535:194:2023/10/04(水) 21:52:03 HOST:KD106154148197.au-net.ne.jp
現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件フォースシーズン?その27 煉獄の王との戦い
本部『な、何だあれは・・・!?一体何なのだ!?』
少佐『グラウコス・・・いえ、データと違います。何より・・・更に禍々しい存在です・・・』
本部と少佐が、呆然としながら呟く。
この世の全てに敵意を向ける存在に、恐怖を感じている。
現場の方も、攻撃隊が息を呑んでいる状態だった。
軍曹「・・・・・嵐山、戦場。あいつに見覚えは・・・・・?」
嵐山「・・・・・いえ、俺達の知っているグラウコスと違います」
戦場「あのレーザー攻撃のせいだな・・・。もっとヤバい代物だ」
人型戦車隊隊長(以下隊長)『距離が離れているにも拘らず、シールドエネルギーが徐々に減っていく。何て奴だ・・・』
EMC・A『・・・こっちに向かって来るぞ!!』
本部『クッ、各員攻撃開始!!あの飛行物体を撃ち落とせ!!』
エクス・グラウコスに向けて攻撃をしようとする攻撃隊。だが・・・
EMC・B『駄目だ!奴の周囲の空気が熱で歪み過ぎて、FCSが奴を捉えられない!』
EMC・A『オートモードを切れ!マニュアル操作で攻撃を叩きこめ!』
人型戦車隊員(以下隊員)『クソッたれ!!これでも喰らいやがれ!!』
照準に苦労しながら、EMCと人型戦車隊が原子光線砲とビーム攻撃を浴びせる。しかし・・・
隊員『なっ!?レーザーが曲がったぞ!!』
隊長『こっちはビームが拡散した!!』
EMC・A『どうなってる!?奴に攻撃が届かない!!』
536:194:2023/10/04(水) 21:53:02 HOST:KD106154148197.au-net.ne.jp
ビームや原子光線砲が屈折・拡散してしまい、攻撃が直撃しない。
オペ子『・・・陽炎です!!』
本部『何だと!?』
オペ子『あの生命体が発する高熱で、周りの空気が熱せられて陽炎が発生しています。そのせいで、ビームやレーザーが屈折・拡散してしまうんです』
F隊長「クソッ!ならば実弾攻撃を叩きこむ!ハンドキャノン、構えー!!」
R隊長「ロケットランチャー、一斉射だ!」
ケブラー・A『穴だらけにしてやる!』
ならばと、実弾による攻撃が行われる。だが・・・
どの攻撃も届かず、ロケット弾に至っては途中で爆発してしまう始末だった。
R隊長「駄目だ!攻撃が届かない!途中で誘爆してしまう!」
ケブラー・A『こっちは、途中で弾丸が溶けたぞ!』
ラン「チィッ!ナラバ、コイツハドウダ!」
ランがグ〇ンドボ〇バーを放つが・・・特殊金属製のそれすら近づくにつれて溶けていくばかりでなく、ワイヤーから超高熱が伝わってくるのを察知したランが慌ててワイヤーを切り離す。
直後、特殊金属製の拳が完全に溶けて蒸発してしまった。
本部『何て奴だ』
537:194:2023/10/04(水) 21:53:33 HOST:KD106154148197.au-net.ne.jp
ダメージを与える所か、そもそも攻撃が届かないという状況に本部も歯軋りする。
そして、今度は自分の番だと言わんばかりにエクス・グラウコスが咆哮。口を開けて炎を放とうとしている。
隊員『攻撃して来るぞ!!』
隊長『各機、シールド全開!!攻撃隊を守れ!!』
エネルギーシールドを持つ人型戦車隊及び可変機動戦車隊がエネルギーシールドを最大出力で展開。
攻撃隊を守ろうとする。
隊員『何て威力だ!エネルギーの減りが早い!このままだとオーバーヒートするぞ!!』
隊長『怯むな!防ぎ続ければ、奴も打つ手が無くなって退散する筈だ!』
そう叫んだ直後に火炎放射が終わる。だが、178式は8割・154式及び36式に至っては実に9割のシールドエネルギーを消失。
このままでは、早晩こちらが力尽きる。その事に、攻撃隊は焦りを見せる。・・・・・が。
自らに対抗しえないのを見て興味を無くしたのか、エクス・グラウコスが悠々と飛び去って行く。
辛うじてピンチを凌いだ事に、攻撃隊はホッとしたのだった。
オペ子『目標、移動を始めました』
本部『クソッ。悠々と去っていくぞ』
少佐『あの個体は姿を変えたばかりです。恐らく、改めて休息をとる必要が有るのでしょう』
少佐『死ぬ直前まで追い込まれたサイレンが、死を避ける為にあの形態になったというのが、ラボの見解です』
少佐『生き残る為の、自らの寿命を犠牲にした最後の手段と考えられます』
本部『対抗策は無いのか?或いは、どれ位の寿命なのだ?』
少佐『残念ですが、現時点では対抗策は有りません。寿命に関しても、数年か、数十年か・・・』
本部『どう見てもすぐ寿命が来るようには見えないな。自然死を待つのは得策とは言えない。追跡はどうなっている?』
オペ子『既に空軍が追跡を開始。距離を保ちながら行方を追っています』
本部『よし、我々は撤収だ』
本部『エルギヌスやアーケルスとは比較にならない、ただそこに居るだけで、灼熱の煉獄を生み出す存在。地球規模の脅威だ』
少佐『以後、この個体を『エクス・グラウコス』と呼称。最大級の脅威と認定すると共に、並行世界と力を合わせて対策を検討します』
かくして、エクス・グラウコスとの初めての戦いは終わった。
チートその物な存在に頭を抱えつつも、各世界の人類は知恵と力を合わせながら対応して行く事となる。
538:194:2023/10/04(水) 21:54:04 HOST:KD106154148197.au-net.ne.jp
以上です。早速大苦戦を強いられる羽目となりました(汗)
そもそも攻撃を当てる事が困難な上、ほぼ全ての攻撃を無力化しますからね。仕方ないね(ヲイ)
報告を受けたティ連もこの脅威を重く受け止め、プロフェッサーやニーラ博士、各世界のヤル研や大郷寺博士といった科学者達の総力を挙げて対抗策を編み出して行く事となります。
まぁそれ等が完成するまでは、極めて苦しい戦いを強いられる羽目となりますが。
そして人類は勿論の事、プライマーにも少なくない打撃を与えて行く事となります。その辺も描写していきますので、お楽しみに。
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最終更新:2023年10月08日 15:37