「この、れいじんぐはーととかいう支給品はいったいどうやって使うんだ?
 説明書を読んでもさっぱりだ」
かみなりさんは、自らに支給された、一見すると子供のおもちゃにしか見えない杖を手にして苛立ちを隠せないでいた。
さっきの放送で、知り合いの子供の母親の名前が呼ばれた(しかも四回)。
こんなバカなゲームに乗っている連中が、この辺にもいるということだ。
「まったく、けしからん!! 最近の若い奴らは!! 」
かみなりさんは口では激しく怒りながらも、内心では自分の無力さを痛感していた。
せめて自分にもまともな武器があれば、襲われている人を助ける事だって出来るのに……
「せめて、このれいじんぐ……なんとかとかいう奴をうまく使いこなせたらいいんだがなあ。
この説明書によると、きがん型プログラムだから願えばいい、なんて書いてあるが……
ええい、迷っていても仕方がない!! ここはもう男なら勝負あるのみだ!! 」
かみなりさんは、『自分に、このゲームを終わらせられるだけの能力を!!』と願った。

「あわわわ、なんだこれは? わ、ワシの服が……ひいっ、これはスカート!?
しかも、なんだこの不必要なヒラヒラは!! おーい、誰かなんとかしてくれ!!
な、なんだ? 今度は髪の毛が伸びてきた? おまけに、なんか頭の上に何かが生えてきた?」
かみなりさんはあわてて鏡を覗く。
「ひいいっ!! なぜワシが女の子の姿に? おまけに、ネコの耳まで?
あわわわ、尻尾まで生えてきおった!! それに、なんじゃこの服は、まるで西洋の女中ではないか?
だ、誰か、助けてくれー!! 」

【東京都のび家周辺 2日目 14時】

【かみなりさん@ドラえもん】
[状態]:魔法少女リリカルかみなり化。
[装備]:レイジングハート、ミニスカメイド服、ネコミミとしっぽ
[道具]:支給品一式
[思考]
1:なんじゃこの格好は!?
基本方針:この馬鹿げたゲームを終わらせ、織田信長に説教をする

※レイジングハートについて
今回は、織田信長の意向により通常の機能に加えて「魔法少女変身機能」も搭載。
これによって、魔力がない者でも変身することで魔法を使うことが可能に。
一回の変身の持続時間は15分。
なお、変身後の姿はランダムで決定。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2006年12月17日 22:47