233 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/16(水) 00:43:37.07 ID:lhaM5CiWo



【6月某日:決勝トーナメント・決勝戦】



京太郎「うぉぉぉぉぉぉぉ!!やぁぁぁぁぁってきたぜぇぇぇぇぇぇ!!」

いちご「……京ちゃん、それ昨日もやったじゃろ」

京太郎「ごめんごめん。なんかこう、胸の奥から湧き上がる熱い思いを抑えられなくてな」

数絵「……周りの人が引いてるわよ」

京太郎「気にしない、気にしない!」

京太郎「今の俺に怖いものはないからな!」

憩「それは頼もしいですよーぅ。もっと緊張しとるかと思っとったし」

京太郎「全く無いって言ったら嘘になりますけど、それよりも何かこうワクワクしませんか?」

京太郎「こんな大舞台で打てる喜びっつーか、何と言うか……」

絃「京太郎さんは大物ですね。私なんて、自分が打つわけじゃないのに口から心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしてますし」

いちご「ちゃちゃのんもじゃよ。何時倒れてもおかしくないけえ」

憩「その時はウチがおりますから、大丈夫ですよーぅ♪」ニコッ

京太郎「流石に数絵は緊張はしてないみたいだな」

数絵「……まさか」

数絵「平静を装ってるだけで、気を抜いたらどうなるか分からないわ……」

京太郎「そうなのか。やっぱり数絵でも緊張するんだなー」

数絵「私でもってのが気になるけど、一応私だって人間よ?」

京太郎「わりぃわりぃ。許してくれ」


237 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/16(水) 01:05:34.35 ID:lhaM5CiWo

京太郎「それにしても、もこは変わらないな」

もこ「……クックックッ。如何に舞台【ステージ】が変わろうと、我が魔力は不変、ゆえに勝利は確実」

もこ「なれば何も変わるまい?」

京太郎「……そうだな」

京太郎(ただし、俺の服を掴んでなければの話だが)

もこ「……」ギュッ

いちご「それにしても、まだ試合まで数時間前と言うのに人が多いのう」

数絵「やはり決勝戦ですから、早めに席を確保しようと言う人が多いのかと」

憩「去年の個人戦の時も、かなりの人やったしねー」

絃「会場の収容人数は十数万人と言われてますからね」

京太郎「げっ、そんなに!?」

憩「外から見に来る人も多いんよ。その人らの為にもパブリックビューイングも有るみたいやし」

京太郎「流石、学園都市……」


242 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/16(水) 01:19:55.59 ID:lhaM5CiWo



???「だーれだ♪」ギュッ



京太郎「……一応言っておくがまったく目隠し出来てないならそれは意味が無いぞ、淡」

淡「ちぇーっ」

淡「大体キョータローが背が高すぎるのが悪い!」

京太郎「いやいや、なんで俺が怒られなきゃいけないんだ……」

淡「背が高い男の子は素敵だけど、高すぎると色々不便なんだよ女の子にとっては。ね?」

全員『うんうん』

京太郎「そんな事言われてもなぁ……」


246 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/16(水) 01:30:28.28 ID:lhaM5CiWo

京太郎「つーか、何でお前がここに居るんだ?」

淡「ひっどーい!居ちゃ駄目なの?」

京太郎「いや悪いって事は無いし、決勝の相手なんだから居なきゃ困るけど、ここに居る必要はなくね?」

淡「えーだって決勝まで暇だし、キョータローが見えたからさー」

京太郎「だからって堂々と敵チームに来るんじゃ有りません」

京太郎「つーかお前一人?」

淡「ううん。もち、皆と一緒――」



菫「――おい。何してるんだ淡」ハァ



淡「げっ。怒ってる」ササッ

菫「当たり前だろ。いきなり居なくなったと思ったら、敵チームとじゃれあってるとか……」

菫「記者でも居たら記事にされるぞ?」

淡「あ、それ良いかも。熱愛発覚、みたいな?」

菫「そんな訳有るか。八百長だのなんだのと書かれるのがオチだ」

淡「えー残念」


249 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/16(水) 01:38:45.25 ID:lhaM5CiWo

菫「すまないな。試合前だというのに、迷惑をかけてしまって」

京太郎「大丈夫ですよ。慣れてますし」

京太郎「でも、照とか渋谷さんとか亦野さんは?」

菫「ああ実はその事なんだが――」



???「……だーれだ」ギュッ



京太郎「……だから目隠ししないと意味無いっての、照」

照「……残念」

淡「テルー、しかもそれさっき私がしたし」

照「む。出遅れた……」

照「でも京ちゃんは高すぎる。もう少し縮むべき」

京太郎「無茶な事言うな!」


255 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/16(水) 01:49:20.84 ID:lhaM5CiWo

菫「こら照、お前何故ここに居る」

照「……京ちゃんが見えたから」

菫「……あのなぁ。会場に付いた瞬間、お前が迷子になるから全員で探してたんだぞ?」

京太郎「お前、やっぱりか……」

照「……違う。気付いたら居なくなってたのは菫達」

照「つまり迷子になってたのは菫達の方」



菫「な、なんだってー!?」



菫「ってそんな訳有るかバカ」

京太郎「そうだぞバカ。菫さんに謝れ」

照「……何か納得いかないけど、ごめんなさい」

淡「あーテルー怒られてるー」ニヒヒ

菫「お前もだバカ」

京太郎「反省しろバカ」

淡「うわーん!右と左からステレオのようにバカって言われたー!」

菫「……ふっ」グッ

京太郎「……」グッ


259 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/16(水) 02:00:02.97 ID:lhaM5CiWo

憩「まぁまぁ、あんまりバカバカ言うたらあきまへんですよーぅ?」

照「荒川憩……」

淡「ケイ……」

照「誤解していた。荒川憩は実は良い奴――」

憩「ホンマにバカになってしまいますよーぅ♪」

照「前言撤回。絶対潰す」

憩「臨むところですーぅ。合宿の時みたいにぐうの音も出されへんようにして上げますさかい」ニコッ

照「……」キュルキュル

憩「……」ニコニコ

京太郎「……何故この二人は個人戦1、2位とは言えこんなに争うのだろうか」ハァ


280 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/16(水) 23:39:12.35 ID:lhaM5CiWo



???「……楽しそうだな。私も混ぜてくれないか?」



照&憩「「!」」

照「辻垣内智葉……」

憩「お久しぶりですーぅ」

智葉「決着を付けるなら、私もやるぞ」

京太郎「煽るの止めてくれませんかね?辻垣内さん」

智葉「別に煽ってはいないんだがな……」

智葉「ただ昨年の個人戦チャンピオンと2位がこんな所で言い争ってたら、私も混ざるしかないと思ってな」

京太郎「余計目立ちますからやめて下さい」

智葉「……冗談だ」フッ

照「……何しに来たの?」

智葉「さっきも言った通りお前達が争ってるのが見えたから、まぁ挨拶でもと思ってな」

照「……そう」


283 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/16(水) 23:48:49.05 ID:lhaM5CiWo

照「ところで、去年より増えてない?」ジィーッ

智葉「何がだ?」

照「……胸」

智葉「……は?」

憩「言われて見れば、確かに……」ジィーッ

照「去年はもっとこう平たかった気が……」

智葉「……ああ。そうか、お前達と戦った時は対局中だったからな」

智葉「あの時はサラシを巻いてただけで、普段はしてないぞ」

照「なっ!?」

憩「ホンマですか?」

智葉「こんな事で嘘を付いてどうする」

照「この裏切り者!」

智葉「……は?」

憩「ウチらと一緒やと思とったのに、まさか個人戦3位の辻垣内さんが偽装しとったやなんて……」

智葉「いやいや、何故そうなる」

照「……辻垣内智葉、許すまじ。絶対潰す」

憩「宮永さん。ウチも協力しますよーぅ」

照「荒川憩……感謝する」

智葉「…………個人戦1位と2位はバカなのか?」

菫「……すまん」

京太郎「普段はあんな人じゃないんですけどね……」


290 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 00:05:17.54 ID:PVHe74AYo

明華「智葉、どうしたのですか?」

智葉「ああ、明華か。ちょっと、な」

照「くっ。また現れた……」

明華「あ、お久しぶりです。京太郎さん」

京太郎「お久しぶりです。明華さん」

明華「京太郎さん達と戦う事になって複雑ですが、よろしくお願いしますね」ペコリ

京太郎「いえいえ、こちらこそ」ペコリ

智葉「明華だけか?他の奴らは?」

明華「ちょっと待ってくださいね……あ、来ました」



ハオ、ネリー、メグ、アレクサンドラから選択
293




297 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 00:18:14.14 ID:PVHe74AYo



 監督



アレクサンドラ「……若いって良いわね。目を離すといつの間にか居なくなってるんだから」

智葉「年齢関係ないと思いますが」

明華「そもそも、居なくなったのは監督では?」

アレクサンドラ「……ほら、私って気になると我慢できない性質だからさ」

智葉「だからってその年で迷子にならないで下さい……」ハァ

京太郎「えっと……こちらの方は?」

智葉「ああ、この人はアレクサンドラ・ヴィンドハイム」

明華「私達の監督です」

京太郎「ああ。そうなんですか」

京太郎「俺は須賀京太郎と言います」ペコリ

アレクサンドラ「アレクサンドラよ」

アレクサンドラ「なるほど、君が須賀京太郎か……」ジィーッ

京太郎「?」

アレクサンドラ「……ねぇ、あなたうちに来ない?」

京太郎「……は?」


301 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 00:29:36.35 ID:PVHe74AYo

智葉「……また監督の欲しがり癖が始まったか」

明華「それなのに太ってませんからね」

アレクサンドラ「てきびしーよあんたら」

アレクサンドラ「でもどうだい?」

京太郎「いやいや、流石に。ってか俺、敵チームっすよ?」

アレクサンドラ「それは分かってるよ。だから、大会後だけど」

京太郎「あーでも――」

照「……京ちゃんは渡さない」サッ

京太郎「まぁこう言う訳……ってなんでお前が止めるんだよ」

照「……なんとなく」

いちご「出遅れたけえ……」


303 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 00:42:54.80 ID:PVHe74AYo

アレクサンドラ「ふむ。やっぱりか」

智葉「当然です。そろそろ監督はいきなり声をかけて成功するはずがないと気付いてください」

アレクサンドラ「えー……声かけるだけはタダだからさ」

明華「でも監督、最近警察にマークされてるとか聞きましたけど」

アレクサンドラ「マジ?」

明華「流暢な日本語を話す外人女性が手当たり次第に声をかける事案が発生してるとか」

アレクサンドラ「……自粛しよう」

京太郎「……あの」

智葉「……何も言うな。これさえなければ良い監督なんだ」

菫「……苦労してるんだな」

智葉「……お互いにな」

照「……菫と辻垣内智葉が何故か通じ合ってる」

淡「どっちも偽装だから気が合うのかな?」


310 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 01:00:56.63 ID:PVHe74AYo



???「あらあら、皆さんこんなところでお揃いですか?」



照「!」

照「……来た。圧倒的存在感を持つものが」

アレクサンドラ「霞。相変わらず大きいわね」

アレクサンドラ「……私に半分くれないかしら?」

明華「監督は本当に欲しがりさんですね」

霞「もう、セクハラですよ監督」

霞「そもそも毎日会ってるじゃないですか」

アレクサンドラ「だから毎日そう思ってるわけ」

智葉「……そろそろ監督、黙らないと品性が疑われますよ」

霞「こんにちは。京太郎君」

京太郎「あ、こんにちは。今日も大きい――ぐへっ!?」バシッ

数絵「……京も引きずられてセクハラ発言しない」


315 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 01:14:53.79 ID:PVHe74AYo

小蒔「私も居ますよ。こんにちは京君」ペコリ

京太郎「小蒔さん、こんにちは」

小蒔「監督も皆さんもこんにちは」ペコリ

照「……くっ、まさかのツートップの登場」

アレクサンドラ「今日も可愛いわよ小蒔」

小蒔「えへへ。ありがとうございます」

明華「流石の監督も小蒔にはセクハラしませんね」

智葉「……寧ろ小蒔に出来る奴が居たら賞賛するがな」

智葉「もちろん後でそれ相応の報いは受けてもらうが」

京太郎「……絶対しないでおこう」


325 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/17(木) 01:37:40.74 ID:PVHe74AYo

菫「と言うか、決勝で戦う4チームがこんな所で話してるのは色々まずいのでは?」

絃「そうですね。回りの方も気付いてざわつき始めてますし……」

霞「残念。私達は今来たところなのに」

菫「と言うか、そもそもはこいつとこいつのせいなんだけどな」

淡「私は悪くないよ!」

照「……私も」

淡&照「「京ちゃん・キョータローが悪い」」

京太郎「何故俺!?」

智葉「なるほど……よく考えたら全ての中心は須賀だから、そう言う考えも有るか」

京太郎「無いですって!」

智葉「……冗談だ」

アレクサンドラ「でも、須賀君はここに居る全員と知り合いなのよね?」

京太郎「そうですけど」

アレクサンドラ「君には人を惹きつける何かがあるのかもしれないわよ」

京太郎「そうですかね?いたって普通な一般人だと思うのですが……」

アレクサンドラ「全ての者は君に引き寄せられる……興味深いわね。ますます欲しくなったかも」

京太郎「そんな大層な。偶然ですよ偶然」

もこ「……恋愛原子核」ボソッ


345 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 00:45:42.00 ID:82gJuMY0o



京太郎「……あーびっくりした。あの監督、本当か嘘か分からねーし」

京太郎「でも、色んな人に注目されるのもまぁ悪くないかな?」

京太郎「優勝なんかしちゃったら、ファンレターとか一杯貰って……」グヘヘヘヘ

京太郎「……」

京太郎「……イカンイカン。皆は真面目に今日を迎えてると言うのに、俺だけこんな妄想してるとか悪いし」

京太郎「仕方ないとは言え、部屋を男女に分けてくれると助かるのに……」

京太郎「おかげで毎回、俺は着替える時は追い出される羽目に」

京太郎「……まぁ時間までまだあるし、散歩でもして時間潰そう」



遭遇安価(決勝相手の臨海、永水、虎姫以外なら誰でもOK)


348




350 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 00:56:29.95 ID:82gJuMY0o



 咲



咲「京ちゃん」

京太郎「ん?……なんだ咲か」

咲「なんだは酷いよ。ちゃんと応援に来てあげたのに」

京太郎「悪い。ありがとな――ん?」

京太郎「ちょっと待て。お前何故ここに居る」

咲「何でって……さっき言ったのにもう忘れたの?」

京太郎「いやそうじゃない。どうして!お前が!“一人”で!ここに居るんだ!?」

咲「あはは……そっちだったんだね」

京太郎「まさか迷子にならずにここまで来たと?そんな馬鹿な!こいつの迷子は筋金入りだぞ!?」

京太郎「ヤバイ、今日は何か良くない事が……」

咲「ちょっと!京ちゃん言い過ぎ!」

咲「そりゃぁよく迷子になる自覚は有るけど……」

咲「でもちゃんと来たんだからね!」

京太郎「……本当は?」

咲「……和ちゃん達と来ましたが、はぐれて偶然京ちゃんに会いました」

京太郎「やっぱりか……」



351 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 01:04:52.81 ID:82gJuMY0o

咲「でもこれって運命だよね!離れ離れになった恋人が、偶然再会するってさ」キラキラ

京太郎「……本の読み過ぎだ」ペシッ

咲「あうっ……良いじゃん、それくらい夢見たって」

京太郎「ばーか、んなもん俺たちにとっては偶然じゃねぇ必然だろ?」キリッ

咲「京ちゃん――」

咲「……相当クサいよ。その台詞」

京太郎「うん。俺もそう思った」

咲「……」

京太郎「……」

咲「……ふふふ」

京太郎「……あはは」

咲「何やってるのかな私達ってば」

京太郎「だよなー。決勝戦前の大事な時間だって言うのに」

京太郎「でも、ま。この方が俺たち“らしい”だろ?」

咲「……そうだね」


353 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 01:19:54.08 ID:82gJuMY0o

咲「……京ちゃんさ」

京太郎「ん?」

咲「本当強くなったよね」

咲「中学の時はほとんどルールも知らない素人だったのに」

京太郎「だよなぁ。自分でも不思議なんだよ、今ここに居る事が」

咲「……いつの間にか私を追い越して、お姉ちゃん達と戦えるほどになってさ」

京太郎「咲……」

咲「ちょっと……悔しいな」

咲「麻雀って私が、勉強を除けば京ちゃんに唯一勝てるものだったのに」

京太郎「おいおい、まだお前を抜いた訳じゃねーぞ」

咲「でも、京ちゃんは強いよ。間違いなく、ね」

京太郎「……よく言われるけど、あんまり自信ないんだよなぁ」

咲「ダメだよ。自信持たないと」

咲「京ちゃんは、京ちゃん達が今まで勝った人達の思いも背負ってるんだからね?」

京太郎「そっか……そうなんだよな」

京太郎「ありがとな、咲」

咲「ううん。どういたしまして」ニコッ


358 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 01:34:17.34 ID:82gJuMY0o

咲「それじゃあ、私そろそろ戻るね。和ちゃん達が探してるだろうし」

京太郎「ああ……って大丈夫か?絶賛迷子中なんだろ?送っていくけど……」

咲「大丈夫。えっと……じーぴーえすって言うので私の居場所が分かるんだって」

京太郎「流石、和」

咲「だから迷子になった場合は、動かずにじっとしてて下さいって」

京太郎「……最早俺より咲の扱い方が分かってきてるんじゃね?」

咲「うん。和ちゃんには悪いけどね」

咲「でも、私はやっぱり迷子になったら京ちゃんに探してもらいたいなぁって」

京太郎「……馬鹿言え」ペチッ

咲「あうっ……デコピンは痛いよ」

京太郎「もういい年なんだから、迷子になんかなるなっての」

京太郎「少しずつでもちゃんと直していけ」

咲「……はーい」

京太郎「……でも、ま。それまではちゃんと探してやるよ、責任をもってな」

咲「うん!」


362 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 01:42:51.52 ID:82gJuMY0o

咲「京ちゃん!」

京太郎「ん?」



365



コンマ判定(コンマ反転)
01~30 頑張ってね!

31~70 私、信じてるから! 【恋人ランク+0.5】

71~98 私の思いも京ちゃんに預けるから! 【恋人ランク+1】&【この試合中のみ“卓上に咲き満ちる花”をスキルセットした場合“嶺上開花”の効果も付属する】

ぞろ目44以外 【恋人ランク+3】&【更に“嶺上開花”が“嶺上連開花”になる】



367 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 01:48:56.33 ID:82gJuMY0o



 頑張ってね!



咲「頑張ってね!」

京太郎「おう!任せとけ!」

京太郎「お前は観客席から俺の勇姿を目に焼き付けとけよ?」

咲「うん!」

咲「どんな事が有っても、絶対目を離さないから!」

咲「京ちゃんだけを見てるからね!」

京太郎「……」グッ


378 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 22:21:28.99 ID:82gJuMY0o

京太郎「咲にあれだけ大口叩いたんだし、無様な戦いは出来ねえな」

京太郎「……」

京太郎「……もうちょいだけ、歩こう」



遭遇安価(決勝相手の臨海、永水、虎姫、咲以外なら誰でもOK)



381



382 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 22:58:09.66 ID:82gJuMY0o



 くろちゃー



玄「きょーくん」

京太郎「あれ?玄さん?」

玄「おはよう。調子は大丈夫?」

京太郎「ええ。すこぶる元気ですよ」

玄「ごめんね。昨日はその……おめでとうって言えなくて」

京太郎「あー……当然ですって」

京太郎「俺だって玄さんの立場なら言えませんし、そんなの」

玄「……ありがとう」

玄「だから今日は皆で応援しに来たんだよっ!」

京太郎「ありがとうございます」

京太郎「でも大丈夫ですか?その……皆は」

玄「うん。一晩経ったら皆落ち着いたみたいで、今日は朝早くから集まって応援旗作ったり――あっ!!」

京太郎「どうしたんですか?」

玄「あうっ……秘密にしておいて驚かそうって言う約束だったのに」

京太郎「あはは……」





384 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 23:15:24.52 ID:82gJuMY0o

京太郎「でもその……嬉しいです。そんな風に応援してくれるなんて」

玄「……負けたのは悔しいけど、それは私達の力が足りなかったせいだし」

玄「それにきょーくん達が勝ったら、私達も仕方ないって言うか、嬉しいって言うか……」

玄「だから勝ってもらわないと困るかな?」

京太郎「それは責任重大ですね……」

玄「そうだよっ。私達をキズモノにした責任は取って貰わないと」

京太郎「は?」

玄「?―って憧ちゃんは言ってたけどね」フフフ

京太郎「あいつ……」

玄「怒らないでね。憧ちゃんは多分私達の誰より麻雀に真剣だから……」

玄「まだ気持ち的には複雑なんじゃないかな?」

京太郎「……でしょうね」

京太郎「ま、だからこそきっとそんな事おくびにも出さないでしょうけど」

玄「うん。憧ちゃんは強いから……」


385 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 23:30:42.25 ID:82gJuMY0o

京太郎「その……玄さんは大丈夫なんですか?」

京太郎「ってこんな事聞いたらまたデリカシー無いとか言われそうですけど」

玄「あはは。大丈夫だよ」

玄「昨日は悔しくてたくさん泣いちゃったけど、今日はおかげでスッキリしてるし」

玄「もうきょーくんを応援しようって気持ちでいっぱいだからねっ!」

京太郎「そうですか……」

玄「うん。だから頑張ってね?」

玄「負けたら……」ムムム

京太郎「……負けたら?」

玄「……どうしよう?」

京太郎「どうしようって俺に聞かれても……」

玄「う~ん、あんまり酷い事とかはダメだし」

京太郎「あの……なしって言う選択肢は?」

玄「ありません」キッパリ

京太郎「そうですか……」

玄「うん。じゃあ負けたら>>388だからねっ!」



コンマ判定(コンマ反転)
01~30 松実館にお客さんとして泊まってもらう

31~70 麻雀部の皆におごる 【好感度+0.5】

71~98 わ、私と一緒にデ……じゃなくて遊ぶとか/// 【好感度+1】&コピーに関係なく一局のみ【ドラゴンロード】使用可能

ぞろ目44以外 【好感度+3】&コピー関係なく【ドラゴンロード】使用可能


393 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 23:45:52.17 ID:82gJuMY0o



 麻雀部の皆におごる 



玄「麻雀部の皆におごって貰うからねっ!」

京太郎「麻雀部の皆って、まさか……」

玄「えっと……私達に、宮守のみんなに、キャプテン達に、姫子ちゃん達だから――」

京太郎「……金足りるかなぁ」

玄「ふっふっふっ。これできょーくんは負けられなくなったのです」

京太郎「確かに物理的っつーか、金銭的に負けられない戦いになりましたね」

玄「あはは。でもこんな事言った後だけどね?」

玄「きょーくん達にはもちろん勝ってもらいたいと思ってるけど、それ以上に麻雀を楽しんで欲しいな」

玄「それが一番大切だと思うから」ニコッ

京太郎「麻雀を楽しむ……ですか」

玄「うん!」

京太郎「……そうですね。確かにそうかもしれません」

京太郎「ありがとうございます、玄さん」

玄「頑張ってね、きょーくん。私、力いっぱい応援するから!」

京太郎「ええ、任せてください」グッ



【松実玄の好感度が微妙に上がりました】




395 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/18(金) 23:51:24.43 ID:82gJuMY0o

京太郎「麻雀を楽しむ……か」

京太郎「確かに勝つことも大事だけど、ここまで来たら楽しまなくちゃな」

京太郎「でも勝たないと俺の財布が……」

京太郎「……う~ん」

京太郎「もうちょっとだけ歩いたら、帰るかな」



遭遇安価(決勝相手の臨海、永水、虎姫、咲、玄以外なら誰でもOK)



398




411 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/19(土) 00:08:36.98 ID:cWKISHLpo



 アラサーだよ!



健夜「う~ん、相変わらずこの会場広いよね」

健夜「と言うかこーこちゃんは私を朝早く呼びに来たのに、上司の人に連れて行かれるし」

健夜「本当だったらもう少し寝てられたのに……」

健夜「こーこちゃんが帰ってきたら、絶対何か奢ってもらわないと!」

京太郎「……小鍛治プロ?」

健夜「ひゅあい!?サ、サ、サ、サインならまた今度」

京太郎「あ、いやサインなら前に頂いたので……」

健夜「あ、えっと……」

京太郎「須賀です。須賀京太郎」

健夜「そ、そう。須賀君だよね!ちゃんと覚えてるから!」アセアセ

京太郎「……そ、それはありがとうございます」

健夜「あ、いえこちらこそ変な姿を見せてしまってごめんなさい」


413 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/19(土) 00:17:53.23 ID:cWKISHLpo

京太郎「……」

健夜「……」

京太郎(しまった。声をかけたは良いものの、何も考えてなかった)

健夜(ど、ど、どうしよう?知らない訳じゃないけど、前はみんなが一緒だったし……)

健夜(まさか声をかけられるなんて思わなかったから、何を話したらいいんだろう?)

京太郎&健夜「「……あの!」」

京太郎&健夜「「!」」

京太郎「ど、どうそ小鍛治プロから」

健夜「いえいえ、須賀君から……」

京太郎&健夜「「……それじゃあ」」

京太郎&健夜「「!」」

京太郎「あっと、すみません」

健夜「いえ、こちらこそ……」

京太郎「……」

健夜「……」



子供「ママーあの人たち何してるの?」

母親「しっ。目を合わせちゃいけません。行くわよ!」



京太郎「……とりあえず何か目立ってるので、場所変えません?」

健夜「……うん。それが良いかも」


414 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/19(土) 00:24:52.01 ID:cWKISHLpo



【少し離れたベンチ】



健夜「……はぁ~」

京太郎「すみません。何か俺が声かけたから変な事になってしまって……」

健夜「ううん。大丈夫」

京太郎「あの、失礼ついでに1つ聞いても良いですか?」

健夜「え?……別に構わないけど」



京太郎「――もしかして小鍛治プロってコミュニケーション苦手だったりします?」



健夜「!」ドキッ

健夜「そ、そ、そ、そんな事無いよ!」

健夜「もうアラフォー……じゃなかったアラサーなのにコミュニケーション苦手とかそんなオカルト有る訳――」

京太郎「……」ジィーッ

健夜「有る訳……」

京太郎「……」ジィーッ

健夜「……ごめんなさい。有ります」


416 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/19(土) 00:32:52.07 ID:cWKISHLpo

京太郎「……やっぱり」

健夜「何で気付いたの!?悟られないように結構これでも頑張ってたのに……」

京太郎「あ、いえ何となく雰囲気が知り合いに似てたもんでつい」

京太郎「そいつもどちらかと言うとコミュニケーション苦手だから、何となくそうなんじゃないかなって」

京太郎「俺が声かけた時の挙動不審っぷりとか、沈黙とか特に」

健夜「あうっ……」

健夜「いつもは大丈夫なんだけど、ああいう風に突然だとあたふたしちゃうんだよね」

健夜「……笑っちゃうよね。いい年した女子プロが、年下の男の子に声かけられたくらいでキョドっちゃうなんて」

京太郎「あ、いやまぁ……それは人それぞれですし」

健夜「……本当にそう思う?」

京太郎「そりゃあもちろん」

健夜「……」ジィーッ

京太郎「当たり前……」

健夜「……」ジィーッ

京太郎「……すみません。少しだけ大丈夫かなって思いました」


417 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/19(土) 00:44:00.89 ID:cWKISHLpo

健夜「……ふふふ。やっぱりそうだよね、おかしいよね」

健夜「分かってるんだよ?これじゃあ駄目だなって」

健夜「こーこちゃんにはからかわれるし、お母さんにはそんなんだから結婚できないとかなんとか……」

健夜「大体麻雀やってたらコミュ力不足になるはずなのに、はやりちゃんとか社交的だし……」ブツブツ

京太郎(あ、駄目なやつだこれ)

健夜「ねっ!須賀君もそう思うよね!?」

京太郎「はい?」

京太郎「……あーえっと>>420かな?」



1.そのままで良いんじゃないですか?

2.そのうち治りますよ……多分

3.麻雀以外他に何もいらない……みたいな?

4.とりあえず笑ってみるとか?

5.そんな小鍛治プロが(憧れとして)好きですよ

6.その他(内容併記)


421 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/19(土) 00:48:31.14 ID:cWKISHLpo



 とりあえず笑ってみるとか?



京太郎「とりあえず笑ってみるとか?」

健夜「笑うって笑顔って事?」

京太郎「ええ。コミュニケーションツールとして笑顔は一番良いって聞きますし」

京太郎「笑顔で居たら、大体は何とかなるんじゃないかなーって」

健夜「……なるほど」




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                ; ′ :.:.:|:.:.:.:.|:.:|:.:/|:.:.:|:.: :ト、:.:.|\:.:}:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.i :
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        ノ ̄l〃   :|:.:.:.:|:.:.| ≠==ー        ̄ ̄  |:.:.:|:.:.:.:.:.|
          ノ     :|:.:.:.:|:.:.|:.        ,        u |:.:.:|:.:.:.:.:.|
          ─|─〃  |:.:.:.:|:.:.|ハ            ,    イ : |:.:.:.:.:.|
           ̄| ̄    |:.:.:.:|:.:.|:.:ヽ     ー ─'^´  /:.|:.:.:|:.:.:.:.:.|:
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               ; |:.:|: |:.:.|:.:.:.:|:.:.:.:|`:.T ー--‐  ハ:.:.:.:.|:.:.:|:.:.:.:.:.|:
                :|:.:|八: |:.:.:.:|:.:.:.:|:.: :}      {:.l:.:.:.:.|:.:.:|:.:.:.:.:.|:
               ; l/¨ヽ:!⌒7ー──'        ー─‐|:.:/ー-..:| :
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健夜「……どうかな?」グギ

京太郎(あ、この人筋金入りだ)



443 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/21(月) 00:49:55.46 ID:/aWDt1zXo

健夜「……」ズーン

京太郎「だ、大丈夫ですか?」

健夜「ふふふ。分かってたんだよ、こうなる事くらい」

健夜「写真とかでも笑おうとすると、カメラマンに止められるし」

健夜「ふふふふふふふふふふふふ……」

京太郎(そ、相当気にしてたのか……)

健夜「――ところで須賀君」

京太郎「はい?」

健夜「君、面白いね」

京太郎「は?」

健夜「昨日の試合のビデオ、見せてもらったんだけど」

健夜「なかなか面白い打ち方をするって言うか……」

健夜「――君、一体何者?」ジィーッ

京太郎「何者って言われても……普通の高校生ですよ?」

健夜「……ふーん」


445 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/21(月) 01:01:28.76 ID:/aWDt1zXo

健夜「――あのビデオで見たところ、君には4つの打ち方がある」

健夜「1つ目は自分が親の時に高い手が作りやすい“荒川憩”選手の打ち方」

健夜「2つ目はカン材が集まりやすい“宮永咲”選手の打ち方」

健夜「3つ目は赤い牌が集まりやすい“松実宥”選手の打ち方」

健夜「そして4つ目が強い選手が居ると手が良くなる“高鴨穏乃”選手の打ち方……」

健夜「ただしこの4つ目に関しては、先の3つより若干弱いね」

健夜「……正直こんな打ち方が出来る人を私は見たこと無いな」

京太郎「そ、そうですかね?偶然じゃないですか?」

健夜「確かに一つ一つなら偶然とも言えるけど――」



健夜「――四つ集まればそれは必然だよ」ジィーッ



京太郎「……」ゴクッ


450 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/21(月) 01:20:49.13 ID:/aWDt1zXo

健夜「まぁ四つ目に関しては、私の憶測でしかないけどね」

健夜「……しかもまだ君は、何か奥の手を隠してるんじゃないかな?」

京太郎「……まさかぁ。結構一杯一杯でしたよ?」

京太郎「大体俺、初出場初対局だったんですよ?打ち方とか全然気にした事有りませんし、なんか色々やってたたら似ちゃっただけですよ」

京太郎(そもそも俺自身、そんな打ち方してたなんて初めて知ったし)

健夜「……ふ~ん。そっか」ジィーッ

京太郎「そ、そうなんですよ」

健夜「……」

健夜「……ふぅ。ごめんね、私の勘違いだったみたい」

健夜「そうだよね。普通の選手ならいざ知らず“親の時に手が高くなる”“カン材が集まる”“赤い牌が集まる”“強い選手が居ると手が良くなる”」

健夜「なんてオカルトを“完全”にコピーして使うなんてできないもんね?」

京太郎「あ、当たり前じゃないですか~」

京太郎(……俺も知らんけど)


458 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/21(月) 01:46:01.26 ID:/aWDt1zXo

健夜「ごめんね。麻雀の事になると、細かい事まで気になっちゃうのが私の悪い癖だから」

京太郎「あ、いえ。小鍛治プロに対局を見てもらえてただけでも光栄ですし」

京太郎「でもやっぱり凄いです。こんな学生の大会でもちゃんと全部対局見てるんですね」

健夜「うん。一応お仕事だしね」

健夜「それに……」

京太郎「それに?」

健夜「ううん、何でもないよ」

京太郎「でも本業の方も忙しいでしょうし、解説とかも大変なんじゃないですか?」

健夜「う~ん、まぁ少しかな?」

京太郎「それでいて未だ無敗、日本ランキング1位。世界ランキングも2位ってやっぱり凄いっすね」

健夜「……ありがとう」

健夜「でも本当はあんまりそう言うの好きじゃないんだよね」

京太郎「へ?」

健夜「本当はもっとゆっくりして、地元に帰って地元のクラブチームでやりたいとか思ってるんだけど」

京太郎「そうなんですか?」

健夜「うん。でもまぁ色々有って今は無理なんだけどね」


461 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/21(月) 02:04:10.84 ID:/aWDt1zXo

健夜「……そう言えばもうそろそろじゃないかな?試合」

京太郎「あ、本当だ。すいません!もう行かないと!」

健夜「こちらこそごめんね。変な事につき合わせちゃって……」

京太郎「あ、いえ構いませんよ。慣れてるんで」

健夜「慣れてる?」

京太郎「えっと、こっちの話です」

京太郎「それじゃすみません。また今度お会いしたらゆっくり話したいですね」

健夜「そうだね。それじゃ頑張って」

京太郎「ありがとうございます。それでは」ペコリ

健夜「……」フリフリ

健夜「…………もしかしたら彼なら私を――」

健夜「……」フッ

健夜「……な~んてね。さ、私もそろそろ行かないと」



【小鍛治健夜の好感度が上がりました】




465 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/21(月) 02:14:48.70 ID:/aWDt1zXo

京太郎「……何か変な感じだったな小鍛治プロ」

京太郎「やっぱり色々有るのかねぇプロの世界は」

京太郎「おっと。早く行かないと!」ダッ

???「え?」

京太郎「って、ヤバッ!?ぶつかる!」



467



コンマ判定【一桁】

1 4 7 和に似た中学生くらいの女の子

2 5 8 車椅子に乗った外人の女の子

3 6 9 ウニ頭の少年

0なら再安価で好きなキャラ


476 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2014/04/21(月) 02:29:43.76 ID:/aWDt1zXo



 ウニ頭の少年



ドッシーン



???「いてててて……」

京太郎「あいたたた……」

???「ったく、ちゃんと前みろよな」

京太郎「すまん。ちょっと急いでたもんで……」

京太郎「怪我は無いか?」

???「あーそれに関しては大丈夫。頑丈なのが取り柄だから」

京太郎「そっか。それは良かった」

???「それより良いのか?急いでたんだろ?」

京太郎「あーやべ!?マジで時間が!」

???「俺の事は気にすんなよ。こんなのしょっちゅう有る事だし」

京太郎(しょっちゅう?)

京太郎「悪い。本当はちゃんとお詫びをしなければいけないんだろうけど……」

???「んーじゃあジュース一本で手を打つ。これで良いだろ?」

京太郎「……良いのか?」

???「ああ。ちょうど喉かわいてたしな」

京太郎「そうか。じゃあ悪いけど時間が無いから、ジュース代払う事ぐらいしか出来ないけど」

???「十分ですよ。むしろ幸運な方だし」

京太郎「へ?」

???「いやこっちの話」

京太郎「それじゃ本当にすまなかった。また会う事があればちゃんと謝罪するから」ダッ

???「おう。期待しないで待ってますよーっと」

???「……ふぅ。ちょっと見た目で怖い人かと思ったけど、なかなか好青年だったな」ウンウン

???「ジュース代もらったし、これでちょっとは最近の不幸もマシに……あれ?」ガサガサ

???「あれ?俺の財布が……無い?あれ?あれ?」

???「ま、まさか落としたのか?」サァーッ



???「……やっぱり不幸だぁぁぁぁぁぁぁ」



【謎の少年と出会いました】






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最終更新:2014年08月13日 04:35