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現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?特別番外編 サードシーズン中のウマ娘達の出来事 その50

秋華賞の翌日、学園へと登校したキタサンブラックを待ち受けていたのは・・・
言うまでもなく、他のウマ娘達からの質問攻めだった。
一体どうやって勝利したのか。皆がそれを知りたがったのだ。


カナ「なぁ!昨日の秋華賞やが、どうしてゴーストに勝利出来たんや!?頼む!教えてくれ!」

ブリッツ「そうだぞキタの字!隠し立ては貴様の為にならんぞ!ここは洗いざらいキッチリと吐くのd」


ガッ!!


ドカ!!バキ!!グキャ!!メコ!!ドコシ!!×3


\バァーン/


瞬☆獄☆殺※何故かレインボーの背に虹色の「虹」の字が浮かび上がっている


目にも止まらぬ速さでブリッツカイザーが叩きのめされるのを見て、口をあんぐり開けて固まるキタサンブラック。
そんな彼女に、レインボーロードが頭を下げて謝罪する。


レインボー「本当に、本当に申し訳有りません。うちの馬鹿ブリッツが、乱暴な言葉遣いで驚かせてしまって。何時も言い聞かせてはいるのですが・・・」

トリー「・・・えーと、レインボー。驚いているのは、瞬獄殺でブリッツを叩きのめしたのを驚いているんだと思うよ?」

レインボー「え、そうなの?こ、これはゴメンナサイ。オホホホホ・・・・・」※笑ってごまかしている

ブリッツ「・・・れ、レインボーよ・・・・・。せめてきちんと確かめてからにしてくれんか・・・・・」

レインボー「・・・元はと言えば、貴女の礼儀を弁えない言葉遣いのせいでしょうが!」

キタ&ダイヤ「「あ、あはは・・・」」※若干顔が引き攣っている

カナ「・・・ゴホン。で、本題に戻るがどうやって勝利したんや?」

キタ「う、うーん。正直な所、語ろうにもよく覚えていないというか・・・気が付いたら勝利してたって感じなの」

ダイヤ「ただ・・・その時のキタちゃん、身体から発していた光が中心へと収束したかと思ったら、ガラスが割れた様な音と共に光が砕け散った光景が見えたの」

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トリー「・・・・・それって、大丈夫な物なの?」

キタ「念の為トレーサーさんやお医者さんに診て貰ったけど、どこにも異常は無かったよ」

カナ「・・・その時、一体何を考えていたんや?それだけでも分からんか?」

キタ「うーん・・・。強いて言うなら、お義祖父ちゃんに『今度こそ単独勝利をプレゼントするんだ!』という思いを抱いたいたかな?」

ダイヤ「お義祖父様に?」

キタ「うん。三人の同着一位後に、ちょっと物議を醸したでしょ?」

カナ「あー、陣龍とかいう奴に『同着一位なのに単独勝利と言わんばかりに『祭り』を熱唱して、放送事故になった』とか書かれとったしの」

トリー「・・・カナ、メタ発言は禁止して」

キタ「だから、そんな事を言わせない為にも、今度こそ絶対に勝つんだって」

ダイヤ「まぁ勝利後に盛り上がり過ぎて、今度はキタちゃんも含めて放送事故(一緒に『祭り』をフルで熱唱)になりかけたけどね」

カナ「・・・・・何とも抽象的やの」

トリー「・・・つまり精神的な思いの強さ、って事になるのかな」

ブリッツ「テクニックやコツという物では無い、という事か」


返ってきた答えに、少々ガックリする面々。


レインボー「・・・旨い話は、そうそう無いって言う事ね」

トリー「・・・まぁ勝つ事自体は可能だという事が分かっただけでも、意味は有ったと思うよ」


そう言って、議論を締めくくるトリー。
確かに勝負においては、精神面も大事になって来る。
だがそれは、努力を重ねて限界まで己を高めた上での最終局面になって初めて意味が出て来る物。最初からそれに頼るやり方では、勝てる戦いも勝てなくなる。
そんな訳で、ひたすら黙々と特訓を重ねていく。
あっと言う間に時間は過ぎていき、いよいよ菊花賞当日を迎える事となる。

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さて、遂に迎えた菊花賞。出走するウマ娘は、以下の通りになっている。

1枠①センイチゴウダン
  ②マジンスレイド
2枠③ゴーストウィニング
  ④ディーエーティー
3枠⑤バーストブレイザー
  ⑥フラクチャー
4枠⑦ライサンゼットエフ
  ⑧エムナインレイブン
5枠⑨エムエスファルコン
  ⑩フォークゼット
6枠⑪アシッドイーエクス
  ⑫ファイアーオメガ
7枠⑬マウスグレネード
  ⑭トリプルターボ
8枠⑮ハイメタテルミット
  ⑯カナリハヤイネン


トリカナコンビが外側に対して、ゴーストは内側。一見すると取り囲まれる危険が有るが、彼女はトンデモな方法でダービーを制しているのだ。
皆がこれ以上無い程に警戒している。
もっとも、肝心のゴースト本人はダービーのやり方を繰り返す気は無かった。その原因は秋華賞のキタサンブラックの走りだった。
まさかのレースの真っ最中での進化という事例を目撃した以上、敢えて出遅れての出走は寧ろ悪手。
もし他のウマ娘で同じ様な事が起こったら、出遅れはそのまま致命傷になり兼ねないからだ。
勿論、バ群に飲まれて敗退という事にならない様、しっかりと手は打っていく。果たして、どんな手を繰り出してくるのか・・・?

873:194:2024/03/17(日) 18:22:01 HOST:KD106155010033.au-net.ne.jp
赤坂「秋空が広がりつつある、ここ京都競バ場。クラシック三冠の最終戦である菊花賞が、間もなく始まろうとしております」

赤坂「トリプルティアラの完全制覇を惜しくも阻まれたゴーストウィニングですが、クラシック三冠は果たして制する事が出来るのか」

赤坂「それとも大逃げTKコンビを始めとする他のウマ娘が、それを阻止するのか」

赤坂「この銀河連合日本で俄然注目を浴びている今回の菊花賞。果たして、どの様なドラマが展開されるのか」

赤坂「実況はこの私、赤坂。解説は細井 澄子さんです。よろしくお願いします」

細井「よろしくお願いします」

赤坂「細井さん、いよいよクラシック三冠最終戦となる菊花賞が始まりますが、今回の戦いをどう見ますか?」

細井「やはり注目すべきなのは、クラシック三冠が掛かっているゴーストウィニングでしょう」

細井「秋華賞では惜敗しましたが、今までの戦績を考えると、最も栄冠に近い所に居る物と思われます」

赤坂「他のウマ娘、例えばトリプルターボとカナリハヤイネンのコンビとかは如何でしょう?」

細井「当然三冠制覇を阻止すべく全力を尽くすでしょうが、やや分が悪いかもしれません」

赤坂「と言いますと?」

細井「菊花賞は二度の坂越えと3000mの長丁場である事から、『最も強い馬が勝つ』と称されるレースです。両者共に大逃げのスタイルである以上、相性は必ずしもいいとは言えません」

細井「勿論、両者共に十分な対策を打って来ているとは思いますが、スタミナの消耗が大きい大逃げは不利は否めません」

細井「これらの困難を克服した上で、ゴーストに対抗する為の力を残せるか。そこがカギになると思われます」

赤坂「有難うございます。さぁ最後の一人、ファイアーオメガがゲートイン。各ウマ娘、態勢が整いました」


ガッチャン


赤坂「スタートしました。各ウマ娘出遅れ無し、順調な滑り出しとなりました」

細井「ゴーストですが、日本ダービーの様な奇手は流石に使わなかったみたいですね」

赤坂「そのゴーストウィニングですが・・・早々と加速してバ群から抜け出し、大逃げコンビの後方に遷移。機を伺いつつあるようです」


各ウマ娘達の意地とプライドを掛けた戦い、菊花賞。
果たしてどの様な結末を迎える事となるのだろうか?

874:194:2024/03/17(日) 18:22:31 HOST:KD106155010033.au-net.ne.jp
以上です。異常なまでに書く気力が減衰している中、何とか書きあがりました(汗)
      • レインボーが殺意の波動的な何かに目覚めている様なのは、気にしてはいけない(マテ)
そして、いよいよ始まった菊花賞。大逃げコンビにとっては結構キツイコースなんですよね。坂を二回はヤバい(小並感)
果たしてゴーストが三冠を達成してしまうのか。それとも大逃げコンビが阻止するのか。
楽しみにしていただければ幸いです。それでは。
wiki掲載は、自由です。

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最終更新:2024年03月17日 19:20