梅雨入りするちょっと前に幻想入りした外来人の青年がいた。

青年の名前は〇〇。
彼には最近、悩み事があった。
それは、自宅での異変…と言うより知り合いによる監視の目があることだ。
何故、それが分かるかと言うと…。
ズッ…ズッ…と天井から鱗が擦れて何かが這いずる音がしたり、食事をしようと空鍋の蓋を開けると中で白蛇が蜷局巻いていたり、縁側には梅雨時期と言えど蛙がちらほらと居る。

〇〇「あの…神奈子様に諏訪子様?やめてもらえませんか!?」
そう蛇と蛙に向かって言う〇〇。

早苗「それじゃあ一緒にウチの神社で住みましょうよ?神奈子様も諏訪子様も〇〇さんが心配なんですから。とりあえずは、ご飯を食べながら話し合いましょう?」

タイミングよく入って来る守矢神社の巫女であり現人神である東風谷早苗。
そして、名前が上がっているのは守矢神社の二柱の神なのだ。

何故、〇〇が監視されていのかと言うと幻想入りした当時、妖怪の山を彷徨っている所を偶然にも散歩していた神奈子が見つけ神社まで案内し幻想郷について説明し同じ外界から来たと話すと意気投合した。

それから〇〇は守矢神社で少しの間、簡単な手伝いをしながら居候させてもらっていたが人里や幻想郷に興味を持ち神社を離れることを話すと全員が大反対。

しかし〇〇は諦めず、説得して人里に住むのを了解させたが…。
いざ住むと〇〇が仕事や日常で会話した女性が突然の突風や現れた蛙で躓き怪我をしたり、酷い時には蝮に噛まれることがあった。

〇〇「それで?早苗、今日も髪を入れたのか?」

早苗「いいえ、今日は血をちょっと入れました。」

にこやかに絆創膏を貼った人差し指を出す早苗。
最近は飯時に現れる早苗が持って来た料理に早苗曰く「隠し味」として彼女の髪や血が入っている。

〇〇「食えるか!!ホントに勘弁してくれよ…幻想郷に居座らないし、いずれは帰る予定だから。」

そう〇〇が言うと…

早苗「えっ!?」
早苗は虚ろな目をしてブツブツと呟きと食事も早々、帰って行った。

〇〇「少し突然過ぎたからかな?」

そう思った〇〇だが数日後、守矢勢に人間からジョブチェンジされた新しい神が誕生したとか。

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最終更新:2011年11月12日 21:04