CRYING DESTINY
サークル:IRON ATTACK!
Number | Track Name | Arranger | Lyrics | Vocal | Original Works | Original Tune | Length |
01 | GETTING LOST ROSES | IRON-CHINO | - | - | 東方妖々夢 | 少女幻葬 | [01:15] |
02 | TRUE EVER ROSE | IRON-CHINO | まいなすいょん | まいなすいょん | 東方妖々夢 | ネクロファンタジア | [05:19] |
03 | Le "DEVIL" rouge de Ville | IRON-CHINO | まいなすいょん | まいなすいょん | 東方紅魔郷 | 亡き王女の為のセプテット | [05:36] |
04 | MOON PHASE | IRON-CHINO | まいなすいょん | まいなすいょん | 東方永夜抄 | 竹取飛翔 | [08:15] |
05 | over the rainbow | まいなすいょん | まいなすいょん | まいなすいょん | 東方紅魔郷 | ラクトガール | [03:54] |
06 | ~AETERNITAS LUDOLOGY~ | IRON-CHINO | まいなすいょん | まいなすいょん | 東方永夜抄 | エクステンドアッシュ | [05:56] |
月まで届け、不死の煙 | |||||||
07 | SPEADMASTER DRIVE! | IRON-CHINO | まいなすいょん | まいなすいょん | 東方儚月抄 | 妖怪宇宙旅行 | [04:44] |
08 | CRYING DESTINY | IRON-CHINO | まいなすいょん | まいなすいょん | 東方永夜抄 | 懐かしき東方の血 | [06:22] |
詳細
レビュー
- 毎度お馴染み大きなイベントのたびにアルバムを出し過労死を心配されたり、何故かクラブ系サークルのライヴに参加していたりと多忙ピュアメタラー、IRON-CHINO氏の新作。今回は、同氏のアニソンカヴァープロジェクトAbsolute AreaのVo.まいなすいょん氏を起用しての、女性フルヴォーカルアルバムとなっている。Absolute Areaの前作では、剛直なへヴィメタルサウンドに対し、正直歌唱力不足を隠しきれない所があったまいなすいょん氏だったが、今回大きな成長を見せている。
まぁ、あの自己主張バリバリのギターを敢えてひっこませ気味にしているにもかかわらず埋もれかかっている場面が散見されたりする辺り、満足とまではいかないまでも個人的には許せるレベル。歌唱に伸びを感じる部分も出てきているし、表現力もあって、格段の進歩ではないだろうか。
一曲目から早速ネクロファンタジアと選曲から気合いが滲み出ている。内容としては、流石といった所。Aメロのタメからサビのツ―バスドコドコ、ギターサウンドの隙の無いアレンジ。展開も完璧、音も隙間がない、会心の一曲ではないだろうか。続いてまたまた気合いの入りまくった選曲で、洒落た曲名のセプテット。これも、前曲に劣らず素晴らしい出来。熟練された信頼の仕事と言える。
へヴィーなリフの説得力が腹に響くスロー曲、まいなすいょん氏アレンジのどこかで聞いた曲名のピアノバラードでのブレイクもアルバム全体を楽しむ工夫が感じられる。
ブレイク明けの疾走も実にクサメタル。道中の暗い旋律に、不死の煙の慟哭を伴う解放感にあふれた旋律を合体した曲となっているが、これまたネクロに匹敵する完成度を誇る。隙がない。実に隙がない。ソロも本当に毎度聴かせて下さる。
Tr.7はサビがいかにもIron氏らしい旋律。同じメタルでも、それぞれ表情を変えてくるのも、簡単なようで難しい事ではないだろうか。また、人気曲ばかりの中、珍しい儚月抄からの選曲である。
最終曲はしっかり爆走。ニーズをわかっていらっしゃる。ソロ劇場から最後のサビのハイトーン、アウトロの展開で、アルバムの終演もしっかり演出している。メロスピにありがちなテケトーなバラードの曲調頼みの演出でない所は、自称するトゥルーメタルを体現するかのようだ。
しかし、なんなのであろうかこの短時間でこの完成度の曲をそろえてくると言うのはw 全体として、曲のテンポや転調や展開、音のラインとラインの絡みのアレンジ、空間の埋め方等に熟練を感じた。ダレさせない飽きさせない工夫が実によく出来ている。逆に若干大事に行きすぎて思いっきりとがった部分が少ない事だけは若干物足りない。選曲もいかにも人気曲という感じだが、おそらく、ずっとやりたかった事を形にしたらこうなったのだろう。人気ありきの選曲ではなく、演りたい曲ありきの選曲である事は、各曲にバンバン飛び出す聴かせ所!と言わんばかりのパートの数々の説得力が示して余りある。
また今回は、女性ヴォーカルという表現媒体を用いてやりたかった事を、最大限表そうというコンセプトのアルバムという感じがした。これはいつか、Sparking!で起用した男性ヴォーカルで出来る事を主眼に据えた、漢メタルアレンジによるこれの対極となるようなカバーアルバムを聴いてみたいと思ってしまった。また、ガラッと違う曲群が期待できるはずだ。
あと、本家の新さ……
ちなみに、金文字のジャケに咲き誇るアネモネの花言葉は、真実の愛なのだそうな。なるほろ
-- 鉄 (2009-10-28 14:39:36) - 「THUNDER CONCERTO」のレビューでフルヴォーカル作品希望と書いたのだが、まさか本当に実現してしまうとは…。
「SPARKING!」に収録されたVo曲の出来が良かったので今回の新作にもかなり期待していたのだが、その期待を裏切らない
仕上がりになっていると思う。個人的に印象に残っているのは、BLACK SABBATH風のリフにIRON-CHINO印のギターソロという
珍しい組み合わせのTr.4と、キャッチーかつメロディアスなTr.7(これは名曲だと思う。)といったところか。あえてリクエスト
させてもらうとすれば、例えば東方旧作の楽曲(三月精や儚月抄の楽曲にも言えることだが。)のように、『あまり注目されないけど良い曲』を
積極的に採り上げたアルバムにしても良かったかなと思う。今後そういった作品を作る事も視野に入れて良いのではないだろうか?(全てはIRON-CHINO氏
次第だが…。)
-- Lemmy 某 (2009-11-22 03:47:36) - AETERNITAS LUDOLOGY 神がかってて最高です!しびれます!
ソナタを彷彿とさせる爽快感と、歌詞の悲壮感が相まって、中毒性のある神アレンジかと♪
脳内にこびりついて離れないーー! -- ツンツン (2011-05-31 00:18:37)