をしている所に送り込んだ。

一方、明日決行するリングの制御装置破壊による事故に関して、プロフェッサーと打ち合わせをしていた嵐山。だが・・・突如何も無い所に三本の光の柱が出現。
次の瞬間、何者かがこの部屋に表れたのだ。
一人はスーツ姿、一人は見た事の無い純白の軍服。そして・・・最後の一人は明らかに人間では無かった。
青い鳥類の羽らしき体毛を持つ女性。地球の人類で無い事は明白だった。
反射的に銃―――X-900オーキッド―――を向ける嵐山とプロフェッサー。そんな二人に、柏木達は手を上げながら釈明する。


柏木「ちょっ、待って下さい!プロフェッサーさん、ストーム1さん!我々は敵では有りません!」

嵐山「・・・かつての俺のコードネームを知っているだと?一体何者だ?」

P「プライマーの転送技術みたいな出現をしておいて、『敵ではない』と言われても説得力が無いな」

柏木「お気持ちは分かりますが、まずは話を聞いて下さい」

837:194:2022/11/13(日) 10:36:31 HOST:ai126162186039.56.access-internet.ne.jp
五人の間に緊張が走る。状況が状況だ。そうなるのも無理はない。
しばし睨み合う。・・・が、やがて嵐山は銃を降ろした。


嵐山「・・・・・少なくとも、敵では無いみたいだな」

P「嵐山!?」

嵐山「もし敵なら、送り込んですぐに我々に攻撃を仕掛けて来た筈だ。ましてや丸腰。敵意が無いのは本当の様だ」

P「・・・論理的だな」


嵐山の言い分に納得したプロフェッサー。彼も銃を降ろす。


柏木「賢明な判断です。正直ホッとしました」

嵐山「・・・だが、まだ疑問は尽きない。そこの女性は何者なのか?地球人ではない様だが・・・。それと、何故俺のコードネームを知っている?」

神崎「それに関しては、順を追って説明しよう。貴方達にとって、少々不快な内容も含みますが」


そう言って、柏木達は自分達の事を説明する。
自分達が、金星軌道上に現れたゲートからやって来た並行世界の住人である事。
その世界の日本は、別の銀河からやって来た異星人の国家・ティエルクマスカ銀河星間共和連合の主要加盟国として所属している事。
かつての軍艦や競走馬が擬人化したキャラ達が自分達の国に表れ、実際に暮らしている事。
日本の神様の奇跡によって、日本自体が超大陸化している事。
この世界以外にも二つの世界とゲートで繋がって、盛んに交流している事。

どれも予想すら出来ない事ばかりであり、両名とも目を白黒させていた。
だが一番驚き、かつ激昂したのが


嵐山「・・・我々のこの世界が、ゲームの世界・・・だと!?」

P「・・・流石に、質の悪過ぎる冗談にしか聞こえないが?」

フェル「気持ちは分かるデスガ、紛れも無い事実なのデスヨ」

838:194:2022/11/13(日) 10:37:01 HOST:ai126162186039.56.access-internet.ne.jp
独特の発音で話すフェルに、疑惑の目を向ける二人。
そんな二人に証拠を見せるべく、PVMCGを展開するフェル。見た事も無い機械に、二人は驚く。
そんな二人に、実際のゲームの動画等を見せる。自身がゲームキャラとして登場している事に、何とも複雑な表情を浮かべている。


P「・・・・・どうやら、貴方達の言っている事は本当の様だな」

嵐山「・・・証拠が有る以上、信じるしかない様だな」

P「しかし・・・敵の正体が遥か未来の火星人であり、攻撃理由が『自分達が行った愚行によって生じたリスクを回避する為』とは。・・・そんな理由で、私の妻は・・・」


敵の正体とその目的を知り、怒りに震えるプロフェッサー。
無理もない。自分の妻が、多くの人類が、そんな傲慢極まりない理由で虐殺されたのだ。これで怒らない人物はいないだろう。
嵐山も、拳を強く握りしめている。死んでいった仲間達。その事を思い浮かべている様だった。


神崎「それで、今現在の其方の状況を確認しておきたいのですが。調べた所、EDF5・・・五週目の世界線と推測しますが?」

P「ああ。だが・・・無数に投入された新兵器や新生物の手で」

柏木「・・・新生物?ちょっと待って下さい。ここでの歴史改編では、アンドロイドの投入だけの筈ですが?」

嵐山「・・・どうやら、ゲームの内容とかなりズレているみたいだな」


そう言って、二人は改めて説明する。
アンドロイドの他にも多数の敵達・・・上で上げた敵達が大量投入されたという事を。
ゲーム内容と余りに違う惨状に、柏木達は思わず宇宙猫な表情をしてしまう。


柏木「・・・・・ゲームのより、一気に悲惨な状況となっていますね」

神崎「これは予想外だったが・・・もしかしたら、ゲートが開通した事による因果が原因なのかもしれないな」

フェル「アア!確かにゲームでは、並行世界を繋ぐゲートナンテありませんデシタシ!」

神崎「そうなると・・・周回を重ねるのは得策では無いな。万が一にも、ティ連の戦力に対抗出来る戦力が投入されたら」

柏木「最悪、こちらが敗戦しかねないですね。ならば、次の周回でケリを付けないと」

P「それで、救援と言うが具体的には?我々は何をすればいい?」

柏木「では、その辺りを説明致しますね」

839:194:2022/11/13(日) 10:37:31 HOST:ai126162186039.56.access-internet.ne.jp
そう言って、柏木は二人に説明する。
上で上げた戦力が、リングの事故を利用して二人と共に過去へ飛んで救援を行う事。
半年後から一年後に、ディルフィルドゲートを建造して世界間を繋いで、大規模な救援を行う事を説明する。
柏木の説明に、さしもの二人も少々呆然とする。


嵐山「タイムマシンを作れるプライマーにも驚きはしたが・・・」

P「よもや、並行世界を繋ぐ事が可能な技術を持つとは・・・。君達が敵で無くて、本当に良かった」

神崎「それで、この後の手順ですが・・・」


その後、どういう手順で過去に飛ぶかを打ち合わせする。
手順はこうだ。

  • 通常通り、リング周辺の護衛を排除。制御装置の真下へと向かう
  • 到着したのを確認後、艤装探知を施した状態で降下。待機する。
  • 制御装置を破壊し、二人と揃って過去へと飛ぶ

と言う形となる。
二人には、小さなインカム型の量子通信機器を渡し、護衛を排除次第、合図を送ってもらう事となった。
なお、何故ここでの戦闘に参加しないのかと二人が問うと


神崎「お気持ちは分かりますが、今この時点でプライマー側に、こちらの存在を察知される訳にはいきません」

柏木「まだゲートに突入している敵船が多数いますからね。情報を送られたら厄介です」

P「成程、合理的な判断だ。で、過去に戻った後は」

柏木「一切自重する事無く、はじまりの日・・・228基地の時点から歴史を改変していきます。こちらも準備が整い次第、228基地に救援に向かいます」

神崎「以後は半年から1年の間はEDFと現有戦力で凌ぎ、ディルフィルドゲートで連絡が取れる様になり次第、大規模介入と反撃に移ります」

嵐山「それで行こう。・・・最後に、一言言わせてほしい。・・・救援、心から感謝する」

フェル「お礼は全てが終わってからデスヨ、ケラー嵐山」

840:194:2022/11/13(日) 10:38:01 HOST:ai126162186039.56.access-internet.ne.jp
こうして方針が決まり、翌日の「くだんの日†††††」を迎える事に。
嵐山達がリングの護衛の排除の為に交戦を開始。衛星軌道上から、柏木達は戦闘の様子を見守る。
この時点で手助け出来ない現状に忸怩たる思いを抱くメンバー達だが・・・、ストーム1こと嵐山の異常な戦闘振りに、正直度肝を抜かれていた。
タイプ3ドローンやアンドロイドのみならず、遥かに早い出現となったクルールやスキュラ。地中から奇襲を掛けて来るネイカー。空中から激しい攻撃を浴びせて来るクラーケンとヘイズ。
更にはリングから多数の連結型砲台が嵐山に攻撃を集中させるも、その全てを紙一重で回避しつつ反撃の砲火を浴びせているのだ。
アンドロイドやネイカーはX-900オーキッドで穴だらけにされ、クルールはシールドを掻い潜ってMR111ファングでヘッドショット。スキュラはDNG10とファングのタクティカルファイアで短時間で始末し、
クラーケンもDNG10でシールドをオーバーヒートさせてファングで撃ち抜く。ヘイズの霧もまるで効果が無く、連結型砲台もファングの貫通弾で効率よく破壊していく。
戦闘開始から1時間後、護衛は全て殲滅されてリングだけが残る状態となった。


レイ「・・・何というか。究極のワンマンアーミーって奴だね」

イッチ「流石主人公チート、って奴かなー・・・」

いちご「絶対に、敵に回しちゃいけない人だね・・・」


久々に登場の戦娘達も、流石にドン引きしている様だった。
柏木達も少々引いていたが、嵐山からの連絡が入った事でどうにか再起動し、探知偽装を施した上でリングの直ぐ近くへと降りる。


柏木『嵐山さん。降下完了、何時でも大丈夫です』

嵐山「了解した。これより、制御装置を破壊する」


連絡を受けて、攻撃を始める嵐山。
大威力の武器による連撃を受けてリングの制御装置が破壊され、辺りに眩い光で満ち溢れる。


大尉「何事だ!」

隊員「どうなってる!?何かおかしいぞ!」

大尉「ここは危険だ!離れろ!」

P「成功だ!やったぞ!」

P「いいぞ!始まる!」


並行世界からの救援と言う予想外の事態に驚きつつも、運命を変えるべく戦う嵐山達。
いま、地球の未来を掛けた戦いが始まる―――――


The Earth Defense Force 6
begins now.

841:194:2022/11/13(日) 10:38:35 HOST:ai126162186039.56.access-internet.ne.jp
以上です。丙世界の地球の様子とストーム1とプロフェッサーとの接触。そして、リングの制御装置の破壊となりました。

『いきなり原作よりもルナティックじゃねーか』

と言う声が聞こえてきそうですが、並行世界からの大規模救援と言うのも有るし、多少はね?(ヲイ)
まだあまり思いついていませんが、追加の敵戦力等も考慮中です。どういうのになるかは、まだ未知数ですが(汗)
そしてストーム1こと嵐山の戦闘力ですが・・・自分で書いておいてなんだが

「何だこのチート的存在」

と言うコメントが、頭を過ったり(ヲイ)。同じくワンマンアーミーな所の有る戦娘達ですらドン引きする辺り、頭おかしいとしか言いようが(汗)
因みに使用武器は、自分がゲーム中に愛用している武器を使用しています。他の武器等も登場予定ですので、楽しみにしていただければ。
さて、次回は全ての始まりの地・228基地からのスタートとなります。記憶を持ってタイムリープした嵐山。だが、まさかの事態に驚愕する事になります。
何が起こったのかは、次回のお楽しみという事で。それでは。
wiki掲載は、自由です。

842:194:2022/11/13(日) 10:44:33 HOST:ai126162186039.56.access-internet.ne.jp
誤字を見つけtので修正を。

835
  • 誤 末期的状況化に有った。
  • 正 末期的状況下に有った。

wiki掲載時に、修正をお願いします。

11/15 細々した所を修正

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最終更新:2022年11月15日 19:24